1 :
びっくりするほどアダムケシャー!! :
04/07/06 00:38 ID:27CAzr9G
ナオミの乳首とオナニーシーン
4 :
名無シネマ@上映中 :04/07/06 00:54 ID:Ss2n7unA
新作はまだか
誰も立てないのでやった。 ネタなど無くてもいいと思った。 今はdat落ちに怯えている・・・・・・orz=3 ブッ
アラビアのロレンスもよかった
前スレからの続きだけどリンチ以外の映画だと リング、女優霊等のシナリオライター高橋洋の参加作品が好き。 「発狂する唇」に「蛇の道」、すごく「ロストハイウェイ」とかぶるとこの 多い短編「ゆきどまり」。 ポルノだけど「インフェルノ 蹂躙」もよいです。 この人が小松左京の「くだんのはは」をシナリオ化してリンチが監督、 というのが見てみたくて見てみたくて・・・。
ツインピークス2ndシーズンの DVDマダー?
9 :
名無シネマ@上映中 :04/07/06 11:44 ID:2G6taId3
ワイルド・アット・ハートの外伝みたいなのって面白い?
それはアレックス・デ・ラ・イグレシア監督映画の「ペルディータ」ほう? それとも、バリー・ギフォードの小説の方の話かや? どちらも「リンチ味」を求めると、ちょいと違うかもしれない。
リンチスレでは人口に膾炙したことかもしれないけど『アンダルシアの犬』 や『去年マリエンバートで』を見たり、シュ−ルレアリスムやヌーヴォー・ロマン の作家の小説を読んだり、それらの思想的背景を知れば、いかにリンチが 『ロストハイウェイ』でサスペンスと不条理とのバランスを巧みに操作している かわかりますよ。ただ単に出鱈目にリンチのやりたい見世物を観客に露出するのではなくて、 ロジカルに話法のバランスをとらないと「マイナーな中ではメジャー」あるいは 「大衆受けする監督のなかではマイナー」な作家にはなれない。 リンチは狙ったとおりにその舵取りに成功している。
ロバート・アルトマンの新作「バレエ・カンパニー」の中で リンチとバダラメンティ作曲の音楽によるバレエの上演シーンあるようです。 >>11 ヌーヴォー・ロマンていうとロブ・グリエ原作の「オートバイ」を映画化した 「あの胸にもう1度」のオープニングがロストハイウェイ濃度 高かったですね。リンチ見ているのか。
シュールでもヌーボーでもない人ですが、ジャン・ジュネによる 恐怖の表現についての方法論。 「地獄のような恐ろしさというものは、見慣れない、荒々しい、非人間的な わざとらしい奇怪な装置の中にだけあるのではけしてありません。 それは日常生活の装置も手法も受け入れます。ただちょっとした細部のために まるで別のものになりもすれば(たとえばあるべきところにない、ある物体とか、 逆に置かれていたり、内側が見えたりする物体などで)、またそのもの自身の 意味を問うたり、抽象化したりすれば、日常性の装置と手法が 地獄をあらわすことになるのです」 なんかちょっとブルーベルベットっぽいかなと。
>>13 そういう成果ってのはまさに、トリュフォーをはじめとする
フランスで受容されてきたヒッチコック解釈の基本でもある。
で、その当のヒッチコックがロブ=グリエ原作の『去年マリエンバートで』に カメオ出演している、と。
16 :
14 :04/07/07 19:42 ID:dAy2Pb4d
>>15 おおそれは知らんかった。
サンクとペテルブルグ
>>13 に追記。
でもだからって
>>13 の書いたことが「既出」だとか「常識」だとか
言いたいわけじゃないっすよ。
少なくとも俺は
>>15 に書かれていること同様に知らんかったし、
ジュネのその意見もおもしろいと思ってます。
そういう話を聞けて楽しいし。
だいたい、そもそもヒッチコックって、
本国やアメリカでは、
純粋に商業映画生産者としか思われてなくて、
フランスでの「アカデミックな」評価があって初めて
アメリカでの評価も変わったわけだしね。
たかが映画、されど映画って感じか。
こう暑い日が続くと、暑気払にぞーっとしたくなってくる。 昔、ナンバに「聖サスペリオ女学院」というダリオ・アルジェントから 恐怖ネタぱくりまくってたお化け屋敷があってなかなか怖かったんだが、 どっかの遊園地でリンチネタたっぷりのお化け屋敷作ってくれないもんかな。 ブラックロッジ+消しゴム頭の工場、みたいなの。 リンチ当人が埼玉か山梨の寂れた遊園地のてこ入れにかつぎだされて いびつなファンハウス作るとかそういうこと起るんなら ちょっとくらい暑いのもがまんできるんだか。(ただし35度以上は不可)
山梨リンチハウス完成! リンチ館長からのおことば 「ハウスできました。みんなで正装しておこしくさい。」 みんな、スーツ&ドレス姿で入ってみるが 赤いカーテンのみでな〜んにも出てこない迷路。 出口なし。 クーラー無し、むしむしむしむしむしむしむしむしむしむしむしむし... 天井の角にカメラが回っていることに気づく客数人。 しかしカメラはフェイク。 実は壁にひとつだけ15mm穴が開いていて 目がのぞいている。 予算少なく完成できそう。
>>18 入り口のチケット売りのところに、
何も言わず、微動だにしない受付役をおいておく。
身なりは正しい。表情も特に固くない。
客がチケットを買おうとしても、当然無反応。
じぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っとしたまま動かない。
よーくみると、とても精巧に作られた人形であることが分かる。
客が「なんじゃこりゃ〜?」「誰かおらんのか?」と慌てはじめる。
.....と、突然うしろ(つまりチケットカウンターの外)から肩をたたく年を喰ったおばさんがいて、
「大人一人800円、子供は400円、犬はただ」とかなんとか言ってガムをくちゃくちゃしながらチケットを差し出す。
>>18-19 言われたとおりの料金を払い、振り向くと受付係の姿はない
説明を求めおばさんに話しかけるも無言で小窓を指さす
入場したときには無かったはずの小窓
のぞいてみると
蝶ネクタイで正装した仮面の子供がとび跳ね続けている
重力の法則に従っていないような気がする
>>20 >重力の法則に従っていないような気がする
ワロタ lol
22 :
名無シネマ@上映中 :04/07/08 19:26 ID:ZhRpe/80
遅レスを恐れず
>>6 それはデヴィット・リーーーーーーーン! ハァハァ
>>9 大変おもしろいのは間違いないが人殺されすぎ
文春?文庫(3冊、3部作)、単行本ともに
でも文章から何から独特で良い。
23 :
名無シネマ@上映中 :04/07/08 19:51 ID:ALBnW6KH
リンチネット更新age。だけど、悲しいニュース。
・リンチの御両親が交通事故にあったらしい。
御母堂が御逝去。
御尊父は脳震盪状態が続いたが、回復してきているとのこと。
Paypalを使った献花の基金募集先がリンチネットに掲載されている
ので、関心のある方はどうぞ。
http://www.lynchnet.com/
御母堂 亡くなられたのか・・・。 唐突な別れだけにリンチもショックだろうな。 お父さんをしっかり看病してやってくれ。
リンチの親が事故か... デリケートな彼にはプラスとでるかマイナスとでるか。 病院の近所で、耳は拾うなよ。
26 :
名無シネマ@上映中 :04/07/09 13:40 ID:G6E00woe
まあ、不謹慎ながら、傑作が生まれるのを期待しているわけだが・・・
リアル「ロストハイウェイ」
28 :
名無シネマ@上映中 :04/07/09 15:30 ID:nBG6Zg8d
>>20 壁からのぞいている目が、他の人物のに代わる。壁の中で交わされる会話
「いたか?」
「いや」
「カメラ回ってるんだろ?何してるんだろうな」
(相方、無言)
(しばらく後、また元の目に戻って)
「…どうやら…ダンスでも踊ってるみたいだな。」
「…ふっ…くっくっく……ははははは。」
「ははははは。」
(二人でなぜか爆笑)
シークレットウィンドウが来年春はちょっと待たせすぎでない?
30 :
名無シネマ@上映中 :04/07/09 15:44 ID:/ert5yAD
エレファントマン しか見てないが、 素顔は チョイ見せで よかったんじゃないか。 そうほうが 印象に残りそう。 エリック・ストルツのマスクは 名作だが。
>>18 山梨リンチハウスってやっぱコンビニの2階にあるんかな。で客寄せに
ボブとかが街角でわうわう怒鳴ってんだけど、近所のひとたちは看板も
なにもでてないんで全然きずかなくて、
「最近ヘンな異人さんたちがうろうろしてるわねぇ」と不気味がってるとか。
>>32 あ、いや、そうじゃなくて、その「セイラーズ・ホリディ」に収録されている短編で
ペルディタ・デュランゴを主人公にした作品があって、それが映画化されてるん
ですわ。一応、映画板なもんで、外伝ちゅうとそっちの可能性もあるのかなーと。
南部三部作、オイラも、好きざんすよ。
ギフォード、何気に「ホテル・ルーム」でネタを使いまわしてたりなんかして。
サンセット通りが出てくるのきっかけに、「マルホランド・ドライブ」が 「サンセット大通り」を下敷きにしていると指摘する人がけっこういますが、 まぁ同意できる点もあれば、とてもそうは思えないという点もありますわな。 ところで「ブルー・ベルベット」にもリンカーン通りってのが出てきますが、 これは「マルホランド・ドライブ」のサンセット通りに相当すると思うんですが、 リンカーン通りにどういう意味があるのか知ってる人って誰かいますか? あるいはすでに誰かが詳細に論じてませんかね? 前からけっこう気になってるんですけどねぇ、、、、
>>34 「ハリウッドの魔を題材としている」という点で重なっているとは思いますけど、
それ以外の点で重要な共通点って、特にないような気がするです>マルホと
サンセット
「リンカーン通り」については、なんか見掛けたような気もするんだけど、思い出
せない……勘違いかも。いずれにせよ、ジェフリーがこの通りを渡ることが「表か
ら裏へ」、「正常から狂気へ」足を踏み入れることを象徴的に表わしている、と読
めないこともないような気もします。
リンチによる蝋人形館。 中に入るとリンチの蝋人形があり、「以前お会いしたことがありましたな、 いっしょに何人か殺したあとで」と言ってくる。 それから蝋人形たちがオルガンの音とともに8の字をかいて流れてくる。 ドーナツ屋で殴られて死にかけてるジャック・ナンス、奥さん射殺寸前の ロバート・ブレイク、銃で腹を撃ってのたくっているファーンズワース翁、 ヨシキのプロモでのヘリコプター事故現場、強盗に銃つきつけられている 「インへヴン」の作曲者ピーター・アイヴァ―ス、マイケル・ジャクソンの 鼻の骨を珍しそうにながめているジョン・メリック・・・。 やがて室温がどんどん上がり、蝋人形が溶けだしてその下から人骨が のぞきはじめる。 最後、出口に据え付けられた鏡にリンチが写っていて 「オレとお前なら、最高のポルノとれるぜ、なぁ」と合作持ちかけてくる。
11を読んで思ったのだが、リンチ作品を好きな理由が 純粋にノワールとして面白いからだという自分は素人ですか。 『ツイン・ピークス』の買収をめぐる抗争も面白いし、 『ロスト・ハイウェイ』のポルノ映画の扱われ方とか、 『マルホランド・ドライブ』のハリウッドの権力抗争も ノワールというか、ミステリとして引き込まれてしまう。
>>38 おお、なるほど。さんくす。
>>39 いや、決して素人だとは思わないけど、リンチ作品を「純粋に」ノワールとして
楽しめる人が比率としては少数派だ、ってことなだけなんじゃないですかね?
もちろん、そういう見方をしてない人も、ノワールの要素が存在すること自体
は認めてると思いますけど。
41 :
名無シネマ@上映中 :04/07/11 06:02 ID:MbunVtzt
さっき、ヒッチコック「めまい」はじめて見たけど、エッチだねえ。 リンチの50年代趣味、金髪趣味を語る上で、この映画ははずせまい・・・。 上のほうで「サンセット大通り」のマルホランドドライブに対する 影響度論議あるけど、リンチもマイベスト10にあげてるくらいだし 50年代ハリウッド映画が題材にした人間の残酷さや人生の悲しさを よりリアルにフェティッシュに美しく90年代再現したのが 丸穂だな
前スレの最後のほうでも話題になったけど、「シネフィル的観点」からみるなら、 そういうことになるんでしょうね。 「表現技法」の点からみると、その観点だけでは語れない部分ってのが確実 にあるんだけど、この二つの見方は、片方が成立したら片方が成立しないと いうものではない。 どちらのアプローチも有効というか、補完しつつ両立するんじゃないですかね。
前スレでガイシュツかもしれませんが、福田和也の「罰当たりパラダイス」に 載ってた文によると、高取英率いる月蝕歌劇団による舞台版「家畜人ヤプー」を リンチに映画化してもらおうという企画があったそうです。 プロデューサーの話しでは、リンチ当人は乗り気だったもののまわりに 止められてしまったのだとか。 舞台版がどういうものなのかは全然知らないんですが、あの異形の原作と リンチの組み合わせというのはかな〜りヤバイものがありますね。
ララ・フリン・ボイルはカイル・マクラクランとつきあってたよね 一般映画では芽が出ずテレビ女優と レイカーズ観戦がお仕事になってしまったのか シェリリン・フェンはこれまた一般映画では芽が出ず 今はいったいどこへ・・・ スクリーミン・ジェイ・ホーキンスのアルバムで そのままのタイトル「シェリリン・フェン」って曲が 捧げられてたな
マルホで監督役やってた人が SATCに出てたよ。 早漏でした…
早いのか、アダム・ケシャー。
48 :
名無シネマ@上映中 :04/07/17 17:13 ID:giAFOd+R
マルホのDVD中古2500円で売ってたので買ったよ。 いや・・・面白いねえ。 謎解きの起承転結が完璧で、ロストハイウェイで置いてけぼり食らった 俺には判りやすくて最高だったよ
49 :
名無シネマ@上映中 :04/07/17 17:18 ID:giAFOd+R
最後に、この家は「ロスト・ハイウェイ」の撮影に使われ たとのことですが、あの映画は未だに日本では「難解」「ワケ がわからない」と言われてるんですよ。 「そんなことはないと思うよ。あの映画のアイデアはテレビで O・J・シンプソンがゴルフをしているのを観たことから始まっ ている。この男は奥さんを殺したのに、どうしてこんなに楽し そうにゴルフなんかできるんだろうって思ったんだ。そこで僕 は瞑想をしてシンプソンの気持ちになってみた。そうしたら理 解できたんだ。彼は妻を殺した時の自分を記憶の中で別人 格として分離しているに違いないってね。人格乖離、心因性 記憶喪失というやつだ。シンプソンは自分の中で複雑に、し かし精緻に記憶を組み替えて殺人という現実から自分を守 っているんだよ。その精神構造をそのまま映画化したのが 僕の『ロスト・ハイウェイ』なんだ。でもね、いつかシンプソン にも殺した時の記憶が蘇ってくるかもしれないな。たとえば ゴルフでクラブをスイングした瞬間に記憶がわっと蘇ったり
少女椿っていう日本のアニメ観ました。内容は見世物小屋に売られた少女をめぐるエログロもの。 リンチが観たら喜ぶだろうなーと思った。
51 :
名無シネマ@上映中 :04/07/18 14:05 ID:SpsIWeBc
52 :
名無シネマ@上映中 :04/07/18 14:13 ID:SpsIWeBc
マルホランドドライブがあまりに素晴らしかったので 夕べ「ブルーベルベッド」久しぶりに再見したけど・・・・これも変態映画だよね。 イザベラ・ロッセリーニの明らかに女陰と思われる部分にデニス・ホッパーが 顔を埋めて「ママー。ママー」と叫ぶのは家族同伴では気まずすぎるし(w デニス・ホパーがリンチ映画のモンスターの系列で悪霊の如くおぞましく吼えるのがいいし、 頭の弱いガールフレンドが「愛の象徴コマドリ」について本気で語る対比がいい。 モンスターが死に、朝の光の中でコマドリが帰ってくるのがいい。 ジュリー・クルーズの賛美歌がかかるなか、結構、感動した。 この作り物の勧善懲悪劇が、また結構、いいんだ。デビッド・リンチは
53 :
名無シネマ@上映中 :04/07/18 14:17 ID:SpsIWeBc
オン・ジ・エアー#1話でも頭の弱い主人公の少女が 「お母さんの飼っていた小鳥」について語りTV局スタッフから 視聴者から感動させるエピソードあったけど、 こういうモラル劇を真顔でつくるリンチは最高だな。 趣味「猫の解体と組みたて」という男だからこそできる、ワザだ
54 :
名無シネマ@上映中 :04/07/18 14:18 ID:Gp6tqSwm
砂の惑星は作り直してくれ
55 :
名無シネマ@上映中 :04/07/18 22:32 ID:SpsIWeBc
マルホランドが最高だったんで、ビリー・ワイルダー「サンセット大通り(1950)」DVD
買ってきて、いま見たけど・・・。これは凄いね。
http://www.cyber-cinema.com/classic/SunsetBlvd.jpg ポスター見ただけでリンチ・キャラの元ネタ(映画ツインピークス)がどこから来るのか一発でわかる(w
DVDにはカットされたOP(ロスの町をWホールデンの死体をのせて走る霊柩車)があったけど、
マルホOPのリタを乗せて走る黒いリムジンもこのあたりからの引用かな。
ハリウッド暗黒映画の系譜を継ぐリンチにこそ、たとえばジェイムズ・エルロイとかの
変態犯罪映画を撮ってほしいのだが
>>52-53 最初「ブルベ」をみたときは、そうしたモラルを馬鹿にしているのかと思ったんだけど、
実はそういう単純なことではないんだよね、あれ。
「ロスト」や「マルホ」と違って、ストーリー・ラインがわかりやすいだけに、逆に難解に
なっている部分があるような気がする>「ブルベ」
>>55 リンチのエルロイは、オイラもみてみたい。
「わが母なる暗黒」をみてみたいような気もするけど、難しいかな、やっぱ。
57 :
名無シネマ@上映中 :04/07/19 04:07 ID:kLKhr29+
>>51 50じゃないけどビデオ持ってる。近いかも。
原作漫画とカット割から何から何までまったく一緒。
58 :
名無シネマ@上映中 :04/07/19 09:52 ID:VlYNeXF9
霧生館「少女椿」は一度、国内上映禁止くらいましたが、今年の10月に再上映やるみたいですね。
ttp://page.freett.com/kiryukan/top.htm 映画RAMPOのアニメパート「お勢登場」は名倉靖博。
鈴木清順とか日本にも、幻想的作家はいるが、リンチの系列だと誰だろう。
奥山和由RAMPOは、もろ久世光彦「1934乱歩」のぱくりですが、
日本人のメンタリティからすると、「幻想に逃げ込んで良しとする」部分で
リンチやワイルダーの「夢から覚める残酷さ」はなかなか描きにくいようで
59 :
名無シネマ@上映中 :04/07/19 10:32 ID:VlYNeXF9
>56
リュミエールの子供たちに収録されている
Premonitions Following An Evil Deedという55秒の超短編が
もろブラックダリアで、初見のとき狂喜しました。
警察官の発見する美女の変死体、不安におののく家族(遺族)、
異世界につれさられた女の魂という素晴らしい内容で、
カーティス・ハンソンやリー・タマホリ(LA ConfideintialやLA Sqwad狼たちの町
(原題 Mulholland Falls)!!)を越える50年代暗黒映画を撮ってくれるものと
期待してます
ttp://www.thecityofabsurdity.com/lumiere.html
60 :
King of Ad :04/07/19 10:43 ID:VlYNeXF9
他にリンチの初TV−CMイブサンローランOpium(1990)が
すでに最初にて最高の出来ですね。
ttp://www.thecityofabsurdity.com/adspic.html リンク先白黒なのが残念ですが、もろヒッチコック「レベッカ」の
1940年代デカダンスの映像で、女が香水の官能に震える極彩色の
フィルムです。(DVD『キングオブアド巨匠たちの映像』収録)
この辺のカラーの感覚はおそらく、「めまい」とか「泥棒成金」の
ヒッチのコダックフィルムで撮った金髪美女が絶対にあると思いますが、
美女を美しく極彩色に撮るというリンチの才能とこだわりで見逃せぬ1本です
61 :
日本向けTVCM :04/07/19 10:49 ID:VlYNeXF9
例のツインピークスブームの頃に・・・。 失踪した扁平アジア顔の「麻美」を追って カイル・マクラクランFBI捜査官がジョージアの缶コーヒーを美味そうに 宣伝するジョージアのTVCMが一応リンチの撮影ですが、まあどうでもいい 内容でした。 他にX-JAPANのトシキだかもリンチにプロモ・フィルム・オファーを 申し込んだようですが体良く断られたようです。 まあどこかで既出の話ですが、これすべて温故知新ということで
>>61 > 他にX-JAPANのトシキだかもリンチにプロモ・フィルム・オファーを
> 申し込んだようですが体良く断られたようです。
> まあどこかで既出の話ですが、これすべて温故知新ということで
これって私が聞いた話だと、一応リンチも撮ることは撮ったけど
撮影中に事故が起きて死者が出たとかでお蔵入りになったらしいんだが
実際はどうなんですか。
(単に出来上がりのしょーもなさにYoshikiがキレたという説もあり)
>>59 「リュミエールの子供たち」に収録されている作品で、リンチの作品以上に
「物語性」を感じるものはなかったですね。50秒ときいて、他の監督たちは
最初からそういう方向は放棄しちゃってる感じですが。
あの秒数であそこまで凝縮した「物語」を喚起できるのは、逆説的にリンチ
が「イメージ表現の人」であることを表しているように、オイラは思いました。
>>60 あのCMは、いきなり香水の瓶の中にカメラ視点が吸い込まれていくところが
なんともリンチで(w。耳の穴だとかブルー・ボックスだとか、いろいろ吸い込
まれてカメラも忙しいっス。
前にも書いたけど、個人的には「炎だ水だ魚だ」のタバコのCMがツボでした。
64 :
名無シネマ@上映中 :04/07/19 22:58 ID:guuNO7yf
>62
そうか、Yoshikiですね(汗
なんかネットを検索するとlongingとかいう曲のイメージビデオで仰る通り
完成済み、しかし世間にはあまり流布してないってとこですかね。
死人の話は知りませんが、思うにリンチもジョージアのCMに見られるとおり、
金目当てのやっつけ仕事だったりして・・・
>63
リンチの他のCM未見なんですよ(泣
なんかここみるとハリウッドの目の届かないとこで、
結構最近もCM仕事してるみたいですが↓
ttp://www.lynchnet.com/ads/ 滝本誠じゃありませんが、それにしてもリュミエールの子供たち
リンチ以外は見事に面白くなかったですね(w
明らかに50年代西海岸陽光の中で、女性の変死体というだけで嬉しくなって
しまいました。デヴィッド・フィンチャーがいくら第7の大罪もってこようと
リー・タマホリが飛行機から原子力がらみでジェニファー・コネリーを突き落とそうと
リンチの死体にはかなわない。
>>64 そのページでいろいろとリンチが製作したCMがみれますね。
オイラがハマった「Parisienne」のCMもみっけ。
……にしても、果たしてこれでホントに購買意欲がそそられるものなのか
どうにも疑問なCMも混じってるんですが、「ニューヨーク美化キャンペーン」
のCMだけは効果バツグンな感じ(w
ほとんどの監督がイメージ・フィルム的な方向に流れてしまってましたね
>リュミエール。それもわりと紋切り型のが多くて、あまり面白くない。
企画倒れってヤツですかね?
(ちょっと違うけど)似たような企画で「10ミニッツ・オールダー」ってのが最近
ありましたけど、さすがに10分あれば見ごたえのある作品としてまとまるなと。
66 :
12 :04/07/20 02:34 ID:kr/RDsk2
「オートバイ」はロブ・グリエじゃなくて、マンディアルグでした。 すいません。
>>58 邦画でリンチというと清順作品や「ドグラマグラ」のシナリオも
やってた大和屋竺の監督作品群が思い出されてくるんですがどうかなぁ。
「荒野のダッチワイフ」のおかしなことを狙った感じなしに思いっきり
まじめにやり通して行く力技が凄くリンチに近く感じられる。
>>62 ヨシキの本に載ってたんですが、撮影中にカメラのせたヘリコプターが
事故って死者が出たそうです。その後も海岸での撮影中に飛びこみ自殺を
撮ってしまったり、訴訟沙汰になったりとさんざんなプロモ製作になって
ヨシキに全米進出をあきらめさせるきっかけになったみたいですね。
完成はしてるみたいだから、霊がうつってたとかしてない限り
そのうちお蔵だしされると思いますが。
もののみごとにリンチっぽいエピソードだな。 くわばらくわばら。
69 :
名無シネマ@上映中 :04/07/21 10:33 ID:azz2e5t/
>67 大和屋竺・・・。日活から鈴木清順と一緒に放り出された口でしたっけ? 初期ルパン三世シリーズでしか作品知らないけど、じゃあ結構ツボにくる 作家さんなんですね。
>69 色々とベクトルはずれるんで、大和屋は全然リンチと違うじゃんという人いると 思いますが、でもノワールを異形化させるときの本気度と、日常的なものが 時々とてつもなく不気味なものとして迫ってくる感じ近いかな、と。 >64 リンチ映画のベスト死体というとなんになるんでしょう? 自分的にはベストはブルべの「立ったまま死んでる刑事」がよかった。 なんか急に蝋人形もののホラー映画のなかにカイルが迷い込んだかのような 眩暈感が○でした。
昨晩はじめてイレイザー・ヘッドを観てしまった。 本来グロは嫌いなのに、自主制作レベルの造りの甘い作品と思ってたのに、綺麗な画像で 観やすいので驚いた。 これ、リンチのエッセンスが全部入ってるね。 個人的には、ブルー・ベルベットより、楽しめた。
>>70 「ワイルド・アット・ハート」でSherilyn Fennが「なんか、頭がネチャネチャ
するですぅー」と言いながら死んでいくのもナカナカのもんではないかと。
>>71 いや、もう、おっしゃるとおり。
「消しゴム頭」にはすべてが詰まってるとオイラも思います。
「消しゴム頭」や「ロスト」や「マルホ」よりも、「ブルベ」のほうが作品をどう
理解するかという点で、各人の意見が別れる可能性は高いんではないで
ショッカー。
リンチ映画でのベストの死に方だと、 黒沢清言う所の「死の機械」よろしく狂った反重力装置に 引きずられてビヨ〜ンとサンドウォームの口に飛び込んでっちゃう ハルコネン男爵の死に様かなぁ。大物なのにボバ・フェットと同じ死に方。 原作だと毒針で刺されて終りなのに(もっとも続々編で男爵亡霊として蘇ってた けど)。
俺はおばあちゃんとおじいちゃんに笑いながら責められて 発作的に拳銃で頭をぶち抜くナオミ・ワッツの死に方がベスト。 あと自分のショットガンで顎から上を吹き飛ばすデフォーも良い。 リンチの映画はセックスまみれだけど、自動車も色っぽく描かれているのが好き。 ロストハイウェイのマスタングやメルセデスはとてもエッチぃ。
『ツイン・ピークス』のオードリーの末路もいいね ドカーン! その後身に付けてるものだけ吹っ飛ぶ。
海洋堂から食玩フィギュアシリーズ「リンチの死体たち」発売 してくんないかな。 マクファーレントイズあたりから「砂の惑星」フィギュアとかも。
シークレットは 踊る侏儒、または 襲いかかるネズミ人間夫婦 あるいは、丸太一本でもいいな。 夜光塗料バージョンもあるでしょ。
78 :
名無シネマ@上映中 :04/07/27 11:28 ID:nNuZKIpf
自分の机の上に「赤い髪の女」や「消しゴム頭男」があるの想像すると 来るものがあるな。 とりあえず「DUNE」の方は、普通に売っても人気あるキャラばかりだけど、 おれが欲しいのはツインピークス人形とか、ロスト・ハイウェイ人形とか ばかり。「アメリカの田舎町の住人」人形なら、なんか鉄道模型のおまけの人物フィギュア とかで間に合いそう
>>64 ,70,72-75
死に方で言うと、
>>70 が挙げてた「ブルー・ベルベット」の立ったまま死んでる悪徳刑事は
正しくリンチ的世界の住民像を代表してるよね。ちゃんと手も挙げるし。
これに続けて俺が挙げたいのは、
「ロスト・ハイウェイ」のアンディかな。
頭にガラス・テーブルの角をめり込ませたあの幾何学的な構図は
何度も夢に出てくるよ。
アンディの死に方を見るまでは
「ワイルド・アット・ハート」のボビー・ペルーの
頭部吹き飛ばしが最高かなぁと思ってたんだが、
ビニルに包まれたローラ・パーマーの死体もそうなんだけど、
リンチって、人間が生きている状態から死んだ状態へ移行するときに、
生物がたんなる物質へと化すことを見せたいんじゃないかと思うんだよね。
情念的な意味での「生死のドラマ」ではなく。
だからこれらの完全に凝固したモノ、
幾何学的な構図を持つモノ、
他のモノと同一化したモノ。
そういう状態の死体こそが、
リンチの世界の他のモノ達と「フィルム」とを結び付けているように思う。
80 :
名無シネマ@上映中 :04/07/27 19:07 ID:l+udLSPH
リンチってジョン・ウォーターズとよく比較されるけど、 昨日、デスペレート・リビング見てたらワイルド・アット・ハートと 似てる場面が出て来た。チンコ切り取って捨てられ犬がくわえて どっか持って行く。空気というか雰囲気も似てた。
>>79 なるほど。鋭い指摘だと思います。
有名な「チキン・キット」なんかも、そうした指向の表れだと考えられ
なくもないですね。
>>80 「デスペレート・リビング」も、象徴表現バリバリな作品ですよね。
リンチとは方向性が違うとは思うけど。
確かウォーターズがリンチの「消しゴム頭」を褒めちぎったのは、
この映画の公開時のトークショーでだったハズ。
82 :
名無シネマ@上映中 :04/07/27 21:15 ID:w73FLvfK
ツイン・ピークス・パイロット版DVDって出ないの? ツイン・ピークスはあれに尽きると思うのだが。 上手すぎて逆にリンチの手法というよりは何かの物真似だと思うけど、 ローラのお母さんの恐怖の回想シーン「・・・私は見た!」(ネタばれすまん。 もういいだろ)は怖かったなあ
83 :
79 :04/07/27 21:37 ID:5SArDwzf
>>81 サンキューっす。
今までにデイヴィッド・リンチ関係のスレに自分がポストした内容で
初めて他人に誉められたような気が、、、。
ところで「チキン・キット」って何ですか?
>>82 パイロット版は
「ツイン・ピークス ファースト・シーズン 日本語版」
の DVD セットに収録されてますよ。
おいらは早まって北米版を買っちゃったんだけど、
北米版にはパイロット版が収録されてなかっす。
日本語版の方が内容が充実してることってよくあります。
パイロット版こそが要なのに。
あとで知ったときには泣けてきましたよ。
死人話でいえば、マルホのカウボーイは
墓から出てきた死体がシャワーをを浴びて
ガウン着て出てきたみたいだな、と当時思いました
どこからああいう顔した俳優を見つけてくるのか
ところでリンチ博物館の続きはもう誰もやらないの?
>>18-20
86 :
85 :04/07/27 23:34 ID:z0odCQwR
わあ、しまった。アンカー間違えた。
>73じゃなくて
>>79 でした。
87 :
79 :04/07/28 00:11 ID:lhPVSWZe
>>85-86 なるほど。サンキューっす。
確かに
>>79 で言いたかったことと関連しそうな感じですね。
でもチキン・キットのことは知らなかったんですけども(笑)。
マッフィーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!(カスティリアーニ弟)
89 :
85 :04/07/28 23:48 ID:NLM18h8b
>>87 いえ、こちらこそ新しい着眼点を提示してもらって、サンクスです。
「チキン・キット」や「フィッシュ・キット」って、リンチを理解するうえで
どう位置づけすればいいのか、ちょっと悩んでたんですよ。
>>79 の考え方に沿えば、非常に腑に落ちるというか、納得できる。
同時に、なぜこうしたリンチ作品に、「アブノーマルさ」あるいは「抵
抗感」を人は感じるのかについても、具体的に理解できたような気
がします。
90 :
79,87 :04/07/29 01:01 ID:LWM6QpCi
>>89 >同時に、なぜこうしたリンチ作品に、「アブノーマルさ」あるいは「抵
>抗感」を人は感じるのかについても、具体的に理解できたような気
>がします。
なるほど。
そういやリンチ作品の受容のされ方って、相当なマニアを自称する人でさえ、
大抵の場合が「奇異なもの(を受け入れる私(が素敵!))」って感じですよね。
そうじゃなくて、たんに「冷徹なまでに正確」なだけじゃないかと思うんですが。
表現があまりに「正確」すぎて、普段信じていることや信じたがっていることが、
いともあっさり覆されてしまう様に人々はおののくのではないでしょうか。
少なくとも私のリンチ作品に対する「おののき」はまさにそんな感じです。
そういう意味でリンチの作品ってのは、ほとんど科学みたいとさえ思うんですが、
でも、もうちょっと世間に流通している線に沿って、「科学」っていうより、
「錬金術」っていう方がいいのかもしれませんね。
その方が、いかがわしい感じが加わりますよね。
## 改行が多すぎると言われて投稿できないので分けました。
##
>>90 の続きです。
ところで、生物から物質へ、の話で言うと、
昔、ピーター・グリーナウェイが「建築家の腹」で、
モノが腐敗していく様を長時間録画で捉えたものを早回しで見せたりしていましたが、
この例は、かろうじてリンチの世界に近接できているけれども、同時に、
リンチのやり方との間に大きな隔たりがあるのも事実ですね。
グリーナウェイのこの例は、あくまで事実の記録にその根拠を求めていて、
そして「方法的に」それを提示したに過ぎない。
つまり創作という域にまだまだ達しておらず、まだ「研究室」の中にある。
一方のリンチは、まったく一足飛びに、一気に創作のレベルでこれをやる。
しかも「方法的」なものではまったくなくて、あくまで「ストーリーに沿って」これをやる。
だからそれは最初から「現場」にある。しかも平然とゴロンと転がっている。
まったく驚愕です。
調子にのって、ついでにもう一つ、 とても示唆的で重要なシーンを思い出しましたよ。 それは「ブルー・ベルベット」の最後の方、 ジェフリーがフランクの頭を打ち抜く場面。 弾が頭蓋骨を貫通する時、フランクの頭部が画面一杯の大写しになりますが、 被弾の衝撃でフランクは後方にのけぞり、映像はブレます。 このブレるシーンを少しだけスローモーションにしていると思うのですが、 そのせいで、フランクの顔の歪みがはっきりと目に焼き付きます。 まるでフランシス・ベーコンの描く人物の表情みたいです。 で、次の瞬間にはフランクは仰向けにゴロンと床に横たわっており、 飛び散った脳みそが床に付着している。 この一瞬のスローモーションが、まさに生物から物質への移行を、 私たち観客に「教えて」くれているような気がします。
93 :
マリア様が見ている :04/07/29 09:24 ID:gJp238t6
んじゃ聖と栞がエロエロに結ばれた夜、 夜中、ベッドで栞が寝言に喚き出す。 「ここには楽団はいません」「シレンチオ!(お静かに)」 聖が「どうしたの?悪い夢でも見たの?」と慌てて起こすと、 栞「夢じゃないわ・・・・」「行くところがあるの」「一緒に来てくれる?」 と聖を連れ出す。 行く先はこの世の果て。夜の夢の終わり。 青い扉に赤いカーテンのクラブ・シレンチオ。 舞台ではシルクハットをかぶった由乃が、 「ゼア・イズ・ノー・バンダー!! ここには楽団がありません。 すべて録音です」と喚いている。 「トランペットを望めば、トランペットの音が宙から沸き、 クラリネットを望めば、甘美なメロディが空を舞う! しかしこれはすべてテープ! 録音なのです!!!」 あからさまな暗喩で、聖のみている栞はじつは・・・と残酷な真実を告げる。 やっと体が結ばれた幸せが実は・・・、という展開に聖はガタガタと震え出すが、 舞台の由乃は構わない。さらに冷酷な笑顔を浮かべ、泣き女・令こと レベッカ・デルリオを呼び込む。 「ジョーランオー♪ 聖、あんたが見ているものは全て・・・」 と歌い出す。 (嘘よ嘘よ、う、そ、よ〜!) と聖は喚くが、デビッド・リンチ・ワールドは穢れなき乙女たちの夢を 今日も残酷に踏み潰し元気だ。 オチもない。連休中にマルホランドドライブ見て思いついて書いた。 いまは反省している。
94 :
愛の悪魔 :04/07/29 09:32 ID:+HS5jjpa
すまん。思いつきで書きました。 >92 そうなんですよ!ブルベのデニス・ホッパー他にも顔がぶれて フランシス・ベーコン顔になって吼えるカットや、 カイル・枕クランの顔が鏡に映り、歪んだりぶれるカットがあったと 思います。 リンチもそこまで陳腐な暗喩はしないでしょうが、こう<獣性>とか <悪霊>が誰しも心に秘め表に出る瞬間を描きますね。 ローラ・パーマーも憑依され、徐々に別な何者かに変身していく様な・・・
95 :
85 :04/07/29 22:47 ID:NM7Qnbp8
>>90 >たんに「冷徹なまでに正確」なだけじゃないかと思うんですが。
あ、確かにそのとおりだと思います。
前スレでもちらっと書いたんだけど、たとえば「ロスト」や「マルホ」なんかは、
作品の構成自体が、「人間の意識の構造」あるいは「人間の思考の構造」
とリアルに(=正確に)合致していると思うんですね。
そして、その構造のなかで描かれている「自分に都合のいい記憶の捏造」
や「自我の保護を目的とした妄想」などは、程度の差こそあれ自分でもリア
ルに身におぼえがあるだけに、あまり触れられたくないことでもある。
それは「自分が死んでモノになってしまうことの恐怖」と同じく、できれば直
視せずにすませたいことですよね。だからこそ、それを目にしたときに人は
「抵抗感」をおぼえるんじゃないでしょうか。
ある意味、非常にノーマルな反応であるとは思うんですが、それを肯定的
に受け取るか否定的に受け取るかが、リンチ作品にのめり込むかどうかの
「分かれ目」の第一歩であることは間違いないですね。
後半についても基本的に同感で、いろいろ書きたいことがあるんですが、
なかなかうまく考えがまとまりません。ちょっと、頭を整理します(w
>>93 「マリア様がみてる」かあ、個人的には今放送中のアニメだと
「忘却の旋律」のほうがリンチっぽくおもえるような・・・って
もちろんリンチっぽくないからネタにしてるんだよね。
97 :
名無シネマ@上映中 :04/07/31 11:00 ID:8urj4con
新潮文庫フロイト『精神分析』だか『夢判断』口絵に「囚人の夢」いうの あってさ。「囚人は天井の鉄格子窓を見上げ脱走を夢見る」って寓意画だけど・・・。 世界中のフロイトの本に載ってる絵だから、リンチも見てるはず。 長い事、理解できなかった『ロストハイウェイ』、やっとあれが「女房殺しで 収監され死刑執行を待つOJシンプソンの夢」判って、一気に見れた。 ビル・プルマンが天井の格子窓を見上げるカットで、たぶん彼は死刑監房の中で 懸命に現実逃避の夢を見てるだけ。 「これは夢だ。おまえは死刑だ。目覚めろ」 っていろんな囁きや頭痛が彼に警告するけど、彼は夢を見るのを止めない。 変身して次の幻想に逃れようとする。 たぶん女房殺しで刑事に殴られ収監されるカットだけ現実で、残りは (ラストの次の幻想への逃走も含め)ぜんぶ、夢なんだろうな 「心因性逃走のフーガ」とか滝本誠にいわれても判らんかったけど、 こいつは傑作だぜ。 マルホランドはこれの希釈版だな
98 :
ロスト・ハイウェイ :04/07/31 11:09 ID:8urj4con
ま、リンチの魅力は、そういう二重構造だけで満足せずに 夢の部分を思いきり、自分の50年代アメリカ趣味で埋めちゃうところだな。 ビートニク風俗に、悪の象徴のマフィアがレズビアンてんこもりの 変態ポルノ映画(スナッフ・フィルムの可能性もあり)撮っていたり、 パトリシア・アークエットがもろ、ブラック・ダリア風に腹部切断で死んだり。 いやいた夢の部分がまるまる「郵便配達二度ベル」「深夜の告白」の 50年代ノワール映画(悪女もの)のパロディだったり。 本当の変態はシャツのボタンを襟元まで留めるっていうけど(いわんか(w) この端正なところがデビッド・リンチの魅力だな
99 :
名無シネマ@上映中 :04/07/31 11:15 ID:8urj4con
>95氏の文章読むと、みんな、あれがとっくに夢だってわかっているみたいだなあ。 おれが気づくのが遅いのか(w なんか、最近、リンチがマイブームなんだけど、なんかお勧めあります? とりあえずホテル・ルーム、エレファントマンが未見なんすが?
