>>797 >ミゾは「祇園囃子」、「新・平家」は評判悪だけど好きなんよ。
『新平家』と『囃子』を一緒にするなよ。
『囃子』はずっと不遇をかこってきたが、どうみても傑作だってば。
また、アンチ小津派が豊田作品を称揚しているようだが、
おいおい、どう考えて小津の方が監督として素晴らしいだろ?
豊田作品のどん臭さがおまいらいは見抜けんか?
おまいらのレスって一見、新しいかにみえて、
一時代前の「キネ旬」なんかに書いてあったようなことがイーパイだよ、
時代を悪い方に逆行させるなよ。
若いんだから自分の感性をもっと磨き、さらなる精進をせよ。
ともかく、これまでの溝口&成瀬理解がひっくり返るような
もっとアグレッシブなレスを読ませろや。
825 :
名無シネマ@上映中:03/10/03 04:54 ID:ru8q2ljN
>>823 優秀すぎるくらい優秀だよ。
撮影技術的にいえば小津、溝口、成瀬にできて、清水にできないことなんてない。
才能は明らかに上記の三人を凌駕してる。クローズアップ主体のモンタージュと
溝口風の長回しを自在に組み合わせちまう。即興的なロケ撮影も成功率が高い。
まさに天才とは彼のことをいうのだろう。
しかし、清水には、これといったインパクトを与える作品がない。
小品、佳品の宝庫ではあるが・・
個人的には後年、児童映画に走ってしまったことが残念だ。
もしかしたら、精神的な資質として情念の映画は撮れなかった人なのかもしれん。
>>824 別に映画の研究者になるつもりはないし、これまでの溝口&成瀬理解を
ひっくり返す必要性も感じませんが何か?
あと小津が偉大なのは間違いないだろうけど、
ここ10年程の小津ブームは確かにちょっと異常。
「インテリが飛びつきやすい」説はおそらく正しいと思う。
逆に溝口作品の強烈な情念の世界は、
オサレさんやインテリには受けないのかもね。
827 :
名無シネマ@上映中:03/10/03 05:42 ID:eZnCSOfr
>>802 私も小津の人工的な作風に窮屈さを感じた口です。
そこで辿り着いたのが成瀬の映画。
と言ってもつい最近のことですが(汗
ともかく成瀬の作品の自然な時間の流れは素晴らしい。
強烈な個性はないにしても、のびやかで洗練されてて
まさに名人芸と言うべきか?
あの不思議なまでの「自然さ」の秘密はどこにあるの?
このスレで、分かりやすく解きあかしてくれる人がいると有り難い。
828 :
名無シネマ@上映中:03/10/03 06:03 ID:VFZiLPdN
お母さんも、東京で紀子さんとこに泊まった晩が一番楽しゅうかったと
言っとったよ。
この時計もあんたがもらってくれれば、お母さんも喜ぶだろうじゃて。
ええんじゃよ・・・・・やっぱ、あんたええ人じゃ。
いやぁ・・・そんなこたぁない。ええ人じゃ。
829 :
名無シネマ@上映中:03/10/03 06:04 ID:UJwFkJTI
それはね、撮影に入る前にいかに流麗なイメージの流れが頭の中に
できているかってことですよ。
成瀬にはそれができてるし、そう努めた人。
つまり、撮影に入る前に秘密があるんです。
830 :
名無シネマ@上映中:03/10/03 06:10 ID:7mt+VuXX
漏れは溝口、成瀬、小津の中では、一番、成瀬の良さが
わかりにくいのではないかと思う。
>>872のいう「自然さ」。
距離をとってこれを眺めるのは、難しいからだ。
しかし、一番深いのは溝口で、彼の作品をただ良いと
いってるだけの香具師はまだ甘い。
心臓を掴まれて、えぐり取られるような感覚を得ても
まだまだ甘い。
トリュフォーは来日した時、溝口のフィルムが他の映画の
フィルムと違うのではないかと思って、現像室に飛び込んだそうだが、
その気持ちはよくわかる。
溝口映画は、他の監督の作品と何かが決定的に違う。
でも、その「何か」をこれまで言えた人は一人もいない。
てか、おまいら、何時まで起きてるんだよ。
頼むから、こんな朝っぱら盛り上がるなよ、
しかも溝口&成瀬スレで(w
よーく考えたら、かなり異常。
でも、ちょっぴり嬉しかったりもする、僕ちゃん。
832 :
