ヒッチコックpart2

このエントリーをはてなブックマークに追加
129115
「カラマーゾフの兄弟」も「白痴」もイエス・キリストがロシアに現れたという設定だ。

「白痴」ではムイシュキン公爵がイエス、ナスターシャ・フィリッポヴナがマグダラのマリア

「カラマーゾフの兄弟」のついに書かれなかった第二部ではアリョーシャがイエス、
グルーシェンカがマグダラのマリアの役をやる予定だった。

「カラマーゾフの兄弟」の最後に出てくる12人の少年はイエスの12使徒、カルタショフ少年がユダ
アリョーシャはリーザと結婚し、グルーシェンカに誘惑されるという話だったようだ。

「カラマーゾフの兄弟」でのアリョーシャとグルーシェンカの対話は
「白痴」でのムイシュキン公爵とナスターシャ・フィリッポヴナとの対話の焼き直しで
緊張感が完全に失われた二番煎じになってしまっている。

「カラマーゾフの兄弟」と「白痴」を比較すればドストエフスキーの才能の枯渇が実感できるだろう。