100 :
名無シネマ@上映中 :04/07/31 14:28 ID:EnZ6dqfX
ロスト・ハイウェイで主人公が変身(?)して家に帰ってきて くつろぐシーンで流れるボサノヴァ… たまらなく好き
101 :
95 :04/07/31 20:28 ID:BlNoH26c
>>99 あー、いや、オイラも「O・J・シンプソン」「サイコジェニック・フーガ」という
キーワードがなかったら、わかんなかったと思うです>ロスト
「ロスト」や「マルホ」って、なまじカットバックやフラッシュバックといった
「映像の文法」に慣れていると、余計に混乱するかもしれないですね。
カメラの視点の使い方とあわせて、一見、そうした手法を使った(通常の)
映画作品と区別がつかないですから。
「こりゃ、そうじゃないんじゃないか?」といったん気付くと、実は両作品
とも、構成自体は、ある意味すごくシンプルなことがわかる。
でもって、個人的には「ホテル・ルーム」をおススメします。
あと、財政的に余裕があるなら、公式サイトで通販してる「初期短編集」
をば。「消しゴム頭」「ロスト」「マルホ」にハマったなら、あれに収録され
てる「アルファベット」や「グランドマザー」も面白いんでわないかと。
>>94 愛の悪魔さんは同名のベーコンの伝記映画はご覧になったのですか?
けっこう気にかかっている映画なんですが・・・。
ベーコンってブニュエルやエイゼンシュテインに影響を受けて、そうして
描かれた絵が今度はハゾリーニ(「テオレマ」に出てくる)やベルトリッチ、リンチ
最近だと映画化予定の「サイレントヒル」のスタッフに影響与えたりしてて
映画史的にみても面白い位置にいる人だと思うんですが、「愛の悪魔」は
ベーコンのホモの情念の部分のみ光があたってそうで敬遠しちゃってたんですが
・・・どうなんでしょう?
ベーコンといえば、リンチがベネチアで審査委員長したときにいっしょに審査員
やってたペルーの大作家マリオ・バルガス・リョサの母子相姦モノ「継母礼賛」に
ベーコンの絵の中のフリークによる一人称の小説内小説があるんですが
それがなにやら「邪悪なエレファントマンの独り言」みたいで笑えました。
「私の性器は無傷だ。相手をする男女が私の腫れ物に身体があたらないような
姿勢をとってくれれば(もし患部が破裂したら、臭い膿が噴き出して、私は
恐ろしい痛みを受ける)セックスすることもできる。姦淫は私の好みだし、
ある意味で私ほど官能的なものはいない・・・。」
リンチとリョサはベネチアでどんな話しをしたのか。ベーコンの話題は
でたんかなぁ。
103 :
名無シネマ@上映中 :04/08/01 13:53 ID:NYOoytzj
>102さん いやあ、こりゃすまんです。 坂本龍一のサントラを持ってるだけで、「愛の悪魔」はおろか ベーコンが「頭がくがく」のアーチストとだけ知ってるのみの不調法もので。 大昔、エイドリアン・ライン監督の素晴らしいヴィジュアルイメージてんこ盛りの 「ジェイコブ・ラダー」で、他の包帯アーチストと共に現代恐怖美術の第一人者と 名前を知っただけです。 しかし102さん、いろいろ詳しいですね。私もリンチ新作公開直後は見損ねて ビデオで見て初めてはまることが多いので、いつも話題に乗り遅れてるな思います(w 母子相姦ではDUNEのビザールなイメージが想起しますが・・・
むむ、なんだかまた話題がつまんない方向に流れている気が、、、。
>>92 でフランシス・ベーコンなんて固有名詞を出したのが不味かったか。
105 :
Lost Highway :04/08/01 14:32 ID:pjlbQX5e
http://www.thecityofabsurdity.com/imglh/lhimg07.html Al: Do you own a video camera?
Renee: No. Fred hates them
Fred: I like to remember things my own way.
Al: What do you mean by that?
Fred: How I remember them. Not necessarily the way they happened.
(現実の通りに記憶するビデオは嫌いだ。おれはおれの望むように記憶する)
って事で、フレド(ビル・プルマン)の望むとおりの記憶(怪奇現象)で構成された
ロスト・ハイウェイって公開当時の評判どうだったの?
チンピラ・ピートのボディ・スナッチ(暴力的な肉体憑依)だって事実でなく
死刑監房内のフレドの妄想だとすれば、アンディ殺害やフレドの脱走、いやピートの
存在、ひいてはディック・ロラントの殺害だって、獄中の妄想となりかねない。
・・・・もっとも、間男ディック・ローラントの殺害は真実で、警察にばれてるのは
妻殺しのみって話しなら、「50年代ノワール映画(女房殺し)」の語り口を大胆
に変えた変奏曲として、A 21st Century Noir Horror Film.いう看板に嘘偽り無いね。
ホラー(超自然現象)じゃなく、意識の流れから見た犯罪映画ってことで。
アートの眼福も含めて、DVD購入決定だな
>>102 うははー、そんなところでつながりがあったとわ>リンチ&リョサが審査員
これは知りませんでした。為になるなあ。
完璧に狙って審査員を選出してますね、これは(w
>>105 公開時は、当然ながら、「よくわからん」という意見が大勢だったというか(w
「作品構成」の大枠はわかっても、作品中の「表現」のひとつひとつを自分なり
に読み解くには、かなり時間がかかったような。
107 :
名無シネマ@上映中 :04/08/01 22:04 ID:uE01nxoq
マルホランドだと同一性への願望ということで、複数の人物が単数に整理される って現象があった。 ロストハイウェイのミステリーマンは、ディック・ローラントをフレドに代わり 射殺するとこからみて、フレドの超自我とか一部だろうな。 「映画は読み解き可能な夢」と仮説して、 マルホランドだと日本語解説でも、結構、「おお、これが正解っぽいな」いう 解説結構あるけど、ロストハイウェイは見当たらないな。
108 :
名無シネマ@上映中 :04/08/01 22:09 ID:7G1MqJpl
おれがロストハイウェイ気に入ったのは、まったく古典的な内容の 50年代女房殺しノワール映画を、犯罪者の意識の流れで描いてしまったって ことなんだよな。それも最強の美術・映像センスで。 この赤と黒で構成される自動車修理工場といい、レネイ(黒髪)/アリス(金髪) のファム・ファタールだか悪女といい、美術的に最高峰だと思うし。 デビッド・ボウイがアイム・ディレンジュドって歌う疾走感に参った。 この感動は、初めて「フェリーニのローマ」見たとき、暴走族がローマ市内を 駆け抜ける、あの時速100マイルの恍惚と似てるな。 リンチ、最高だぜ。 こうなったら、「深夜の告白」に「失われた週末」のDVDも揃えないと名
オイラにとって、「ロスト」はまさしく「リンチ再評価」の一本だったですね。 これがわかったとき、はじめて「消しゴム頭」や「ブルベ」もわかった(と思った)し、 リンチが用いる「表現技法」の一端がわかった(と自分では思った)。 リンチは「デューン」からみていて、「TP」ブームのときもキッチリはまったクチなん だけど、イマイチ、どこがどういいのか自分では明確でなかったな。 「マルホ」ももちろんいいんだけど、「ロスト」はオイラにとって、別格です。
「ロスト」の公開当時というとエヴァンゲリオンがブームになっていて、 はまっていたおれは「エヴァの実写予告編が見れる」というんで 「ロスト」のロードショー行っちゃったりしたんだけど・・・ 悶絶させられたなぁ。予告編ってどんなのだったっけかと当初の目標 押しのけられて、ミステリーマンがしばらく脳内にいすわった。 いっしょにいった友人も「これがリンチか・・・」と愕然としていた。 ちなみにビデオで見た時に「オレとお前なら最高のポルノがとれたな」の 台詞がシナリオどうりに戻されてて、この台詞好きだったんで ちよっと残念だった。
111 :
名無シネマ@上映中 :04/08/02 11:40 ID:5dAcnKZ3
ロストハイウェイのDVD買ってきたよ。中古で1500円だった(w 早速再見したけど、 >「オレとお前なら最高のポルノがとれたな」 のポルノシーン最高ですね。例のリュミエールの50秒フィルムと同じで、 短時間の間に、レズビアン、マリリン・マンソン、スナッフ・カット?、 死姦?と謎めいたカットが連発で、想像力を刺激します。 エルロイがよくポルノを「日常に浮上してきた異界からの想像を絶する犯罪 の証拠」として引用するように、この世の裏側の世界を象徴するようで 力(りき)入ってました。
しかし、つらつら考えてみると、94年にリンチがバルガス・リョサとともにヴェネ ツィア国際映画祭の審査をやって、ミルチョ・マンチェフスキーの「ビフォア・ザ・ レイン」が金獅子賞を受賞。そして、その3年後にリンチの「ロスト」が公開。 ……なんか、ははーという感じで、リンチが果たして両者(あるいは両者の作 品)からなにかしらインスパイアされたものがあったのかどうか、ちょいと本人 に聞いてみたいよーな気が。 ところで、同年のヴェネツィアでリンチが絶賛したというカリム・ドリディの「ピガ ール」って、観たことのある方いますですか? 紹介記事を読んだ限りでは、 なんか「フィルム・ノワールの香り」が、そこはかとなく漂うんですけど。
113 :
名無シネマ@上映中 :04/08/02 21:53 ID:0vwEF8X9
最近DVDで見た「砂の惑星/デューン」はマトリックス(NO1)と話が酷似してて 驚いたし、真剣に鑑賞できるSFも貴重だね、監督の手腕か原作の良さかは、人に によって判断は違うかもしれないが。 「2001年宇宙の旅」「猿の惑星」並に面白かった。
>>113 マトリックスとデューン、似てるかなぁ。確かに救世主として認定され、 いくつかの試練をへて奇跡を起こすという骨格は同じだけど・・・。 儀式っぽく格闘の練習してるとことかかな。 ちなみに今度ロードショーのSF大作「リディック」のデザインワークはまじで デューンに影響うけてるらしい。ストーリーはこれもまた 救世主認定された男が、狂信者の宇宙帝国と戦うというもので わりとデューンぽいかも。 「マトリクス」「リディック」とアメリカのヒットSF作品が救世主待望モノって いうのはいいことなのか、悪いことなのかちょっと考えてしまうけど。
DVDでブルーベルベット特別編[オリジナル無修正版]を 見ました。ジャケットに映像特典に隠しコマンドと書いて あったのでなにげなくメインメニューのところでリモコンを 操作してたらコマドリのマークが出てコマドリに関する話が 聞けました。 でも隠しコマンドってこれのこと?他にもあるんですか?
>>113 、
>>114 まあ、「救世主モノ」って、古今東西小説映画を含めて、SFの定番のひとつと言え
なくもないかも。描かれ方に時代性が反映されたりはするだろうけど。
ほんでもって、細部のリンチ的味付けを除くと、やはり作品自体は原作に追うところ
が大きいと、個人的には思う。でも、やっぱあの大部の原作に比べると、「ダイジェ
ストしてみました感」は否めないんだよなあ>映画版。特に後半が走りすぎだし、
前半もフレーメンの生活をちゃんと描けなかったのは、ちょいと痛い。
さすがに「ワイルド・アット・ハート」のときみたいに、好き勝手に改竄するわけには
いかなかったんだろうなー。
デューンは、これ風の谷のナウシカと同じ話?と思った。
119 :
名無シネマ@上映中 :04/08/04 09:37 ID:Cqec7Fgi
サントラ的にはDUNEのTOTOサウンドが一番、盛り上がって好きだな SF大作って感じで。ただし、どう考えても音楽はリンチの好みじゃないね。 フレーメンの洞窟の赤い部屋で青い照明に煌々と照らされながら、 ショーンヤングが嫋嫋と歌うと、 カイル・マクラクランが悔悟の涙に暮れる。これでないとリンチはいけない。
120 :
115 :04/08/04 10:21 ID:/DOsx6JS
>118 早速見てみます。ありがとうございます。 TwinPeaks→マルホ→イレイザーヘッド→エレファントマン →ブルーベルベットと見たので次はロストハイウェイを 見ようと思います。
僕も大好きでいい作品とは思うけど、 とりあえず「ロスト・ハイウェイ」は、 「ブルー・ベルベット」や「マルホランド・ドライブ」に比べると、 作品の完成度という点でやや劣るのは間違いないと思う。 ここで完成度と書いてるのは、 自律/自立した作品としての一貫性や 一つの構築物一つの「詰め物」としての整合性・縫合性のこと。 「ロスト・ハイウェイ」には「ほころび」のようなものが沢山見られる。 でもその「ほころび」をうまく捕まえるとリンチの世界へのドアとなる。 だから場合によっては(人にもよる)「ロスト・ハイウェイ」こそが リンチ映画への最良の入口となる可能性はある。 逆に「マルホランド・ドライブ」などは 「詰め物」としての完成度があまりに密実で、 その「縫い目」がほとんどどこにも見当たらず、 入口の手前に居ながらいつまでもその内側に入れない という人が続出するとしても無理はないという気はする。 別の意味でおもしろいのは「ワイルド・アット・ハート」だと思うけど、 この作品では、リンチは珍しく「詰め物」そのものではなくて、 「詰め物」の展開図というか型紙のようなものを見せてくれる。 型紙は「詰め物」となることを指し示してはいても 「詰め物」そのものではない。 でも洋服の型紙から洋服の完成形をイメージできる人がいるように、 この型紙からリンチ的な「詰め物」の完成図をイメージできる人もいるはず。 だからそういう人にとっては 「ワイルド・アット・ハート」こそがリンチの世界への良い入口となる。 しかしリンチ映画って、言葉にするのが本当に難しいですね。
122 :
名無シネマ@上映中 :04/08/04 11:40 ID:OoKvLnNj
「マルホ」って二部構成(ベティの夢の成功第一部/ダイアンの悲惨な現実第2部) だけど、当初の企画どおりTVシリーズになったら、延々、ジャック・タチ風のユーモア (マフィアがらみのリンチ風グロテスクだろうが)織り交ぜた、「それいけベティ」 のドラマになっていた筈。 視聴者は、リンチの仕掛けた本筋とは無関係な謎(映画産業を仕切る謎のマフィア)に 首をひねりながら、これが「ダイアンの夢」とは気づかないわけじゃん。 ツイン・ピークスのTVシリーズもじつは、そういうことだったのかなと最近思う。 あれは誰かの夢の中の出来事だからこそ、「超自然的な怪奇現象」が起きるわけで、 目覚めれば「娘殺しの悲惨で退屈な現実」ってオチが、どこかにあるんじゃないかな
123 :
名無シネマ@上映中 :04/08/04 11:56 ID:Buidv+JG
>121 いや、でもおれなんか恥ずかしながら「マルホ」みて初めて リンチの映画の中で、誰かに夢見られた登場人物ってテーマの 大きさに気づいたくらいすから。 「マルホ」くらい懇切丁寧に説明してくれないと 逆にリンチにとっかかれなかったです。 他人の夢の映画化いうのはカリガリ博士以来のネタだけどさ。 リンチ、エークセレント
>>123 でも「マルホランド・ドライブ」を、
他人の書いた注釈とか解説とかを一切読まずに、
素で観てそういう思えた/感じたのなら、
ある意味
>>123 さんの場合は
もっと前からリンチの世界にいたのかもしれませんね。
たんに自分が気付いてなかったというだけで。
ひょっとして実はいま死んでたりしませんか?
ちゃんと息してますか?
足とか指先とか腐ってたりしませんか?
暑いんで放っておくと腐りますよ。
一回、鏡の奥の方をよぉーく覗き込んだ方がいいかも。
ベイビー、まあ、落ち着けよ(w おれ個人は「マルホ」の二重構造が一番わかり易かったといってるだけさ。 きみがおれを霊界から書き込んでいると思い込むのは勝手だが はっきりいおう。 それは 考 え す ぎ だ
>>124 こわいなぁ、でもリンチの悪夢めいたシーンは見ているこっちの世界に
もぐりこんでくるような迫力あるもんな。
いまでも思い出すのがガキの頃、クラスの連中と「エレファントマン」
見に行って上映後、あまりの重苦しさに黙り込んでしまった時のこと。
ひとりがその沈黙に耐えかねたのかおどけてエレファントマンのまねをしたら
いきなりこけて顔面を打ち、みるみる顔をはれあがらせてしまった。
まあどうというほどのない偶然なんだけど、その時はまじで映画のなかの
キャラクターに呪われてしまったようでみんながパニックになった。
当時は監督の名前なんか気にもしていなかったけど…スクリーンの闇と
自分の無意識が強制的につながれてしまうようなリンチ映画の迫力は
感じてたのかな。
>>125-126 でもクリント・イーストウッドもマーチン.スコッセシも、
それぞれの映画作品の中でそれぞれの登場人物に言わせてるよ。
人はみな毎日少しずつ死んでいく
って。
そういう僕自身も、背中の一番手の届きにくいところが
なんとなく腐っていってるような気がするんだが。
僕もちょっと鏡の奥の方を覗き込んでみたほうがいいかもね。
ミステリーマンがこっちを向いてにっこり笑っていたらどうしよう!!!
>>127 ミステリーマン笑っていたら聞いてみてください
「ロバート・ブレイクさん教えて下さい。本当は奥さん殺したの
あなたなんでしょう?」って。
>>121 そのあたりは、どこをポイントにしてみるか、どういう視点でみるかに
よって変わるだろうなと思うけど……。
「ロスト」の整合性・縫合性の「ほころび」って、たとえば、どのあたり?
>>122 うーん、どうなんですかね?
「マルホ」のパイロット版をみる機会があったんだけど、まあ、ちょっと
その後の展開がどうなるかまではよくわからなかった(w
映画版では事故現場の調査だけが出番だった二人の刑事が、その後
もそれなりにからみそうだ、みたいなとこだけはわかったけど。
「誰かの夢かも」ということでは、「ブルベ」も実はそうですよね。
マルホのパイロットの話してくんちょ。
んーとね、映画版にあってパイロット版にないシーンとか、逆にパイロット版に あって映画版にないシーンとかいろいろあるんだけど、両方にあるシーンも、 細かいところでちょっと違ってたりした。 たとえば、冒頭のリタあわや殺害のシーンで、リタが自動車のドアのロックを かけて抵抗するとか。ベティが空港に到着するシーンで、ババは出てくるけど ジジは出てこないとか。 TPもそうだったように、複数のラインの話がすこしづつズレながら走ってっていう 向こうのドラマによくある形式にするつもりだったのは確実なんだけど、映画版 の話のラインにプラスして、二人の刑事(太ったほうが部下、もう片方が上司と いう関係だった様子)による事件調査の話も加わるという展開だったみたい。
サンコス ああ、見たかったなぁ、そのテレビドラゥマ...。
>>131 オレの記憶が確かならば、妖怪爺婆はバイロット版のままなら凄くいい人で、 婆が息子であるアンジェロ演じるマフィアに口を利いてくれたことで ベティはスターへの道を歩み始めるという展開だったはず。 おいしいカプチーノを入れてくれるママンがアンジェロは大好きだからね。 クライマックスは「料理の鉄人」のキッチンスタジアムさながらに改装された クラブ・シレンシオで、くのいちだった記憶を取り戻したリタとベティの 「カプチーノ対決」が3週に渡って繰り広げられる予定だった。 青い女の「お静かに」は料理対決の結果発表寸前の台詞。
>>131 オレの記憶するところでは、最後、巨大化したダイアンが、同じく巨大化した
カウボーイと対決。映画スタジオをはじめとするハリウッドの街を破壊しながら、
マルホランド・ドライブ方面に進む。
あわや「ハリウッド・サイン」が破壊されそうになったとき、ライアン・エンター
ティメント社のビルが変形を開始、巨大ロボットになって乱入。
操縦席には、ハリウッドの象徴を死守せんとする黒幕の姿が。
かっとぶシレンシオ・ミサイル! 炸裂するブルーキー・パンチ!
……というような話だったはずなんだけど、ごめんなさい、もうしません。
136 :
パイロット版 :04/08/08 16:07 ID:/Y1CQf/u
>>136 パイロット版のオープニングってどうなってたんでしょうか?
劇場版の素っ頓狂なやつはキーワード色々含んでいたけれど、そのあたりは
やはり変わっているんでしょうか。バイロット版ならではのシーンあると
内容を予測できる感じで楽しいのですが。
別バージョンというと、リンチ著ということになっている「デューン」の
フィルムブックには、生命の水飲んだ後に「声」でギルドナビゲーターと対決する
ポウルやフレーメンの子供達の間で孤立するアリアのシーンが載ってました。
ぺヨトル工房刊のリンチ本にはハルコネンの重油精製機械の写真あったし
「デューン」なんかだと撮ったもののシークエンス丸々けずられてしまったシーン
とかたくさんあるんでしょうね。もったいない。
>>137 劇場版にある「ジルバ・コンテスト」「枕に向かってハアハア」のシーンはバッサリ
なしです。この二つは劇場版にするときに追加撮影したシーンでしょうね。
夜のマルホランド・ドライブの標識が写り、夜道を走るリムジンにオープニング・
クレジットが被さる形で、いきなり始まります。劇場版だと、リムジンのカットを
複数オーバーラップさせてつないでますが、パイロット版はワンカットのみの
短いものです。パラダメンティの音楽は、劇場版と同じです。
パイロット版にあって劇場版にないのは、
>>132 で書いた、刑事が捜査の進展
状況を話すシーンと、脚本家らしい男性が、安ホテルに隠れているアダム・ケシ
ャーから「かくまってくれ」という電話を受けるシーンくらいかな?
眉毛男が、デニーズで「夢を見た」と言い出してから気絶するまでのシーンも
パイロット版にはないです。
リンチは「(パイロット版の時点では)結末を考えてなかった」と言ってるみたい
ですが、ホントに何も考えてなかったんではないかと。
139 :
名無シネマ@上映中 :04/08/11 16:20 ID:6T+Arw8m
で、ツイン・ピークスの2ndDVDの発売はまだ?
140 :
名無シネマ@上映中 :04/08/11 22:45 ID:8dmr0s1F
押入れ整理したら、「柔らかい殻」とかいうビデオが出てきた。 アンドリュー・ワイエス風景の中でデビッド・リンチいうのかな
>>138 サンクス、しかし「ジルバコンテスト」と「眉毛男」が後から付け加えられたと
いうのを聞くと、改めてリンチはかなりのアイデアマンで、
でも綺麗にまとめあげるというのにも無関心なのだなと感じさせられますね。
「天然」というべきなのか。
>>141 最近ようやくビデオ手に入れて俺も見たんですが「柔らかい殻」良いですよね。
過去ばっか見てる人達の吐き出す腐臭のするエントロピーが凄まじい。
音楽が「手堅いな」という印象ですこし乗れなかったんですが・・・
しかし厭〜な映画でしたね。
監督のフィリップ・りドリーは今何をやってるのかなぁ。
144 :
名無シネマ@上映中 :04/08/14 14:23 ID:HpkDzhBP
日本のリンチファンはかわいい女多いよね?
暗くてじめっと湿った女が多い。
146 :
名無シネマ@上映中 :04/08/15 12:57 ID:wOl/gIdD
>>142 「眉毛男」のシーン自体は
>>136 のパイロット版シナリオには存在するんですよね。
なので、ひょっとしたらパイロット版撮影時に撮影はされたけど、その後の編集で
カットされた、あるいは、その後の回に後回しにするつもりだったという可能性は
るかなと思います。
ところで、ABCが「TV版マルホ」をボツにした理由に暴力描写を挙げてましたけど
パイロット版にベッドの上の死体の顔を正面からをモロに写してるカットがあって、
確かにアレはキツイ(w
ローラ・パーマーの死体は許せても、あの腐りかけの死体はTVではアウトかも(w
147 :
:04/08/15 13:46 ID:TtArPta3
>>84 順番を守らないと、ニコニコしていた係員が「ルールを守れん奴は許せん!」と言って殴りかかってくる。
迷子の子供がいると、係員が来て「こんな世界が続くのはコマドリが来るまでよ!」と号泣しながら慰めてくれる。
ゴダールの「軽蔑」を観てビックリ。 マルホじゃないか。
>>148 「軽蔑」うろおぼえなんだけど、マルホに似てるとこなんてあったっけか。
どのあたり?
>>149 映画業界の内幕物。
ハリウッド批判。
女を別の男にとられる。
シレンシオ。
もちろん表層的な類似であって全く別物の映画だけど、
リンチは意識してやったと思う。
ナイトピープルのDVD版買っちゃったよ。どこのサイト見ても在庫切れ でなかなか見つからなかったんだけどやっと見つけてラッキーだった。ま あビデオ版はブックオフで500円くらいで売ってるんだけどね。
そっかー、「ナイトピープル」も廃盤かー。 ビデオ版と、中身は変わらないんだっけ? LDで出たっきりの「インダストリアル・シンフォニー」とか「ホテル・ルーム」とか 「オン・ジ・エアー」とかもDVD化してくれんかのう。
>>84 147
係員の「こまどりのくるまでよ!」 よいね
リンチ博物館、入り口が耳の形になっていてほしいな。で、中に入ると
リンチも怯えた六十年代フィラデルフィアの路地が再現されていて、
そこに・・・。
ブルべとは逆だけど出口のほうが腐った耳の形してくれてると
不気味で良いかな。
「サイレントヒル」のスタッフにデザインしてもらったら面白いのできそう。
たしか、耳ばっかりモチーフにした日本のアーチストいたな。 もう死んでたと思うけど、あのオブジェを入口に。
ロストハイウェイ見たけど 見終わった直後フレッドとピートがお互いの人生を交換しあう話だと思った。 フレッド→レネエ→ロラント←アリス←ピートという偶然がこの二人の妄想を生んだと。 今ではピートの意識はずっと前に死んでてフレッドがピートの体借りて延々と悪夢繰り返す話だと思ってる。 ところでピートがフレッドに戻ったのってどのシーンだっけ?
ロストハイウェイは、いくらウソを重ねようとしても自分だけは真実を知ってるって話。
リンチ初心者です。 ツインピークスの1stシーズンしか見てないんですが、 2んdシーズンをとばして劇場版見るのは(゚д゚)マズーですか? ちなみにローラ殺害犯は知ってます。 でも基本的には順序で見たほうがいいんだろうな・・・ リンチのDVDをコンプリートしようと思い、品薄なものから集めたら劇場版が先になりました。 はやく2ndシーズン出して欲しいな・・・ レンタルだと見返したいとき見返せないからあまりレンタルは好きじゃないんです。
>ところでピートがフレッドに戻ったのってどのシーンだっけ? 砂漠の小屋の前でアリスとイッパツやったあと、「I want you... I want you...」と言ったら 「You'll NEVER have me」と返されちゃって、ガチョーン……の後ですわ。 いわゆるひとつの「心の声」ちゅうヤツですな。
>>157 犯人を知ってるなら、特に大きな問題はないかと。
でも、セカンド・シーズンを一度も見たことがなかったら、「あんた、ダレ?」なシーンが
あると思いますよん。
ロストハイウエイ、曲が最高
「ザ・プレイボーイブック」という米プレイボーイ社の歴史つづった本みてたら 91年にリンチとフロストが、プレイボーイ社のオーナーでポランスキーの 「マクベス」の製作もしてるヒュー・へフナ―についてのドキュメンタリー映画 「ワンスアポンアタイム」を製作、とのってました。 幾つかの映画祭で好評だったそうです。 キネ旬の本のフィルムグラフィーには載ってなかったんだけど、 リンチ・フロストプロってテレビの仕事以外もやってたんですね。 ローラ・パーマーって殺されてなかったら、胸にシリコンいれてプレイメイトに なっていそうなキャラだし、リンチに似つかわしい仕事な感じするんですが、 これ、日本じゃ上映されることはもうなさそうな映画ですね。
リンチの映画って1カットが異常に長いからもっと短くして欲しい。 緊張感を演出してるんだろうけど眠くて眠くて。特にラブシーンは長い。
163 :
157 :04/08/20 19:49 ID:ApnVKP8v
>>159 ありがdです。
2ndシーズン一切未見ですけど、犯人も知ってるし、なにより手元に開封済みの
DVDを放置したまま我慢なんか出来ないから、先に劇場版見ますw
「あんた、ダレ?」ってなシーンも、リンチの不条理な作風を考えれば特に気にならないだろうしw
>>162 ラブシーンは長いかもしれないけど(マルホとか)その分どんな他の映画作品より、すごく官能的に
描かれていると思います。
リンチの場合ヘタなエロビよりエロいと感じますからねぇ・・・(;´Д`)
>>163 でもTV版最後まで見てないと説明つかない部分があるよ。しかも結構重要。
俺ならレンタルでTV版全部見るけどー。
166 :
なめねこ汁 :04/08/21 02:33 ID:PEDnrLzD
世界の中心でノーアイバンダー!と叫ぶ
>>164 情報サンクスです。しかしR指定のドキュメンタリー…。プレイメイトが
総出演なんだろうか。
ヘフナー製作のポランスキーの「マクペス」観たんですが、「デューン」の
レディジェシカ役のフランセスカ・アニスがマクベス夫人役で全裸で
うろうろしていてなかなかエロかったです。
「デューン」でのフランセスカ・アニスは、パゾリーニ映画の女神だった
シルヴァーナ・マンガ―ノと生命の水の儀式やった後は怖い顔になっちゃうけど
中盤ハルコネンに責めさいなまれるシーンは良い表情で好きだったので
「マクベス」でも見れてよかった。(もちろん「マクベス」本編も
シャロン・テイト殺害直後のポランスキーが撮っただけに不吉さに満ちた
禍禍しい怪作で凄かったです)。
168 :
164 :04/08/21 11:40 ID:taP60EKW
>>167 どうやらリンチ・フロスト・プロで製作した「アメリカン・クロニクル」のなかの1本を
再編集したものみたいですね>「ワンス・アポン・ア・タイム」
とういうことは、TV放映時のものにプレイメイトの映像を加えて編集した感じなの
かな?
米アマゾンでDVDが手に入るみたいですが、日本向けには売ってくれないかも(w
ロスト・ハイウェイやイレイザーヘッドは基本的には直感で楽しむものだけど、 ヌルポランドドライブのように理性で解釈できる部分も結構あるのがタチ悪いんだよね。 リンチの映画は理性3割直感7割くらいで見るのがいいと思う。 分からないのはロスト・Hで「爆発炎上する小屋が戻るイメージ」の解釈。あと一瞬出る「燃える人間」のイメージ。 それとフレッドがピートに変わるシーンでぼやけた裸の女みたいな人の顔みたいなのが上下してる奴。 ロストは最初っから最後まで全部フレッドの記憶なんだろうけど。
爆発炎上フィルム逆回しのシーンはフレッドがピートに変身した後、 時間が遡行していることを暗示しているんだと思う。他はわからん。
んー、「マルホ」は「消しゴム頭」や「ロスト」と手法的には同一だと思いますよん。 だから、「消しゴム頭」や「ロスト」も、「マルホ」と同じ方法論で基本的に解釈可能 だと思いますけど。 ただ、リンチはあくまで「映像による論理」で作品を作っているんで、それを理性的 にというか、「言語による論理」に変換して説明するのは非常に手間がかかる。 むりやり説明しようとすると、膨大な言葉を費やして論理を組み立てなきゃならな くって、それでもなおかつ、取りこぼしたり、うまく伝わらなかったりするわけで。 「小屋炎上」のシーンは、ローテクなんでわかりにくくなってる部分があると思うんだ けど、要するに「小屋に炎が吸い込まれて、中からミステリーマンが出てくる」という シーンを撮りたかったんだと思うんですよ。つまり、「炎=ミステリーマン」であって、 それに「砂漠の小屋」が介在している、あるいは「中継地点」になっているということ なんだと解釈しました。
Fire Walk with Me か。 リンチ作品での「火」ってどんな意味合いだっけ?
マルホの浮浪者がカミーラに見えたって書いてあったけど俺はダース・モールに見えた。
案外、ダースモールかもしれんぞ。 「スターヲーズ」の監督依頼来てたからな。
村上龍とルーカスの対談にリンチの話題あった。 村上 おととし話題になった「ブルーベルベット」のデビッド・リンチについては どう思いますか? ルーカス とても好きです。 村上 ぼくはアメリカ人って明るくてみんないい人だと思うんですけど、 デビッド・リンチみたいな世界みるとなんだか良く分からなくなって くるんですけど。(笑) アメリカ人にもああいう部分があるんですか? ルーカス まぁ、いるにはいますけどね。アレほどまでの男には、 合った事はありませんね。(笑) なんかこれってルーカスほめてんのかあきれてるのか凄く微妙。とはいえ 「スターウォーズ」の監督依頼の前にはコッポラに、ヴェンダースやゴダールと ともに見込まれてゾアトロープスタジオで「ロニ―ロケット」製作はいってた わけだから、あの周辺の人脈でのリンチ評価はやっぱり高かったんでしょうね。 でも、リンチのとったコアラの大将たちがどうなっていたのか ちょっと好奇心ないでもないけど、やっぱりリンチが「ジェダイの復讐」 とらなかったのは良かった良かった。
>>175 リンチ作品に繰り返し登場するモチーフではありますね>「火」
「ワイルド・アット・ハート」の冒頭シーンとか。
単純に考えて「激情」っつーか、「怒り」っつーかの象徴なんだろうけど、
「ロスト」の場合は、もう一段進んで「殺意」の象徴まで至っていると考え
てよろしいんではないかと。
>>179 ツインピークスでは、悪霊の象徴だったりします。
ファイア〜、ウォ〜ク、ウィズ、ミィ〜〜〜〜〜〜〜!!
