サンフランシスコで「華氏911」を見た時、会場がざわめいたのは、シスコの対岸オークランドのメリット湖畔が映った時だった。
オイラの家があるあたりである。要するにみんな「あっ、この近くが映ってる」と思ったので声が出ただけ。
メリット湖畔の芝生で一人の老人が、自分の体験を語る。
スポーツジムの井戸端会議で「ブッシュのAsshole」と言ったら、それだけで、FBIに調査されたのだ。
実はオイラはこの場面がいちばん怖かった。
「華氏911」ではあまり強調されてないが、ブッシュ政権で最も恐ろしいのは国民の思想を監視する「愛国法」が成立してしまったことである。
「愛国法」により、政府に求められたらネット・プロバイダーは利用者の個人情報を提供しなければならない。ネットの通販のデータや図書館の利用データ、クレジットカードの利用明細を政府は知ることができる。それに電話の盗聴も自由になり、すでに盗聴は始まっている。
これは完全に合衆国憲法違反である。
民主党の議員も法案を読みもせずにこの「愛国法」を通してしまったのだ。
「愛国法」などという名だから、反対すると「愛国的じゃない」「売国奴だ」と言われて反対しにくい状況だったのだ。
この愛国法が実際にどういう事態を起こしているかは、このサイトを見てください。
http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2004/07/post.html この他にも、「マイケル・ムーア」という名前の退役軍人が理由もなく逮捕されたり、異常な事態が全米で起こっている。
なにが怖いってウチの近所に住んでるタダのおばさんがブッシュはケツの穴 と言っただけでFBIにチェックされたということだ。