ゴダールについて numero neuf

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4名無シネマ@上映中
なんだか書き込む人が少ないので、独語めいた賛美をしていこうと思う。
やっぱコラージュ的なセンスだよね、この人が凄いのは、う〜ん画面の
求心力っていうの?
このスレには音楽詳しい人があんまりいないみたいだけど、彼はまさに
昨今の音楽的手法を先取りして、そういうのを映画でやったってかんじ?
サンプリング主体の今の音楽って、閉塞的な状況(ボルヘス的物言いに
根ざすような)に対してのカウンターとして発展してきてるわけだけど、
彼の映画はまさにそんな感じ?でも、凄いのはそういう点じゃなくて、作品の
香気みたいなものが凄いのよ。RAPミュージシャンなんてごまんといる
わけだけど、RAP以前の音楽愛好家に純粋に音として快感を与えることが
できるサンプラーなんて、いまだ数少ないんだよね。例えばATCQとか
DJプレミア、PETE ROCKとかね。おいおい、いつの人だよ?って
感じなんだけどねいまだに彼らが作った音は色あせないよね。なんでかって
いうとJAZZやソウルといった先史をきちんと踏まえたうえでぶっ壊してる
からね。ただのぶっ壊し屋とちがんだね。ゴダールの映画もそんなかんじ、
ただのぶっ壊し屋じゃないんだよね。
5名無シネマ@上映中:04/09/03 22:12 ID:UXs5UxaS
うんなわけで、ゴダールみたいなことみんなやればいいんだよ。
でも、できない。あれを恥かかずにやるには理屈だけじゃないものが必要。
やっぱ身にまとった芸術的香気や山師的な洞察力のバランスがとれてないと
おもしろくできないんだよね。
やっぱ、不世出の才能でしょう。