自分は、映画版ツインピークスがリンチ作の中で一番好きです。
181 :
名無シネマ@上映中 :04/08/24 23:10 ID:3rnu7ipR
リンチにおける火が殺意や邪悪なものの象徴だとしたら、「デューン」の ハルコネンの惑星ギェディ・プライムが火力発電のための重油の惑星なのも 原作そのままながら妙にリンチの世界と自然に繋がってくるね。 ハルコネン家、スぺオペの悪役とは思えないほどイカれてて、 ゾクゾクさせられる。 正直、彼等の登場するシーンのほうが主人公たちのシーンよりテンション高くて アトレイデス家の物語をおいかけるよりも、ギェディ・プライムにとどまって そこで「ソドムの市」やら「夜のみだらな鳥」やら「家畜人ヤプー」のような フリーキーな出来事の羅列を観続けていたいなと 「デューン」観るたびに思ってしまう。 そういえばポール・アトレイデスの象徴は「水」になるのかな? 海に生命の水、雨、幻視シーンの雫の広がり・・・。
183 :
名無シネマ@上映中 :04/08/25 14:56 ID:Ubmts2Jt
新作予定あります?
>>182 >原作そのままながら妙にリンチの世界と自然に繋がってくるね。
リンチが「デューンは映画化可能」と判断して監督を引き受けた理由が、
実はそのあたりにあったとしたら、面白い(w
原作での「水」の扱いって、割と直裁的でアレなんですが(決闘して負けた
相手の体から水を絞り取って、勝者に与えたりとか)、リンチ版映像ではそ
いう部分が削られて、かなり幻想的に描かれてますね。
>>64 で出てた、
ttp://www.lynchnet.com/ads/で見られる 「Parisienne」の
CMも、「火」と「水」が出てくるし(オマケに「逆回し」)。「火」だの「水」だの
「煙」だの、「不定形なもの」に惹かれるみたいですね>リンチ
>>183 今のところ、ないっす。
火や水は象徴性が高いから、好きなんかな? 安易に言語化してしまえる範囲のものは、ツールとして好まないのかもね。
「火」とか「水」とか「煙」とか、常時、形を変えるものは「映像」として使いやすい という理由もあるのかもしれませんが。映してるだけで、それなりに持っちゃう。 でも、確かにリンチ作品に見られる「象徴性」って、「映像的意味」と「言語的意味」 が一対一では対応しないですね。言語に置き換えていくと、複数の「言葉」になっ ていって、それでもなかなか完全にはカバーできないっていうか。 むしろ、「概念」に置き換えていく方が妥当なのかもしれないけれど、どうしても 「言語」を使って説明していくと、「揺らぎ」が出る。このあたりがリンチ作品を言語 で説明することの困難さの一因かも。
187 :
名無シネマ@上映中 :04/08/26 20:18 ID:SYXGIZZF
なんでもリンチは、映画学校の生徒時代に教諭から教えられた長編映画造りの 鉄則「30の魅力的なシーンを考えろ。後はそれを適当につなげば映画ができる 」という、とんでもなく乱暴な手法を今に至るも忠実に実践しているらしい。 そういう意味ではリンチの映画は、嗜好の方向性が違うというだけで『ケン タッキー・フライド・ムービー』や『最終絶叫計画』といった、思いつきレベ ルの爆笑ネタを幾つも並べてはい出来上がりというアメリカン馬鹿映画と全く 同じスタンスで製作されていると断じてもあながち間違いではないだろう。
>>187 メル・ブルックスとか高橋洋、黒沢清の映画もそういう感じだな。
あと最近のデ・パルマとか。
スピルバーグも「1941」やインディはそのラインだし、案外メジャーな
手法なのでは?
まぁリンチはよりバラバラ感あるけど。
そういえばゴダールも「勝手にしやがれ」で好きなシーンだけでつなげって
メルヴィルに忠告されたって言ってたような。
189 :
名無シネマ@上映中 :04/08/27 14:42 ID:AQgS88J0
滝本誠と川勝とかいうのがリンチファン日本代表なの? で、こいつらってすごいの?
たれそれ
191 :
188 :04/08/27 16:33 ID:vdNZBIUW
魅力的なシーンの串団子形式だとやっぱフェリーニの名前かかせなかったな。 リンチは「八二分の一」ベスト映画にあげてたし、フェリーニと誕生日 同じことを自慢してたぐらいだから、映画学校の教諭の言葉にも フェリーニ映画を連想して納得したんじゃなかろうか。 フェリーニがらみでついでに書くと、祝祭感覚あふるるフェリーニ作品の中で 特別ダウナーなホラー「悪魔の首飾り」はかなり露骨にリンチに影響与えてるんで ないかと思うんだけど、どうだろうか。
>>188 >案外メジャーな手法なのでは?
そうだと思いますよ。少なくとも
>>187 の後半で挙げられてる例って、
シチュエーション・コメディの典型的手法じゃないですか。
でも、それって、なんらかのシチュエーションが先にあって、その枠内に
その状況下で発生するギャグを入れ込んで行く形式だから、基本的に
個別のアイデ先行型のアリンチ作品とは、似ているようで方向性がまっ
たく「逆」なんじゃないかと思いますが。
リンチが作品の全体構成にあまりこだわってないのは確かにそのとおり
で、現状、唯一の例外は「ロスト」だと思うんですが。
リンチは個別のアイデア先行型なのかなぁ?確かにシネフィル出身監督の わりと統一感ある串団子型とは違う肌触り感じるけれど・・・。 ブルべの燃える乳首のシーンを「あれはできすぎだった」とカットした話を 読んだりすると、わけのわからんへんてこなアイデアも実はリンチの脳内では シチュエーション(というよりムードか)に沿って産みだされてる気もする、 ・・・ってんなことないかな。 実作してるわけじゃないからわかんないんだけど、アイデア先行に偏った ドラマ創作はえてして緊張感を欠いたものになりそうな気がする。 狙ってんなぁ、と言う印象をあたえてしまうような。 でもリンチの作品はシチュエーションのバランスは変だけど、作品全体の統一感 緊張感というのは他の監督の作品以上のものがありますよね? (まあ、リンチもいろいろ狙ってる人じゃんという意見もきくけど) リンチの頭ン中ではアイデアとシチュエーションがそもそもわかちがたく シャム双生児状態になってるのではないかと。で、推考しないで直感重視で 串団子つくってるんであのへんな肌触りが生まれてくるんじゃないか と思ったんですがどうですかね。 「ロスト」が妙に緻密な全体構成感じさせるのはやっぱバリー・ギフォードの シナリオ参加がどでかいのでは?ナイトピープル三部作なんかもすごく しっかりした構成でアメリカというサラダボウルを 見事に観察していきますもん。
>リンチの頭ン中ではアイデアとシチュエーションがそもそもわかちがたく
>シャム双生児状態になってるのではないかと。
あ、これはそのとおりだと思いますよ。
というか、シチュエーションも含めての「アイデア」でしょう。
ただ、「シチュエーション・コメディ」におけるシチュエーションっていうのは、ジャンル
や登場人物の人間関係を含めた「全体枠」のことです。基本的に個別のアイデアに
先立ってそうした「枠」が存在する。その気になれば、延々、その枠内に個別のアイ
デアを追加していける方式なので、
>>193 で言われている「シチュエーション」とは、
ちょっと意味合いが違います……うーん、うまく書けないや(w
そうした「シチュエーション・コメディ」との対比の意味で、リンチを「アイデア先行型」と
書いちゃったんだけど、確かにその表現には語弊があったかも。
>「ロスト」が妙に緻密な全体構成感じさせるのはやっぱバリー・ギフォードの
>シナリオ参加がどでかいのでは?
あ、これはオイラもそう思います。あのコンビネーションは大成功だったんじゃないかと。
あと疑っているのは、あの「円環構造」は「ビフォア・ザ・レイン」からインスパイアされた
んじゃないかということです。
>>194 サンクス、ジャンルの表現形式に詳しくないんで戸惑ったけど、納得しました。
「ビフォア・ザ・レイン」ってリンチがベネチアで大賞に選んだぐらいだから
意識してなくてもひっかかって出てくるというのはありそう。
ギフォードのナイトピープルも円環構造なんで、もともとリンチが好きな
スタイルだった可能性もあるけど、リンチ影響関係はほとんど語らないから
なかなかほんとのことわかんないですよね。
ちなみにベネチアで賞とった他の映画、「愛情万歳」に「乙女の祈り」に
「ナチュラル・ボーン・キラーズ」もそれぞれ何らかの形でリンチの作品に
影落としてる印象うけた。
オナニーもろにとっちゃっていいんだ、とか
レズの妄想カップルのモチーフとかナインインチネイルズの音楽いいね、
という感じで、作品全体の構造に影響あたえるレベルではなくだけど。
ビガス・ルナ「おっぱいとお月様」にジェームズ・グレイ「リトル・オデッサ」
あとオーストラリア映画の「アブノーマル」というのもそのときの受賞作
なんだけど、ここらへんはうちの近所のビデオ屋にははいってこない。
「アブノーマル」なんてすっかり消えた映画になってるけど、題名だけみると
リンチの支持で受賞作の中に入ってきたのは間違いない気がする。
どんなのなんだろか。
>>196 サンクス。
「アブノーマル」はリンチが審査したんじゃなかったんですね。知ってよかった。
リンチが選んだとフィルターかけたまま見たら、ちょっと良かっただけで
さすがはリンチの選んだ映画!とか絶賛してしまっていたかも・・・。
恥かくところでした。
198 :
名無シネマ@上映中 :04/08/30 00:26 ID:ah3zV2Zj
>198 あ、チンポコみたいな引き出しのついたテーブルが欲しいな...。
200 :
名無シネマ@上映中 :04/08/31 22:58 ID:C+Tzv8Hr
201 :
名無シネマ@上映中 :04/09/02 23:23 ID:u2O3wBIQ
くそう、ロストのDVDは画像が悪すぎる。 「生きている闇」と評された暗闇の表現が台無しじゃないか! なんだあのモザイクみたいなカクカクしたのは!
202 :
名無シネマ@上映中 :04/09/03 02:40 ID:UES2apwS
マルホランドドライブ面白かった! 一回見ただけじゃさっぱり??だったけど。 急にどっかの世界からやってくるカゥボーイとか、村上春樹の小説思い出して しまった。
203 :
名無シネマ@上映中 :04/09/03 15:10 ID:xWU1k2LX
>>201-202 http://home.h00.itscom.net/dokuritu/namida/namida-odai32.html ロストとマルホについて言うなら、筋の通らない筋書きは完全に確信犯
じゃないかな・・・
実は、謎の人物の役割が、何かの予兆か話の繋ぎの狂言回しにしかなっていない。
個々の場面自体は、そんなに不明瞭ではないものが多い。しかも、前に映画かTV
で観たようなものばかり。
さらに、ロストでは、罠にはめられ妻殺しの罪を着せられた男の復讐話と、
悪党のボスに情交がばれて逃げ出す若い色男の話を、思い切って繋いだだけとも
言える。そのうえ、director の単語にnを足しただけの「ディック・ロ
レント」やら、本当は「撮影現場のスタッフ」を脚色しただけであろう「ミステリ
ーマン」という内輪ネタで観客をおちょくっているわけだ。
204 :
名無シネマ@上映中 :04/09/03 15:15 ID:xWU1k2LX
マルホの場合も、リンチとしては、前半と後半を並立されることで、 全体のバランスをよくしてるつもりなのだろう。
205 :
名無シネマ@上映中 :04/09/03 15:16 ID:xWU1k2LX
でも、後半の追加がなければ、「過激」というより単につまらない。 それで、TV局にも断られたのでは?
206 :
名無シネマ@上映中 :04/09/03 16:20 ID:5yTdZEGs
ぺヨトル工房刊の「ディヴィっド・リンチ」の滝本誠インタビューで インタビュアーがリンチへの影響あるのではないかと上げていた 作家クロソウスキーの「バフォメット」「ロベルト三部作」を 読んでみました。 基本的にはややこしい神学問答メインなんですが、ただ「バフォメット」の 変な機械つうじての魂の出し入れや、「ロベルト三部作」の露出プレイと 演劇がすりよっていくところや、登場人物のアイデンティティが模像の 登場によって揺らいでいくあたりは確かにリンチとの近親性あるかも。 (実際に影響をうけていたかどうかはともかく) 「はい、赤い部屋にお仕置きを受けにまいります」 「大男とかこびとなどといっても、それは最初私の夢想からとりとめなく 生まれたものに他ならないのですけど、私が黙って思いつめていると それがはっきりとした存在になるのです」 「虚無の体験を「私たち女性の秘密」だと思って、男たちは 執拗に追い求める」 このあたりは微妙にツインピークスかも、と。
207 :
名無シネマ@上映中 :04/09/03 17:34 ID:/wThVq2A
2時間越えてる上に一層に収めたからね。
209 :
名無シネマ@上映中 :04/09/04 17:46 ID:5NBpi+OG
リンチ・ネット更新age ・北米版「ワイルド・アット・ハート」DVDの発売がMGMから正式アナウンス。 発売日は既報どおり12/7。 映像特典としてリンチ、ニコラス・ケイジ、ローラ・ダーン、ウィレム・デフォー、 ダイアン・ラッド、シェリル・リーの新規インタビューやメイキング・ドキュメンタ リーなどが収録される模様。 この調子で「ロスト」のDVDも頼みますわ、ホント。
>>206 なんか抜書きされた部分を読んでる限りでは「そのまんま」な感じなんだけど(w
「赤い部屋」とか「大男」とか「こびと」とかいったものに、なにか神学上の意味合い
があるんですか?
>>112 で話が出たかリム・ドリディの「ビガール」をやっとこさで観ました。
うーん、「実録ヤクザ路線おフランス版」ってな感じで、思ってたのとチト違った。
繁華街の黒幕が*メール欄*だとか、特異なキャラがオン・パレードで、これは
これで面白かったけど。
リンチが審査委員長をやった年のヴァネツィアに出品したけど、何も賞がとれな
かったんで、リンチのコメントをセールス・トークに使った感じ。
211 :
名無シネマ@上映中 :04/09/05 11:15 ID:YsHLOp8U
リンチ好きならセルジュ・ゲンズブール好きだよな!!!
シャルロットには何度かお世話になった
バーキンには何度かお世話になった
214 :
名無シネマ@上映中 :04/09/05 22:46 ID:sSPuZoO+
しのPにはお世話になったよ しのPサイコーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
>>215 んー、さんざん既出な話題なのだが、とりあえず。
北米版のやつは絶対に買ってはならない。
肝心の Pilot Episode が収録されとらん。
日本版の方が 5,000,000 倍良いです。
俺は間違って焦って北米版をつかんで泣いた口。
日本じゃリージョン・コードのせいで転売もできない。
それから、そのリンク先に一緒に掲載されてる Pilot Episode。
俺にはそれが堂々と Amazon で流通している理由がさっぱり理解できない。
それはテレビから VHS で録画したものを
ただ DVD に焼き直してあるだけ、というような、
完全に劣悪な品質の香港製のパッチものだそうだ。
>>216 丁寧な説明ありがとうございます
多謝!
218 :
名無シネマ@上映中 :04/09/06 14:17 ID:XvYRNOJ4
>>210 神学上の意味あると思うんですが、そのあたりはよく読みとれ
ませんでした。巨人とこびとはほんとに巨人とこびとがキャラとして
登場してくるんですが、結構唐突で意味不明な印象でした。
ぺヨトルから解説本でてるんでそれを読めば色々分かると思うんですが。
219 :
名無シネマ@上映中 :04/09/06 15:20 ID:Ut6+ajO2
久々に「イレイザー・ヘッド」を見たけど、 ヘンリーの頭が「ポンッ」って飛ぶ(取れる?)シーンはなんか笑える
221 :
名無シネマ@上映中 :04/09/08 19:10 ID:/EoqS9+t
オレはタバコ吸ってるおばあちゃんが好き>イレイザーヘッド 嫁さんにフォークか何かを持たされてサラダ掻き回してるとことか (ごめん、ちょっとこのシーンうろ覚え) 無表情さが可笑しい
222 :
名無シネマ@上映中 :04/09/08 22:44 ID:JR07sl9c
知らない内にこの監督の作品って見てるなー。 古くはブルーベルベット、最近ではマルホランド・ドライブ。 結構、編集うまいのかな?デューンなんかエミー賞取ったTV放送物より、 断然いいよね。
>>219 イザベラ・ロッセリーニ、ゲド戦記のテレビシリーズでるようですね。
製作はここのスレでは評判の悪いデューンテレビ版つくったとこですが。
イザベラってブルべのイメージひきずって他の映画見てても
いつ変になっておねだり始めるのか気になってしまったりするんだけど
ル・グインのほの暗い世界は似合いそう。
つーか、リンチも映画とってないんだったら元カノのためにちょいっと
演出とかやってやれよとか思う。
ゲドとかゴーメンガースト、鉛の夜などのダークなファンタジーなら
リンチの居場所もあるとおもうんだが。
>>223 サイファイTV版の「デューン」もそうだったけど、CG多用の前提だと、ちょいと
シンドイかも>リンチ演出。「ゲド戦記」がどうなるかはわかりませんけど。
個人的には、リンチにはローテクなまんま突っ走って欲しいデス(w
225 :
名無シネマ@上映中 :04/09/14 00:23:35 ID:r4ZzOCpm
ゲド戦記のテレビシリーズ、リンチが演出? 鼻血でそう。ソースキボンヌ
>>226 ゲド戦記演出したらよいのに・・・という願望かいただけなので
多分実現はないでしょう。
イザベラ・ロッセリーニが出演するのは決まってるみたいなんで
登場シーンにブルベっぽさが漂ってくれたらいいなぁ、と。
229 :
名無シネマ@上映中 :04/09/16 05:55:45 ID:kzg2S/5O
タランティーノやコーエン兄弟の作品が好きなのにリンチのマルホランドドライブやロストハイウェイも好きっておかしいですか?中学校でみんなに矛盾してるっていわれます
>>229 そんなことをいちいち人に聞きたがる頭からっぽな中学生は
ハウルの動く城でも見てれば?
オッサン朝からリア厨煽って愉しいか?
>>229 リアル中学生の映画鑑賞駆け出しの意見。微笑ましいではないか。
人の趣味なんて色々だから、矛盾なんてないですよ。
自分はインデペンデンスデイなどのハリウッドのポップコーンムービーも大好きだし、
リンチの映画も、タランティーノもコーエンも、サムライミもデパルマもアルジェントなども
はたまたバーホーベンなども大好きですよ。
色んな種類の映画を観て楽しむって事はイイ事だと思うよ。
>>229 俺は40も近いおっさんだがタランティーノもリンチも大好きだ。
それがおかしいなんて考えたこともない。っていうかおかしいのか?
ただコーエン兄弟は俺にとっては不十分なのだが(面白いのもある)。
もっと言えば、俺は007シリーズも大好きだ。何かおかしいか?
安心しろ、リンチが好きって言ってる奴は みんな、おかしげな奴達だ。
俺はリンチとバートンとハルスとレムが好き おっぱいも好き
236 :
名無シネマ@上映中 :04/09/17 15:33:40 ID:pUmUJxDc
タラもギリアムもアルモドバルもコーエンも…以下つづく
>>230 しかしハウルはベネチアで外人記者にリンチと比べられてたらしいぞ。
千と千尋もベルリンでリンチと並べられた記事あったらしいし
海外の目でみると案外リンチと宮崎近く見えるのかも?
>>sauce
240 :
名無シネマ@上映中 :04/09/18 00:24:14 ID:Qy976c+V
242 :
名無シネマ@上映中 :04/09/18 09:18:54 ID:I5X7f9wu
パヤオは説教好きで、軍用機ヲタで、 少女と自然をこよなく愛し、民俗学の知識が深いヤシ と勝手に認識してるけど、どこに共通点?
242は千と千尋見てないだろ。 千と千尋はパヤオの無意識のワンダーランドだったからね。 リンチのシュールさとは次元が違うものの、夢のような 語り口に共通するものを感じた人間がいてもさほど不思議じゃない。
>>242 いや、両監督の「人間性の類似点」のハナシじゃないんだからさ(w
>>243 でも、その視点だと、他にも比較対象になる監督は山盛りいると思うんだけど。
なんでこの二人? ってのは、正直、よくわからない。
炉利と変態
246 :
名無シネマ@上映中 :04/09/18 15:59:19 ID:fGe07dmL
中学校でマルドラとバーフィンとパルションとオーブラとワイアハが好きだって言ったらエセ映画好きあつかいされました どうしたらいいですか?
そんな略し方する奴はエセ映画好きです。 、、、ていうか釣りですか。
249 :
名無シネマ@上映中 :04/09/18 18:06:30 ID:fqEqMlQ4
酒鬼薔薇くんもお気に入りのデビットリンチ
250 :
名無シネマ@上映中 :04/09/18 19:51:45 ID:fGe07dmL
それほんと? ちなみにデビッドリンチじゃなくて、デヴィッドリンチだよ そこらへんはちゃんとしようぜ
251 :
名無シネマ@上映中 :04/09/19 00:15:43 ID:dsUbUwnv
デイヴィッドリンチな
252 :
名無シネマ@上映中 :04/09/19 00:51:43 ID:4AjTeEJz
正解はデイヴィッド・リンチ
そもそも、英語発音をカタカナでやることが間違い。
ここはスレタイも読めない奴が多いな
宮崎駿の中に因子としてある諸星大二郎はリンチとの接点あるのでは。 「肉色の怪」の踊る小人や物質化したような闇の表現とか。 とりあえず漫画「ナウシカ」はリンチ以上に「デューン」のテーマを 消化してる気がする。 アニメつながりで書くと、かなり幅広い評価基準を持っていたように思える 故手塚治虫が「エレファントマン」をお涙頂戴として否定し、 「ブルーベルベット」をこういうデカタンスな作品を評価してはいけないの ではないかと考えていたらしいことを読むと、改めてリンチ作品の 道徳的な部分のナイーブさ、ふり幅の広さにきずかされる。
なんか難しい事は分からない自分だが、
>>255 は大層な言葉を並べて、
無理矢理ハヤオとくっつけているようにしか見えない。
対して固執すべき比較対照でもなさそうだけどなー。
駿とリンチに共通点なんかねーよ! 共通点はどっちも人の話を聞かずに自分の趣味で 突っ走ってることぐらいだ。 てか駿信者は反省汁。
>>255 リンチ版「デューン」は、原作のテーマである「エコロジカルな視点」が希薄ですわね。
早い話が、リンチがやりたかったのは、そういうことではなかったんだと思ってますが。
確かにその点では、「ナウシカ」の方が原作には近いちゃあ、近い。
でも、「宮崎-諸星」「リンチ-諸星」ってのは、ちょっとピンとこない。
「ぬとぬとぐちゃぐちゃ」してればみな同じ、ってわけでもないと思うんですけどね。
>>257 確かに、なにかキョーレツな「こだわり」がなければ、あーゆー仕事はしてませんわナ。
村上春樹の「アフターダーク」はどうなんじゃろ。 あれもちょろちょろリンチと比べられてるけど。 「海辺のカフカ」は作家本人が「ツインピークス」と世界観 共通してるかもね、と書いとったからあんまり無茶な比較じゃないんかも。
260 :
名無シネマ@上映中 :04/09/22 08:30:03 ID:vzUL966v
やっぱり夜中にみるロストハイウェイは最高だなぁ。リンチ!! マルホランドドライブもそうだけど、音楽を聴く感覚で観てます。リンチ!!! 夢見心地…
イレイザーヘッドの、 in heaven, everything is fine っていう歌は、この映画のオリジナルですか?
誰かテレビ吹き替え版のツインピークス録画したやつ持ってるやつ ダビングしてくれ。 いや売ってくれ!!
>>262 高山みなみ狙い?それとも榊原良子かな。
265 :
261 :04/09/23 01:26:09 ID:TLDFuKvW
>>264 ありがとうございます!
なんとなく気になっていたのがスッキリしました。
in heaven、ピクシーズのカバーもいいよ。
アイヴァ―スもそうだけど、ボウイの裏声にジミ―・スコットと、 リンチは男性の高音域好きだよね。 バロック時代のイタリアに生まれていたら、アンジェロと二人して カストラートメインのいびつなオペラつくってそうだ。 小柄なカストラートをロニ―・ロケットに見たてたようなやつ。
268 :
名無シネマ@上映中 :04/09/25 13:59:22 ID:puVBCRuJ
いいね
「サイト」のディヴィッド・ボウイインタビュー見たんだけど、なかで ロスについてもふれていて、ロスに住むことは「ひねくりまわされたシナリオ の映画に出ているような感じ」「ロスにいると自分が犠牲になっていると 感じるし、なにかに操られているような気になる」などと語っていた。 なにげにマルホのロスについての捉え方と重なってる感じあって、 滝本誠の「ディヴィッド系」という括りもアリだなと思った。
270 :
名無シネマ@上映中 :04/09/28 14:31:26 ID:YSZ5RV+/
マルホランドをみた時、あまりの素晴らしさにもうリンチはこれで死んじゃってもいいや って思う位凄い作品だと思った。 本音を少し語るなら次回策でコケてもらいたくないって言うのもあったりするけど・・・
271 :
名無シネマ@上映中 :04/09/28 14:45:23 ID:EGoPvMqG
マルホ観るとたしかにそんな気にもさせるな。 双子山の小人さんが言ってるけど 「リンチの次の作品に期待するなら、騒がないで 無視してることだ」を守るとしましょう。
いい出来とか、コケルトか判別できるあんた等がすごいよ、、、、 おれは、脳がぐるぐるして終わり、、、
鈴木清純はどうだろう? リンチに「陽炎座」見せたいよ。
274 :
名無シネマ@上映中 :04/09/29 00:34:19 ID:rIRJ1Cbg
>>272 んん〜説明がむずかしいんだけどああ言うもんだと思って観てると
だんだん頭がついてくるって言うか何と言うか・・・
言葉では上手く説明できないです・・・。
275 :
名無シネマ@上映中 :04/09/29 00:36:53 ID:rIRJ1Cbg
鈴木清純ならわりと最近の作品だけどピストルオペラがよかった。 スレ違いだったらスマソ でもいまだに自分の中ではリンチを越える人は出てきてないな・・・。
清純だと「野獣の青春」あたりのB級アクションもリンチにみせたいね。 あと増村の「盲獣」とか石井輝男の「盲獣VS一寸法師」なんかも。
ボウイがリンチの映画に出ないかな
出てるっしょ
>>277 さては、貴殿はリンチ映画全部観てませんね?
ツインピークス劇場版観ました?
280 :
名無シネマ@上映中 :04/09/30 13:32:42 ID:ovNxdX+a
洗練されたホドロフスキーというイメージがあります。
どうでもいいけど、鈴木清「順」だよ
マルホのキチガイ感がたまりませんね。
◯ホは好きだけどナオミは大根だと思う
やっぱナオミ・ワッツって大根役者なのか。 なんか予想通りのような気もするが、、、 でもリンチ作品に出てる俳優って、 リンチ作品内では良さげに見えても、 他ではからっきしダメってのが結構いるよね。 逆に言うと、リンチってああ見えて実は、 俳優の使い方なんかが無茶苦茶うまいんじゃないかと思うことがよくある。
ああ見えてって?どんな見え方したんだ? 実際リンチは俳優の使い方はメチャクチャ巧いよ。 リンチの作品に出ると突然輝き出す俳優ばっかじゃないか。 それは、リンチの俳優を演出する腕があるから。 自分の作品のピースにぴったりはまるように、演技指導して、 実際ぴったりはまる。
286 :
284 :04/10/01 07:40:55 ID:jc6s+qYt
>>285 あ、その意見には基本的に同意するが、
俺が
>>284 で書こうとした意図とはちょとズレてる。
俺が書きたかったのは、どんなにヘボな俳優でも、
リンチ作品に出て彼の演出を受けるとその間だけはあたかも宝石のように輝く
ということを、
>>283 の「ナオミは大根」というコメントを読んで再認識したのだ。
正直いって、俺は『マルホランド・ドライブ』のナオミ・ワッツに衝撃を受けたよ。
そのせいですっかり彼女に魅了された。
なのに、なぜか『リング』だの、その後の彼女の仕事を見たいという強い欲望がまったく湧かない。
せいぜい「機会があったら見てもいいかな」と思う程度。
でも、何故見たくならないのか、自分でもいまいち理由がはっきりしない。
素直に考えれば、好きな女優の仕事なら見たくなるものでしょ?
でもおそらく、ぼんやりとだけれど、『マルホランド・ドライブ』のナオミ・ワッツが凄いのは、
彼女が凄いのではなくあくまでリンチが凄いのだということを、
自分でも薄々感じていたという証拠なのだと気付いたのだよ。
補足しておくけど、もちろん俺は
>>283 がどういうつもりで書いたのか知らない。
それにナオミ・ワッツの評価が客観的にどうだとかそういうことも知らない。
287 :
名無シネマ@上映中 :04/10/01 11:59:21 ID:VaOTjFuA
>>284 凄く納得できる意見ですね。
でも・・・ カイルファンの私としては複雑だ・・・
奴はリンチ作品以外は何のオーラも無いただの人。
いまだにカイルファンって人いるなかな?
もう一度、リンチと組んでやって欲しいよ!!
288 :
名無シネマ@上映中 :04/10/01 12:09:48 ID:iC3TzgKs
リンチは少し頭がオカシイと思う。
289 :
名無シネマ@上映中 :04/10/01 14:21:07 ID:VaOTjFuA
>>283 鬼才(奇才?)だからね。
リンチ本人も沢山の人に理解されようと思ってないんじゃないの?
290 :
名無シネマ@上映中 :04/10/01 15:35:26 ID:uF5+pbr/
うろ覚えなので確かじゃないけど ナオミワッツって助演か何かでオスカーノミネートされてなかったっけ? 俺は好きな女優だし演技は下手というほどでもないと思うけど。 まぁ英語わかんないんでなんとなくだけどね。
291 :
名無シネマ@上映中 :04/10/01 16:07:20 ID:kBIkCZbO
ナオミは世間一般では実力派女優とされていますが・・ 自分もマルホ以外みる気にならないので知らん
292 :
名無シネマ@上映中 :04/10/01 17:31:20 ID:ngLUpOtR
リンチ関連のポスターなどのグッズってないですかねぇ?
デルトロとか出た25gの演技も良かったよ。
295 :
名無シネマ@上映中 :04/10/02 16:32:49 ID:PgEQQc3d
とりあえずマルホの演技は最高だと思うけど。
なんかいちいち大げさ杉ると思ワレ 外人だからってなんでも許してもらえると思うなよ!>なおみ
股擦りシーンも大げさだった・・>なおみ
298 :
名無シネマ@上映中 :04/10/02 18:54:58 ID:bgNOhsF5
ミラ・ジョボビッチ程大げさ大根だとは おもわんけどなぁ…
299 :
名無シネマ@上映中 :04/10/02 20:29:52 ID:PgEQQc3d
自分はかなり上手い役者だと思ったよ。 前半からの豹変っぷりは衝撃だったもん 実際マルホの演技でいくつか賞とってるみたいだけど、 大げさすぎるという人がいるところを見ると演技の評価もホント人それぞれなんだな
300 :
名無シネマ@上映中 :04/10/02 23:57:57 ID:DwfSKEK8
私はリンチの作品を観ていて、話の展開が「アレ?」と 分からなくなる瞬間が堪らなく好きです。 そのまま深く考え込まずに観ているとハイになり、 麻薬をやっている様な気分を味わえます。
301 :
名無シネマ@上映中 :04/10/03 02:36:00 ID:sN8x4ryB
薬でイッちゃってるような疑似体験ができるっていうのはよくわかる。 映像、音響、雰囲気だけでそこまでできるのは見事だと思うなー。 私は何だかんだ言っても1番ツインピークスが好き。皆さんはどうですか?
302 :
名無シネマ@上映中 :04/10/03 05:37:20 ID:5oXhAF6Y
>>301 ツインピークス大好きです。でもイレイザーヘッドに一票。
>>301 自分もツインピークス劇場版が一番好きだし、一番カタルシスがある。
劇場で初めて観た時は脳内麻薬出まくりだった。
304 :
名無シネマ@上映中 :04/10/03 09:48:16 ID:sN8x4ryB
うれしいな〜。ツインピークスファンがまだいてくれたなんて。 最近じゃレンタルビデオ屋でも見かけなくなっちゃったし周りの子も 「あぁ〜昔流行ったよね。そんなのあったよね」程度の返しだし・・・。 たまにどうしてもいてもたってもいられなくなってビデオセット(黒いアタッシュケース風の箱) を押入れから引っ張り出して見てます。本当にリンチ作品は麻薬のようですよね。
ボルヘスがオースン・ウェルズの「市民ケ―ン」について語ってた文を ツインピークス合せでもじってみた。 「何人からも好かれるローラ・パーマーとは実体のない摸像であり、外見の 混沌である。中心を欠落させた迷路ほど恐ろしいものがあるだろうか」 中心のない迷路っていうのは、妙にツイン後半のトンデモエピソード群を 思い出させてくれる表現かなぁと。
306 :
名無シネマ@上映中 :04/10/03 21:55:37 ID:dyaRMsfG
ツインピークスを見てた頃は ブラックコーヒーとドーナッツにハマったり、 クーパーみたいに笑顔で親指立てたり、 ゴードンみたいに大声でしゃべったりと 日常生活でも影響されまくったな〜。 しまいには部屋の内装を 赤いカーテンと白黒のタイルに マジでしようとして親の猛反対に あったりしましたw
307 :
名無シネマ@上映中 :04/10/04 13:04:24 ID:iLDw6l33
赤いカーテンと白黒のタイルに マジでしようとして親の猛反対に あったりしましたw そんなことしたら頭おかしくなったと思われるからね普通はw
308 :
名無シネマ@上映中 :04/10/04 13:38:59 ID:P50CXiQt
大げさかも知れないけどツインピークス以上にはまる事ってこの先ないかも。 若かったせいかなぁ〜?あそこまでのめり込む事って今はもうないな・・・
309 :
292 :04/10/04 16:04:31 ID:nFFzh41P
>>293 有難うです!
リプリントで探してみます!
>>308 俺、30過ぎてからはまったよ。DVDからだった。続きはセカンドシーズンが出てからと決めてたけど、無理っぽいのでレンタルで見てしまった。さすがに画と音は厳しいね。
若かったからのめり込んだというよりも単に作品の魅力でしょうね。
セカンドシーズン、なんの情報もないんでしょうか・・・
311 :
名無シネマ@上映中 :04/10/04 19:07:01 ID:N2+0Hhtl
おれ、5〜6年前レンタル落ちのツインピークス全巻とパイロット版 最後の7日間を全部買った。1本500円だった。
312 :
311 :04/10/04 19:09:44 ID:N2+0Hhtl
良く考えたら8年前だった。久し振りに観まつ。
313 :
名無シネマ@上映中 :04/10/05 11:15:59 ID:h2Qgcqlr
>>310 DVDだと若干内容が違うよね?違うっていうかカットされてる部分が多い気がする。
自分は、ビデオがセットで箱入りで出た時、まだ学生でお金なかったから
親に泣きついて買ってもらった。DVDももちろん買ったので見てみたけど
あらら・・・ って思いました。
なので、多少画像と音が厳しくてもビデオがおすすめです。
もともとどんよりした感じというかしゃが掛かってるような画像ですもんね。
>>313 それって、パイロット版のバージョン違いのハナシでなくって?
本編のほうも変わってたっけか?
ところで、オイラも全巻テープ・セット、いまだに持ってますよん。
当時、55,000円もしたんだよね……オイラは投げ売りで5,000円弱でゲット。
>>313 マジデスカ・・・・まあ、でもDVDはパイロット版があるし、特典もあるし(メニューがややこしいのが難)小冊子も付いてるし、半額で手に入れたし・・・・満足してるよ。
おいらは、レーザーディスク持ってるだぁあ! ディスクはボックスに入ってるので 曲がってないと思うけど (曲がっていたら「シャンシャンシャンシャン」ってあたってる音がするんだよ) 機械のほうが動くか心配だ。 近々ホコリはらって、観てみよーっと。
ツインピークスはなにげにゲストの演出家も凄いよね。 「クリスチーネ・F」「ブルックリン最終出口」のウリ・エデル、「俺達の明日」 「アフターダーク」のジェイムズ・フォーリー、それに「女優フランシス」の 監督や「赤い影」「ロバート・アルトマンのイメージズ」の編集やら、 後から観て、こんな凄い映画撮ってた人が参加してたのかと驚かされた。 ティム・ハンターの「リバース・エッジ」は観てないんだけど、 デニス・ポッパーの評価読むとあれも凄そうだし。 ツインピークスの「底丸見えの底無し沼」な感じはこのあたりの演出陣の 頑張りもあると思う。 エピソード的にはローラを巡る謎以外だと、狂ったベンジャミン・ホーンが 正気を取り戻すために南軍が勝利するアメリカの偽史を作り上るくだりが好き。 コスプレも楽しかったし。
318 :
名無シネマ@上映中 :04/10/07 01:41:05 ID:1ak45947
とにかくクーパーが大好きだったよ。(実は今でも大好き!!) もちろんクーパー以外の人もみんな好き。ストーリーも映像も曲も全部好き。 不満は・・・ 最後がちょっと・・・ ねえ・・・ あんな面白いドラマに出会えることは今後あるかな? 麻薬もように今でも忘れられなくて禁断症状が出る位に好きな作品です。 ツインピークスが日本に上陸してからもう何年?16.7年?もっと前?
JSB(現WOWOW)での放送は1991年4月から、ってことでいいのかな? ビデオのレンタル開始のほうが前だっけ?
320 :
317 :04/10/07 14:16:59 ID:S5FQI7lr
知り合いに聞いたのですが、6話、15話、19話演出したケイレブ・デュシャネル の監督作「マジックボーイ」もミステリファンの間では高い評価うけてる らしいです。 「暗黒館の殺人」の著者綾辻行人さんなどは本格ミステリ全体でのベスト2位に あげてたようです。
321 :
名無シネマ@上映中 :04/10/08 05:28:01 ID:fRz39t0L
新作キター!!!!!!!
