『マトリックス・レボリューションズ』を見たんだ

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69守秘義務上等
崩れ落ちる施設の中を傷を負いながら下へしたへと進むトリニティ…移ろいゆくビジョンがと切れネオは目覚める
スミスとなったベインがネオに攻撃を仕掛けて来た! 現実をも歪める驚異の力でスミスを退けるネオ。
ネオとの接触によってネオの持つビジョンを手に入れたスミスは、救世主のチカラの源がネオ本人ではなく
マトリックスのソースにあると考える。スミスの襲撃を予知しネオに対するメッセージを残すオラクルだが
スミスに倒され取込まれてしまう。オラクルとセラフを倒し、オラクルの力とバックドアの鍵を手に入れたスミスは
阻止しようとするシステムのエージェント達を取込みつつ、ソースを目指す。
オラクルの預言にしたがい、マトリックスに侵入して再度、メロビンジアンに会ったネオは彼から、ソースは
多層構造になっている事、スミスが攻撃を加えている事、ソースのコアがマトリックスを支えている事を聞く。
スミス打倒に協力しあい、ネオがソースに侵入しザイオンを救う方法を探す事に手を貸すが、ネオはコアを
攻撃しないという取引を持ち掛けるメロビンジアン。ネオは取引きに応じ、ツインズと共にソースに向かう。
スミスの開けた穴からソース下層に侵入し、メロビンジアンの鍵とツインズの特殊能力を使って一気に
ソース中層に先回りするネオ。一方スミスはソースの番人ライブラリアンを倒し、彼の力を手にいて
救世主を倒す為、下層のソースを改変していた。救世主の無力化には失敗したものの、新たな能力を手に入れた
スミスにネオは苦戦する。
その頃、ネオとスミスの戦闘にシステムが引き付けられているどさくさに紛れて、メロビンジアンは通常は
侵入不能なコアを目指していた。目的はマトリックス全てに対して支配力をもつプログラム、「カーネル」
を手に入れる事、コアと思われる部屋を開け、ツインズと共に侵入するメロビンジアン。
部屋の中にいた淡い光を放つ白いローブを纏った長い髪と長い髭をもつ痩せた男に襲い掛かるツインズ。
だが、髭の男に触る間も無く消滅させられてしまう。傷を負いながらも逃げ出す事に成功したメロビンジアン
だったが、男はカーネル「ワイズマン」ではなく、コアを守る特殊なエージェント、ガベージコレクタだった
事を知る
70守秘義務上等:03/10/24 23:18 ID:IWtrrfqX
スミスを退け、ソース中層を探るネオだったが、ザイオンへの攻撃を止める方法は発見できない。
ネオはコアへ侵入するが、そこは何も無い空っぽの部屋があるだけだった。
やむを得ずマトリックスを出て、ザイオンへの加勢に向かうネオ達。一方ソースからの脱出を試みていた
メロビンジアンは住処に戻る前に一人にスミスに取り込まれてしまう。それによってワイズマンはザイオン
にいる事を知るスミス。ソースの改変によって仮想現実「外」のマトリックスへのコントロールの一部を
手に入れたスミスは、自分をコピーした人間をマトリックスの接続から外してザイオンへ向かう手段を手に入れる
制御を奪おうとしたスミスの介入によってコントロールに混乱が生じたスクイティー達は統制が乱れ、
ザイオンへの攻撃が上手く行えなくなる。反撃に転じようとしたザイオンだったが、何時の間にか現れた
見方と見分けが付かない人間の姿をした敵に大混乱が生じる。
再度、戦いを挑んできたスミスによって、マトリックスとはザイオンの住人「ワイズマン」によって
コントロールされている事、ワイズマンが機械世界さえも支配している事、ワイズマンは自分達が知る
誰かである事を知らされるネオ。スミスはネオとの戦いに敗れるが、マトリックスに止まった別のスミス
の働きによって、終に一部のスクイティーに自分をコピーする事によってコントロールを奪いとる事に成功する。
「プレゼントしようじゃないか! 君達の求めていたものを! 君達の望んだものを! マトリックスの
存在しない世界を!」力を手に入れたスミスは、マトリックス仮想世界と現実世界の両方に対して
破壊活動を始める。
姿を表さないワイズマンによって、「世界を救え!」のメッセージを受信したネオは、ザイオンの地下
ザイオンアーカイブの更に置くに「コア」が存在する事を知る。
ザイオンの内部で、プラグを接続する事もなく仮想世界に侵入するネオ。そして彼の生身の体は
その場で死んだような眠りにつく。
71守秘義務上等:03/10/24 23:19 ID:IWtrrfqX
ネオが侵入した施設はスクイティーの攻撃により崩れ落ちて行く。トリニティーは崩壊した入り口を爆破し
地下施設に侵入してネオを探す。
ザイオンアーカイブの更に奥に存在する機械達の記憶に入り込んだネオは、マトリックスの真の目的を知る。
戦争によって汚染され生物の存在が難しくなった世界。生き残った人類を汚染から守り、生存させる為の