名無シネマ@上映中:03/10/03 06:55 ID:DLgdA0g3
>830
溝口作品は、別格的に凄いと思いますよ。
あんまり人気がないのは、黒澤のようなチャンバラなどの派手なエンターテイメントが無い事、小津のような善男善女の話でなく、辛口で、特に男が、ダメな奴ばかり出て来るからだと思います。
ロングショットで、役者の顔が良く見えないという要素も大きい。
833 :
名無シネマ@上映中:03/10/03 08:36 ID:aaLNMteQ
>827
漏れも小津映画はかなり人工的であると思う。すごく同意。「東京物語」の
東山と笠の夫婦が空気枕を探すときの夫婦の会話などすごく不自然。しかも
ふたりとも同じ向きで平行線に座ってなかったけ?!ここは少しうろ覚えです
が。
個人的には成瀬巳喜男が肌に合うよ。成瀬の地べたの人間模様というか。
「流れる」でもお金で汲汲してるしね。あんなのは小津映画では見られないよ。
小津の映画はやはりブルジョワ向きだね。といっても小津の映画を否定する訳
じゃないけど漏れ向きじゃないな。
834 :
名無シネマ@上映中:03/10/03 09:06 ID:lgRq2OJ3
成瀬巳喜男は天才 女優を一番奇麗にとってる
溝口はわかりずらい
小津もいいけれど、似たような作品が大杉
835 :
名無シネマ@上映中:03/10/03 09:30 ID:aaLNMteQ
そだね、成瀬は確かに女優さんを綺麗に撮っている。女性映画の極みですね。
溝口はロングショットですか?確かにわかりづらい。でも「西鶴一代女」の
田中絹代は綺麗だな。
小津のカメラといえば厚田雄春。松竹の渋谷さんでしたっけ、「お前の顔の
様に不細工に撮るなっ。」と言われたそうです。小津の感性という事もあるけ
ど厚田雄春の「女優の顔を撮るのが苦手」なのが小津映画にも出てたんじゃな
いかな。
>830
以下は、記憶違いだよ。
>トリュフォーは来日した時、溝口のフィルムが他の映画の
フィルムと違うのではないかと思って、現像室に飛び込んだそうだが、
その気持ちはよくわかる。
#正しくは、パリのシネマテークの話。「新・平家」の冒頭のmobシーンで、
あんなに長い移動は絶対ありえないと、ゴダールとトリュフォーがフィルム・
チェックしたのだよ。勿論、フィルムに細工などなかった。
実は宮川一夫がクレーンを乗り移って撮影し続けたっていうお話。
837 :
名無シネマ@上映中:03/10/03 14:04 ID:fvSeSjEL
小津の初期の短編と「生まれてはみたけれど」が好きだぁ
その時代よりずっと後に生まれたけれど、とてもいい作品だった
日本人に生まれてよかったとなぜか思った
成瀬も大好き あんな感じの映画監督今はあまりいないね
成瀬の「妻よ薔薇のように」は、今も映画鑑賞はできる筈です。
漏れは阿佐ヶ谷で観た。
かろやかなカメラワーク凄いです。
昔の映画(1935)ですが、開巻のロングショットには唸る。
ロングショットのまま、多分、手持ちでないと無理だと思うが、
大きくターンしてのロングショット。カメラは重い筈だ。これありって感じ。
そしてシークエンスでは、カメラはあえて、寄らない。ヌーベルバーグだ。
かと思うと、他のシークエンスではズームアップありで、
そこから逆に引いてミドルに戻る。
トーキーの初期でしょ。アバンギャルドそのものだ。絶賛です
839 :
名無シネマ@上映中:03/10/03 21:11 ID:+4KmucwE
大体みんないっぱいビデオなりDVDなり持っていると思うけど、なんかよく見るものって
限られてくるよね。 おれがつい手を伸ばすものは小津の「晩春」だな。
それでとろりと気持ちよくなって、さて次はとなるとこれがなかなか面倒なんだな。
あえて挙げれば芸術的な完成度から「近松物語」あるいは同じ愛欲もので大島の「愛のコリーダ」
厳しさで「山椒大夫」か、ずっしりと「東京物語」か「西鶴一代女」
田坂の「女中っ子」や今井の「にごりえ」などいくつか。市川「おとうと」豊田「夫婦善哉」もいいなあ。
840 :
名無シネマ@上映中:03/10/03 21:42 ID:PTlOy26E