322 :
名無シネマ@上映中 :04/10/09 02:44:12 ID:BHPgCmL0
リンチ・ネット更新age ・Maharishi Universityっつーとこで開催された"Creating Peace Day"というイベント にリンチが参加してスピーチしたらしい。どうやら瞑想がらみの模様。 ・10月24日にDenver International Film Festivalのプログラムとして、Alexandre O. Philippeによるリンチに関する講演会が開かれるらしい。特に「消しゴム頭」 「ロスト」「マルホ」を集中的に題材とするようで、個人的には非常に面白そうだと 思うのだけど、デンバーは遠いしなー、参加費が90ドルもするしなー。 ・気になる「TPセカンド・シーズンDVD」だが、北米版のリリース時期として2005年の 9月頃というウワサが出ている。現在、北米でのTPの版権はLion's Gate(旧Artisan) が持っているが、これが2005年9月に切れるということで、その後Paramountに版権 が移ってからリリースされるという、Paramount筋からの情報があるらしい。版権切れ が近いこともあって、Lion's GateはもうTPで稼ぐつもりはないようだ、とのこと。 信憑性がどれだけあるのかわからないけど、Paramountからのセカンド・シーズンDVD のリリースと同時にファースト・シーズンDVDの再発売(前のセットには入ってなかった パイロット版付)されるというウワサもあるようで、なんか願望混じりのよーな気もする。
ファーストシーズンはなぜ発売されたの?大人の事情はわけわか
324 :
322 :04/10/10 00:55:46 ID:7gaOhWw/
オイラも大人の事情はよくわからないところがあるんだけど(w、 もともと北米版ファーストシーズンDVDはArtisanの発売でした。 日本版はParamount。 北米版、日本版と並べると、パッケージ・デザインが同じようで 微妙に違ったりするところが、またなんとも。
325 :
名無シネマ@上映中 :04/10/11 14:12:01 ID:KnENCUrh
>>325 でも、明らかに間違ってる解釈もあるよ
>
前半部のシーンにおいて、明らかに連続しないカットが二つある。
ファミレス、ウィンキースでダン(気弱な殺し屋の相棒)が立ち上がる前には、
机の上には食べ残しのベーコンエッグとコーヒーカップがのっているが、
すぐ次のカットではベーコンエッグの皿はなくなり、コーヒーカップは下向きの状態で
きれいに置かれている。明らかに、つながらないカット。すなわち、夢。
このシーン、よーく見ると「食べ残しのあるテーブル」と「何もないテーブル」は違う席なんだよなあ。入り口から何番目か良く数えてみて)思わせぶりな映し方してるから勘違いしたんだろうけど。
327 :
322 :04/10/11 23:49:50 ID:fQa5UTRa
TPセカンド・シーズンDVDに関する「大人の事情」の詳細について、リンチ・ネットに以前掲載されて いた記事を読み返してみた。例によって、どこまで正確な話なのかはよくわからんうえに、これはあ くまで北米でのハナシなんでご注意。 それによると、「北米でのTPの版権はLion's Gate(旧Artisan)」というのは正確な表現ではなくて、 Artisanはソフト化権の許諾を得ているだけ。版権そのものはSpelling Entertainmentっつうところが 持っているらしいんだけど、1994年以降、Paramountの親会社であるViacomによるこの会社の株式 買収が進み、現在ではSpelling Entertainmentは完全にViacomの傘下にある。 ソフト化権の許諾が降ろされた当時、Artisanが支払ったソフト化権料は、旧作のDVD化がおいしい 商売になっている現状から考えると、かなり安いものだったらしい。んで、問題はこの「ソフト化権」の 契約内容が、「ソフト化するための映像素材の提供を保障するものではない」というところにある。 つまり、「素材確保」は別途やらなきゃならない、というわけ。 でもって、TPの映像素材そのものはParamountが持っているんだけど、Artisanにかなり高額な使用 料をふっかけているらしい。Artisanの手元には昔VHSソフト化の際に使用した素材はあるんだが、と てもDVDのマスターに使える質ではない。Artisanとしては、高額の使用料を払うか、質の悪いマスタ ーでDVDをリリースするかの選択を迫られた挙句、「出さない」という選択肢をとった、という話。 てなわけで、2005年9月のソフト化権契約期限切れのハナシが浮上。Artisanとの契約が切れたあと は、当然、ソフト化権はParamountに移るだろうという予測のもとに、この時期のセカンド・シーズン DVD発売のウワサがささやかれてる、という次第らしい。
>>327 結構噂だけで終らず、ガチに発売の期待もてそうな情報ですね。
俺はもうすっかり、リンチの「メイキングなんてイラネ、インタビューも
受けたくないね」なせいだとばかり思ってました。
しっかしアメリカの権利関係はさすがにギチギチ、弁護士いっぱい棲息してる
だけあるなあ。
権利でガチガチのアメリカか、権利スカスカの韓国、中国、台湾か・・・・両極端はいかんね。
330 :
名無シネマ@上映中 :04/10/14 19:39:16 ID:dbl2b6B5
331 :
名無シネマ@上映中 :04/10/19 16:00:09 ID:ROllOhQM
あげ
332 :
名無シネマ@上映中 :04/10/19 21:37:50 ID:/c/hnmPF
新宿でブルーベルベットがレイトショー公開してた時、 上映後、下着だけの女が劇場をうろうろしていてびっくりした。 「もしかしてイザベラ・ロッセリーニ?」と思って見入ってしまったが どうも東洋人のようだった。
333 :
名無シネマ@上映中 :04/10/24 16:50:50 ID:/+Yyhfy1
リンチはキャスティングが絶妙だから好きだ
334 :
名無シネマ@上映中 :04/10/25 05:36:11 ID:jLjcWBD5
ブルーベルベット初めて観ました。 ○ホとロストハイウェイ、イレイザーヘッドが素晴らしかったからなのですが、 これはイマイチピンと来ませんでした。何故なのかもよくわかりません。 個人的に他のリンチ作品は直感的に「わかるわー」と思ったのですが、これはイマイチ。 ずっと抑えたサスペンスっぽいのに最後の方で内面世界みたいな映像が出てきてしまうところが ピンとこなかった理由かな?と思いましたが、同じような人居ますか? ○ホもロストも直感的に理解しましたが、これが一番理解に苦しみます。
いきなり『マルホランド・ドライブ』を観て直感的に理解できたという
>>334 さんにとっては、
たしかに『ブルー・ベルベット』は少し古くて完成度が低く見えるのかもしれないですね。
腐朽の名作『ブルー・ベルベット』を前にしてそう言ってしまえるくらいに、
『マルホランド・ドライブ』の完成度は高いと思います。
しかしもしリンチが『ブルー・ベルベット』を過去に撮っていなければ、
未だに『マルホランド・ドライブ』の域には達していなかっただろう、
、、、と、個人的には思うのです。
そういうわけで、そんな風な位置付けにある作品と理解してもう一度御覧になってはいかかでしょう?
深みのある味わい深い作品だと思いますけれど。
ちなみに私が『ブルー・ベルベット』を初めて観た10年以上前のときにも、
>>334 さんが『マルホランド・ドライブ』を御覧になったときと同様、
直感的にあの世界に入り込めて理解できました。
当時すでにいろいろな評が出回っていましたが、特に嫌悪感を持つこともなく、むしろぐいぐい引き込まれましたね。
うん、時代の変遷というのもあるよね>ブルーベルベット カイル・マクラクランとローラ・ダーンという当時の旬の俳優器用も 新鮮だったし、ロイ・オービソンの曲「ドリームス」の使い方も斬新 だった。 その後のリンチ作品の基本構造を備えているからね。 当時はローラ・ダーンのラストの破顔だけでも衝撃があったんですよ。
ツインピークス再放送見てからマルホ見た私には おお!なんと洗練されたことか! と目玉の飛び出る程の衝撃でしたとさ…
>>334 あ、オイラも「ブルベ」はわかりにくいと感じましたよ。
多分、どう解釈するかのアプローチにもよるんでしょうけど、おそらく334さんと
オイラは同じような方向でみてるんじゃないかな。
なんでかなーと自分なりにツラツラ考えてたんですが、どうやら「登場人物の誰を
キーにしてみればいいのか」がわかりにくいからなんじゃないか、というのが今の
ところのオイラの感想です。
「カメラ視点が耳の穴の中に入っていく」とか「挿入歌が『イン・ドリームズ』だとか、
「誰かの夢=誰かの頭の中の思考」であることを示唆する部分が割と露骨にある
にもかかわらず、「誰の夢であるか」がイマイチ明確でない……というか、何とおり
にか受け取れる(最終的には「リンチの夢」なんでしょうけど)。
「消しゴム頭」や「ロスト」や「マルホ」が「誰の夢であるか=誰の心理をキーとして
みればいいか」が明確なのに対して、「ブルベ」はこのへんが曖昧で、それがこの
作品をわかりにくくしている、と個人的には思っておりマス。
>>335 >しかしもしリンチが『ブルー・ベルベット』を過去に撮っていなければ、
>未だに『マルホランド・ドライブ』の域には達していなかっただろう、
>、、、と、個人的には思うのです。
「消しゴム頭」という自主製作作品で認められたリンチが、「象男」「デューン」という
商業作品で雇われ監督を経験したあと、「自分がやりたいこと」と「商業作品として
OKな限界」の距離を計ろうとしたような印象が、個人的にはあります。
うがった見方かもしれないし、「今にして思えば」なハナシだし、最終的には
「ロスト」以降、リンチは「そーゆーの突き抜けちゃった」感がありますが(w
ブルーベルベットはストレートな青春モノという衣装を借りて、脱線転覆復帰 というオーソドックスなストーリーをリンチが撮るとこうなった、という印象 が当時はありました。 アウトサイダース、ランブルフィッシュ、スタンドバイミーなど青春モノのブ ームの流れがありましたから。 特にスタンドバイミーで最後に出てくる屍体と、この作品で冒頭に拾う耳、ど ちらも死の象徴だけど、リンチの場合は初っ端でそれを見せることで死のイメ ージが全体に漂います。 漂白されたようなフルカラーの日常と喰い合う虫との対比が、当時はすごいな 〜と思いました。 本人いたって普通のつもり、端から見ればじゅうぶん異常、そんなリンチの青 春物語じゃないかと思っています。
341 :
名無シネマ@上映中 :04/10/25 22:43:23 ID:GrIUsMjH
ツインピークスDVDに収録されている「音声解説」は どんな感じですかー? その為だけに買おうか思案中… (LDボックス持ってるんです)
そういえば音声解説ってあったな。聞いた事ないや。 それより、パイロット版が入ってるんでそれだけでもこのボックスの意義はある・・・か? 他に出演者のインタビュー(みんな年取ったなあ・・・・)もあるし、絵も音も良くなってるし、 買っても良いのでは?
ハリウッド版「呪怨」、ロストのビル・プルマンもでてたよね? 「ほの暗い水の底から」のリメイクも音楽がバダラメンティに決まったみたい。
345 :
名無シネマ@上映中 :04/10/26 21:39:13 ID:/rz08Ysz
ヒッチコックの「汚名」を見たのだけど、 ケリー・グラントとバーグマンのキスシーンは、 そのそのまんまマルホでぱくられていたことをを初めて知りました。
>>345 リンチによるヒッチのリメークっていいかも。
リンチのキチガイ感性丸出しの「めまい」みたいぞ。
脚本を全部かえてやってほすい。
347 :
名無シネマ@上映中 :04/10/28 21:24:46 ID:j7eTtLrg
『イレイザー・ヘッド』 『ブルー・ベルベッド』 『ワイルド・アット・ハート』 『ロスト・ハイウェイ』 『マルホランド・ドライブ』 やっぱこの5本だなぁ。で、いちばんわかりにくいのが『ブルー〜』。
オレはどれも理解できんかった orz オモロイんだけどね
ワイルド・アット・ハートのリマスターDVDは アメリカ盤が12月7日に出るようでございますね
>>348 よくある謎解きみたいのは、話半分に聴いておいたほうがいいよ。
リンチの映画はリンチ自身じゃないと分からないという部分があるから。
ただ他の監督と違うのは、その分からない部分こそ一番魅力的なんだよね。
マルホランドドライブは確かに一番分かりやすいけどね。
テレビシリーズとして企画されたからじゃないかと思ってる。
個人的には何度観ても分からないロストハイウェイが一番好きかも。
イレイザーヘッドは別格。
リンチ映画って、奇麗なスーツ着ているくせに 下着の中にはゴキブリたくさん這いずっている感じ。 奇麗なスーツが撮れる監督ってのがいないから、貴重なんだな。 「ストレイト・ストーリー」てのはゴキブリの数が少ない。
352 :
名無シネマ@上映中 :04/10/29 19:00:25 ID:SNVb94wl
ちんこの世界がわしの目の前で広がってゆくのじゃ!
353 :
名無シネマ@上映中 :04/10/30 02:10:47 ID:cRwHUO+Y
リンチネット更新age ・ヘラルド・サン紙の10月28日付号に掲載されたKick Gurryのインタビューによると、 彼はリンチの新作に出演することになっているらしい。 ただし、それ以上の詳細はインタビューでは明らかになっていないようで、その「新 作」とやらが「劇場公開用映画」なのやら、公式サイトで公開される「短編作品」なの やら、今のところリンチネット側でもよくわかってない様子。 リンチネットの記事からリンクされているヘラルド・サン紙のウェブを確かめてみようとした んだけど、すでに当該の記事は読めなくなっている模様であります。残念。
354 :
名無シネマ@上映中 :04/10/30 14:33:23 ID:TKaqqYja
,.--'" ``¬ー--、 / _,.- ''_二ゝヽ j _,-'_´-''_ニ -一ーヽ、_ r''´ /_,r',.-''" _,. 一'ヾ'"ヽ ! /// _,-'" ヾミミ、ノ /;; ,-' /// ,.r';ミシ''" _,,,!..._ |V / l// _,-ミシ" __..... -、ニ7 ''" 'l, 'l, ビデオで映画撮ったつもりか?オイ ヽ |_V___,.='_,,,,===イ ''"'" d ヽー ' V ヽr'i-ヽ`: : : |  ̄ ノ ヾー"l _ ',ヾ:: , i `ー‐'ヘ-ヽ..-ヽ. | __,..--一''" ̄`''ノ --、_ハヽ__ヽ / __ _. | __,..ィ" - '_,, -'" ̄ ヽ、 Y `\ l '"  ̄ノ / _.... -‐''" `-、 \ ヽ `'、 ヽ,,  ̄ ̄ ノ`ヽ,,,,_,.. -''"/ _ ヽ. -- = \,.....--ヽ、 __ ,.ヽ_ _,. /_,;-'"/ | `ヽ ,) シ_ _ ヽ___ \____r-、  ̄_,vノ'"/ :| l `ー、_ノ ̄ / `ヽ--'' /l  ̄ ̄ ,. -' _ | ヽ、 ,r'''''ー一'''''''ー--’ 〈_ - / // / l| / | _,.-'" = ヽ _,..-"
「イレイザーヘッド」のDVD買おうか迷ってたんだけど、ここ読むとグロ描写がキツそうですね。 グロは苦手なんだよな〜
リンチってグロいかな? 個人的にはあんまりそう思わないんだけど。 ある種の質感がある、とは思うが。
グロイっつても死体とかうんことか出るわけではないけど、精神的にクルものがある。
358 :
名無シネマ@上映中 :04/10/31 01:06:17 ID:0lp1q+9M
そうそうそう、ぼよんぼよんぼよん、ぼんぼんぼんぼんぼんぼん〜ってくる。 ずーーーーずーーーーぐーーーーどどどどどってくる。 部屋暗くしてヘッドホンして観るべし>イレイザーヘッド これ観てからおれの冬はオイルヒーターでぬくぬく。
359 :
名無シネマ@上映中 :04/10/31 01:39:45 ID:OffBL4Fo
「マルホ」の最初の方 キチガイの車が来て、マルホ車にぶつかるシーン。 感覚がいかにもキチガイで最高。
「ワイルド・アット・ハート」で、 ウィレム・デフォーの吹っ飛んだ頭が地面に落ちた時の ベチャッ って音、サイコー!
「ワイハ」でローラダーンのお母さんが 口紅塗って顔中真っ赤になるのが、 ホドロフスキーっぽくって好き。
362 :
名無シネマ@上映中 :04/11/02 18:24:09 ID:YXyf/5VN
イレイザーヘッドの男の頭がポン!てとれるところが好き
おれはやっぱり「ロストハイウェイ」のビルプルマンの頭シェイクかな。
なぜか手元に「デューン」の中国版DVDがあるんだが、どうやら デイヴィット・リンチは中国語では「大衛林區」と表記するらしい。 ちなみに「デューン」は「沙丘魔堡」、「ワイルド・アット・ハート」は 「我心狂野」であるらしい。
「ストレイトストーリー」は「直線物語」 「ロストハイウェエイ」は「消失高速道路」であるらしい。
香港では、David Lynch大衛連治だった 北京語と広東語では表記が違うとか?
「我心狂野」ってえらくかっこいいね。 「イレイザーヘッド」とかどうなるんだろうね?
「消護謨頭」っすかね?
ツインピークスの映画版みたがこれ単独でも楽しめるな。 というか、俺はドラマ見る前にパイロット版みて、この映画みたんだが(ドラマの存在を知らんかった)、 かなり面白かった。いかにもリンチって感じで。わけわからんとこがよかた。
自分は、劇場で映画版ツインピークスを観て、感動というか、あの独特の リンチカタルシスに酔いしれて、ハマッテ、それから、TV版を観始めたくち。 あのオカルトテイストなど世界観に物凄く心の琴線に触れた。 だから、多分普通の人がいきなり劇場版観ても、多分ハァ?な部分があると 思うが、自分は映像で何をしてるのか凄く伝わってきた。赤い部屋とか。 夢とあっちの世界が繋がるとか。そういう奇妙な映画が大好きだったから。 犯人を知ってから、TV版を観たが、それでもTV版は非常に楽しめた。 というか、基本的にアレは犯人を捜すものじゃないと思ってるから。 TV版からはまった人って、マクラクランとか出番が少ないからとか、 テイストが違うから、映画版はイマイチという人が多いが、自分は 両方大好き。これは、映画版から観てハマッタからだと思う。 TV版はTV版で凄く面白いし、リンチテイスト全快の映画版も最高。
映画は最初の30分くらいが、もう最高にええんだけど。 あとはもうええです、ってかんじ。 ちゃう?
「ローラ・パーマー最後の〜」だけあって、 最初の部分以外は、とにかくローラ・パーマーばかりが出てくるので、 もうええです、ってかんじ。
ジョニーデップのフロムヘルってリンチ作品だと思ってた
375 :
365 :04/11/06 03:45:14 ID:rpDipY3H
>372、373は多分、TV版から入った人だろうな・・・ 映画版から入った人は傑作だったよ。>ローラパーマー最後の7日間 マクラクランが主人公なんて、はなっから思ってないから。
>>多分、TV版から入った人だろうな・・・ って、テレビが先で最後が映画なんだから普通はテレビから入るのでは??? 順番から言ってもそうじゃないの?
>377 テレビ版は、ビデオ屋で借りてきた人でしょ。 モチロン、それを先に見た人の場合は、TV版が最初だけど。 民法でテレビ放映したのは映画版の後。 だから、映画版から入った人は、映画版は傑作だと思えるわけよ。
つくづく、これを再放送してくれないかな?と思う。いまのくだらない韓国ドラマなんてやってんなよな・・・・
TV版を先に見てたかどうかは別にして、映画版TPはあきらかに前半と後半で
「文法」が違ってるように思うんですけどね。抽象画だと思ってたら、突然、具象
画に変わっちゃいましたみたいな。そこらへんで評価が分かれるかも。
しかし、当時、TV版をみてない状態でいきなり映画版を見た人の感想ってのも
貴重かも。どういうきっかけで
>>371 氏は映画版TPを見ることになったのか、気
になったりして。
381 :
371 :04/11/07 00:55:04 ID:Ps/wqFUe
>>380 そうかな?文法が変わってるなんて全然思わなかったけどね。
あのリンチ特有の独特のムードで一貫して流れてたと思うよ。
何故TV版を観ない状態で、映画版を観たか?というと、流石にリンチは知っていて、
そして、リンチの作ったTVがアメリカでブームになっていて、その波が日本に
上陸して評判になってるのは知っていた。
自分はTVのものをワザワザ金払って、ビデオ屋でビデオ借りるのが馬鹿馬鹿しくて、
敬遠していた。
しかも、量も凄いし。
そして、劇場版が日本に上陸した。それで観た。
それでハマッテ、結局、その映画見た後そのままビデオ屋に行って借りてきたw
その後民法で放映になって、なんだ、借りてこなくてもやるんじゃんかよっ!
とちょっと損した気になった・・
最近では24でも、そういう展開になってるね。
んー、「ムード」ではなくて、「表現技法」が違ってるというか。 前半は、「消しゴム頭」「ロスト」「マルホ」に通じるリンチ特有の「象徴表現」 路線の上にあるように感じるんだけど、後半は割とストレートな「通常の映画 的表現」の範疇に留まっているように、個人的には思ってます。 そういう意味で、「イっちゃってる路線好き」な自分としては、なんか中途半端 感があるんですけど、まあ、TV版を先に見ちゃったクチなんで、なんとも(w
でしょ?TV版を先に見てるからそういう意見になると思うんだよね。 後半も十分いっちゃってると思うし、表現方も変わってないと思う。 夢の中に入っていくくだりとか、突然変な仮面被った男の子が 出てきたりとか、バーの異様な雰囲気や、親父の異常さや、 右手のない男が大声だし、ワケ分からん事叫んだりとかねw そして、最後の怒涛のあっちの世界の展開やら。 技法が違うと感じたのは、言わば、マルホの前半と後半の構成や、 ロストのフレッド→ピートの構成みたいなもんじゃないかな。 これらも、がらっと展開が変わるでしょ?
ツインピークスの映画版の殺伐とした感じは、ロードショー当時は やっぱ引いたなぁ。単純にテレビの続きが示されると思っていたくちには リーランドの絶叫また絶叫は、テレビシリーズ壊された、と思ってしまった。 数年後、単体で見た時に始めて「なんかすごいのかもしれん、これ」と思えた。 そういえばリンチの誕生日、1月20日って大統領就任式がよくおこなわれる日 なんですね。 リンチが自分と同い年の現職どう思ってるのかわからないし、 「リンチオンリンチ」読むと共和にも民主にも期待していないようだけど、 時々でてくる大統領ネタ(トルーマン保安官とかリンカーン通り)みると、やっぱ 自分の誕生日に大統領就任でアメリカ中がわきたつのには、なにか感じる所が あるのだろうかと思った。
リンチのインタヴュー本で知ったんだけど、 リンチは今でもツインピークスの失敗を気にしてるみたいだね。 特に映画版は散々いわれたからトラウマになってるぽいw。 俺はリンチ本人のしゃべりをマルホのDVDのインタヴューで初めて見たので、 何だか頑固で威風堂々としたオッサンってイメージがあったんだが割りと繊細なんだな。 エレファントマンのときは自殺しようとさえ思ったとか言ってるし。
yoshikiのCMはもの凄い美しい映像だったな
>.>385 それを言うなら、「デューン」だな。 完全に関わりたくない感じだしな。
リンチの様なカルト映画って他に何か知らん?
>>389 デビュー当時並び立つ変態といったらトビー・フーパーだったんだけどね。
その後失速(ノ`´)ノミ┻┻ がっちゃ〜ん
デヴィッド・クローネンバーグもなかなかだったんだけどね。
最近作のイグジスタンス(eXistenZ)は観た?
なかなか味があるけど。
>>389 リンチの独特の作風は、彼ならではだし、似たようなものはない。
が、同じ基地外で変態でカルトでフリークス好きの監督なら、
アレハンドロ・ホドロフスキーなんてどうか?
リンチとは作風もアプローチも全く異なるが、異常な変態カルト監督間違いなし!w
共通点として、リンチが「デューン」をやる前に監督しようとしていたカルト監督。
ホドロフスキーのサンタ・サングレのオチは、 リンチっぽいと言えなくもない。
ホドロフスキー。 べつに嫌いじゃないけどリンチとは全然レベルが違う。 まったくリンチの比較の対象にはならない。
トビー・フーパーの「スポンティニアスコンバッション」は凄いと思う。 主演が「デューン」「ブルべ」の悪役ブラット・ダリフで、五十年代に行われた 恐怖の人体実験のせいで彼が奇怪な超能力を・・・という話なんだが、 オープニングの炎の不定形のゆらめきから、暖炉を見入っているとリンチ作品 でもよくみかける五十年代的な固まった笑みをうかべる人々の幻覚が 沸き起こってきたり、意味ありげすぎる人達が主人公のパラノイアあおったり、 リンチ好きにかな〜りフィットする作品になっていると思う。 クライマックスの本気度も凄いしね。 「悪魔のいけにえ2」もデニス・ホッパーがらみで「ブルべ」、スラッシュがらみ で「ワイルド・アット・ハート」と並べて見ると、妙にアメリカンバイオレンス の三組画を作っているように見える(ような)。 ツインピークス放送中の頃にフーパーがメッチェン・エイミック使って 「ドレス」というテレビ映画があるんだけど、これが見れないでいて残念。 見た人いないかな?
映画版ツインピークスは森の湿気だけが印象残ってる。 なんだか、あとはおぼえてねえや。 ホドもクロもフーパーも好きだ。 それぞれにクソ映画あるし傑作あるし。 フーパーの「スポンティニアスコンバッション」なんか もう、勢いだけものすごくてなにがなんやらで終わった。 初めて見た時は腹立ったけど、今観たら許せると思う。 「スペースバンパイア」もオパーイだけで金字塔なんだ。 それでもいいんだよ。 「イグジステンズ」もいいシーンやいい設定がたくさんあるのに ウンコーな映画になってる。けど、今なら許せる。 オレ歳とったかな...?
>>390 クローネンバーグの作品は好きで集めてるけど
まだ見てないのが沢山あるな。時間が出来たら一気にみようかと。
ホドロフスキーも前々からかなり気になっていた監督。
エル・トポとかホーリーとか評判いいので見たいのだけれど、
レンタルやでもなかなか見つからない。DVD買うなら作品見てからがいいし。
どれもやはりリンチぽくても、リンチとは全然違うんだろうな。
リンチに飢えてる自分としてはハヤク新作が観たい・・・
レネエ! レネエ!!
うん、リンチのカーボーイとにかくこあい…。 リンチって不適応者だよね。 常識と違う論理で世界を構築している。 でも実はみんなそうなのに気がつていないだけというのが共同幻想の所以。 自分以外の他人はみんな怖い…。
>>383 >技法が違うと感じたのは、言わば、マルホの前半と後半の構成や、
>ロストのフレッド→ピートの構成みたいなもんじゃないかな。
>これらも、がらっと展開が変わるでしょ?
あー、いや、それは「展開」というか「構成」というか「作品構造」の話ですよね。
「ロスト」も「マルホ」も、表現技法の点での不統一は感じない、というより、むしろ
徹底的なくらい首尾一貫していると思っているので、少なくとも作品構造上の問
題ではないですね、自分にとっては。
まあ、このあたりはリンチ作品に対して「どのようなアプローチをとるか」によって
も違ってくるような気もしますが。
>>384 >数年後、単体で見た時に始めて「なんかすごいのかもしれん、これ」と思えた。
これは確かにありますね。
正直なハナシ、映画版公開のときには、前半部分がよくわからなかった。
「ロスト」を契機に「消しゴム頭」をみかえしてみて、その文脈のなかで映画版の
前半をみたとき、「ああ、なるほど」と思える部分が出てきたり。
ツインピークスも表現技法は徹頭徹尾同じでリンチテイストバリバリしょ。 ただ、マクラクランから→ローラに変わっただけであって。
エル・トポみたがよくわからんなこれ。
>>400 リンチの映画は最初見たときはわけがわからなくてつまらなく感じるが
繰り返し見るうちに何故かはまってしまう。イレイザーヘッドは特にそんな
感じだった。
酒やタバコみたいなものかもしれん。それらも最初はまずい。
エル・トポも繰り返し見るうちに面白さがわかってくるのだろうか。
>>402 「エル・トポ」も、象徴表現&暗喩バリバリの作品ではあると思うんですが、その表わ
そうとしているもの自体がホドロフスキー自身の「宗教観」というか、なんらかの「思想」
だったりするところが、大きな違いですかね。
それに対して、リンチは、そうした遠大かつ抽象的な概念ではなく、もっとプリミティヴで
個人的な感情なり心象なりをもとにして、作品を作っているように思います。それがゆえ
に、全部は理解できなかったとしても、なんとなくこちらの感情が動かされる部分がある
し、別な次元での(メタ的な?)普遍性を持ち得ている面があるんじゃないでしょうか。
難解にして身近。
エル・トポのレヴューでいいこといってるやつがいた
カルトムーヴィーのなんとかとかよく言われているらしいが、別にそれほど
そういう感じはないと思う。そういうコメントがどこでも多いからきっと
それに影響されて見てしまったらそう見えるかもしれないけど。普通に見れ
ばとってもいい映画。気持ち悪さとかもほとんどない。単純にすごいなあと
思って、何度も見ていてさらに好きになった。だからといってこんなに評価
のいい映画だとは思わなかったし、今でもそれは思わないんだけど、悪い評
価がないところが不思議だ。きっと有名人がいいって言ってしまったからな
のかもしれない。衝撃なんていうのはまったくなかった。別にそういう映画
ではないと思う。どこ探したってそんな驚くシーンだって別に出てこない。
もしあれで衝撃を受けてしまうならば、そんな人は小学生か、もしくはあま
りに何も見てこなかった人くらいなものだろう。単にああいう雰囲気が好き
な人は別にエルトポじゃなくてもいいはずだし、わざわざそれだけで評価す
るのはおかしいとも思う。きっとこういう映画はイメージだけでいいものだ
とされてしまうのだろう。実際見てどうだとかはあまり関係なく。それを感
じさられるコメントばかりなので、本当にこの映画を見る前にそういうこと
を知らなくて良かったと思っている。実際に見ておもしろかったので、この
映画について調べて見たら、なんとなく嫌な気分になった。だからこれから
見る人は普通の映画と同じように普通に見て、自分で感じればそれでいいと
思う。【kkk】10点(03/07/11 20:36)
ttp://jtnews.pobox.ne.jp/movie/database/treview/re4044.html 意外とこういうのリンチにも当てはまるかも。
俺がリンチに嵌るきっかけはジジェクや斎藤環なんかの評論だったからなあ。
>>405 あー、「エル・トポ」に関しては、割と同感な感じなところが。
なんというか、描かれている「思想」そのものが、あの時代のある一定層に
受ける要素を備えてた部分もあったんじゃないかと思ったりもしますが、今
ああいう思想に惹かれる人って、やっぱりいるのかな?
斉藤環の著作を読んでいると、あの人がリンチに惹かれる理由が、なんと
なくわかりますね(w。リンチ作品は精神分析の対象として魅力的なんだ
けど、それはリンチ自身が精神分析なんかには関心がないからだ、って
いうのは、ナルホドと思ったり。
>>406 ヒッピーに受けたのかな。
ジョン・レノンの影響も大きいんだろうな。
ホドロフスキーの場合、確信犯的に映画の中に象徴的な要素を盛り込んでる感じだけど、
リンチの場合、無自覚に様々な徴候を生み出してしまってる感じがある。
自覚的にやってたとしたら、リンチはマジで天才だと思う。
リンチは自分のテーマについて語らないから自覚的なのかどうかまるでわからん。
あと、ホドロフスキーは真理だとか神秘的なものだとかを追求してる感じが
するけど、リンチは愛憎だとか狂気だとかそういう人間的なもんを追求して
る感じがする。
408 :
399 :04/11/10 02:59:26 ID:XDjp5Gyk
>>407 それはおれもずっと考えているが、リンチは病むに止まれず構築してる気がする。
ある種の天才と言っていいんじゃないか。
エル・トポはイレイザーヘッドよりは分かりやすい映画だと思うよ。 冒頭にその物語全体を説明する隠喩の話も付いてるし。
ホドロフスキーは、撮影のために動物を何十体も殺害したりするのが なんか気に食わない。 動物愛護とかいうんじゃなくて、何か余裕のない感じが。
じゃあイレイザーヘッドの赤ちゃんは何なんだよ! え〜っとなんだろうな?本当に...
>>410 リンチもイレイザーのとき猫を解剖してるよ。
>>411 ドブねずみの毛をはがした奴じゃないのか?
413 :
名無シネマ@上映中 :04/11/10 13:22:16 ID:5R29dQ5Z
>>411 それについてリンチは今も一切明かそうとしないけど
(あの巨匠キューブリックでさえ教えてくれと懇願しても無駄だった)
リンチを丸々一冊特集した本によると牛の胎児ではなか?という憶測で書かれてた。
つまりなんだ、 空手チョップで即死させるのが慈悲なのか 屍骸にギミックしかけて生きているように見せるのが慈悲なのか ま、とりあえずそれぞれ映画史にのこる映像を撮ったということで 二人とも天才!
>>407 、
>>408 「エル・トポ」とか、なんかどこか寓意というか説明的な匂いがするんだけど、
リンチ作品にはそういうのを感じないですね。と同時に、シュール・レアリズ
ムにおける「自動書記」による作品なんかとも、明確に違う。
たとえば、「ロスト」をもともとのシナリオと比較してみると、フィルムの編集
段階でカットされたらしいシーンなりエピソードがいくつかある。基本的に、
尺の調整が目的でしょうけど。
ということは、少なくとも編集段階では「これは絶対必要、これはどちらかと
いえば不要」という「価値基準」があったと考えられるわけですけど、でも、
なんらかの「明確な意図」がないかぎり、そうした「価値基準」って生まれな
いと思うんですよ、フツー。
だから、リンチにはリンチなりの「意図」があって、意識的に作品を作ってい
ること自体は間違いないと思ってます。
問題なのは、じゃあその「意図」を映像として落とし込むとき、どのような「表
現」を取捨選択するかなんだと思うんですよ。そこにリンチ特有の癖というか
ユニークさが出てると思うし、それこそリンチは
>>408 氏のいうように「やむに
やまれず」その表現を選択してるんだとは思うんですが。
>>410 映画のために酷い事やってるなぁというのなら、「デューン」の砂漠を
らしくとるためにメキシコの砂漠の潅木を何十マイルにもわたって
抜いてまわったというのがなかなか最強な気が。
まあ、哺乳類殺すのとはちょっと違うけど。
デイヴィッド・リンチの映画空間はまだ発売しないのだろうか・・ なんでアマゾンに掲載されてないのか。
トビー・フーバーとリンチ、前に見世物小屋のフリークスものってことで 立て続けに見たことがあるんだけど、落ちこんだなぁ・・・。 どっちもレトロな機械のイメージや寄る辺ない場末の空気をうまく 掴んでいていい作品だったけど、「エレファントマン」はもうちょい 真面目な文芸作、「ファンハウス」はもうちょいスリラー風味かと 思ってたんで、あの陰惨さにはまいった。 二本とも異形のものの恋愛感情やリビドーをシリアスに取り扱ってて 生々しくイタいんだよな。 「スペースバンパイア」のクライマックスは「デューン」の ギルドナビゲーターのワープシーンと並んで、トンでも宇宙映像として 記憶されるべきものだと思う。
>>419 えらく同意。
あとケン・ラッセルの「アルタードステーツ」の退化シーンも入れといてくれ。
そうだ、「白蛇伝説」〜ケン・ラッセルも異形監督じゃないか?
ケン・ラッセルは年とるにつれて、安っぽい映像になって そこのところがたまらなく、好き。 白蛇伝説のスッチーとかエロイメージとか、 中島らもも好きだったレッドスネークカモーンな出方とか もう、安い安い。 緩下痢〜じゃない、「ユリ・ゲラー」って見た事ある?
>>421 観た観た、レンタル屋で5回スルーした後借りて観た。
内容は…忘れてしまったよ。
でも悪くなかった印象はある。
映画じゃないんですが、小説でリンチと似たテイストの作品だなと 思ったのが井上光晴の「妊婦たちの明日」「赤い蹴鞠」、 津島祐子の「青空」、金井美恵子「耳」といった純文系の幻想小説。 とくに「青空」は澄み切った青空の下に立ち込める不穏な空気、フリークの 赤ん坊、邪悪な森、おねだりする人妻と、リンチ作品公開以前に書かれた リンチパロディ作品のように読めてもしまう作品でおすすめです。 あと絵では、よく名前の上がるつげ義春もよいのですが、週刊新潮の 表紙をずっと描いていた谷内六郎の重工業モチーフにした幻想画も かなりリンチに通底している印象。工場からでる禍々しい火花を 抑えた色で描いた絵なんかはかなり「イレイザーヘッド」です。
424 :
423 :04/11/15 10:35:45 ID:CiS5RkaZ
「青空」作者は津島祐子でなく、佑子でした。
「エレファントマン」ブックレット付きチケット購入。 ブックレットは斎藤環、滝本誠、柳下毅一郎+舞台版の演出家宮田慶子 という書き手。手堅くきっちりとまとめていてパンフがわりとして可。 ついてくるピンバッチもいい感じ。
>>425 それってエレファントマンの特別上映会で買えるやつでしょ?