カプセル。得られる資源で可能な限りの人類を生き残らせる為のゆりかご。情報刺激が得られないだけで
廃人になってしまう人類の精神を精一杯健全に保つ為の仮想世界。機械の目的は人類世界の再生だったのだ。
オリジナルの状態を可能な限り保持しつつ、掛け合わせによって現実世界での人類再生を託せる人間を生み出す
のが、マトリックス側の人間であり、オリジナル状態を改変してでも強い人類を作り出そうとするのが
実験施設ザイオンだった。ザイオンの人間は「100%混じりけ無し」ではなく、誕生と同時に
生命力を最高に引き出す為にパーツ「ブレインユニット」を脳の海馬に埋め込まれ、意識せずに機械達に
生存データを送り続けると同時に人類再生実験の為のフィードバックを受ける存在だった。
機械達が育んだ現在の「新人類」達が再生を託せる者かどうかを判定する為に、ザイオン人とマトリックス人
双方の力を備え、さらに追加の力が与えられた道標が「救世主」という存在だったのだ。
崩壊する世界を救う為、コアからマトリックスソースへ侵入し最後の戦いを挑むネオ。
スミスとの一騎打ちに応じ激しい戦いを展開する。景色が歪む。傷を負いながらもスミスに攻撃を加える。
ついにスミスに致命傷を負わせ戦いに終止符を打つ。膝を付き右手で上半身を支えながらネオを見上げるスミス
砂のように身体が崩れていく。
「勝ったと思っているのかね? 目的、そう目的こそが重要だ。私の目的は達成される。君はどうかな?
アンダーソン君。もはや君は救世主では無い。救えるものが無いからだ。君に残されたのは私より
僅かに多い時間だけだが、それも遠くはない。ありがとうアンダーソン君、楽しかった。
君の最後の時を共に過せない事だけが残念だ。」砂の小山が風に崩されていく。
72守秘義務上等:03/10/24 23:20 ID:IWtrrfqX
回りの景色が崩れて行く。建物のテクスチャが剥がれ落ち、背景に縦ノイズが入る。ポリゴンが落ちる。
スミススクイティーによって現実世界に与えられたダメージによってマトリックスのハードに障害が
発生している。人が、建物が、車が消える、地面に穴が開き、画像の無い漆黒の空間が出現する。
空に舞いあがるネオ。しかし、空にも次々と穴が開き、ネオに迫る。
「そこを出ろ。出来る筈だ。世界を救え。」頭の中に響く声。
「どこにいるワイズマン! おまえは誰だ!」叫ぶネオの身体さえもテクスチャ落ちが生じ始めている。
私は、おマエ ジ シ ン ソ シ テ オ マ エ イ ガ イ ノ ス ベ テ…
巨大な存在感を感じ振り返るネオ。既に何も見えない。
…イ ル…ト ト モ ニ …
必死に存在を探し、目を凝らすネオ。もう自分の身体さえ見えない。
漆黒の虚無の中、ワイズマンを探すネオの目にビジョンが飛び込んでくる。
仲間たち,ザイオンの人々,敵,マトリックス時代の自分の生活,機械たち…
次々と明滅するビジョンは空間を飛び交い立体的に混じりあう。
グリーンの輪郭が光の粒子の集合体になりビジョン達は飛び交いながら、おのおの螺旋状の軌道を
描きつつ空間を埋めて行く。一つの集合体が粒子の粒を飛ばし、それを受け取った集合体が明滅する。
やがて光たちのやり取りは激しくなり飛び交う粒子か流れとなり絡み合う流れは大きな一つの波となって
ネオを包む。全ての存在を感じる。沢山の鼓動。人、機械、プログラム。
生きようとしている波動,消えて行く波動。
世界と一体化したネオは理解する。これが「ワイズマン」だと。
73守秘義務上等:03/10/24 23:21 ID:IWtrrfqX
空間と一体化し消えて行きそうになるネオは、溶け合わない別のビジョンを感じる。
流れ落ちる。傷ついている。不安。愛おしさと…崩れ落ちる施設。
トリニティ!
トリニティは死んだように眠るネオを傷つきながら必死に守っていた。
施設の崩壊は止まらない。目を覚ますネオ。「ここを出よう!」
やがて崩壊は止まり、泥の中を這いずりながら上を目指すふたり。戻ったザイオンは廃墟と化していた。
人影は全く無い。落胆するトリニティ。
「まだ終わっていない。世界は救える。」断言するネオ。
「気休め? それとも、アダムとイブになるの?」
「仲間を探す。ともに世界を作る仲間を。人間もプログラムも機械も。」
「期待できそうにない。生きているとは思えないわ。」
「世界は救える。俺は救世主だ。」
「もういいわ。充分じゃない。」
「預言者は俺に言った。救世主である事は自分が一番良く分かると。信じよう!俺達は救世主だと!」
「何か間違いがあったんじゃない?」
「いや、これで良い筈だ!」
「なぜそう思う?」
「俺達はまだ生きている。」

(Fin)
----------------エンディングロール-------------------
音、画像なし10秒

画面中央に、

And Beginning

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