ラストサムライという映画は
ハリウッドの人達が我々の想像以上に非常に真摯かつ誠実に
日本と武士道と侍を描いていたわけ。
そりゃ細かいところは間違ってるかもしれない。エンタメ的にあえて曲げたこともあるかも。
しかし彼らの真摯さは、充分以上に伝わってくる。
多くの日本人的心情としては、その彼らの真摯な姿勢と誠実さに対して
素直に感動なりありがとうという感謝の気持ちなりが
心の奥底にわき上がる。
それが日本においてこの映画が特に好意的に受け入れられてる原動力だと思う。
もともと「誠実さ」とは日本人の大きな美徳のひとつではないか。
それを無視し、ただ斜に構えて批判したり、人気を妬むがごとき態度はどうかなぁ。
劇中、オルグレンが片言の日本語で話す。喜ぶたか一家の面々。これですよ。
それを「ハァ?お前の日本語間違ってんだよ、なんだそりゃ。
日本語ぐらい覚えてからおとといきやがれこのタコ!」
などと言うのは間違っている。誠心には誠心でもって応える。それが人の道ではないか?