リンチの映画空間、bk1でようやく注文できた。。
AMAZONにも売ってないんだもんなあ。
427 :
名無シネマ@上映中 :04/11/18 21:07:47 ID:30Owrzzw
わたしはヴェルベットのカーテンの前で美女がくつろぎ、 小人が奇妙に踊るだけで恍惚の境地にいけます。 やばいです
ストレイトストーリー見た。 これいいね。全部いい。 リンチじゃないとかいう奴いるけど、 リンチをカルトの枠におしこめてると純粋に楽しめないとおもた。
いや、ストレイト・ストーリーは普通にリンチですよ。 リンチ作品は別にカルトでも何でもありません。ちょっと気合が必要なだけ。 これ以外の映画に対する世間の認識の方が歪んでるんです。 あるいは殊更リンチをカルト扱いして自分たちの世界に押し込めようとする 一部マニアが敷居を高くしすぎなんです。馬鹿はすぐ囲いたがるから。 リンチの方がスターウォーズよりわかりやすいのに。
ストレイトストーリー、実話元にしてるってことでけっこう無理矢理やってる ような気がする。いまにも死ぬかもしれん兄に会いに行くのに 自力にこだわってえんえん時間かけるアルヴィンに、解決のきっかけすら つかめずに放って置かれる娘の親権問題。 普通なら自力にこだわることになんかしら理由つけたり、兄との不和の理由が クローズアップされたりしてきそうなもんだが・・・リンチはそういうの うっちゃって「実話だから」で押し通して、観るものも気にさせずに 納得させてしまう。かなりの力技をさりげなくやってのけたと思う。
>>490 いや、おれもストレイトはリンチじゃないなんていってない。
リンチを駆るとのわくに押し込めるつもりもない。
あえて分類すれば駆るとだとおもうが。リンちの作品はカルトで
あるべきだとか、何か裏があるとかそういうことは考えない。
ただリンチの方がスタウォーズよりわかりやすいというのはどうだか。
そうとも言えるが。そうでないともいえる。
>>430 娘の真剣問題の解決なんてこの映画ではどうでもいいだろ。
クローズアップされてもしゃあない。
説明が少ないのが俺はいいとおもた。
セリフも少ない:
ストレイトストーリーはオープニングがまんまリンチテイストでニヤリとしたよ。 肥満体の中年女性が日光浴をしている所を延々撮っている所に、 隣の家から何かが激しく倒れる音がする。 そして隣家の窓にカメラが寄っていく・・・ 日常に忍び寄る非日常な感じが、なんだかブルベに激しくデジャヴだったよ。 あと、燃え上がる小屋を椅子に座って見学してるとことか、 鹿を何度も轢いてしまう女性のエピソードとか、リンチ映画の何者でもない、 っつーことでニヤニヤしっぱなしだった。 お陰で、隣で感動して泣いていた彼女に白い目で見られたよ・・・orz
433 :
430 :04/11/19 22:12:41 ID:MxYkqBzd
>>431 もちろんおれも親権問題はどうでもいいよ。むしろほかのハリウッド映画だと
クローズアップされて泣きをとろうとするのをやらないリンチの演出に
感心してしまった。「無理矢理」というのは褒め言葉のつもりだった。
分かりづらいのかいてすまんかった。
「ストレイトストーリー」は、かなりとーとつな戦争体験の告白、最終
宿営地が墓地だったり、誰もいない庭にボールがころがってくるシーンとか
妙に不吉さが漂っていた。主演のじーさんも自殺してしまうし。
たまにすごく不気味な映画なんじゃないかと思わせられる。
村上龍のノベライズがインディアンの死者の一人称で書かれてたのはけっこう
合っていてよかったな。
>>433 ハゲドウ。
ストレイトはハリウッド映画としては全然ストレイトじゃないね。
泣ける映画にしようとすればいくらでもできるような要素が満載なのに、
それほど泣ける映画になってないよね。主人公の心情もあまり語られないし、
兄貴との関係や和解後の展開などもほとんど書かれていない。
観客の想像に任せてる感じ。リンチの映画空間でナオミ・ワッツが
言ってたけど、リンチがテーマについてあまり語らず、説明を映画にもりこまないのは、
観客観客と映画がつながりが持てるように考えてのことらしい。
ストレイトでも、そういうリンチの信念は貫かれてる印象を受けた。
だから、この映画も他のリンチ作品同様、鑑賞後の余韻に浸れる映画だった。
ストレイトの話を聞いたとき、 すげーおぞましいと思ったよ。 ブニュエル的な悪魔さを感じた。
>>435 だからおぞましいだとか変態だとか言ってるうちはまだ全然(ry
>>435 「ブニュエル的な悪魔さ」って凄い形容だね。もしかして「銀河」あたりを連想
したとか?
流れを無視して悪いのですが LYNCH ON LYNCH のP183に92年にある疑惑で逮捕されかけたような発言があるのですが これについて詳しい事情を知ってる方はいますか?
そんな文章見あたらないよ、詳しく教えて
銀座テアトルシネマ で 《デイヴィッド・リンチ ナイト》やるんだが見る人います?
441 :
名無シネマ@上映中 :04/11/22 10:04:26 ID:dtpJtC/N
『ストレイト・ストーリー』は劇場ではひどく眠くてダメだった。 もう一度観直してみるべきかなぁ。 だからなんなんだ、と思ってしまった初めてのリンチ映画。
>>440 東京在住なら行きたかったな
リンチの作品が劇場で観れるとはうらやましい
the short films of david lynchってリンチの公式サイトでしか買えないの? それにしても日本で公開or発売されていないリンチの作品が多すぎて鬱になるorz.... まじで鬱になる・・・・。ナオミワッツ出演の「rabibits」も公式でしか見れないらしいし。 英語だとわかんねし。
444 :
名無シネマ@上映中 :04/11/23 02:24:20 ID:MBzENhsx
脳愛蛮堕
>>440 行くけどイレイザーヘッドが無くなっちゃってかなり大幅にがっかりですよ
>>440 どうせだったら、「ロスト」をいい映像で見たかったんだけどなー。
「ロスト」DVDの画質の悪さはアメリカのリンチ系メーリング・リストでも
評判になってて、そこの参加者の意見だとUK版DVDがいちばんマトモ
らしいんだけど、PALだしなー。
>>443 短編集に収録されている作品で、まともな会話シーン(?)があるのは
「カウボーイとフランス男」くらいだから、英語がわかんなくてもあんまり
関係ないかも。リンチのコメンタリーを聞き取るのはつらいだろうけど。
>>446 このすれの住人は結構買ってるの?
感想キボン
448 :
名無シネマ@上映中 :04/11/23 17:06:17 ID:wVLh48WU
,r-─────、 ,f _____,、ー-、 ,ノ r' t ヽ f / '''''' ''''''::\ l | |(●), 、(●)、.:| ノ (⌒ ,,ノ(、_, )ヽ、,, .:::::;⌒) 私は「腕」だ。 . t_t `-=ニ=- ' .:::::::::;tノ \ `ニニ´ .:::::/ ,,.....イ. 、ニ__ ーーノ゙-、. : ┃ ◆・◆ ┃ i ┃ .┃ | .┃ >< ┃ |
>>447 オイラ以外にも2〜3人買ってたヒトがいたような。はっきりとはわかんないけど。
「アルファベット」と「グランドマザー」は「消しゴム頭」にダイレクトにつながる
初期作品として、リンチ・マニアは必見だと思うデスよ。
>>59 で話が出てた「リュミエールの子供たち」企画の作品も収録されていて、
これもオススメ。「リュミエールの子供たち」の日本版DVDでもみようと思えば
見られるけど、収録されている他の監督の作品はあんまし面白くないし。
俺も買った DVD入ってる箱もいい感じだよ 日本円で5000円くらい? ファンにとってはお買い得だと思われ 今はオフィシャルサイト解約しちゃったからRabittsは全部見てないけど DVDで出ないかな?
久々にロストハイウェイを見返してみた。二本目のテープをレネエが 見つける時に犬が吠えてるんだけど、見つけたテープを再生する時に なると吠えなくなるじゃん?レネエの死体が腐って異臭に反応して吠えた んだとかいろいろ考えたんだけど、どうも気になるんだよな。いちいち 考えてても答えは見つからないのはわかってるんだけどねぇ。
「まぼろしの市街戦」監督のフィリップ・ド・ブロカ死んじゃったね。 たしか「ブルーベルベット」がアボリアッツ映画祭でグランプリとった時の 審査員長だったかと。
>>451 「バラバラにされて腐ったレネエの腕をくわえて逃げる隣家の犬」
ちゅうのを思い浮かべて、思わずワラタ。
>>445 そして、J太郎のあまりにもつまらないトークで
さらにがっかりですよ
J太郎だめでしたか・・・。リリー・フランキーもオールナイトに集まるコアな リンチファンを楽しませてくれるようなしゃべりしてくれそうにないし、 オールナイトの対談はもうちょいディープなメンバーそろえてほしかったね。 しかし初めて劇場で観たエレファントマンはやっぱりよかった。 劇場のあちこちから聞こえてくる啜り泣きの音というのも初体験できたし。
エレファントマンで泣くなんて、全然この映画を理解してないねw
コワ過ぎて泣いていたのなら、チョト正解。
つーかアンソニーホプキンスってエレファントマン以来ず〜っとモンスターもんの 定番になってしまったな。
>>456 いや「エレファントマン」いろいろな形で読むことの出来る映画だけど、
泣ける映画としてもすごい良く出来てると思ったよ。
リンチがいい人でないことは充分承知していても、メリックの「母はぼくに
失望したでしょうね」や興業主バイツの「おれの宝よ」発言には心揺さぶられて
しまった。
>>459 バイツはバイツなりに、ジョンを愛してたのかな?
【人】としての愛じゃなく、【物】としての偏愛なんだけども。
オレはリンチの映画全てで泣いたぞ。 一番泣いたのはナオミのオナニーシーンだけど。
>>461 パンフで斎藤環が罵倒や殴打がバイツなりの愛の表現だったのではないかと
書いていたけど、そう思ってみるとうなずけるところ少なくなかった。
「エレファントマン」はメリックを手元に置きたがる男たちの愛と嫉妬の物語
に見る事も可能じゃないかと思ったよ。
「ディヴィッド・リンチの映画空間」 すっごい蛍光ピンクの装丁にびっくり。「ワイルド・アット・ハート」の でかいケツのねーちゃんの着てたズボンのようだ。
>>456 のような
僕だけがリンチのエレファントマンを理解している!
みたいな人はよく見るね。断片的に批判するんじゃなくて、
作品全体をぜひ語ってみてください。
最近また俺の好きなガムばっかり食べてます
>>465 いや、別に僕だけがなーんて思ってないし、リンチファンなら
エレファントマンを感動作なんて認識では無いと思ってたが違うのか?
ま、違うならいいけどさw
日本でエレファントマン公開当時、配給会社の戦略で「感動作!」
みたいな感じで宣伝しまくって、日本ではエレファントマン=感動作
なんて認識になっちゃったけど明らかにリンチの思惑とは違うんじゃね?
と漏れは思うけど
>>467 おれはエレファントマンが感動作だと思っているがなにか?
同時にフリークス好きも満足させるカツカレーのような映画だ。
ロストハイウェイのシェイクヘッドも禿しく感動したがなにか?
ふつーに、感動作と解釈して問題ないと思う。
泣く=感動作ってのも薄っぺらい認識力だな
キミたちの薄っぺらさに比べれば僕なんてまだまだですよ(ゲラゲラ ま、ええやん、キミたちはエレファントマン見て 「感動しますた!」「号泣しますた!」って言ってれば。
小人プロレス見てがんばってるなと思えば感動もするしね。 でも見せ物であることもまた事実だしね。 リンチ観て通ぶってる香具師うざい。
アレだな…。 双方で、「感動作」って単語の定義が食い違ってるから こんなことになってるんじゃなかろうか。と言ってみる。
どうでもいいよ 好きに定義して遊んでろ
まあ、いろいろな解釈があっていいとおもうがなあ。 自分の解釈が唯一正しいもんだって思い込むのはどうかとおもうぜ。 リンチ自身が統一的見解を出すのを嫌ってるし。 まあ、日本で宣伝されたときの「感動的映画!!」ってフレーズは、リンチ映画が持ってる 多義性を損なわせるような宣伝の仕方で気に食わないが、ムキになるこたあねえじゃん。 宣伝で使われるキャッチフレーズなんていつもそんなもんだよ。そして大体リンチを知らない 大衆はそのフレーズに惹かれて 映画見に行って映画そゆふうに解釈するだろうから、キャッチフレーズで使われた単一的な 解釈が多く広まっちまうんじゃねえの。リンチファンとしてはそういう事態はやっぱムカツクが リンチみたいなコアな監督の映画の場合、そゆ事態って仕方ねえって思うよ。
そもそもリンチ自身が自分の作品に対しての見解を出し切れてないらしいし
ツインピークスもそうでしょ。 リンチは誤解されてヒットしているという幸福な監督のひとりだよ。
リンチファンだからこそ、これが統一見解だとか 考えること自体馬鹿らしいと思うのだが… エレファントマンに関してよく言われる公開時の宣伝の話も 知らないで話をしている訳でもあるまいし… 視野が狭いんじゃないだろうか。
>>476 だって、リンチとしては、「作品ですべて語り尽くしている」わけだから。
わざわざ自分の作品を言葉で説明したり、自分の見解を表わす必要性なんか、
そもそも感じてないと思いますよ。
「言語」で説明可能なんだったら、最初っから「映像」で作品を作ってないと思うし、
「映像」でなくては表現できないものを描いているからこそ、リンチ作品は魅力的
なんだと思ってるんですけどね。
>>479 ツインピークスの「ボブ発見」なんてその際たるもんだね。
もう現実の記憶なんて意に介してない、映像でストーリーをリンクさせてる。
>>479 ツインピークスの「ボブ発見」なんてその際たるもんだね。
もう現実の記憶なんて意に介してない、映像でストーリーをリンクさせてる。
482 :
名無シネマ@上映中 :04/12/06 22:25:27 ID:rh7FKH+r
リンチネット更新age ・スウェーデン版TPセカンド・シーズンDVDが来年3月1日に発売? とのウワサ。 スウェーデンで現在出回っているファースト・シーズンDVDのパッケに、「セカンド・シーズンDVD 2005年3月発売」のステッカーが貼られているらしい。ただし、ヨーロッパの他の地域では特に 動きはない模様。 ・今まで知らなかったんだけど、「ワイルド・アット・ハート」の北米公開版では、ボビー・ペルーの 頭が散弾銃で吹っ飛ぶシーンに煙がインポーズされて、ぼやかされているらしい。検閲の結果 らしいんだけど(それでもRレイテッド)、当然、今回発売された北米版DVDでもそうなってるわけ で……うが、今日、米アマゾンから発送通知がきたばっかりで、やっとまともなDVDが手に入る と思ってただけに、ちょっと、ウツ。
483 :
名無シネマ@上映中 :04/12/06 22:55:48 ID:oFxKzh4y
『ストレイト・ストーリー』ってブニュエル的な残酷さがない? 蟻がアメリカ大陸横断みたいなさ。
484 :
476 :04/12/06 23:39:01 ID:NzEdm9g5
えーと、わかりにくい書き方だったんだけど、言いたかったことは概ね
>>479 の通りで、
それをふまえた上で、リンチは自分の中から湧き上がってくるイメージを
そのまま撮ってしまって、あとから編集の段階になって、自分でも自分の撮ったものを
あらためて意識してるんじゃないかなーと。
目覚めてから夢を思い出すのと同じで、自分で見たものの意味がよく分からない感じ。
文章へたくそでごめん。
>>483 つーか、往々にして「人生は残酷なもの」だっちゅうことなんじゃないかと。
同時に、だからこそ、その中で行われる一見「愚行」と思われる人の営みも
素晴らしい、ということなんではないかと。
>>484 リンチはよく自らのアイデアの源泉として「潜在意識(subconscious)」という
言葉を使うみたいですね。どうも、いわゆる精神分析における潜在意識とは
ちょっと違う意味合いで使ってる印象を個人的には受けますけど。
同時に「意識的に生み出されたアイデアは、狭義なものになって詰まらない」
みたいなことも言ってる様子で、まあ、本領発揮というか、真骨頂というか。
ただ、すでにシナリオ段階で、かなり意識してそうやって生まれたアイデアを
取捨選択して煮詰めてるとは思いますけど。撮影段階や編集段階でもそれに
類したことは確かにやってると思いますが、その段階でいじるのは、リンチに
限らず、実写映画作品では割とあることなんではないかと。
「エレファントマン」は「ヤング・フランケンシュタイン」(モノクロ・ホラーコメディ)を監督した メル・ブルックス制作だったから、当初は同じようなコメディっぽい映画かと思ってました。 奥さんのアン・バンクロフトも出演しています。 そのちょっと前にブロードウエイ?の舞台でデビッド・ボウイも演じてましたね。 それも特殊メイク無しのシンプルな作りで。
じゃあ「エレファントマン」はメルブルックスの後押しのハリウッドデビュー作として、 別物かな? その後の「デューン」もちょっと違うし、やっぱりその後のリンチ節を築いたのは 「ブルーベルベット」だよね。
ブルックス・フィルムは、あの当時エレファント・マンのヒットに 気を良くしたのか、ヒューマンドラマが多かったような。
>>487 やー、同意同意。オイラもそういうふうに思ってるですよ。
なんだかんだいって、「象男」と「デューン」においては、リンチは雇われ監督
だと思うんですよねー、キビしい言い方しちゃうと。
リンチ初心者がエレファントマンを感動作だと 勘違いしているスレはここですか?
491 :
名無シネマ@上映中 :04/12/08 16:07:09 ID:1P9yJzsL
でもリンチっていかれてて残酷な所もあるけど根底には優しい愛情をもった人だよね? スティーブン・キングもそんなかんじだ。
感動作というか、リンチの映画は全て 痛い切ない悲しい運命の話が盛り込んであるでしょ。 イレイザーヘッドから、それは常に描いてきてるでしょ。
リンチ映画って基本的に感動系だと思ってるんだが。 人間の醜い面を徹底的に描くことで、人間の美しさを表現する 素晴らしい監督だと思ってます。
光を描くには闇を描かなくてはならないっつーことやね リンチのばやい闇も艶美な闇なんだよな
ワイルドアット?。も感動するよな 感動したら初心者って阿呆だろ
ベタな煽りに反応するなよ・・・
煽りには常にマジレスだから
感動するといえばするんだが、リンチの場合つねにクエスチョン ついてまわる印象もあるんだよなぁ。 まじに感動していいの?と思わせられるシーンが貼りついてくるし。
リンチの自作に対するスタンスは、観たときに観たままを感じれば 良いってことなんじゃないの? だから、リンチの映画は観るたびに、その時の状況によって印象が異なる。 それって、リンチ自身が自作に一意の意味を持たせていないから 生じることだと思うんだけど、(映画の中で)起こった事実は、それ以上 でもそれ以下でもなくて、それのみが存在していて、解釈なんて受け取ったひと、 それぞれによる。 そこがリンチの映画の面白いとこだと思うんだけど。
500 :
名無シネマ@上映中 :04/12/11 13:08:36 ID:odzmqCwV
>>102 ちょっと興味あるけど、借りられないだろうな。
>>499 虚構だから、イメージだけでよい。
エヴァンゲリオンも、ツインピークスにヒント得たのかな?
ロストハイウェイは劇場版と同時上映だったそうだ。
日本にリンチの本格的なファンサイトってないの? ツイン・ピークス関連以外で。
>500 「ロストハイウェイ」公開してた劇場でエヴァの実写版予告が流れていただけ だと思う。
近所のブック・オフで「スピード」のビデオが200円で売ってたので 買ってきて久々に見た。 最初のエレベータに数人が閉じ込められるシーンで、 思わずその被害者の一人に注目。 「マルホランドドライブ」のチョイ役(でも重要な役)の、 精神病患者の役を演じているあの俳優が、、、、 既出だったらすまん。
「スピード」1がデニス・ホッパー、2でウィレム・デフォーと、 リンチ作品の悪役なぞってきてたから、次ぎはロバート・ブレイクあたりを・・・ と期待してたんだが、3はなさそうだな。
>>483 黒田邦雄や樋口泰人といった批評家が「ストレイトストーリー」について、
あれは最初のドタンという音とともにエルヴィンは死んでいて、その後の物語は
死者の旅なのではないか、と語っていたけれど、その文を見た時に、
「シックスセンス」でなく、俺もブニュエルの「昇天峠」や「幻影は電車に
のって旅をする」を思い出したよ。
どこが似てるんだ、とは自分でも思うんだけど、「ハリーとトント」よりは
近いよな、と感じさせられる。
508 :
名無シネマ@上映中 :04/12/18 04:03:39 ID:Xwxd8c4+
「ディヴィッド・リンチの映画空間」買った人いる? 「あの胸にもう一度」「悪魔の植物人間」の監督が「ブルーベルベット」 のカメラやることになってたとか、「エレファントマン」に出てた子供の その後とか、スタッフ、キャスト関連の言葉が充実してて結構いい本 だと思うが。
509 :
名無シネマ@上映中 :04/12/19 00:14:33 ID:yyd/HU/c
買ってみるとするか!
>>507 ストレイトストーリーは実話を基にしてるので深読みし杉
511 :
名無シネマ@上映中 :04/12/22 18:51:16 ID:9E8zjf58
リンチの熱いファンで普通な感じの人間ている? 会ったことないなあ というかリンチファンじたいいるようで割合的に多いわけじゃないし そもそも映画好きも多くない
「おれは普通の感じの人間だ」
>511 あんたは普通じゃないのか?
マルホはハマったんで「イレイザー・ヘッド」借りてみたけど、オレにはちょっと無理だった・・ 赤ちゃん(特に発病時とハサミで切られるところ)もあのスペルマ(?)みたいのもキモすぎ。
>>514 もしマルホで初めてリンチにはまったのなら、それは無謀かと…
ブルベとかロスト〜の方がいいかも…
ブルベ ブルマー
716 :名無シネマ@上映中 :04/12/25 04:31:27 ID:NG2BieIe
今回の上映はリンチ自らが希望したことだったんだね。
> 「リンチ特集は今まで何度かあったが、この作品が再び上映されるのは初めて」と
>配給元のザジフィルムズ。リンチ監督と彼の公私におけるパートナーのメアリー・
>スウィーニーから直々に「エレファント・マン」の版権を持つ仏カナル・プラス社に
>「25周年を記念し、全世界で再上映してほしい」と要請があり、日本で上映の運び
>となった。
http://www.zakzak.co.jp/gei/2004_10/g2004101411.html
リンチは「ロード・オブ・ザ・リング」みたいな映画のことどう思っているのかな?
519 :
名無シネマ@上映中 :04/12/29 04:07:55 ID:GrDKq9Zn
エレファントマン見たけどものの見方がちょっと変わったよ 感情が動いたから感動かな 泣けるとかじゃないんだけどね
>518 リンチが好きで挙げてたファンタジーって「オズの魔法使い」や コクトーの「美女と野獣」のような幼児性の横溢したような作品だから、 ピンとはこないのでは? ピーター・ジャクソンについては「乙女の祈り」をベネチアで賞に選んでた ぐらいだから評価してるだろうけど。ナオミ・ワッツのでる ジャクソンの新作「キングコング」は気に入りそうな感じが。
>>520 いやいや、リンチはファンタジーが大好きで、「指輪物語」は絶対読んでいて大好きだと思うぞ。
「ツイン・ピークス」なんて、「指輪物語」からのオマージュと思わしきものがちりばめてあるし。
522 :
名無シネマ@上映中 :05/01/01 01:40:15 ID:KO63HEiB
リンチの映画って、どんなタイプの人にオススメしたらいいんでしょうか?
523 :
名無シネマ@上映中 :05/01/01 22:16:12 ID:pE5uwKmR
>>521 原作は好きかも知れないけど、映画のほうはどうかな?
>>521 >>523 60年代に「ガンダルフを大統領に!」とか騒いでた連中からは、若干、下の
世代になるんですかね?>りんち
リンチ本人はCGを使うつもりはまったくない様子だけど(確かに使ってしまうと
バランスが崩れるというか、あの独特の幻想感が損なわれるように思います)
CG使いまくりの昨今の作品をどう思っているかは気になりますデス。
>>522 一概に言えないとは思うんですけどね。
ここにいる人も、それぞれリンチ作品に惹かれたポイントは違ってるだろうし。
個人的には、これまで映画をはじめとする映像作品とゆーものを一度も見た
ことのない人に「消しゴム頭」やら「ロスト」やらを見せて、どういう具合に理解
したかを聞いてみるという実験をしてみたいんだけど、こりゃかなりムズかしい
でしょーな。
まじサイケ。大好きです。リンチ好きのみなさんは他に誰好きですか?
1). 身のまわりに「映画が好き」という人がいて 2). その人があなたに「お勧めの作品は?」と聞かれたら あなたの好きなリンチ作品をサクッと教えてあげればいいだけの話。 好きかどうか、気に入るかどうか、そんなことは見た本人が決めること。 余計な解説、余計な予備知識なんか一切必要ないと思う。 そんなことを気にしている皆さんって、 けっこう無理してリンチ好きを気取ってらっしゃる感じがします。 たかが映画。たんなる娯楽ですから。 自分に合わないものを無理に纏ったりしてると滑稽です。
>521 リンチが映画化権買った「エドガー・ポー 最後の五日間」や 「アムネジアムーン」は割合メタフィクショナルな仕掛けの ミステリー作品なんでやっぱりそのあたりのものが好きなんじゃないかと。 ディ・ラウレンティスの製作で企画すすんでた フロイドがでてくる「ホワイトホテル」もややメタ仕掛けだった。 ファンタジー小説についてはなにかふれてるのかな?
保存リストに入るとどういう良いことがあるのん?
保存してくれるんだと思う
「燃えよドラゴン」と「許されざるもの」に「イレイザーヘッド」が 挟まれて取り上げられんのは、なんかすっごく不思議な感じだ。 めでたいね。
533 :
名無シネマ@上映中 :05/01/07 15:51:27 ID:UNE13Avw
サイレントヒル好きにお勧めらしいので「イレイザーヘッド」を見た・・・・ このスレを見る限り「考えるんじゃない、感じるんだ。」という事ですね? 奇形児解体で吐きそうだ。
HD-DVDのラインナップに「DUNE」がはいってましたね。 今度はまとまな画質+5.1chで出してくれるんでしょうか? またSF撮ってくれないかな...
>「考えるんじゃない、感じるんだ。」という事ですね? アナタがそう思うなら、それでヨシ。 その言葉の解釈自体も、ひとソレゾレ。
>>537 次世代DVDですね。まだDVDレコーダーが普及してないってのに・・・・
容量が10倍ぐらいでかいので画質はかなり良くなるんでしょうね。音は変わるのか?
今年こそはツインピークス・セカンドシーズンは出るんだろうな・・・・・
新作情報ありますか?
543 :
名無シネマ@上映中 :05/01/17 22:57:11 ID:1sNx//cG
リンチ・ネット更新age ・「TP」セカンド・シーズンDVDにつく映像特典の製作が、ついに始まった模様。 特典映像部分のプロデューサーであるLancelot Narayanが、IMdBで行われた ネット討論会の席上で明らかにしたらしい。 ・日本語翻訳版もあるインタビュー集「リンチ・オン・リンチ」の改定新版が刊行さ れるとのこと。英で2月、米および仏で3月の刊行予定。 旧版とどこがどう変わっているのか、リンチ・ネットの記事だけでは、よくわから ずでアリマス。
マジかよ! 権利関係はクリアできたのかな?半年後ぐらいに期待。
「リンチ・オン・リンチ」改訂版、ストレイトとマルホについては 当然だけど、02年のカンヌ審査員長体験についても語っていてほしいな。 「戦場のピアニスト」「D・I」「ボーリング・フォー・コロンバイン」の 三本のセレクトは興味深かった。 そういえば「戦場のピアニスト」とやはりリンチおすすめの「ベイブ」って 似ているような。「精肉場」と「絶滅収容所」どちらも死の世界から逃れて サバイバル続けて、一芸に秀でていることによって無事生き延びる。 リンチはそういうのが好きなのだろうか。 もっともリンチが映画化しようとしていた「ホワイトホテル」のヒロインの オペラ歌手はホロコーストで無残な死を迎えてたけど。
過去の作品暦のとこにストレイトとかマルホとかが 新たに付け加えられるくらいじゃないのかな?改訂って この本は漏れにとってバイブルみたいなもんだから本屋にあったらまた買ってまうかも・・・
すでに米アマゾンで予約可能なんだけど、内容紹介が旧版の流用のまんま ですわ>「リンチ・オン・リンチ改訂版」 とりあえず、詳しい情報が出ないかどうか、しばらく様子見かなー。
一月二十日、今日はリンチの誕生日ですね。 アメリカ大統領就任式が行われてきた日に生まれたというのは いかにもリンチらしいというべきなのかどうなのか。 リンチがイーグルスカウトになってたり、ハイスクールの卒業パーティーで ステディとともにベストカップルに選ばれてたり、 レーガンに招かれてホワイトハウスのパーティーに出席していた というのは、「イレイザーヘッド」を思い起こすとほんとに不思議ですね。 (レーガンも奥さんの占星術で外国の大使に会う日を 決めていたというから、そーとーなもんなんだろうけど) でもアカデミー賞だけは取れないと言うところがまたリンチらしいのか。
「リンチ・オン・リンチ」 日本でも改訂版出すなら、 使われてるスチルを選びなおして欲しいな。 あと、デューンのメイキング写真希望。
550 :
名無シネマ@上映中 :05/01/26 18:59:04 ID:f/vefZe6
やはりリンチファンの男が好きな女のタイプは影があるかミステリアス的なクールビューティーな女ですか? きゃぴきゃぴしてて明るくて笑顔が素敵みたいななタイプの女よりはさ
551 :
名無シネマ@上映中 :05/01/26 20:03:22 ID:ynZikkUq
ブルーベルベット見てすげーつまらなかった って思うのは 俺だけ?
552 :
名無シネマ@上映中 :05/01/26 20:31:57 ID:3JpK9SBb
>>551 リンチ好きなら好きだと思うけど・・・・
感性は人それぞれなんだからいいんじゃないの? ましてや、リンチは好き嫌いの多い人だし。
>550 ミステリアス的なクールビューティー 好きなんだけど結婚したのは逆のタイプでした。 そんなオンナと人生を堕ちていく勇気が無いもんで。 けど、その小さな不満が性格を歪ませて リンチのような人になるのよ。
『イレイザーヘッド』だけはどうしてもだめだ。 あの悪夢の中にいるような世界観、魚っぽい赤ちゃん、主人公の住まい・・ 見てからだいぶ経つけどインパクトありすぎ。
556 :
名無シネマ@上映中 :05/01/27 12:18:30 ID:I89JbbyP
リンチも好きだが、ダリオ・アルジェントも好きだ。
クローネンバーグも好きだ
558 :
名無シネマ@上映中 :05/01/27 17:47:50 ID:I89JbbyP
ジョン・カーペンターもいいぞ!!
カーペンターの映画はだいたいつまらないね。 でも面白いのがすこし混じってる。だから侮れないw
クローネンバーグ好きだ。本人の見た目も声も本物キティだ。
ダニエル・シュミットのキチガイぶりもリンチに通じるものない?
カリガリ博士を見たんだが、何かリンチに通じるものがあったように思う。
>>550 クール・ビューティもいいけど、自分が「ロスト」のフレッドみたいな状況に陥るのは
イヤだしなあ(w
>>551 どこらへんがどうつまらなかったか説明してもらえないと、ナントモなんだけど
リンチ作品もそれぞれそれなりに傾向が違ったりするんで。
リンチってめちゃめちゃ面食いだよね TPなんて田舎のハイスクールにしてはありえないくらいの美人ぞろい 今の奥さんも美人なのかな?
>>568 そうか?
リンチの作品ってわりかしブスのヒロインが多くね?
ブルベ、ワイルドアットハート、イレイザーと。
>>565 まあローラ・ダーンはアレとしても全体的には美人多いよ
異例ざーのメアリー(・・・だったっけ?丸太おばさん)
は金銭的に女優をやとえなかったという事情があっただけで
ブルベのパーマおばちゃんも髪型普通にしてたらかなり美人だし
568 :
名無シネマ@上映中 :05/01/28 12:13:32 ID:Z744yiDW
でも、シシー・スペイセクって、ちょっとなあ…
ローラ・ダーンの顔。 美形かどうかは別として、 ストーリーにすごく合ってると思う。 下がった眉毛とか、なんとも言えない表情・・・・
リンチは自分がしゃくれだから しゃくれた俳優を起用する頻度は高い
571 :
名無シネマ@上映中 :05/01/29 08:09:06 ID:0tOd2WNe
マルホランドを解説してくれよ
573 :
名無シネマ@上映中 :05/01/29 10:56:15 ID:mzlCo0yC
日野日出志は?
マルホランドに出ていた往年の大女優アン・ミラーって 海野弘の「癒しとカルトの大地」によると、本物のサイキックで 「ハロー・ドーリー」の時にレストランで口寄せやったり、 魔女のゴシップ・コラムニストと霊的闘争繰り広げたりしていた らしいですね。
575 :
名無シネマ@上映中 :05/02/04 23:12:02 ID:KLqv29p9
リンチ・ネット更新age
・「デューン」スペシャル・エディションDVDが5月10日に北米で発売される。「劇場公開版」
と「TV放映長尺版」のセットで、金属ケース入り。$27.98ナリ。
映像特典は、記事を読んだ限りでは、以前リリースされたイギリス版と同じっぽい感じ。
日本版は出んのか?
・TPセカンド・シーズンは、予想通り新トランスファーでパラマウントから発売されるらしい。
各リージョンとも同じ新マスターでのリリースになる様子で、そーなると日本版も今年10月
以降のリリースってことになりそうだけど、さて、どーなりますやら。
・アメリカの司法試験用問題集のなかの一問らしいのだけど、よっぽど、問題を作ったヒトは
「ブルベ」がキライらしい(w
ttp://www.lynchnet.com/bv/bv_question.pdf
マルホランド・ドライヴが「ダイアン(=ベティ)の夢オチ」ってのは ないだろう。少なくともそんなに単純じゃないだろ。 こういう発想ってかなり萎。
補足。 ただいたずらに難解という訳でもないが。
578 :
名無シネマ@上映中 :05/02/05 20:05:30 ID:MCA/cksm
リンチって「砂の惑星」で大赤字だったらしいけど、 「ツインピークス」の大ヒットでその分は取り戻したのでしょうか?
>>578 劇場公開作品で出した赤字はテレビ放映作品じゃあ取り戻せないんじゃないかなぁ。
それはそうと、
>>576 マルホランド・ドライブがダイアン(=ベティ)の夢オチっていうのには、
俺も納得できないな。そんなんじゃちょっとつまんない。
>>578 製作出資者は別人だもんね。
「デューン」はリンチは製作出資してないと思うし。
>>576 、
>>579 いわゆる一般的な意味での「夢オチ」ではないでしょ。
あえていうなら、全体が「夢」なんだし。
マルホってリンチ版「マッチ売りの少女」じゃないのか?
そっちの方の少女は天国に召されたっぽいけど リンチ版は地獄に堕ちてるような 詳細を除く構造は近い気がするけど
583 :
名無シネマ@上映中 :05/02/08 11:59:27 ID:mjI2hOIz
ブルベのデニス・ホッパー役をショーケンにやって欲しい!
マルホは(ロスト・ハイウェイも)おかしくなった人の妄想というか心象風景を 一人称で何の説明もなく映像化してて、理詰めで筋を追うと訳分からなくなるけど、 主人公の感じる悲哀や罪悪感や恐怖にはストレートに感情移入できるから、 むやみに泣けてきたり怖かったりつらくなったりするんではないか。
公開当時、イレイザーヘッドを見た「鬼平犯科帳」の原作者池波正太郎が 「どうにも食欲がわかず、スコッチを思わずたてつづけに五杯」 流し込んだらしいね。池波、映画を見終わった後はその余韻を味わえる 美食を取ることで有名な人だけど、イレイザーヘッドにあう食事は 思いつかなかったのか。
>>586 俺は『イレイザーヘッド』を観ながらでもチキン喰えるけどね。
池波先生はなにげに「デューン」も絶賛しておられました。
589 :
名無シネマ@上映中 :05/02/10 17:53:35 ID:td2+qY2N
リンチフリークを自称しておりながら、デューンだけは、まだ観てないんだが、 あれだ、村上ショージの一発芸と名前が一緒なところがヤバイぞ。
590 :
名無シネマ@上映中 :05/02/10 18:48:50 ID:DJWvCMjz
マル歩って劇中映画じゃないの? それも配役を変えた2パターンって聞いたけど?
↑自称を自粛せよ
名犬リンチンチン いま思いついた
593 :
名無シネマ@上映中 :05/02/11 00:37:41 ID:ADVh087d
>>589 ショージは映画みて叫んでたのか!知らなかった
594 :
名無シネマ@上映中 :05/02/11 00:47:27 ID:jJPuu45n
↑なかなか読ませる立派な解釈だと思いまつた。 断定を避ける姿勢も好感が持てます。
>>586 >ファミレス、ウィンキースでダン(気弱な殺し屋の相棒)が立ち上がる前には、
>机の上には食べ残しのベーコンエッグとコーヒーカップがのっているが、
>すぐ次のカットではベーコンエッグの皿はなくなり、コーヒーカップは下向きの
>状態できれいに置かれている。
これってよく引き合いに出されるけど、ダン青年とその連れが居た席って、
老人カップルの席とひとつ間置いてるよね?
>>594 妥当な解釈だと思われるが一番つまんない解釈でもあるんじゃないかな?
『夢落ち』って
マルホって見るたびにいろんな角度から見れていろんな解釈ができるよね
俺が3回目くらいに見たときには前半と後半はパラレルワールドなんじゃないかなって
感じがした
もしパラレルワールドが本当にあるのならマルホが連続ドラマ化されてる
世界もあるのだろうか・・・・
しかしSFっぽくパラレルワールドとか言い出す方が いかにも青臭くてつまんない解釈な気がするけどなー
600 :
名無シネマ@上映中 :05/02/11 17:50:46 ID:h0ljLF93
●意外!? 女性より男性に多い「結婚していない人のほうが幸せだ」● 男性のほうが女性よりも、「結婚=幸せ」という意識が薄くなっていることが、 NHK放送文化研究所の「家庭と男女の役割に関する調査」で明らかになった。 全国の16歳以上の男女1,800人を対象に、2002年11月に調査をした。このテーマの 調査は、1994年にも同じ調査方法で行われており、前回の調査と比較しながら分析をした。 それによると「結婚している人のほうが、していない人より幸せだ」という考え方を どう思うかたずねたところ、「そう思う(「どちらかといえば」を含む)」割合は 男性48%(1994年)→38%(2002年) 女性48%(1994年)→45%(2002年) と、女性よりも男性の意識の変化が大きくなっている。一般的なイメージとは逆に、 男性のほうに、結婚に対するより冷めた見方が広がっていることがうかがえる。
601 :
名無シネマ@上映中 :05/02/11 19:21:14 ID:soknMIXl
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20021018/buydvd55.htm インタビューに監督の意図を少しでも明かすようなヒントがあるかと思ったが、
「テーマは何か?」と尋ねられた監督は、「全て作品で語り尽くしているのに、
言葉での解釈を求められるのはとても不本意だ。完成した映画以上に説得力のある
言葉は存在しない」などと取り付くシマもない。
ちなみにインタビューアは、「テーマを教えてください」、「どこがみどころですか」、
「この映画についてコメントお願いします」などと、同じようなことを聞いていて、
そのたびに監督に「作品を体験して、主体的に感じて欲しい」といった一般論で切り替
えされていてあまり面白くない。もっとも、不機嫌そうな監督の表情やしぐさは、いか
にもこんなテイストの映画を作りそうな雰囲気を醸し出していて興味深いのだが……。
自分は、パラレルワールドでもあり、夢でもありって思って観てたな。 そして、TP的なダークファンタジー介入の味付け。これで謎は全部解ける。
>>601 リンチのスタンスは昔からずっとそうだったしなあ…。
むしろそんな質問しか出来ないインタビューアが糞。
TPって何?
605 :
名無シネマ@上映中 :05/02/12 01:19:11 ID:+Fv54VoL
チュインPークチュ
タイム・パトロール
>>601 のリンク、”マルホランドドライブのホームページ”のURLを喜々としてクリックしたら
「人妻不倫倶楽部」だったわけだが‥
は? impress の AV Watch につながるけど、、、
610 :
名無シネマ@上映中 :05/02/12 12:19:02 ID:6Zw12wC3
昨年観た韓国映画「箪笥」。謎の多いのストーリーに、やたらとマルホが引き合いに出されてるが、 こちらもかなり面白いと思った。
「恋に落ちる確率」なんかもマルホの名前上げられてたな。 「箪笥」の監督は三池との対談で「牛頭」についてリンチからめて 語ってたよ。
612 :
名無シネマ@上映中 :05/02/12 18:22:00 ID:6Zw12wC3
なるほど、興味深いレスThanks。 「箪笥」ってやっぱ、リンチの作品を多少なりとも意識してたんだな。 あと、自分が思ったのが、画面の色づかいだとか、装飾品や壁紙等にアルジェントの匂いを感じたんだが。
エレファントマン ストレイトストーリー リンチの感動ものがたまらなく好き。 見世物小屋に戻されるシーンは本当に心が痛む。 ストレイトは家出の少女のシーンがイイ。
ストレイトは鹿もいい。それを食って角をトラクターに飾る爺さんもいい。
>>612 「ソウ」の監督もリンチとアルジェント並べて評価してたよ。
616 :
名無シネマ@上映中 :05/02/13 18:13:31 ID:Mp2X+bPj
ロストハイウェイとマルホランドドライブにはまって リンチファンになりました。そこでリンチ代表作の ブルーヴェルベットも見てみたら、あまり好みではなかった…(*´A`) こんな漏れはリンチファン失格ですか?
>>616 「ロスト」と「マルホ」のどんなところにハマったかにもよるんだけど、
「ブルベ」も「ロスト」や「マルホ」と同じく象徴爆裂暗喩乱舞の作品
として解釈することが可能なんで、もう一度、他の二作品に対するのと
同じアプローチでトライしてみてはいかがでしょー。
>>617 けど物語の流れは一本道だから、
そこが616の気に入らなかったのかもしれない。
俺も先日久しぶりに見たら、
こんなだったっけ?と思う部分が多かった。
でもcandy-colered clown
の衝撃は死ぬまで忘れられないと思う
ブルーベルベットやワイルド・アット・ハートは主人公も含めて キャラが立ち過ぎ(褒めている)なのよなw あ、ツイン・ピークスもそうか。 誤解を承知で書くけどエレファン・トマンや砂の惑星やイレイザーヘッドで これでもかと描写された見た目の畸形性から内在させた精神の畸形というか、 そりゃもう凄まじいツワモノが次から次へと登場してめくるめく饗宴を… わしはたまらんくらいに大好きだったけど、ともすれば強力すぎる破壊力が 観客を翻弄するあまり、主題や演出意図がどーでもよくなっちゃったり なんかしちゃったりなんかしてってこともあったかもだぜ。確認せにゃー。 ロストハイウェイ以降はその辺が落ち着いてきて、キャラ突出させるより、 演出や描写でもっと深いところをウジャウジャあれこれしようという姿勢に 変わってきたのでは。歪さの濃度がより高まったというか成長したっていうか。 マクラクラン&ホッパーからインデペンデンス・デイのコンビへの変遷は もう役者の味に頼らなくてもぼく平気さ!というリンチの気概の表れかと。
>>618 や、確かに明確なストーリー・ラインがあるもんね、一応、「ブルベ」には。
そのあたりが曖昧な「ロスト」や「マルホ」は「いかにも」な感じで、かえって
わかりやすいのかもしれない。
「ロスト」や「マルホ」も、構成自体はすごくシンプルな作品だと思うけれど。
>>619 んー、「ロスト」と「マルホ」は、「消しゴム頭」の方法論(つーか、表現技法)
に立ち返った作品だという気が、個人的にはするです。リンチの他作品が
「映画」の範疇にとどまっているのに対して、この三作品は、ある意味「映
画の文法」からははみ出している部分がある。なので、あえて区分するなら
「ある種の映像作品」という形でくくるしかないように思うです。
>>620 >この三作品は、ある意味「映画の文法」からははみ出している部分がある。
>なので、あえて区分するなら 「ある種の映像作品」という形でくくるしかない
だから、かっこつけず素直に「ぼくには理解できませんでした」って言えよw
「ぼくには理解できませんでした」
rabbitsをDVD化してほすぃー どなたか英語堪能な方オフィにメルしてくだせい
624 :
名無シネマ@上映中 :05/02/14 12:06:58 ID:JvTEGZOY
しかし「映画の文法」というのをあんまり固定化して捉えるのも どうだろうか、という感じがそもそもリンチを観ているとしてくる。 「映画」って常に先行作品のわくからはみ出し続けることによって 「映画」たりえてるんじゃなかろうか、 そういう印象をロストやマルホから受けてしまうのだけど。 物語的な語り口の端正さが「映画」の醍醐味というのは「すべて幻想です」 と考えさせられてしまう。
消しゴムとロストとマルホを「ある種の映像作品」という形でくくってしまう 620は、リンチ以前に映画というジャンルそのものがよく分かってないのでは
626 :
名無シネマ@上映中 :05/02/14 15:57:03 ID:im8GkfBR
ガバッ ∧_∧ 彡( ` ・ω・) ブウウ−−−−ンンン−−− 彡 | ⊃/(___ / └-(____/
>621 620のその文からそういった結論を引きだすおまえの頭がわからん
>>627 おまいも「ぼくには理解できませんでした」の口だな
>>621 、
>>625 うーむ、春も近い感じですなあ(w
>>624 >先行作品のわくからはみ出し続けることによって
>「映画」たりえてるんじゃなかろうか、
確かにそれはそうかも。
と思う反面、たとえば「そこには存在しない第三者としての客観視点」と「登場人物の主観
視点」との「カメラの視点の使い分け」といった、いわゆる映画の文法の根底がそう簡単に
崩れるかどうか、あるいは近い将来それを崩した作品が主流になるかとなると、個人的には
ちょいと疑問。
このあたりの文法は、人間の「パタン認識のあり方」として、近代以降の「個の概念の発達」
やそれに伴う「外界」と「内面」の関係性と合致してるんじゃないかなーとかボヤっと考えたり
してるんだけど、もしそうなんだとしたら、人間の「パタン認識のあり方」そのものにかなり
大きな変動がない限り、変わらないかも。
逆にいうと、(他例はあるとはいえ)そのあたりを平気でやっちゃうリンチは特異な存在である
といえるし、だからこそリンチ作品が魅力的であるという点では、まったく同意見なんですが。
蓮實重彦みたいな香具師が、リンチ嫌うじゃん。 だからある種の人間の「映画」観に 抵触するものをリンチが持っているのは間違いないよ。
たとえば、「マルホ」における「断りなしのカメラ視点の混乱」を「アンフェアだ」と感じる人も 確かにいるだろうね……ってか、現実に、過去のリンチ関連スレでもそのあたりに引っかかり をおぼえたらしい人はいた。 あくまで「映画の文法」にのっとって考えれば、そういう意見もわからんでもないんだけど、 このあたりを否定的にとらえるか肯定的にとらえるかで、リンチ作品に対する評価は変わる ような気がする。 オイラ自身は、まったく「アンフェアだ」とは感じない(からこそ、リンチ好きなんですが)。
リンチは美術系の批評家の評価高かったかわりに、映画系の批評家の評価は ずいぶん厳しいの多かったね。 「カイエ・デュ・シネマジャポン」の初期なんかはずいぶん持ち上げようと する映画監督の当て馬にリンチが持ち出されていた。 (樋口泰人が編集長になってリンチに対するアプローチまったく変わったが) 「エレファント」のガス・ヴァン・サントが「ツインピークスの成功は リンチのみならずアメリカの表現者全体の勝利だよ」みたいなこと いってたけど、確かにリンチの映画はヌーベルバーグのような宣言を 欠いてはいるものの、表現の枠を拡げていこうとする運動体だと思う。 そのあたりが、かえってリンチのイメージを80年代の映画批評家に 捉えずらくさせてしまっていたのかな。 で、むしろ映画愛から距離をとれていた美術系の批評家がリンチを熱心に 語るなんて珍妙なこと起こしてしまった。 「映画」って簡単に総体捉えることなんてできない鵺みたいな存在だよな。
>>629 おまいらは枠に収まってなくてスゲェーって楽しめばいいものを必死になって
てめえの理解の範疇に貶めて理解しようとすっからいびつになるんですよw
分かり易く言うと先行で例のないものを「先行で例がない」って指摘するだけで終わっちゃうのが
おまいらの一番駄目なところです。少しはてめえらの言葉で語ってみろって。
なぞってるだけで何も新しいものがないくせに斬新だと自画自賛して腐れ語りに終始したますね。
「リンチは変」って誰もが言ってるだけのことを言うのにカッコつけるなよ。
カッコつけてる分勘違いが強調されて痛いんだよ。春だからって浮かれてんじゃないよ。
まあ春だからいいといえばいいんだけどよ(どっちだよ)
634 :
名無シネマ@上映中 :05/02/15 03:47:43 ID:pXj1VmnA
マルホランドみたがはじめまったくわからなかった。 樺沢って人のサイトみなければ、リンチが誰にもわからん作品を 作ったいわゆるゲイジュツ映画だという解釈をかってにしてたと思う。
>>629 正直「」の多用がうざい。
受け売りをそのままひけらかしても痛いだけ。
日本の映画批評って、 概して美術系の視点が駄目だよな。 カルト趣味程度にしか扱われていないんじゃないだろうか。 日本映画そのものにもそういう傾向がある気がする。 そして、本来頑張るべき アートスクールの連中がひたすら勘違い映像になってしまうのは、 正当な評価基準がないからではないか?
っつか、そもそもアートという概念が正しく定着してない。
蓮實重彦が美術音痴で、 アート志向の映画を抑圧した悪影響は大きいと思うんだよね。
蓮實叩きが本意ではないんだけれど、 日本だとリンチの褒め方が、カルト趣味方向にかたよっているのは、 非常にもったいないと思う。
>> 日本だとリンチの褒め方が、カルト趣味方向にかたよっている まぁどこの国でも、だいたい似たり寄ったりだとは思うけどね。 マスコミがまたそういう風に吹聴してまわるし。 リンチ本人も、その方が余計な説明しなくて済むからか、 いちいち相手せずにそのまま放ったらかしにしてるしね。
絵で言うと、 フランシス・ベーコンに加えて、 (これはポピュラー) エドワード・ホッパーの空間にインスパイアされているように思う。 昼なのに光線が変なガソリンスタンドとか。
>>640 「消しゴム頭」のスパイク、「象男」のメリック、「デューン」のナビゲーターと
三連発でくれば、マスコミが「カルト」だの「奇形好き」だの「変態」だのといった
レッテルを貼りたくなっちゃうのはわからんでもない(w
でも、「ロスト」や「マルホ」をみたあとで、たとえば「消しゴム頭」に立ち返ると、
なぜリンチがあの赤ん坊をあのように描いたのか、何の象徴として登場させた
のか、それなりに明確に理解できるでしょ。
早い時期にああした「レッテル」を貼られちゃったのは不幸といえば不幸なんだけど、
結局は「作品」を発表しつづけることによってしか、それを剥がすことはできないん
じゃないだろうか。ひょっとしたら、新しいレッテルを貼られるだけかもしんないけど(w
……と思うとき、なんかリンチの評価が定まるにつれ、「ロスト」以降、逆にアメリカ
国内で出資者を見つけるのが難しくなってきてるような感じがするんで、今後、新作
がちゃんと作れるのかどうか、とっても心配だったりしてる。
643 :
627 :05/02/15 21:26:04 ID:dJhwN7dC
みんな「自分はわかってる」て主張したがりだな
まあ、いいんでないの。 確かに「群盲象を撫ぜる」状態かもしれないけど、撫ぜてて面白いんだわ、リンチって「象」は。
前から思っていたんだが、リンチファンって内ゲバよく起こすね。 他の監督スレだと、アンチが来て揉めてくっていうのままあるけど ここはむしろファン同士の評価のズレが多い。 読んでいて面白いけどね。
みんな、割とそう思うに至った過程をすっとばして話しちゃってるからなあ(w それぞれのアプローチがバラバラだし、それに言葉でリンチを語ることの難しさが 拍車をかけてるような気がする。 面白いけどね。
映画の話じゃなくて自分がいかに分かってるかって 自分語り始めちゃうからな、ここのヲタどもはw
そうかね? そうでもないよ。
>>648 おまいは本当に自分が分かってなくて救いようがない
649面白いよ649
どこを何故面白いと思ったか、という自分語りなしにリンチを語り始める のはなかなか困難な作業だなぁ。 そのあたりすっとばすとホントに言葉だけが意味を欠いて かるーく浮遊しちゃうし、 かといって、自分語りに続けて個々の作品論やったりすると滅茶苦茶 長くなってしまいそうな。 個人的にはそれぞれがどこをどう分かったか、たくさん積み重なっている ここの流れはとても興味深い。
652 :
名無シネマ@上映中 :05/02/16 17:33:32 ID:JxiI0AzF
マルホランド観たよ。 いいねえ、この分からなさ。 衰えてないねえ。
どうなんだろ。 ハリウットリライティングバイブルだかって脚本つくりの本を 読んだら、マルホって見事な構成技術なんだなというのは 解ったんだけど。 「態度が人生を決める」ミッドポイントとか。
654 :
名無シネマ@上映中 :05/02/16 18:24:26 ID:rz6FbWrV
クラブ・シレンシオのシーンで何故か泣きました。
>>653 リンチって、「プロットを積み重ねてストーリーを構築していく」ってなシナリオ作製術は
意識してないんじゃないかと思ってたんだけど、そゆハナシではなくって?
その本に書かれていたことを含めて、詳細キボン。
デューンを、公開版でなく、5時間くらいになるという ディレクターズカット・スペシャル・バージョンとしてDVDで出してほしー!!!! そんな気持ちでいっぱいです。
>>655 厚い本。私もあんまりよくわかって書いてないけど、
3幕構成、メインプロットがあってサブプロットがあって
中盤にミッドポイントってドカンと印象にのこるとこつくって
全ての流れが最後に結びつくという作り方の説明がしてあった。
ジル・ドゥルーズの翻訳とかやってる宇野邦一の「混成系」にこんな文 あった。 「ブルーベルベット」では、アメリカのポップアートやハイパーリアリズム の中で見たことあるような姿勢で立ったままの死体と座った死体が、 奇妙な対話を続けているみたいに配置されてある。それはもちろん ホラー映画の新しいタイプといったものとはまったく違って、 映画が映し出そうとするものの、ある飽和点を示しているような気が しないでもない。 入念に装飾された死体は死の恐怖を脱色し、死の更なる死を作り出す。 このようなヴィジョンはもうどんな未来の兆しも受け付けないで、 ただ「レトロ」に流れ込んでいく。「ブルーベルベット」の人物たちは 一生懸命にナツメロを歌う。入念に演出された死体を前に、 時間はただ逆流し、反復しはじめる。ナツメロは死体が歌う歌である。 前半とか読むと、ブルーベルベットの頃からすでに、映画史のどこに リンチをカテゴライズしていいのか困惑している観が伝わってくるね。
別にカテゴライズしなくていいのにね。
ところで「ロニーロケット」ってのはどんな内容の作品? 真っ暗な闇に紅蓮の炎が燃え上がりってオープニングは ナゼカ知ってるんだけど。
>>659 カテゴライズというか、映画史の中に影響関係を探してみるのは 意味ないとは思わないんだけど。 リンチも先行作品からの刺激なしにポコンと作品を産み出しているわけ ではないだろうし。 ただ、その影響が映画作品全体というより、ワンシークエンスのムード、 へたしたらワンショットからの刺激でイマジネーション膨らませてるのも と思わせるところがリンチにはあって、だからフィルム・ノワールや ケネス・アンガーとの近親性名指ししても、そのことでリンチの何かが 語れたとはオレも思わない。 でも、何か映画史に棲みついたオブセッションの潮流のようなものが リンチの中に注ぎ込まれている印象はやっぱり受けるわけで、リンチを 語るためというより映画史を捉えなおしてみるためにリンチの影響関係を だどってみる事も面白いと思う。
>>660 そりは「ワイルドアットハート」でし
「ロニーロケット」は構想だけでいまだ製作されてません。
>>657 このページの後半部分で書かれてるあたりのことでしか。
ttp://www.openeyes.jp/html/ura_scenario_const.html 「カウボーイのお説教」をミッドポイントとするなら、「ブルーボックスとブルーキーの合
体」が第二幕のターニング・ポイントに当たるんでしょーかしらん。
ただ、「マルホ」の場合、ダイアンの「感情」自体は最初から固定されていて変化が
なくて、エピソード(とそれが象徴するものに対する観客側の理解)が進行するにつれ
その「感情の正体(とその理由)」が解き明かされていくという、一種、倒述的な構造に
なってるわけですよね。
その点で、「ストーリーの進展」と「登場人物の感情のエスカレーション(=その結果
として、その登場人物に感情移入している観客側の感情のエスカレーション)」の
合致を基本としているシナリオ作法からは、ちとハミ出してるかもしんないという気も
します。
いずれにせよ「マルホ」が「観客側の感情のエスカレーション」を喚起することに成功
しているのは間違いないんで、こーゆー方向からのアプローチも興味深いっス。
>>660 「ロニー・ロケット」詳しくは知らないんだけど、 フランケンシュタイン的な手段で産み出された楽器人間のSF話らしい。 シナリオでまわってるらしいんで、リンチはもう撮る気ないのかも。 予算きついなら、オペラ化するとか、日本のアニメ会社あたりとつるんで アニメ化するなりして、とにもかくにも作品化してほしいもんです。
>>661 いや、絶対つまんなくなるって、そんな作業。
コロンブスの卵いくら並べたってしょうがないべ?
リンチって断片的に浮かんだ映画のアイデアを カードにして並べてストーリーを考えたりするんでしょ? 普通の脚本スタイルと比べても意味無いんじゃ? TPもマルホも撮り始めた時点で結末考えてないし(w
>>666 TPは知ってたけど、
マルホも結末決めてなかったの?脚本はどんな風に渡したんだろう。
>>667 そもそも「TP」はTVドラマ・シリーズでしたからね。多分、「ローラ殺しの犯人が
わかって終わり」という大枠は決めてあったとは思うんだけど、いろいろあって
犯人を早い段階でバラさなきゃならなくたったおかげで、それ以降があんな感じ
になっちゃった。
「マルホ」も、ABCでのTVシリーズの企画検討用に1時間枠のパイロット版まで
作ったんだけど、残酷描写を理由にアウト。劇場版はそのパイロット版に追加撮
影分を継ぎ足して作ってるんだけど、そもそものTVシリーズ用の結末をリンチは
あんまり考えてなかったみたい……「TP」で思いどおりにいかなかったんで、TV
ドラマであんまり先のことを考えても、しょーがないと考えたのかも(w
向こうのTVドラマ・シリーズって、そんなもんです。
人気がないと、3話ぐらいで簡単にキャンセルされちゃうし。
念の為につけくわえると、アイデア出しの段階では
>>666 氏のいうようなやり方
をしてるかもしれないけど、その後、ちゃんとシナリオの形にはまとめてますよん。
lynchnetで初期作品のDVDがないんでおかしいなと思っていたら davidlynch.comがオフィシャルだったんですね。でもちゃんと買えるか不安なんで躊躇してます。 ちゃんと買えるに決まってるんでしょうけど。リージョンフリーのプレイヤーも持ってないし。 リンチ作品に限らず、輸入DVDを買える勇気があればもっと楽しみの幅が増えるんですが。
>>669 あの「初期短編集」のDVDはオール・リージョンっすよ。
国内専用機でも再生オッケーです。
「DVDRegionFree」とかのツールかまして、PCで見るってゆー手もありますぜ>他リージョンDVD
MediaPlayerで再生すればクローズド・キャプションの表示もできるし、PALでもOKですしな。
671 :
名無シネマ@上映中 :05/02/19 23:20:06 ID:gckPDZW4
>>665 いや、一応、加藤幹郎の「ファミリーメロドラマ」論での
「ワイルド・アット・ハート」の位置付けとか、大場正明の
「ザバービアの憂鬱」での郊外をテーマにしたアメリカ文化の系譜中での
リンチの表現の捉えなおしとか、面白いし、充実してると思うんだけど。
どうだろか。
リンチはツインピークスのパイロットとイレイザーヘッドでおなかいっぱい
>>671 どういう文脈の中でリンチを捉えていくのか、具体的に提示してもらえればハナシに
参加できる人はできるかも。例に挙げてくれたような、「ファミリーメロドラマ」とか、
「サバービア」とか。
>>661 の
>何か映画史に棲みついたオブセッションの潮流のようなものが
>リンチの中に注ぎ込まれている印象はやっぱり受けるわけで
というのが、具体的にどーゆーことなのか、よくわかんなかったんで。
おまいら、映画で感じたことを自分の言葉にしてるんじゃなくて、 本で読んだことを消化せずに孫引きしておいて自分の言葉だと 勘違いしてるだけだから、読んでて青臭いし面映い。まあいいけど。 しかし何じゃその<映画史に棲みついたオブセッションの潮流>ってのはw 厭味じゃなく言ってる本人も具体的には理解できてないんじゃないかと思う。 こういう言葉遊びに興じているとますますリンチとかは分からなくなるのでは…
674みたいにして「インテリ」言葉をむやみに嫌ってもしょうがないと思う。
別にインテリ言葉を嫌ってるんじゃないよー。 インテリ言葉のトンチキな使い方はいかがなものかと言ってるんだよー
やー、
>>661 氏の言いたいのは、
・
>>671 で挙がったようなのを含めたキーワードが、リンチ作品においてどんな形で
表れているかを見ることによって、逆になんらかの「俯瞰図」(映画史?)が凝縮さ
れた形で見えてくる可能性があるんではないか
つーことなんではないかナーと想像したんだけど、間違ってたらゴメン(w
しかし、ま、お互いのスタンスのことをとやかく言ってるだけでも詰まんないっしょ。
ここはイッパツ、
>>674 氏の「自分の言葉」ってのに期待。
678 :
名無シネマ@上映中 :05/02/20 20:11:02 ID:/1qn6sFp
じゃー674の分かりやすいリンチ論評期待あげ
679 :
671 :05/02/21 00:25:04 ID:OQHnZx62
>>673 加藤幹郎の「ファミリーメロドラマ」論は「映画ジャンル論」の第五章で、
「『ワイルド・アット・ハート』は物語の骨格を構成するであろう
ジャンルの特定的要素全体にいっこうに首尾一貫性をあたえようと
しない。それは木に竹をつぐように恐怖と哄笑、ホラー映画とミュージカル
コメディとをつなぐが、この相容れぬふたつのジャンルの壮絶にして
キャンプな出遭いをかのうにするもの、それがメロドラマである」
としてメロドラマの支配的構造の分析に向っていく。
ジャンル分析がそのまま表現の奥に潜む時代の深層心理の分析に
繋がって来る視線あって面白いよ。
大場正明の「ザバービアの憂鬱」は大著なんで安易なまとめはできないん
だけど、50年代に形成されたアメリカの中流階級を対象としたザバービア
(郊外住宅)をテーマにしていて、リンチは「ブルーベルベット」が
ジョン・ウォーターズや、ボブ・バラバンの食人と枯葉剤を背景にした
コメディ「ペアレンツ」などと比較される形で取り上げられてる。
こっちはゴールデンフィフティーズの夢の物質化であったはずの
ザバービアの病理診断と言う形で、時に政治的なテーマ含みつつ、
リンチと共通するモチーフ持った作品を広く探っている。
どっちも先行する批評についての知識なくとも文脈理解できる本になって
いるんで楽しく読めると思うんだけどね。「自分の言葉」で語るというのは
たしかに重要だと思うんだけど、ネットだと他人に向って理解して
もらおうとするときに共通認識になるものと言えば、やっぱりそれぞれが
読むことの出来る本になるんじゃないか。
客観的な資料としてデータ的に援用する分には全然いいけど、 評論家の分析そのものを共通認識のよすがにするのは ちょっとナンセンスですね。 単に「あのおっちゃんはこう言ってたよ」ってだけ。 「おまいはあのおっちゃんが死ね言うたら死ぬんか!」って 突込みが間違いなく随所から入るものと思われます。 だったらDVDを繰り返し見るなり劇場に通うなりして 舌足らずでも「自分の言葉」を探して 論じた方が絶対に有意義だと思う。 というか、だからこそネットなんじゃないの?
要するに、人様の論評に縋るなと。
682 :
671 :05/02/21 01:33:53 ID:OQHnZx62
>>674 「オブセッションの潮流」というのは、たとえばリンチが弟子入りしかけ
ていた画家のオスカー・ココシェカが表現主義の開祖的存在で、
「女殺し」をテーマにした演劇書いてスキャンダルになって、
そのモチーフが表現主義映画に引き継がれていったり、
(ココシュカは後にナチから退廃芸術家の筆頭として批判されてる)
なにかとリンチへの影響語られる画家フランシス・ベーコンが映画監督の
ブニュエルやエイゼンシュテインの作品からモチーフを借りてきて、
その絵がまたパゾリーニやリンチに影響与えてくるようなことが、
実際に起こっていること考えると、実体の無い概念ってことはないと思う。
リンチのカメラを何度か担当してるフレディ・フランシスも「回転」の
撮影やハマープロ、アミカスプロ、それから息子の設立した
タイバーンプロでホラー映画監督し続けた人だから、リンチにも
そうしたホラー映画の表現の潮流が注ぎ込んでいるんじゃないか、と
考えてみるのもいいと思う。というか、キネマ旬報刊行のリンチの本に
すでにそういう論考あったね。
死体解剖みたいにリンチの映画を影響関係から腑分けしていくことの
無理は承知なんだけど、677氏の言うように、俯瞰図のなかにリンチを
置いてみる、そのことで映画史のある部分が恐縮された形で見えてくる
ということはありそうな気はする。
680は幼稚だけどカワイイ。 学者がそんなに苦手なんだな。
通りすがりの質問だけど ”オブセッション”ってカタカナにする必要あるの? 「執着」とかの日本語じゃだめなの? 定着してるカタカナ語じゃないからキモイんだけど。
>>680 うーん、言葉足らんかったね。つまり「自分の言葉」を伝える時に、
誰でも手に取れる、ある程度流布している批評家の論評からの「距離」で
伝えるというのもありじゃないか、ということが言いたかった。
ネットでも書き込みする時、前の文読むじゃん。その前の文読むのの
延長線上に批評家おいといてもいいんじゃないか。
リンチについて熱心に語られてる文章読むのは、なんといっても
興味深いし、楽しいし。
リンチは共通認識産み出し難い、それぞれが「オレだけのリンチ」を
持っている監督だけに、他人がどう考えているのか、どう分析しているのか
短い文だけだと見えずらい時もあるんで、伝え易くするのに、引用しつつ
そこから踏み込むってのもありかな、と思ったんで。
>>684 「オブセッション」そういう名前の香水のCM、リンチ撮ってるんで。
定着してないしてない 学内だの外資だのがどうだろうと 定着してないしてないw 香水とかけてますということでしたら そうかいそうかいと思うが
>>683 いや、学者じゃないじゃん。おまいは何も分かってないな〜
691 :
682 :05/02/21 03:43:33 ID:OQHnZx62
「恐縮された形で」× 「凝縮された形で」○
692 :
669 :05/02/21 03:46:59 ID:wITo9l0R
>>670 アドバイスどうもです。あれリージョンオールなんですか、
ならちょっと購入に挑戦したいと思います。
あとCMも結構撮ってるようですけどCM集みたいなDVDは出てないんでしょうか。
どうせならまとめ買いと思ったんですが
サイトに載ってないからどのみち別ルートか。
それにしても送料高いですねぇ。
>>683 =671
おまいみたいに歩み寄る振りをして結局相手を見下すしか芸のない
脊髄反射のどうしようもない馬鹿がいるからリンチヲタが馬鹿にされる。
喧嘩腰でもない相手をわざわざ幼稚呼ばわりする貴様が一番幼稚だ
ごめん、数字書き間違えてるかも。わしが幼稚でした
>>692 購入、がんがってくだはいませ。お手元に届いた折には、御感想など、ひとつ。
>>685 なるほど、そういうことですか。
議論の仕方としてはスゲエ真っ当だと思うんですけど、過去の書き込みをみる限りでは
引用された部分と685氏自身の意見の「距離」が掴みづらかったかな、やっぱ。
こうした作業の結果、見えてくるであろう「凝縮された映画史のある部分」がどんなもの
であるかについて、なにか仮説みたいのってあります?
>>680 正直なハナシ、このスレも3スレ目に入って、「カルト」だの「畸形」だの「変態」だのと
いった、それこそ「使い古された他人の言葉」をキーワードとする根拠のない「印象批評
のようなもの」だけだと、さすがに飽きがきちゃってるのな、申し訳ないけど。
もちろん、「そーゆーのやるな」という気は毛頭ないんだけど、それと平行して、もちっと
別な視点からのハナシがあってもいーんでねーかなーと思ってるワケ。
>>696 横からすみませんが…
680のコメントとあなたが680に言及(反論?)している内容は、表現が違うだけで
「他人の言葉に頼るな」という同じことを言っているような気がするんですが!?
それも踏まえた上でちょっと意見させてください。
自分自身では具体的なことは何ひとつも言っていないのに、なぜ
>「使い古された他人の言葉」をキーワードとする根拠のない
>「印象批評 のようなもの」だけだと、さすがに飽きがきちゃってる
なんて、いかにも何もかも知っているようなことが言えるんですか?
あなたの見解はそれほど斬新なのですか?だったらここに書くべきでは?
自分の考え全然は見せないでおいて、ここでリンチについて語る人のことを
見下してるだけなんじゃないですか?ちょっと卑怯だと思います。
どんなスタイルでどんなことを発言してもそれはあなたの自由ですが、
もう少し誠意をもってコメントした方が読んでいる人の印象も違うと思いますよ。
生意気言ってすみませんでした。
>>697 気分を悪くさせちゃったようで申し訳ない。
>自分の考え全然は見せないでおいて、ここでリンチについて語る人のことを
>見下してるだけなんじゃないですか?ちょっと卑怯だと思います。
>いかにも何もかも知っているようなことが言えるんですか?
>あなたの見解はそれほど斬新なのですか?だったらここに書くべきでは?
これはまったく同感で、先日からの「自分の言葉」に関するやり取りを見るなかで、
オイラ自身も感じてたことです。スルーしとけばいいものを、余計なこと書いて、
気分を害させてしまったオイラが至りませんでした。反省。
「印象批評のようなもの」というのは、「自分自身の発言」をも含んだつもりだったん
ですが、確かに表現として適切ではありませんでした。撤回します。
ただ、ひとつ指摘しておきたいのは、
>>685 氏の方法論というのは、
>>682 をみても
わかるように、まず「事実関係」をいくつも集めたうえで、その結果みえてくるもの対
して「自分の意見」を述べるというやり方ですよね。
そのとっかかり段階に対して、「自分の言葉で語れ」というのは、ちょっと違うんじゃ
ないかと感じました。確かに匿名掲示板でやるのには難しい方法かもしれないけれど、
いいじゃないですか、別に、やったって。
……と考えてるんですが、いかがなもんでしょう?
自分の言葉で語れって人もその発言自体自分自身の言葉だと思って語ってるの? そこらへん、自己言及してから語ってみれ。 それができてないなら凡庸な様式批判でしかない。
>>699 とりあえずあんたの言い回しはキモイ。
誇示したいばっかりでTPOの機転がきかない奴だ。
キモイっていわれちゃそれまでっすよ。 趣味判断の問題なんでなんも言い返せない。 あ、あと誇示したい、TPO云々は意味わかんない。 まあ、それはいいとして、 基本的に698さんには発言を撤回する以外は同意。 あ、でも700さんて698さんじゃないよね? だとしたらそれはそれでおもしろい。 リーランドとボブみたいで。
致命的な表現を避け「キモイ」に留めて
自省を促してくれた
>>700 の親心が
分からない701は救いようのない池沼
703 :
698 :05/02/23 08:01:34 ID:j1Vby6Er
>>701 とりあえず、
>>700 はオイラじゃないです。
いまんとこ、まだ、ボブはとりついてません。ハミガキを鏡にウニュウニュもしないし(w
>>703 それはおまいに自覚がないだけかも知れないぞ。
娘やっちゃったりしないように気をつけろ。
705 :
名無シネマ@上映中 :05/02/24 16:50:07 ID:pc5JrWAq
正直リンチスレでなんかむずかしいこと書こうとしてるおまえらカワイイ
706 :
名無シネマ@上映中 :05/02/24 20:48:52 ID:67ALWWlN
もう、お前らの言ってる事意味わかんねーよ。 分かりやすく言えよ。
判断停止状態の人がリンチみて楽しめるの? リンチ好きならそんなこと言わないで一連のぐちゃぐちゃ状態を楽しめ。 理解しようとするな。感じろ。 って、レベルの話でも無いような気もするけどね。
でも判断停止状態で見たら意外と思わぬ発見があるかも知れないよ。
ムードだけ楽しむのもありかな。
環境ビデオになるんですよ。特にDVDは字幕消せるじゃないですか。 ストレイト・ストーリーとかロスト・ハイウエイをダラダラ流しながら 仕事をするのは格別なものがありますよ、ええ。
そうすね。 初見は判断停止状態が普通で、ムードやテイストだけで十分楽しい。 そーゆーのを否定する気はぜんぜん無いです。 つーかリンチの映画のそーゆーとこに引っかかるわけだし。 ただ、そっから突っ込んだおもしろさもあるでしょ、と。 リンチに関する文献調べて、シネフィル的に調べたり、フロイト的に視たり。 その意味ではこのスレって楽しめるよ。小難しい話もふくめて。 ま、自分的には結局というかやっぱりムードがすきなのかな〜、とか感じてます。
やっぱりみんな あやすぃ〜なぁ....えろいなぁ.... ってところで好きなんでしょ。
や あ っ
一番エロかったのはツイン・ピークスの映画版の ローラ・パーマーの乳だったと思うが皆はどうか
「ブルー・ベルベット」のガールフレンドの顔のアップで 抜けるのは、真のリンチファン。
>>715 オレのことか..........._| ̄|○
>>715 あー、あの最後に口が妙に変形して泣くとこね。
最初劇場で観たとき、恐いつーかビックリしたわw
でもワイルド・アット・ハートで見たら体は美人なんだよね
そう、スレンダー系エロバディ。 しかもキュートな喘ぎ声。
私はやっぱり独特の徹底的な同情心ていうか。 口に出せばきれいごとと嘲笑されそうな素材を エログロオカルト風味の香辛料で味付けしてお出しになるところとか。
が素敵だと思われ。
>>715 リンチはあの崩れた泣き顔が好きらしいねw
泣き演技が好きらしい。色んな俳優の泣きシーンを撮っている。
ツインピークスは全員初っ端から泣きまくりw
────────────────────────── ここまで読みとばした ──────────────────────────
724 :
685 :05/02/28 02:28:22 ID:jTOeKj42
>>696 「凝縮された映画史のある部分」仮説というようなものではないんだけど、
例えば、リンチが弟子入りしようとしていたオスカー・ココシェカが
自作の表現主義劇「殺人者 女たちの希望」についてこんなこと書いてる。
「男は死すべきもの、女は生きながらえるもので、人殺しだけが
この現代世界の基本事実をひっくり返そうとするものだ、という
わたしの根本思想・・・」
思想というよりまさしくオブセッション、パラノイアだけど、
表現主義映画からフィルムノワールに引き継がれていったものの底流には
このココシェカの言葉に代表されるものが張り付いていたと思う。
で、「ツインピークス」のボブなんかもそうした流れが形になって
(といってもボブ本体は形なんてないんだろうけど)
現れてきたキャラクターなんじゃないだろうかと。
表現主義、カフカやベーコン、あと見世物小屋のフリークスたちが映画で
どのように受容されてきたか。
「オズの魔法使い」が原作、映画含めてどのように観られたか。
リンチから手繰り寄せていくと色々と面白いもの見えてこないかな。
リンチは系統だった映画史の系譜にはおさまりづらいのだけど、
いかがわしい、ショッキングな妄執みたいなものには凄く敏感で、
そういうオブセッションの反響装置みたいなところあると思う。
あとドイツ近代史からギリシャ神話のデモーニッシュな部分を捉えなおし
続けているドイツの画家アンセルム・キーファーについてリンチが
評価していたけど、このふたりの比較なんかもけっこう面白いかも。
>>724 だからそういう他人の引用に終始して自説を紛らわせて良しとする
スタンスがフェアじゃないって指摘されてるんだってばよ!!
いいかげん改めろよ!!
>>724 知らないこと多くて面白いから改めなくてよし。
フェアじゃないとかのナイーブでつまんない指摘はスルーよろ
727 :
名無シネマ@上映中 :05/03/01 04:56:44 ID:IUA1KUQU
でかい本屋の映画コーナーで立ち読みすれば済むことを いちいち自説の振りして書くなってことじゃないの?
知識と引用に嫉妬し、それを規制する謎の人物。
なぜ嫉妬と解釈するの?単にうざったがってるだけに見えるけど…
『鉄男』ってケシゴムのパクリ多くないですか?〜 深読みして損した。
>>724 読んでいて漠然と感じるのは、旧来の「イコン」っつーか「象徴」っつーかの破壊or再構築
+新しい「イコン」っつーかの構築、そしてその継承……みたいなとこであります。
……うー、うまくリンチにからめて言葉にできないや(w
それと、見世物小屋は言うまでもなく、表現主義と「映像」の親和性っつーか。
うー、なんか、自分がリンチの表現の「中身」よりも「メカニズム」の方に目が行っちゃってる
ことを、あらためて感じちゃいますな。
ところで、
>表現主義映画からフィルムノワールに引き継がれていった
このあたりって、シネフィル的にみて、(監督とか)具体的な例証ってあるんですか?
>>731 そうですね、代表的なものではルイ・マルの「死刑台のエレベータ」が有名です。
>>731-732 まあ好きでやってることだからとやかく言わないけど、
お ま い ら キ モ イ よ
>>733 ただ感情を露出させただけの主張は受け付けません。
>>725 80年代の日本の映画評論家たちはリンチにたいして
「映画史を知らない映画作家」として取り扱っていたけれど、
それはどちらかというと当時の日本の映画評論家のふまえていた
ヌーベルバーグ経由の映画史とは異質な映画の見方をリンチが享受してきた
ためだったと思う。
ヘルツォークや「オズの魔法使い」、20年代の実験映画あたりを
真剣に評価するリンチの言葉はかなり困惑を持って
受け止められていたと思う。
で、そのリンチを、日本の批評家が高い評価を与え続けていた
イーストウッドやベルトリッチが評価していることも伝わってきて
さらに困惑した。
「批評することは映画を撮ることだ」というゴダールの有名な言葉あるけど
リンチの作品はそのまま日本の映画批評の固定化を揺るがしていたと思う。
というわけで、俺はリンチを語るときに、映画作品の内容のみ見て語る
というのとは違うスタンスもそれなりに重要だと思う。
「エレファントマン」や「ツインピークス」なんて社会現象化していた
訳だから、どう受け止められたのか、どう批判されたのか、なんて
つい興味を持ってしまうし、
できれば、アトランダムにリンチの心に響いてきたように見える
もろもろの作品群のミッシング・リンク見えないかと思ってしまうんだ。
引用、自分の意見の権威づけに使うわけじゃないんで
そのあたりもかんべんしてくれ。
>>735 うん、これくらいちゃんと説明してくれれば歩み寄りもできると思うよ。
引用の羅列や自分語りに陥らずきっちり取り込んでこなした上で書いてるし。
ひけらかしたがりの想定問答集みたいなやりとりよりずっと好感持てます。
734もあまり感情的にならずにこういう語り口を見習えばw
>>736 同意
>>731 >表現の「中身」よりも「メカニズム」の方に目が行っちゃってる
あなた言挙げ上手いね。
>>735 >80年代の日本の映画評論家たちはリンチにたいして
>「映画史を知らない映画作家」として取り扱っていたけれど、
という状態だったのが、時代が下るにつれて、たとえば前スレの最後の方に出ていた
阿部和重氏の
>斎藤さんが、デヴィット・リンチは映画史から切れている
>というか、参照項を持ってなくて、リンチ自身も自分の目指すものがわかっていない
>と話していたけれど、シネフィル的にはこれは間違いなんだ。
というような評価が出てくるわけですね?
この阿部氏の発言が、リンチの「表現技法」に視点を向けている斎藤環氏の発言に対して
なされている点で「ちょいと論点がズレてる」と感じることに変わりはありませんが、逆に、
「シネフィル的視点」の流れのなかで、80年代の映画評論家に対して発せられたのであれ
ば理解できるような。
個人的に興味があるのは
・日本での評価が変わっていったのはどの時点であったのか
・それあたっては、なにか明確な環境変化があったのか
・その契機となったリンチ作品はあったのか、あったとしたらどれだったのか
っつーあたりなんですが、そのへん、どーなんでしょうね?
単純に、リンチ嫌いの蓮實の影響力が低下していく過程だろうな
741 :
724 :05/03/02 23:18:43 ID:eYu3LXWO
自分の文、読み返してみると確かにひけらかしみたいになってたんで ドイツ人画家アンセルム・キーファーについてちょっと補則しときます。 キーファーはキャンバスに髪の毛や焼いた藁を灰色系の絵の具で厚く 塗りこめる、という絵を描いていて、それがリンチの軟膏やバンドエイド 使った絵と似た印象受けるんだけど、他にも、テーブル上の朝食使って ギリシャ神話再現した組写真なんかも、「ツインピークス」のテーブル上の ドーナツ、ズームで追いながらの事件の経過報告のシーン思い出させる。 自国の歴史の読み返しを皮肉な形で行っていたり(「ツインピークス」の 企画時のタイトル「ノース・ウエスト・パッセージ」って キング・ヴィダー監督の開拓神話映画「北西への道」から来てたんだね、 2ちゃんで知ったよ)、記憶(歴史)の忘却をテーマとしてしきりに反復する あたりも共通点だと思う。年齢はキーファーが一才上のほぼ同世代。 キーファーがアメリカで知られるようになったのは80年代からなんで、 リンチが影響受けてんのはほんとに絵画の技法の部分だけとは思うんだけど 奇妙に似たところ持ってると思う。
>>738 阿部とか「レイクサイドマーダーケース」監督の青山真治もハスミ系だけど
「シネコン!」読むと「ブルーベルベット」にはかなり
インパクト受けてたみたい。
多分、そのころのシネフィル学生たちの中には同じようにブルベを評価する
人たちいたんだろうけど、しかし彼らが映画を批評する側にまわる前に
リンチは「ツインピークス」の後半、それに劇場版で大勢を
あきれさせてしまったのかも。
劇場版のあと「ほら、やっぱりリンチなんてろくなもんじゃなかっただろ」
的意見が通って、また美術系の批評家や漫画家、お笑いの人がメインで
リンチを語る感じにもどったような気がする。
742の印象論は正確ではない。 「蓮實系」の内実が90年代以後は大きく変わっている。 『ロスト・イン・アメリカ』を読むと良い。 さらに、蓮實自身が今や中原昌也と接近しているので、 かつてのような、 「日本のシネフィルはリンチを晒す」 という見方は成り立っていない。 パゾリーニ、ヘルツォークとならんで、 リンチをごく普通に語る事のタブー?はもはや存在していません。
>>743 それって「ロストハイウェイ」「ストレイトストーリー」以後のこと
ですよね。
「カイエ・ジャポン」の編集が樋口泰人中心に回りだしてからの。
少なくともツインピークス劇場版から「ロストハイウェイ」までの五年間、
リンチについての映画批評家の見方が「いかがわしいもの」に戻った
というのはあったよ。
しかし743さんの言葉みると、やっぱりかつてはリンチを語ることって
タブー視されてたのか…。
>>744 「ごく普通に」語る事のタブーですよ。
「語る事」自体は大いに行われていますし、
もちろん一貫して褒められ続けています。
90年代初頭にたまたま椹木野衣と滝本誠が目立っていただけで、
あなたの考える「いかがわしさ」を彼らが担っているのはわかるのですが、
ツイン・ピークス以後それほど価値下落が起こったわけでもないでしょう。
なんかみんなの物言いが急に大人になったっぽいね。 こういう雰囲気は歓迎します。 個人的には「ロスト・ハイウェイ」で「ブルー・ベルベット」〜「ツイン・ピークス」までの 作品には必ずあったコミカルな味わいみたいなのが払拭されて「ストレイト・ストーリー」で 有機的なというか生理的な嫌悪感を催させる突きつけるような描写も沈静化されてしまって、 どこにいくんだと思っていたら「マルホランド・ドライブ」で至高の結果というか成果が 提示された、みたいな印象を持っていますが、正直な話、リンチが変わったって いうより高校生でエレファントマン見てからおっさんになってマルホ見るまでの 自分の映画の見方が変化というか成長したのかなあと自分語りしてみたりなんかして。 リンチは全作品劇場で見てるけどリンチ関連書籍は一冊も読んでないので アカデミックなことが言えなくて正直すいません。
>>745 「いかがわしさ」をになっていたのが滝本誠、と考えてると
言うのはないですよ。ヌーベルバーグ系の批評の流れからみると
滝本はいかがわしいのかもしれないけど(下ネタ多いからかな)
90年代初頭のころの「カイエ・ジャポン」などを見るとほぼ否定的にしか
リンチの名前がでてこないですけど、そのあたりはごらんになったこと
ありますか?
あと「ごく普通に」語るのと「語ること」がわざわざ分けてあるのも
よくわからないんですが。
ハスミと阿部との対談で、リンチについて「映画のひとなのか、芸術のひと
なのか」という話題がありましたが、あれは阿部が機先を制して
「映画の人」でしょう、と言っていてほっとしました。べつにリンチが
「一貫して褒められ続け」る状況になってほしいからというわけじゃ
なくて、リンチやパゾリーニが「映画の外」の人になるような状況は
映画を語る環境としては不健康ですから。
できることなら「映画のひとなのか、芸術のひとなのか」という基準自体
「狭苦しいんだよっ」とひっくり返してほしかったですけど。
ハスミは狭量だからなー
青山真治が、ブルベは褒めて、マルホは「手癖でまとめてないか?」と 否定的だったけど、しかしそういう「ごく普通に語る」ってのはいいよね。 作家主義的なヨイショや、戦略入った批評家同士の目配せのない 「普通の言葉」
みなさんリンチのことを語ってるようでリンチのことを語ってないですよ
だから引用に走るなとあれほど・・・
周辺の評判と所作について語ってるね。 それはそれで雑談としてオケだと思う。 でも有名人の誰某の引用っていうのが 絶対の権威付けにはならないぞということかね。 コンクリ擁護のゲテモノに居たなやたら引用してくる奴。
砂の惑星、昔のログ読んでたらニューマスター版画質がいまいちで 退色してるみたいなこと書かれてたけど、ハピネットと比べても ほとんど変わらない?むしろハピネットの方が発色がいいとかなのかな? 買い替えようか迷ってるんだけど。。。 あと、エレファントマンのニューマスターが最近出たけど これも以前のと比べてどうなんだろう。
754 :
名無シネマ@上映中 :05/03/05 00:39:06 ID:3X/KnD0N
あげ
>>753 買って見比べりゃいいじゃん。ゴチャゴチャうるせーんだよ、このクオリティーヲタ
756 :
名無シネマ@上映中 :05/03/05 05:15:08 ID:L9otg+hm
リンチの作品は映像美の占めるウエイトが大きいから、 色合いとかは重要だと思うよ。 そういうの気にしない人はハリポタ見てればいい。
ハリポタだって手はかかってるよ。 吸血鬼ノスフェラトゥがいいんじゃない?
758 :
名無シネマ@上映中 :05/03/05 07:08:12 ID:3X/KnD0N
クレヨンしんちゃんとか。
>>753 砂の惑星、両方持ってるが買い換える必要はないです。
HD-DVDのリリース予定に入っているのでそっちに期待。
この映画、特撮やクリーチャの出来が悪いとかカットされすぎとか
いろいろ不満はあるのだが、好きなんだよね。
映像美が重要といっても限界のある家庭用AVで再生するソフトについて そこまで気にするなら買って確認しろと言ってる755は正論だと思うよ。 それをハリポタ見てればいいとかしんちゃんだとか言って揶揄するのは せめて760くらい具体的なアドバイスができてからじゃないかな。 ここって本当、自分は何も提示しないで混ぜ返すだけのオタクが多いよね。
762 :
名無シネマ@上映中 :05/03/05 10:31:30 ID:3X/KnD0N
そこまでってどういうこときゃな? 退色は自分で確認するべき範疇ってこと? どこまでだったら自分で確認しなくていいの〜?
>>762 >>753 読んでね。
ごめんね。「混ぜ返すだけのオタク」呼ばわりされてカチンと来ちゃった?
でもこういう気持ち悪いレスをネチネチ返すからそう言われるんだよ。
あ、「こういうってどういうこときゃな?」とか返さないでねw
なんか口調に反して暗い目をしてモニター見てそうで怖いな〜
>>764 全然通じているようには思えないのだが…話題変えようとしてない?
そんなことよりあなた、朝の7時からずっとここにいるんですか?
>>766 何で?全然普通の状態だけど何を落ち着くの?
煽りじゃなくて本当に意味が分からないです。
ベンツでどこまでも煽る親父が怖かった。
769 :
名無シネマ@上映中 :05/03/05 18:21:50 ID:2SMBrwjw
こういう言い方すると御幣があるかもしれないけど、外人さんで 教養のある人で、大好きな映画で「砂の惑星」あげる人多い。
>>769 そうなの?
公開当時は映画みて背景ワケワカランな一般人が原作買いに群がったという
話は聞いたことあるが。普通に救世主伝説だからキリスト教圏で好きな人は好きなのかな。
リンチファンとしては古いマイクロフォンの通訳機とか毛をむしった犬とか音の
エフェクトとかハリウッド大作なのにいろいろ自分の趣味に走ってるのがイイ。
(本人は不満らしいが)
771 :
名無シネマ@上映中 :05/03/05 22:57:34 ID:3X/KnD0N
>>763 う〜ん話が噛み合ってないなあ。
どこまでなら自分で確認しなくていいのか、
あなたの考えを聞いてるんだけどね〜?
限界のある家庭用AVというのもなんなのかね?色合いについて
16000+色の家庭用AVでは具体的にどんな限界があるのきゃな?
言ってみてよんw
きゃな?
771キモイ
でもDQNは755だけじゃないんじゃないきゃな?
776 :
名無シネマ@上映中 :05/03/06 07:04:48 ID:Hn5GCyBK
イレイザーヘッドはニュープリントの方がいいぞ。
ハピネット版はLD並みの画質でしらっちゃけてる。
>>761 はソフトを発売している側の人間だろうな。
適当な画質の商品でも出せば出すだけ売れるような
風潮にすべく地味な啓蒙して回ってんだろ。
ただの消費者だったら大バカだけどなw
>>769 映画より先にもともと原作小説にハマってたひと、ってわけではなくて?
しかし、原作小説では、フレーメンが確実にイスラム教圏の文化をモデルに
してるんだけど、リンチ版ではそんな感じがしなかったり。あるいは、現在の
中近東情勢をみるにつけ、これじゃアメリカがハルコンネンじゃんと思っちゃ
ったり、人生いろいろ。
>>776 まあどっちもどっちだよねー。
そりゃ画質や音声のクオリティーはいいに越したことはないけど、
よほどのAVマニア(エッチな方ではないよ)でもない限り
今の民生機にないものねだりをするよりは、まず作品鑑賞の上で
我慢ならないほど画質が劣悪だったり改変されてない限りは
そこまでこだわらないんじゃないの、普通。
こういう話をすると画質なんかどーでもいいと言ってるように
誤解して噛み付いてきたり見下してくる画質ヲタが必ずいるけどw
けっしてそうじゃないからね、繰り返すけど。ただ、極論するなら
そこまで執拗に画質にこだわるなら劇場以外で映画を見るなってのが
結論になるんじゃないかな?でも映画ってもうそういうもんじゃないし。
おれはリンチ作品のことを考えるなら、マニアックなクオリティー重視の
充実したコレクターズDVDが存在する一方で、1000円〜1500円くらいの
776がいみじくも言った「適当な画質」の廉価版が全作揃ってるというのも
全然ありだと思うよ。キューブリックなんかうらやましいもんね。
例えとして適当かどうか分からないけど、この画質の議論は
上質紙二段組の箱入りハードカバーか、廉価な文庫本かって
言った程度のアレでさ、作品の中身に関しては実はあんまり
関係ない、というか、あんまりここにこだわると本末転倒に
堕しちゃう危うさがあると思うんだけど、いかがでしょう?
長文ごめんなさいね。
>>753 のレスになんら罪はないと思うね。
以降の茶化しは>755への反感を含んでるでしょ。
780 :
名無シネマ@上映中 :05/03/06 19:58:59 ID:QXDPYw9I
どちらかと言うと写真集や画集の色出しの問題に近い。 DVDのジャケットの話じゃないんだから、本の表紙の例えは見当はずれ。
>>780 いや、そりゃ違うでしょ。
>>778 は表紙(カバー?)の印刷や本文の体裁や製本方法まで含んだ、全体の仕様と
価格の関係の話をしてるんだし。
いずれにせよ、フィルムをスクリーンに投影してるのを見るのと、自ら発光しているTV
画面を見るのとでは、やっぱ、まったく同じとはいかんもんなあ。
782 :
名無シネマ@上映中 :05/03/06 20:52:33 ID:Hn5GCyBK
白黒でもかまわないような物言いだね
783 :
名無シネマ@上映中 :05/03/06 21:15:03 ID:Mams8uVf
>>778 小説だかなんだか知らないけど、それが視覚的な文字の並びや色、
書体の美しさを鑑賞させる意図も含めて作られたものだとしたら、
違う書体やズレがあったらこだわると思う。
Wild at HeartのDVDの付録のメーキング見てたら、編集の人の逸話が面白かった。 この映画劇場公開されたばかりの頃、80歳になるお祖母ちゃんから電話が掛かってきて、 「あんたの編集した映画を見たよ」て言うんで、 あわてて「あの映画はお祖母ちゃん向きじゃないでしょ」て答えたら、 お祖母ちゃんは「何を言うんだい。自分の思春期のことを思い出したよ」だって。 編集の人は「いいぞ婆ちゃん!」って大笑いしてた。
785 :
名無シネマ@上映中 :05/03/07 01:20:13 ID:Wu6Ll2VG
>>778 画質どうでもいいとは思わないけど
色にはこだわらないってこと?
あと、無い物ねだりは誰もしてないと思う。
2種の砂の惑星はどちらがいいかって話であって。
>>784 あー、かえってそうかもね
リンチは永遠に50年代の人、って女優のコメントあったし
787 :
名無シネマ@上映中 :05/03/07 07:50:06 ID:KF9hzc+O
>>785 本当さ、何回同じこと言えばいいのかな?
画質はどうでもいいとは言ってないよ。
いいに越したことはないって言ってるじゃん。
ただ、回収になりかねないような(例:某アニメの赤い画面とか)
誰が見てもおかしいって感じるような画質の悪さでなければ、
画質や音響の品評に特化して鑑賞するコテコテのAVマニアでもない限り
映画ファンが普通に楽しむ分には別に問題ないだろうって言ってるの。
マニアックにこだわって買い控えるよりは、マニア的には不満があろうが
一般の鑑賞には問題ない廉価版レベルの画質でも作品に触れていった方が
絶対いいよ。だって「バリー・リンドン」のDVDが1500円なんだぜ。
しかもその一方でマニアックな画質を追求するコレクターズDVDが
あってもいいって認めてるよな、おれは?そのことはどーよ?
なんで都合よく相手の意見を取捨選択して文句言うの?
それとさ、話が広がってそっちも言いたいこと言っといて、こっちが
切り返したら 「2種の砂の惑星はどちらがいいかって話であって」って
勝手に狭く仕切るなっての。 都合よく立ち回るよなあ、本当w
モニターの色数まで挙げて家庭用AVの限界を言ってみろって変な方向に
話広げて絡んでたのは おまいら「画質こだわり派」じゃなかったのかよ?
他にも本の例えを勝手に表紙の話に脳内変換して突っ込んでくるヤシとか
内容の話をしてるのに書体の美しさ云々ってまるで方向見えてないヤシとか、
誰もそんなこと言ってないのに「白黒でもかまわないような物言いだね」とか、
おまいら総じて読解力に問題ありすぎw 画質ヲタこんなのばっかりですか?
難しい映画の話を語る前にまず基本的な日本語を習得してくださいよ。頼むよ。
788 :
名無シネマ@上映中 :05/03/07 15:23:09 ID:YcQ6wiHw
789 :
名無シネマ@上映中 :05/03/07 18:36:00 ID:HbgyRBhP
>>787 砂の惑星は廉価版以下の画質で3990円なんだが。
話は広がってない。「2種のDVDのどちらがいいか」という話だよ。
家庭用AVで見た時の色数の限界の話も2種の砂の惑星での話。
本の例えに関して言えば、映画を本のような視覚芸術の要素が
入っていないものに例えられたら、むりやり入れるしかないだろう。
別にコレクターでもなければ 2枚も3枚も同じ映画買う必要ないしょ
791 :
名無シネマ@上映中 :05/03/07 20:51:43 ID:Wu6Ll2VG
映画は劇ではなくペインティングだとはリンチの言葉だけど、 そう言った考えは聞くまでもなく作品を見れば伝わって来る。 明暗、色彩、構図こそが重要な構成要素になっているリンチ 作品の芸術性を感受したければこだわるのは当然。 778の下から4行目「作品の中身」が何を指しているのか疑問。
元々油絵の人だからね。
793 :
名無シネマ@上映中 :05/03/08 00:50:28 ID:3JF4ltLa
>>788 同じ監督の「デビルマン」についても言及して欲しいですよね
>>789 一連の流れは「砂の惑星」だけに限って話してないだろ、どう見ても。
789はちゃんと「自分に関しては」って断りをつけた方がいいよ。
それにしては色数の話とか自説のように語ってるのが不思議だけど。
それに全文読めばおまいをきっかけにして画質にこだわる皆さんに
言及していることは分かるよね普通。融通が利かないな、おまいw
本の例えに関しても申し訳ないけどもう救いようがないっていうかw
>>781 さんの分かりやすい説明を参照してくださいね。
あるいはちょっとかっこつけた知ったかをまじえつつ、
「その情報を取得する際のメディアの種類と品位/品質」とか
言い直してあげてもいいけど、自分の言葉じゃなくてwむず痒いし、
これより簡単な例えが分からなかった人には敷居が高いかな?
視覚芸術も何も、もっと高次の話だからね!(おれも知ったかだけどw)
>>791 の>「作品の中身」が何を指しているのか疑問…だとかいう
格好つけてる割にはちょっと間が抜けてるw困ったちゃんにも
これで答えになるよね?「作品の中身」は乱暴に言うと「情報」だよ。
でもこういうことをいうとまた「情報って作品データのこと?」とか
絡んでくるヤシが出てくるんだろうなあ。まあ面白いからいいや。
もうやめてよ。 オーシャンズ12スレみたいに救いようがなくなる前に。
>>753 ビデオの彩度に関してはモニター(テレビのことね)の違いが大きく影響されるので
同じモニターで比較しないと一概には判断できません。
プロ用の計器を使ってレベルを調べるのがベストなのですが。うん十万円します。
それと個人によって目の色を感じる度合いも微妙に違いますから、755氏の言うよう
両方買って比較しないと判らないと思います。
エレファントのニューマスターに関しては新しく出たのもの方が画質は良いと思いますよ。
>>755 うるせーのは、てめーの方だよ!くされオ××コ野郎が!!
っていうか、 長!!!!!!
>>794 たとえば、どうしても見たい映画があるんだけど、近々劇場でかかる予定もなく、
DVD化もされてない。たまたま何年か前にTVで放映されたのを3倍速で録画
した画質ボロボロのVHSテープが借りられそうなんだけど、それを見るかどうか
……という問いかけだと、おそらく、大部分の人がイエスと答えるんでない?
画質によって感興がそがれるかもしれないし、製作者が意図したとおりの品質
ではないかもしれないけれど、まったく見られないゼロよりはマシ……つーのが
>>778 の言いたいことの根底にあって、それに仕様と価格の話がくっついてるん
じゃないかと思うんだけど、どーよ?
ただ、DVDの場合、リクープしたあと、同じマスターを使って廉価版を出したりで
きちゃうでしょ。てな具合に、品質と価格が必ずしも連動しないケースもあるし、
書籍仕様を使ったアナロジーは、あんまりウマーではないかもね。
>>778 はクライ
テリオン版みたいなのを想定しての発言なのはわかるけど。
「デューン」のDVDに関しては、
>>575 で出てた北米版スペシャル・エディション
の画質はどんなもんかしらね。国内版が出るかどうかはわかんないけど。
……にしても、無闇に煽るの、もういい加減にヤメようよ。意味ないし。
>>798 と全く同意見です。
以降この話題に関するレスはいかなる形のものもスルーの方向で行きましょう。
もう結論は出た訳だし、無闇に煽っても何の意味もありませんしね。
そういえば皆さんのお住まいの地域ではもう桜のつぼみはほころびましたか?
Wild at HeartのDVDの特典映像から気分転換でちょっと軽めの話題をいくつか。 * ニコラス・ケージが来ているヘビ皮のジャケットは衣装じゃなくってケージの所有物なんだね。 「パーソナリティと個人的自由の象徴」っていう台詞もこの衣装を採り入れるために後からわずわざ 作ったんだって。 * リンチは完成した脚本を原作者のバリー・ギフォードに見せて意見を聞いた。 ギフォード「これで結構だけど、大切な台詞が抜けてるぞ」。 リンチ「大切な台詞? それってどれ」 ギフォート「ローラの"This world is wild at heart and weird on top"だよ。」 リンチ「それ抜けてました!!」 そんで後からこれも追加したんだって。原作とは違う場所に入れたけど、リンチは 正しいってギフォートは言ってる(もともと原作と映画はまったく別物っていう意見のひとだけど)。
ついでにもう1個 * デフォーが部屋にトイレを借りに来るシーンで、デフォーは本当にオシッコしてる。 自分への挑戦のつもりで水を一杯飲んで、どのテークでもチャント排尿したんだそうだ。 でもそのトイレが配管されいない舞台装置だったもんだから、スタッフが後でくみ出して 捨てなくちゃならなかった。知らなかったんで、悪いことしちゃったって……
802 :
名無シネマ@上映中 :05/03/09 18:20:26 ID:Gf1wcjuc
>>794 君の文を読んで、芸術への造詣が非常に浅いのは良く分かった。
リンチの映画を見る時もバフィー〜恋する十字架〜のような物を見るのと
同じような意識で見てるんだろうね。スカーレットが褪せてバーミリオン
になっていたら、スカーレットを感じることは出来ないよ。
だけど、そのスカーレットが意図して置かれたものだったとしたら。
そこはバーミリオンとして恣意的に解釈するのも一つの見方だけど、
作り手の感性を感じることは出来ない。気にしない人間は
受け取ろうともしていないからAVヲタとの区別も付かない。愚かだよね。
せっかく話変わってきたのに
>>799 うちのほうはまだ吹雪もあります
>>802 書いてる内容はなかなか知的でかしこいのになぜか傍目からは
どうしようもない馬鹿に見えるという稀有の書き込みですw
ごめん、ちょっと蒸し返すと
「ミツバチのささやき」では
ttp://homepage1.nifty.com/dvdandld/erice-4e.htm ↑こんなかんじで酷いバージョンも存在するんだね。
当然のことながらDVDってやっぱりオーサリング時に随分かわるみたいだね。
改めて実感したよ。
自分の持ってるDVDも酷いバージョンだった...orz
正直ジブリの赤がどーしたとか、どーでもいいじゃん、
観ないより観た方がましとか思ってたけど
エリセの映像でもこーゆーことがあるのか、と。
ちょっとショックでした。
それでも観ないより観る。
リンチとかエリセみたいに「光と影」の影の方にこだわる陰影礼賛系(?)は
フィルムの特性を活かしてギリギリのところで繊細な撮影してたりするから、
けっこうオーサリング泣かせだったりするんだよね。DVD自体限界があるし。
DVDじゃないけどチェン・カイコーの「黄色い大地」のテレビ放映時は
「画面が暗いので見えにくい場合は部屋の明かりを消してください」って
テロップが出て、そのテロップの白さで相対的にさらに画面が暗くなった、
なんてことがあって、映画は劇場で見るもんなんだなあと改めて感じました。
>>802 芸術性の高い作品ほどモニターでの再現には障壁や限界が立ち塞がるんだから、
そこである程度の妥協点を見出した方がいい(=観ないよりマシ)とする姿勢を
「芸術への造詣が非常に浅い」と見下すのはどうかと思うよ。
芸術ということにこだわるなら、フィルムで上映する劇場映画を
電気信号に変えてモニターで再生すること自体、
芸術への冒涜ということになってしまうんじゃないか?
画質話はここで話すのもどうかと思うが・・・一応リンチネタということで 俺、マルホランドは映画館で5、6回見たのね んで毎回違うとこでみたんだけどやっぱぜんぜんちがうのね コントラストが低いとチョト萎えた。暗闇のミステリアス差が薄れる気がする。 音に関してはリンチがこだわっていた「無音」部分でも「サーーーー」っと 薄いノイズが聞こえる映画館と聞こえない映画館 ノイズと無音部分の違いで違和感を感じるところもあった 全体的にはシネコンが一番良かったかな。禁煙とかのライトも消えるし エアコンも静かでマヂ、シレンシオ。たまに隣でやってる映画の音とか漏れると やっぱ萎える。
808 :
名無シネマ@上映中 :05/03/10 06:18:48 ID:NYGOIg89
>>806 場合によるだろ。
選択肢が画質の悪いDVDしかなければ「見ないよりマシ」ということにも
なるだろうが、良い画質のDVDもあれば悪い方で妥協する必要はない。
>>808 いいかげんうざいし、しつこいぞ。
画質こだわらない派も廉価版DVDと画質追求コレクターズDVDが
両方あっていいとちゃんと書いてるだろ。いつまでもループさせるな。
>>755 の下品さと
>>761 のトンチンカンな擁護がそもそもの始まりですな
話題がループしたとしても皆さんお忘れなく
811 :
名無シネマ@上映中 :05/03/10 10:11:36 ID:FYbmzIR5
>>809 廉価版の画質が悪いわけではない。
画質が悪い=安い
画質が良い=高い
というようなわけのわからない条件に限定してるのはなぜだ。
豪華本と文庫本の例えを出したかったからか。
>>810 それに煽られ痛いレスで応酬したんだから喧嘩両成敗。お互い様でしょう。
悔しまぎれの憎まれ口は当の相手をほくそ笑ませるだけだと思うよ。
>>811 それもループだよ…揚げ足取りのための揚げ足取りでもない限り、
一連の流れから「廉価版DVD」で何を言わんとしているかは
いちいち註釈つけなくても汲み取れるはずだからね、普通はね。
でもごめんなさいね、相手はみんな言わずもがなってことが
分かっている大人だと思って不親切だったかも知れません。
時期的な配慮が足りませんでした。お詫びします。
いやー、こないだロストハイウェイのDVD買ったんだが、 画質がボケボケでひどかったね。 オープニングの黄色いタイトル文字なんか滲んでたり、 グラデーションがモザイクみたいになってたり。 もう少しなんとかならんのかと。
814 :
名無シネマ@上映中 :05/03/11 02:40:53 ID:oqJGz/RZ
>>813 確かにブロックノイズ出まくりでビデオCD並だけど、
回収騒ぎになるレベルじゃなければ「見れるだけマシ」だそうです。
LDよりひどいっつーの。何がマシなんだか。
>>813 そりゃおまいの使ってる機材が安モンだからって可能性はないかい?
>>814 だったらLD見てりゃーいいんじゃないの?納得できる品質のソフトが
出るまで買い控えるしかないだろー、そこまで気に入らないなら。
あるいはおまいがメーカに対して不買運動でもおっぱじめれば?
こんなとこでガキみたいな文句ばっかり垂れててもしょうがないぜ。
まあしばらくはこういう子供じみた書き込みが続くんだろうけどなw
816 :
名無シネマ@上映中 :05/03/11 07:27:40 ID:wxzgiKKd
まあ画質が劣る分安い、というようなでっち上げが 画質の悪い商品を肯定するためには必要だったんだろうね。 安くて特典も同じ、画質も良かったらそっちがいいのは当たり前で 高い方を肯定出来る要素がなくなってしまうし、 「マニアックにこだわって買い控えるよりは〜」云々の話も成立しなくなるけど 砂の惑星はまさにそういう話だったわけで、食ってかかったこと自体が おかしいから必死に軌道修正してるんでしょ。
>>815 あんたほんとは見てないだろ。
ロスト・ハイウェイの粗悪なエンコードは有名な話。
普段画質を気にしない人でも気になるほどだよ。
全編通して軽いモザイクをかけたように
でかくて目立つ四角いノイズがチカチカしている。
>>811 、
>>816 たとえば、クライテリオンなんかだと、素材となるフィルムを、水準を満たす状態
のが見つかるまでトコトン探すところから始まってるわけですよ。オーサリングの
問題も確かにあるんだけど、そこでいくら手をかけても、フィルム自体がボロボロ
だったりすると限界があるわけで。
そんな具合に、あらゆる点にこだわってこだわって手間ヒマかけてリリースして
るわけだから、当然、値段は高目。プレイヤーの普及につれて全体的に価格が
下落する傾向にあるDVD市場とはあきらかに逆方向を行ってるんだけど、その
一方で、お金を余計に払っても「こだわった作り」のものを欲しがるユーザーも
やっぱりいて、商売としては成り立っているんだな。
だから、その局面だけを切り取ってみれば、
>>778 の書籍仕様を使ったアナロジ
ーも成立しないわけじゃない。
と、とりあえずマジレスしとく。
>>816 >食ってかかったこと自体が おかしいから必死に軌道修正してるんでしょ。
いえてる。
820 :
名無シネマ@上映中 :05/03/11 08:47:48 ID:DxMh0rGS
>>817 いや、おれ、持ってるんですよこれのDVD。何回か見てるけど
ずいぶん前なんで、今ちょっと見直してみましたよ。
結論から言うと、暗い画面が多い割には健闘しているな、と。
上で誰かが言ってるようなOPの黄色いタイトル文字の滲みとか、
でかくて目立つ四角いノイズとか、少なくともうちの機械では
気にならなかった。もちろんチラチラする箇所もあったけど、
これに限らずDVDの暗い画面ではありがちだし。
で、一応PS2でも見てみたんだけど、DVDプレイヤーに比べれば
かなり画質は落ちるように感じた。全体的に甘い、というか。
でもやはりOPの文字は滲んだりはしてなかったし、これも
返品したくなるほどひどい画質だとは思いませんでした
もうひとつ念のために「ロスト・ハイウェイ 画質」ってググってみたけど
ここでボロクソ言われてるような画質こき下ろしはほとんどなかったような。
一般ユーザーはDVDってことで「こういうもの」と割り切ってるのかも。
むしろ話の内容が分からん、という文句の方が多かったw
だからここで画質にこだわってる人たちは、ソフトだけではなく
この際ハードもチェックした方がいいのかも知れませんね。
画質って実は機械のスペックによるところが大きいのでは。
安いハードだと画質も安くなるって感じかしらん?
厭味に聞こえたらごめんだけど、すごく高くていい機械で見てる人は
画質の問題はスペックでクリアできてて文句言わないような気がする。
それでも駄目なら次世代ソフトに期待しようって鷹揚に構えるとか。
まあおれの目が悪いと言われたらそれまでだけどw以上報告終わります。
誰か、マルホの「シレンシオ」とつぶやく貴婦人のAA作ってくれんかなあ。 ちょっと荒れてる時に、さりげなくそのAAを置いておきたいんだけど。
しかし納まったと思ったら誰かが
>>755 を持ち出して再燃させるんだよね。
よほどあの罵倒が悔しかったんだろうね。755の思うツボだね。
→ ↑話↓ ←
824 :
名無シネマ@上映中 :05/03/11 18:41:45 ID:oqJGz/RZ
>>818 都合のいい局面だけを切り取ってみたのね。
ヘンリー・ヒギンズ教授がいっぱいのスレ
>>821 画像をどっかに、うぷしてAA板の職人さんに作ってもらいなよ
>>820 話の内容が分からなくても、画質が良くて
陰影の美しさが再現出来ていれば違う評価になったかもな。
ブロックノイズだらけでは美しさを感じることが出来ず
総合的な評価は出来ない。文句が出るのも仕方ないかも。
>>827 おいおい、本当にブロックノイズが気になって文句が出たのなら
内容が分からんという以前にそれこそ「画質がひどかった」って
普通にコメントが出てるよ。常識で考えろや。
画質にこだわるのは別にいいけど、ここまで来ると病気だなw
829 :
名無シネマ@上映中 :05/03/12 14:20:43 ID:/9GZFSEa
「ロストハイウェイ 画質」でぐぐったら
4100件も該当したよ。
>>820 はほんとにほとんど見たの!?
またもやでっち上げの予感・・・w
830 :
名無シネマ@上映中 :05/03/12 14:23:14 ID:/9GZFSEa
しかも検索結果1ページ目見たけど画質への苦情が多いねw
>>830 おまい真性の馬鹿だろ?
検索結果のページっていうのは、同じサイト内の
そのキーワードが出てくる箇所を、内容に関係なく
並べてピックアップするだけ。
「ロストハイウェイ」って言葉があるサイトで
他作品の「画質」について言及していると、
検索結果では当然「ロストハイウェイ」という言葉と
「画質」という言葉が並んで表示されるけど、
内容は実際にそのサイトに行ってみないと分からない。
で、念のため1ページ目に出てきたサイトの内容を調べてきてやったけど、
>>820 で言ってるように、ロスト・ハイウェイそのものの感想はあっても、
画質への言及は皆無に近かった。あっても苦情って論調とは程遠い。
つまり「画質への苦情」は他作品についてがほとんどなんだよ。
少なくとも検索結果1ページ目はそんな感じだった。
まあ、そのあとのページにはいきなりそういう苦情ばっかり出てくるかも
知れんが、それは各自調べてくださいね。でも1ページ目でこれだと
そんなにすごいことにはならないような気がする。
とにかく829=830は自分の目で各サイトを確認して真っ赤になれw
全く、どっちがでっち上げなんだよ?粗忽っていうか無責任すぎ。
画質こだわり派のイメージダウンにも繋がるからしばらく口を閉じてろ。
このスレ最近つまんなくなったな
なんかさー抜いてからこいよって感じ
さすがにもうボチボチ、放置の方向でいいんでない? 特定の人間が荒らしにきてるのは明白だし。 これだけではなんなので。 以前、話が出てた「リンチ・オン・リンチ」の改訂版だけど、米アマゾンで中身が覗けるように なってた。で、目次をみてみたんだけど、本文は「ロスト」の項で終わっていて、残念ながら どうやら「ストレイト」以降の追加インタビューは収録されてないみたい。個人的には、慌てて 買いなおす必要はなさそうな感じがした。
もう、ビデオをダビングしてそれをDVDに落とせよ。
836 :
名無シネマ@上映中 :05/03/12 19:28:08 ID:/9GZFSEa
>>831 だからさ、内容はそのサイトに行ってみないと分からないんでしょ?
4100件もヒットして、「画質への苦情はほとんどなかった」と言ってる
ってことは、ほとんど見たってことになると思うけど?
>835 LDが階調綺麗に出てるよ。 LDからDVDに落としたのも製品よりずっと良かった。 ジェネオンのロスト・ハイウェイを買うやつは バカだと言い切ってしまいましょう。
>>836 おまえが自分で4100件全部確認すれば解決する話だ。ガンガレ
839 :
名無シネマ@上映中 :05/03/13 01:11:56 ID:n5EBa4g7
マルホランドカンヌで絶賛みたいなこと言われてたけど その場で観て前半後半の対応を理解したうえで絶賛してたのか 意味不明なリンチ節炸裂で絶賛してたのかどっちなの? かく言う自分もよく分かってないんだけどどっちかが夢オチだったりするの?
>>839 リンチ節炸裂の方だと思うよ。
当時そういう評価がよく雑誌などに書かれてた。
自分はマルホランドかなり好きなんだが。
>>839 そりゃ、絶賛した本人にきいてみないと、わからんなあ(w
というのは冗談として、「消しゴム頭」や「ロスト」が理解できてた人なら、
かなりの確率で「マルホ」も初見で理解できたんじゃないの?
)意味不明なリンチ節炸裂で絶賛してたのかどっちなの?
これはあり得ないと思うよ。
さすがにそんなんでカンヌで監督賞なんかとれない。
842 :
名無シネマ@上映中 :05/03/13 02:55:38 ID:5Yg0HUef
カンヌで正当な審査は期待出来ないよね。行ったことある人なら知ってると思うけど、 出品の際にはそれぞれの出品者が食事会を設置して審査員を招く。 この食事会でのもてなしと売り込みが受賞を左右するのが昔からの伝統。 だから出品者はムキになって豪華なのを開いて売り込むんだよ。 リンチもその席でマルホについて弁舌を奮ったんじゃないかな?
作品に力があるかないか見ればわかるでしょう
審査員の好みもあるでしょう。 マルホが監督賞獲ったときはテリー・ギリアムやマチュー・カソヴィッツが審査員だったし。
>>839 たんなる夢オチでかたずけられない映画。
ツインピークス要素がかなり入っていると思われ。
マルホは分かりやすいよ。でも、だったら解説しろとか詰め寄らないでね。
847 :
名無シネマ@上映中 :05/03/13 09:10:44 ID:5Yg0HUef
砂の惑星とロスト・ハイウェイは単なる手抜きだと思うよ。 そもそも、ジェネオンが出してなければFOXかユニバーサルから出ていた 可能性が高い。見れるだけマシとか言ってるんだからおめでたいね。
おめでたくとも見れるだけマシ
849 :
名無シネマ@上映中 :05/03/13 15:23:50 ID:UaPMy4UI
伊集院のラジオでネタに使われてて興味もったからマルホみた。面白かった。 一番笑ったのはカウボーイが会いたがっているって出掛けたら 本当にこれ以上ないくらい普通のカウボーイがでてきたシーン
いつも初見では訳が分からんとなっても、面白い、もう一回観てみたいと思わせる トリガーはどの辺なんだろうな?
>>850 何度か指摘されていることだけど、「ロスト」はフレッドの、「マルホ」はダイアンの
「心理状態」というか「心情」がキーになっているわけだよね。
>>663 でもちょっと書いたんだけど、最初のうちは、なんとなく二人の心理状態が
わかる程度なんだけど、それをキーにして何度かみるうちに、いろんなシーンの
意味するところがだんだんと理解できてくる。あるシーンの意味するところがわか
ると、フレッドorダイアンの心理状態に対する理解が深まって、また別のシーンの
意味がわかってくる。
……ってな具合に、こちらの理解のサイクルが進行して行くあいだが、いちばん
面白いような気がする。
852 :
名無シネマ@上映中 :05/03/13 16:50:38 ID:iaVEbEWL
ここは意地でも具体的な話をしないスレですね
>>851 なるほどね。そういったいくつかのキーを手掛かりにして少しずつ読み解いていく事に
楽しみを見出すというスタイルは・・・でも一般にリンチの映画をゲーム的とは言わないよなw
>>853 や、まあ、確かにゲーム的といえばいえるのかもしれないけれど(w。
「作品解析」って、すべからくそういう傾向があるのかも。
基本的には「ロスト」も「マルホ」も(ある種、極端な形の)心理ドラマとして理解できると
思ってる。だから、見る側の個人的な過去の経験とか、考え方や感じ方の傾向によって、
あるシーンに関する解釈ひとつにしても、人ぞれぞれに違ってくるんじゃないかな。
……なんか、すごく当たり前のことを言ってしまったような気がするけど、要するにコンピュ
ータ・ゲームみたいに「絶対の正解」があるわけじゃないってことで(w
「マルホランドドライブ」と打ち込もうとして「まほろまてぃっく」と打ち込み、 検索するまで気付かなかったのは漏れだけか・・・
>>850 いろんな要素が共鳴した時に起こる「映画のマジック」って奴かね?
具体的な答えでなくてスマソ
泣き女のシーンでは意味もわからずいつも何故かも泣いてしまう。
頭では答えが出せなくても感情部分では初見からハッキリと理解してたのかも。
ダイアンがすでに死・・・
マルホは泣き女が舞台の上で倒れてもそのまま歌声が流れ続けた点、 そして歌詞の内容で一応「あぁ、そういうことか」みたいな感じで理解出来たような 気がした。気がした・・・だけ、かも?w
858 :
名無シネマ@上映中 :05/03/14 02:51:24 ID:CK9E3Xg1
ロストハイウェイのDVDは画質が悪いから 何度も見たくならないね。LDを選んでしまう。
859 :
名無シネマ@上映中 :05/03/14 02:53:09 ID:B7n39cY1
| | J
なんかハワーズエンド思い出すんだよね マルホランドって。
861 :
名無シネマ@上映中 :05/03/14 03:38:19 ID:8seMsWiQ
>>860 それってすごい意外!
オレはハワーズエンドを見て細雪を思い出したけどな……
細雪の原作の谷崎が書いた「人面痘」って話読んでてリンチ思い出したよ。 女優が出た記憶の無いホラー映画に登場してて、って話だった。
リンチ映画は映画界の「奇形」なのだ! 理解しようと思っちゃいかんのだ。元々答えなぞないのだ。 見てると妙な「浮遊感・不安感」に襲われる、ドラッグ映画なのだ。 ああ、あの「謎」の雰囲気がたまらない・・・。 「謎に対する答え」が映画の主体なのではない。「謎」そのものが映画の主体なのだ。 たぶん、ほんとどのミステリー系映画はそうなのかもしれない。 しかし普通は便宜上「答え」を用意して着地点を作る。 リンチはそれを特に用意しない。着地点がないから、我々はずっと浮遊しつづける。 好みのタイプの映画じゃないのに、どうしても見てしまいます。 見てる間はキモチイイのだ。
「謎解きのカタルシスでなく、謎そのものの魅惑に賭けている」感じは 確かにするね。
何度言えば分かるんだ。 リンチ本人は難しい映画を撮ってるつもりはないのだ。 謎解きも答も全部簡単に分かると思って作っているのだ。 つまり天然なのだ。天才なのだ。キ●●イなのだ。 わざと難解に作って気取っている割に底の浅い日本のヲタアニメ系とか そのへんの鼻持ちなら無い俗物どもとは明らかに一線を画しておる。 だからこそ深くておいしいのだ。その辺を誤解してはいけなーい。
866 :
名無シネマ@上映中 :05/03/14 11:56:18 ID:byuuvjky
簡単に分かるなんて思ってないでしょ。 考えずに感じろって言ってるんだし。 元々つじつまは合ってないと思うよ。
>つまり天然なのだ。天才なのだ。キ●●イなのだ。 天然は素直にそーかもしれないと思うけど、 天才、キ●●イっていうのはどうだろ? そーゆー紋切りで終わらせるのはもったいないでしょ。 ふかくて美味しいからこそいろんな感じ方、考えかたがある。 865みたいな味わい方だけじゃものたりない。
>>865 >>謎解きも答も全部簡単に分かると思って作っているのだ。
謎解きや答えという概念はそもそも含まれてないんじゃないかな?
受け手側が勝手に謎だと思ってるだけで。
>>つまり天然なのだ。天才なのだ。キ●●イなのだ。
天然なのは誰もが知ってる周知の事実だけどキ●●イは絶対違う
>>869 だから、なんで褒め言葉にケチをつけるのか
自分の家に標本を集めた部屋があるらしい。 事実だったらキチかもね。 医学的な目的ではないだろうし。
>>865 >リンチ本人は難しい映画を撮ってるつもりはないのだ。
確かにそれは正しいと思う。
けど、じゃあ、わかりやすいかとなると、決してそんなことはないわな(w
たとえば「ロスト」で二人の俳優を使ったのだって、考えようによっては、すごくベタな
表現なんじゃないかと思うんだよね。だって、フレッドが別の人格を作って逃避したこ
とを「映像」で表わすのに、これ以外になにかいい方法があるかとなると、なかなか
思いつかないもの。
レネエとアリスに同じ女優を使うってのも、そう。「映像表現」としてストレートなこと
を(少なくともリンチ自身がそう思ったことを)、既存の約束事にとらわれず、ごく素直
にやってるだけなんじゃないかと思うんだけどね。ある意味、「直球勝負」もいいとこ。
でも、それは、この作品が「イカれたフレッドの意識の流れ」を描いていて、いわゆる
映画内現実は存在しないことに気付いた後だからそう感じるんであって、それがわ
からないうちは、「なんで別な男の話が始まるんだ?」とか「あの女は同一人物なの
か?」とか、混乱するのが普通なんじゃない? わかりやすいかわかりにくいかという
話になると、わかりにくい部類に入ると思うよ、やっぱ、相対的に。
しかし、こーゆーのって、「トリック」とか「謎解き」とはいわないんじゃないの?
あえていうなら、「表現」とそれに対する「解釈」でしょ。
873 :
連投スマソ :05/03/14 19:52:32 ID:SesBogLX
>>869 >謎解きや答えという概念はそもそも含まれてないんじゃないかな?
そのあたりは、たとえば「マルホ」とデ・パルマの「ファムファタール」あたりを
比較してみるとよくわかるんじゃないかという気がするよ。
この両作品、「フィルム・ノワールへの目配せ」みたいな細かい点を含めて、
いろいろと重なる点がある。だけど、最大かつ決定的な違いあって、それは
デ・パルマのやってることがあくまで「映像トリック」の範疇であるのに対し、
リンチは「表現」としてやっているという点だというふうに感じた。
あ、もちろん、どっちが上とか下とかいうハナシじゃなくってね。
デ・パルマはデ・パルマで面白いんで。
>>870 もうやめなさい。他人は自由になりません。
875 :
名無シネマ@上映中 :05/03/14 20:56:30 ID:CK9E3Xg1
前衛美術の人だから表現主義なんでしょう。 アルファベットなんてまんま油絵を動かしてるだけだもんね。 結果難解になってるけど謎解きが込められてる感じはしない。 今でも同じだと思うよ。スタイルが劇映画だから 謎解き出来るような気になるのも分かるけど。 そういう人は画質にこだわらないんだろうね。 豪華本と文庫本に例えたりするのも、その辺を 勘違いしてるからでしょうね。
877 :
名無シネマ@上映中 :05/03/14 21:07:15 ID:SkpKb5K1
〜と比べるとってレスが多いけどマルホ単体じゃ語れない映画なのか?
>>873 「ファムファタール」オフィ見たんですが面白そうですねこんど見てみます。
ただマルホって連続ドラマの予定で結末が決まってなかったパイロットを
リンチの瞑想状態による腸捻転的アイデアでむりやり映画化したんですよね?
あの世界感や表現ってある種、奇跡的というか偶然というか(w
映画として比較対象にならないというか。
リンチって表現主義というよりアイデア重視だから
面白いアイデアが浮かんだらそっちにストーリーを合わせたりしてますよね。
でもアイデアの出所(深層心理?)は同じだから後々見てみると
様々なシーンが相互に影響、補完しあってリンチワールドが出来てるって感じがします。
そこから浮かび上がってくるイメージは一貫性があってすごくシンプルなもので。
長文スマソ
879 :
878 :05/03/14 21:22:55 ID:Vm5LDhkk
あ、別にリンチが表現主義ではないと断定しているわけではないので
>>878 「マルホ」の成立過程が劇場用映画としては変則的だったのは確かなんだけど、それは
それとして、完成された「一作品」として比較するのは問題ないんじゃないでしょうか。
かなりの「力技」というか「綱渡り的芸当」であったのは、そのとおりだと思いますが(w
それと、何度か指摘されているけど、「マルホ」は手法・テーマともに「ロスト」と相似形
なんで、最終的に「マルホ」がああいう形で完成したのは、まったくの「偶然」ともいえない
ような気がしてます。むしろ、そういう意味では、
>>749 で出てたような「手癖でまとめてな
いか?」という意見も、個人的には、わからないでもないです。
>>875 蒸し返しキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
そうそう、リンチは表現主義なんだよね。 その世界をリンチ流にそのまんま表現しただけ。 それを観客が見ると、感覚の違いで謎とかが生まれてくる。 ツインピークスに出てくる、赤い部屋(ブラックロッジ)の映像表現 なんか凄い代表的なイイ例でしょ。 別次元の世界をリンチ流に表現したら、ああなる。
表現主義っても学術的に学んだものでなく、 ココシュカの絵や催眠術使ったレイプ、殺人ものの演劇。 何本かの映画で感覚的につかんだもの、という感じがする。 もともとフィラデルフィアが中欧系の移民の多い町だし、 映画学校の先生がチェコの人というのもあるから 環境そのものがリンチの資質を後押ししてたというのもあるだろうし。
またも知ったかヲタの巣窟に・・・
885 :
名無シネマ@上映中 :05/03/15 00:57:24 ID:7ayz06dp
で近年はカルトの広告塔となってるリンチをどう思う? リンチの魅力の種明かしされたみたいでかなり萎えたな
自分なんかは絵画のことわかんないんですけど リンチってかなり自分が影響されたものとか趣味をかなり 出してますね。絵画、音楽、映画。 それを知らない人には新鮮だし知ってる人だとツボにはまることも多いと。 ただやっぱり普遍的無意識から生まれたようなイメージや要素が あるから理屈を越えた部分で惹かれるんだと思う。
887 :
名無シネマ@上映中 :05/03/15 03:12:23 ID:bOrwRJVO
ある意味「知ったかヲタ」の親分ではないだろうか、リンチ
本人はまったくもってイノセントなんだろうけど
>>887 そうやって自分たちのレベルにリンチを貶めるな。失礼だ
890 :
名無シネマ@上映中 :05/03/15 16:42:43 ID:wTVQfYo2
映画に限らずだけど、外部から情報を取り入れて自分の脳で 解釈するってことは、自分のレベルに貶めてることになるよね。 ただ、DVDの画質が悪いと解釈以前の問題になる。 例えばブロックノイズが出てればグラデが潰れるし、 退色してれば元の色を見ることが物理的に不可能。 それって自分のレベル未満にまで貶めていることになると思う。 家庭で鑑賞する以上不可抗力もあるだろうけど、 だからって開き直って肯定してしまうのは問題じゃないですかね? そうゆう「にわかファン」はこのスレから出てってほしいです。
891 :
名無シネマ@上映中 :05/03/15 16:52:25 ID:4YJvViQv
| | J
くどいなーもう 画質を気にするのは当然。スレで比較情報聞くのも普通。 両方買えというのは工作員か、勘違いオタ。 これでええやろ。
>>890 相当悔しかったんだろうなあ。分かる、分かるよ、その気持ち。
もはや
>>890 は、「芸」として楽しませていただいたほーがよろしーのでわ?
>>885 よくわかんないんだけど、どこらへんのダレが言い出してリンチが「カルトの広告塔」
になってるワケ?
>>887 んなこと言い出したら、ほとんどすべてのクリエーターが「知ったかヲタ」になっちゃうよ(w
「テーマの再展開」や「引用」を含めて、どんな形にせよ、先人の影響を受けていない人
なんていないでしょ。
どうでもいいが、リンチは天才でお前らはカスな。以上。
ほんと、どーでもいいことだな。
リンチとアニメ同列で語るヲタってキモイよね
カルト映画について説明するときに「ほら、リンチの映画みたいなやつ」 っていうと分かり易いというのはあるな。 リンチとクローネンバーグ以降、とことんマイナーかモチーフは変でも 案外口当たり良いか、くっきり分かれてて リンチのような微妙なラインを綱渡りし続けている人って 出て来てないかも。
900 :
名無シネマ@上映中 :05/03/16 23:29:55 ID:BL+ngtsP
カルト映画ってニューヨークのミッドナイトシアターで レイトショーしてた作品群が紀元だよね。 イレイザーヘッドは入ってるね。 あとはロッキー・ホラー・ショーとかナイト・オブ・ザ・リビングデッド、 ピンク・フラミンゴなど。
リンチは同情心とか哀しみとか、心のヒダが出せるからね。 年取ってそれがないと、底浅いからと見切られる。 カーペンターとかは、また別で突き抜けていると思うけど。
902 :
名無シネマ@上映中 :05/03/16 23:40:07 ID:BL+ngtsP
あとビデオドローム、バスケットケース、フリークス なんかもだね。最初にカルトと呼ばれたのはエル・トポらしい。
新作の話はないのか?
でも、ここんとこ、なんか「カルト」とされるもの自体が拡大・拡散・多様化してる ような気がするなあ……映画に限らず。
クーパー捜査官に恋しちゃった高一の僕は病的
小人に恋した俺の方が病的
>>905-906 潜在的な差別主義者(=ナルシスト)発見。
オレたち日本人にはこういう甘い連中が多いね。
908 :
906 :05/03/17 02:06:15 ID:qC+RBYPq
それ以前にこのスレにきてる事自体ヘンだけどな
ま、病気だからね僕
有罪だったら監房の中で別人に入れ替わってたかも知れない。残念
913 :
911 :05/03/19 13:31:52 ID:uqLqOKeZ
これはあくまでウワサなんだけど、「ロバート・ブレイクが有罪になったらシャレに ならない」という理由で、米ユニバーサルが「ロスト」DVDのスペシャル・エディシ ョンの発売を躊躇っているというハナシがあったみたい。 ブレイクが無罪放免になったことで、米国のリンチ雀の間では発売への可能性が 取り沙汰され出している模様。
じゃあ「ロスト」のスペシャル・エディションにはブレイクのインタビュー あるかもしれないですね。 ロストに引っ掛けていろいろ質問してほしいなぁ。
またお会いしましたね・・・ ンフッ・・ンフフッ・・・ンフフフフフッハーーーハッハ!!
916 :
名無シネマ@上映中 :2005/03/21(月) 06:14:58 ID:dhl8blMc
ロストハイウェイ>イレイザーヘッド>ブルーベルベット>ツインピークス>ワイルドアットハート>エレファントマン>ストレイトストーリー>マルホランドドライブ
>>916 右にいくほど娯楽性が高まっていくってことでしゅか(´・ω・`)?
だったら賛成です
>>886 リンチ初心者
リンチの好きな映画、音楽、絵画、本教えて!
920 :
名無シネマ@上映中 :2005/03/21(月) 12:28:27 ID:dhl8blMc
>>919 リンチの好きな映画はベイブ。
好きな音楽はインダストリアル・ノイズ。
絵画はフランシス・ベーコン。
本は知らない。
ベイブが好きなんだ。面白いね。
リンチの好きな映画は、オズの魔法使い。
>>920 ベイブは以外だけど(ネタじゃないでよね
そういわれてみればこういうの好きそう・・・
なんかいいね。
924 :
886 :2005/03/21(月) 22:52:44 ID:N6TMRjFY
>>919 50年代に青春時代を過ごした影響が大きいみたいで
音楽ではプレスリーなどのロックが好きみたいですね。
ワイルドアットハートでも使われてますし。
ロストハイウェイのサントラにナインインチネイルズやジャーマンメタルも
入ってたり、年の割りに結構ハードロックも好きみたいですねw
絵画では920さんも言ってますけどベーコンが大好きみたいです。
自分もベーコンの絵を勉強してみようと思ってます。
映画はいろいろ好みがあるみたいですけど
フェデリコ・フェリーニやジャック・タチも好きみたいですね。
ベイブは・・・たしかになんかインタビューで好きって言ってたような・・・
カンヌで審査委員長やったときの候補作品でしたっけ?うろ覚えでスマソ
本についてはあまり語ったことないような・・・。本嫌いなのかな?
本はカフカとポォの名前あげてた。 ラブクラフトなんかもあの夢のなかで異界を目撃する感覚や閉所愛好な 趣味に似たもの感じるけどどうなのか。 あとやっぱりバリー・ギフォードは好きなのでは。
「ワイルド・アット・ハート」はオズの魔法使いにインスパイアされて作ったとかなんとか言ってたな。
928 :
名無シネマ@上映中 :2005/03/22(火) 12:10:54 ID:bg74Sw41
リンチの描く絵はフランシスベーコンの丸パクリだもんね。 ロストハイウェイの最後も、ベーコンの作品に多く見られる 顔がぶれて叫んでいるような肖像画に似てるね。
929 :
名無シネマ@上映中 :2005/03/22(火) 13:10:11 ID:p3JPBGtw
ロスハイのNINはレズナーのほうがリンチ好きで リンチは好きにやらせてただけらしい
930 :
名無シネマ@上映中 :2005/03/22(火) 13:11:50 ID:p3JPBGtw
いま思い出したがロスハイの日本版?予告は 本編と世界観ちがうけどパーフェクトドラックを ちゃんとフィーチャーしたかっこいいものだった
>>924 「ワイルド・アット・ハート」でセーラーが車のオイル交換をしているときに、
そのうしろを通り過ぎる長い赤いパイプを持ったオッサンが、ジャック・タチ
の「僕のおじさん」へのオマージュなんだってね。
932 :
名無シネマ@上映中 :2005/03/22(火) 17:55:14 ID:j1p3OucR
>>932 ナイス。
確かにこの曲はものすごく印象に残っている。
が、サントラ未収録なのかぁ、、、。
しかしストーリー上も重要な曲じゃないかねぇ。
暗闇の砂漠の中での不能者、、、You will never have me...
Song of Siren は、ブルー・ベルベットでも 使いたかった曲なのだが、使用料が高くてダメだった。 が、ロスト・ハイウェイでやっと使う事が出来てとてもうれしかったよ だそうだ。
某芸術番組でとても印象に残った絵画がマルホランドに使われててビックリ。 斬首刑にかけられようとする少女が白装束を着てる絵なんですが リンチは白(煙)=死のモチーフを意識して採用したのでしょうか。 小道具にそこまで神経使ってるか分からないけど・・・
936 :
名無シネマ@上映中 :2005/03/24(木) 04:38:50 ID:PA4Y8uET
>>935 リンチは映像にはかなり細かく神経使ってるよ。
ブルーベルベットでは、暖房具の下に一生懸命ほこりを
集めてたらしいよ。
明暗や色彩にもかなり気を使ってる。
でも、DVDの画質が悪ければ写らないから台なしだよね。
豪華本と文庫本の違いとか言ってた変なやしもいたけど。
>>936 久しぶりだな〜。しばらく出てこないから心配したぞw 元気だったか?
すいません、既出の質問かもしれませんが、「マルホ」のレベッカ・デル・リオ は実在の歌手なんですか?実在してるとしたらどういう音楽ジャンルで探せば よいのでしょうか。大型CD店で聞いてもわかりませんでした。
939 :
名無シネマ@上映中 :2005/03/29(火) 05:06:17 ID:sVfv39zX
そのレベッカ・デル・リオさんのHPにある新譜の説明には、 「素朴なメキシコのバラードからラディーノ(中南米スペイン語圏でスペイン語を話す混血の人のことだって)の民謡 さらにブラジル風ジャズまで多様な表現……」って書いてあるよ。
4月3日のプライドでフョードルに挑戦する元リングスの格闘家高坂剛は リンチファンなんで応援してやってくれ
>>942 ぬなー!TKってリンチファンだったんだ!
知らんかた!
つよしぃーがんばれぇー(オカン調で)
ってリンチスレののひとは誰も知らんでしょw
TK負けちゃったね...。 やっぱヒョードル強すぎ。
>>944 はあ〜・・・
これで1勝1敗
続きは格板で
946 :
名無シネマ@上映中 :2005/04/08(金) 00:37:42 ID:koPhSlWd
リンチネット更新age ・「デューン スペシャル・エディション」北米版DVDの発売が、当初の5月10日から遅れるという アナウンスがユニバーサル・ホーム・ビデオから出たらしい。発売がいつになるのかは不明。 HD-DVD版のほうは2006年第一四半期の発売予定で、変更ナシ。 この遅れの原因として、「リンチがディレクターズ・カット版の編集に手間取っているせい」と いうウワサが流れ、「ついにリンチによるディレクターズ・カット版が!」とアメリカのリンチ雀 たちがざわめいた……のもつかの間、公式サイトにおけるチャット上で、リンチ自身がアッサリ これを否定。結局、現在も発売遅延の理由はわからないまんま。
947 :
名無シネマ@上映中 :2005/04/08(金) 06:40:44 ID:Wy/6Rmf4
リンチは編集し直すつもりないのかな。
948 :
名無シネマ@上映中 :2005/04/10(日) 00:59:13 ID:MsgS9+xb
今、イレイザーヘッド見終わった。なんていうか・・・どっと疲れた。 あの独特過ぎる雰囲気に終始嫌悪感を感じていたんだが、 何故か引き込まれる感覚で、目が離せなかった。 う〜む、しかし俺にはリンチは合わないのだろうか。 確かに見入ってしまったものの、おもしろさはあまり感じられなかったよ。 エレファントマンやストレイトストーリあたりが好きな俺は、リンチの本質を理解出来ていないのかなぁ。 ブルベも好きじゃないし・・・
いやあ、無理して理解するよーなもんじゃないっすよ。 きっとウイルスが頭ん中にインストールされてますから また必ず観たくなると思うけど。
>>72 なるほど、クセになる感じなのね。臭いのに、なぜか嗅ぎたくなるあの感じかな?w
だいぶ↑の方に「イレーザーヘッドにはリンチのエッセンスが全て入ってる」ってレスがあったから、
ちと気になってしまった。
>950 今晩から、リンチな腐臭がただよってきます。
>946 リンチって公式サイトのチャットに結構参加しているんだね。 どんなことだべってるんだろうか。読んだことある人いる?
へーそうなんだ。 英語勉強しようっと
955 :
名無シネマ@上映中 :2005/04/15(金) 22:00:05 ID:df8rMc1S
横レスご免だけど、イレイザーヘッド見た、途中まではアホみたいなストーリー(全てだが)展開に 笑って見てたけど、最後の方は流石に笑えなかった、そして次の日の朝、起きた時、 本当に価値のない映画だと確信した、それにしても、奇形児、エイリアンに似てたな。
956 :
名無シネマさん :2005/04/15(金) 22:16:02 ID:nAJZFW9k
>>955 Eraserhead 1976
Alien 1979
>>946 うおーっ、スペシャルエディションてなんだ!?
リンチよ!何十時間になってもいいから満足するまで再編集してくれ!
というのがリンチファンの気持ちではなかろうか。
>>957 詳細は
>>575 ね。
オイラ、とりあえず米アマゾンで予約だけはしてあるんだけど、
この調子じゃ、発売はいつになるやら。
959 :
名無シネマ@上映中 :2005/04/16(土) 09:46:52 ID:SDYT3K9B
イレイザーヘッドの曲って(In Heaven) ピクシーズの曲だったんですか?(てっきり映画用につくられた曲だと思ってました)
オイラ・・・
961 :
名無シネマ@上映中 :2005/04/16(土) 10:18:07 ID:SDYT3K9B
じゃなくて 逆なんですね・・・。ピクシーズがカバーしたのか これの作曲ピーター・アイヴァーズって人はほかにも歌だしてるのだしょうか???
>955 > 本当に価値のない映画だと確信した。 なんか笑えたから、ま、いいや。
>>963 音楽はアンジェロ・バダラメンティか。
監督はリンチ支持者ということもあるので見る価値はありそうかな。
次回作が待ち遠しい人のことは、こちらがいくら望んだところで出ないものは出ないので 普段敢えてチェックしないで忘れるようにしているのですが、ふと思い出してしまうと リンチってマルホランドからもう4年くらい経ってるわけで普段何してるんでしょうねぇ。 映像の最新作ってやっぱりCMかな、去年とか(勿論今年でも)何かありました? 米の有名どこで例えばスコセッシなんかと比べると制作ペースが全然違うと思うんですけど リンチってどういう制作環境(所属、立場)にいるんでしょう、詳しい方教えてください。 制作意欲が無いとは考えたくないです…。
所属っつーことでいえば、基本的にフリーなんだと思いますけど。
前にも書いたけど、リンチ作品って「興行的にはキビしい」という評価がすでにおりている
ような気がするんですよね。だから、「マルホ劇場版」もさんざん出資者探しに苦労したあ
げく、フランス資本が入ってやっとこさで製作できたような状態で。この先、アメリカ国内の
資本だけでリンチが映画を撮れるかどうか、個人的にはかなり不安。
そういう意味では、今後リンチが新作を作れるかどうかは、プロデューサー次第なのかも
しんないとも思ったりする。とりあえず昨年11月のストックホルム映画祭上での発言による
と、今すぐに作りたい作品があるわけではないみたいだけど、その後どうなったやら。
公式サイトで会員になるとかなんか買うとかするのが、手っ取り早くリンチのために自分たち
にできることなのかも、今んとこ。
リンチ公式サイトといえば、
>>963 の映画の監督のイーライ・ロスは、「Rabbits」とか「Darkend
Room」のプロデュースをやってたんだね。この映画が馬鹿当たりして、大プロデューサーに
なって、リンチに映画撮らせてくれんかのう(w
ttp://www.imdb.com/name/nm0744834/bio
「キャビン・フィーバー」に「ラビッツ」のウサギの着ぬいぐるみ出てくる よ。話はどっちかっていうと70年代のホラーっぽいけど。 イーライ・ロスの学生時代の作品がリンチ公式サイトで見れたというのは ほんとなのかな。
「マシニスト」観た。あちこち「ロストハイウェイ」思い出させるんだけど 監督が、「リンチほどぶん投げないですよ、俺は」とプロデューサー説得 してるのが目に浮かぶような出来だった。癒しものになってくし。 記憶物のスリラー、ホラー多いんだけど、なかなかロストの向こう側に 行ってくれる物がないね。
970 :
名無シネマ@上映中 :2005/04/25(月) 19:05:31 ID:6yqD1MZ1 BE:176894249-
リンチの音響マスタリング風景をみてみたいなぁ
>>969 マイケル・ウォーカーの「REM」なんかも、もろに「ロスト」だよね。
「愛憎入り混じったあげく、浮気した妻を殺しちゃう」なんて映画は
よくあるっちゃよくあるんだけど、リンチが作るとああなっちゃうんだよなー。
974 :
名無シネマ@上映中 :2005/04/27(水) 01:49:20 ID:TIApC9Rt
どーなんだろーねー
975 :
名無シネマ@上映中 :2005/04/27(水) 02:33:39 ID:4e2wn5G2
イレイザーヘッド観ました。 物凄く気分悪かったです。 しかも、なにがテーマなのかさっぱり分からなかったのですが。 非日常的な感覚に浸れたのが面白かったな。
976 :
名無シネマ@上映中 :2005/04/27(水) 04:45:57 ID:TIApC9Rt
どんな映画にでもテーマがあると思っている自分の不勉強をまず恥じなさい
977 :
名無シネマ@上映中 :2005/04/27(水) 08:59:10 ID:2i7Zdhsq
INTERPOL好きだ。ついでにJoydivisionも。 というかJoydivisionが好きで、INTERPOLも好きといったほうがピンと来るかもしれん。
>>975 エレファントマン製作のメル・ブルックスは
責任を持つことへの不安だと言ったそうな
979 :
973 :2005/04/28(木) 00:23:20 ID:7/qIdn7C
>>977 INTERPOLサマソニ来ますね。今度CD買って見ます。
リンチファンはどういう音楽を聴いてるんですかね。
自分は結構バラバラなんだけど。
>>975 個人的には青春期の不安からくる悪夢。
特に若くして父親になってしまったことに対する不安が
イメージに大きく影響していると思います。
それ以外にもいろんなイレイザーヘッドにはイメージがあるけど
説明することは出来ないと思います。
夢の持つ不条理をそのまま映像化したというか。
>>979 リンチが褒めてたショスタコーヴィチとプロコフィエフの交響曲聞いた。
過剰な打楽器の打ち鳴らしが良かったよ。
>>979 >青春期の不安からくる悪夢。
「自分が容赦なく社会に組み込まれ、日常に埋没していくことへの恐怖」やら「自分が
何者にもなれないかもしれない不安」といったところでショッカー。
自分の画家としての才能を「鉢のない鉢植え」のようにおぼつかないものに感じると
同時に、消しゴムのような「社会的に有用な消耗品」に自分がなっていくような気分を
味わっていたんじゃないですかね、あのころのリンチは。
青臭いっちゃあ、青臭いんだけど。
イレイザーヘッドの途中で白いドレスきた顔が膨れた女が踊ってたけど あれは何だったんですか?ただ不気味さを演出しただけ? 見てるうちに気持ち悪くなってきた・・
>>983 作中のヘンリーは、そのまんま、あの頃のリンチですわな。
いやまー、実際に結婚して子供が出来ちゃうと、夜昼かまわず泣くわわめくわ、
女房は育児疲れでヒステリーおこすわ、テメーの好きなことする時間はゲシゲシ
削られるわ、非常にリアルに「消しゴム頭」を体験できるぞ(w
「赤ん坊」が「いやおうなく侵食してくる日常性という怪物」に見えてきても、まったく
不思議はない……とか思う自分は、リンチと同じく「出来ちゃった婚」組(w
>>982 あの女が踊りながら踏み潰していたものがナニであるか。
んでもって、それがナニを象徴するか……がポイントかなあ?
女房からすると 24時間赤ん坊が泣きわめくわそれで旦那は苛ついて怒鳴り散らすわ 睡眠不足にはなるしとにかく赤ん坊からひと時も目が離せないし なんで子供なんか作るんだろうな
>>984 ナルホド-あのなにょろにょろがポイントなんですか
なんだろう・・胎盤と赤ん坊をつなぐ紐とか?内臓っぽいけど