さっき「浪華悲歌」みた。
いわゆる、新派悲劇なんかクソくらえ!ってな震えが漲っていた。
ふてぶてしくも倣岸不遜で真の意味のフィルム・ノワール的な作品。
冒頭、旧式電話交換室シーンの、なんて素敵な恋愛装置っぷり。
留置所の隣部屋で彼が弁解している姿を睨むベルちゃんの横顔には
マジビビった、というかカッコよかったです。(w
841 :
名無シネマ@上映中:03/10/03 22:13 ID:Pz6IWw15
成瀬の失敗作といわれている「浦島太郎の後裔」だが、これは今見ると違う
意味で凄く面白い。所謂トンデモの類だけど、どこをどう突っついたら
フランク・キャプラの「スミス都へ行く」のジェームス・スチュアートが
国会議事堂のてっぺんで「ウワーオ」と叫ぶ藤田進になるのか小一時間。
幽霊が説教しに来るのも凄いし、悪の藤田進と正義の藤田進の戦いを後の
成瀬映画では嫌らしい中年男しかやらなくなった中村伸郎のルンペン
(別役実の芝居で中村伸郎がやっていたルンペンとほぼ一致した格好)が
寂しげに見つめている場面も良い。
でも、実際に南方へ行って帰って来たら妖怪博士になってしまった水木
しげるみたいのも居るから、この映画満更絵空事とは言えないのかも。
ただ、こんなワヤな映画の中でも、高峰秀子は美しく撮られているというのが
さすが成瀬だと思いましたよ。
842 :
名無シネマ@上映中:03/10/03 22:25 ID:dMYtQKoO
「妻よ薔薇のように」
千葉さんの「萌え」具合がハンパじゃない。
困った顔の千葉さんで、それぞれ3回は逝ける。
843 :
名無シネマ@上映中:03/10/03 23:31 ID:OUfvrFNS
3年前に愛妻を亡くしました。
今まで何気なく観ていたシーンが、沁み入るようになりました。
844 :
名無シネマ@上映中:03/10/03 23:34 ID:eAEr3m/y
3年前に財布を無くしました。
今まで何気なく観ていたシーンが、沁み入るようになりました。
>844
「晩春」?がま口落としたんでしょ。杉村春子に拾われたんだよ
846 :
名無シネマ@上映中:03/10/04 00:02 ID:DHPA2DWx
杉村春子、警察に届けたと思う?
847 :
名無シネマ@上映中:03/10/04 00:04 ID:0ErVjZLF
そのへん、微妙だよね(藁
848 :
名無シネマ@上映中:03/10/04 00:08 ID:DHPA2DWx
しっかり、貯めこんだんだろうね。
ブーちゃんの、ズボンの直しを「ちゃちゃっとでいいから」なんて
原に頼んで、そ知らぬ顔で茶の湯にまい進してんだから。
849 :
名無シネマ@上映中:03/10/04 00:09 ID:gUwmmEns
>846-847
あの場では、届けるって言ってたけどどうだろう?
中の金でアンパン買ってそう
850 :
名無シネマ@上映中:03/10/04 00:12 ID:cb3e4d2E
>844
そうか、そんな感性じゃ、ろくに映画を読めねえだろ。
851 :
797:03/10/04 00:14 ID:zunQdyV3
>>824 誤解を招くから言い訳させてください。
>ミゾは「祇園囃子」、「新・平家」は評判悪だけど好きなんよ。(私の文)
あなたはこう書きます。
>平家』と『囃子』を一緒にするなよ。
>囃子』はずっと不遇をかこってきたが、どうみても傑作だってば。
ては自明です。この文意は「祇園囃子」は傑作だけど、
「新・平家」は私が好きなだけという意味でかきました。
勿論同列ではないが、好きという意味で書きました。
もう一つはあなたは承知の上と思いますが、また私の弁解を要する。
>また、アンチ小津派が豊田作品を称揚しているようだが、
>おいおい、どう考えて小津の方が監督として素晴らしいだろ?
>豊田作品のどん臭さがおまいらいは見抜けんか?
852 :
名無シネマ@上映中:03/10/04 00:14 ID:0ErVjZLF
リリー・フランキー曰く、「金と男にがめついババア役は日本一。」
と評さされるくらいのキャラですからね。絶対使ってますよ!(藁
853 :
名無シネマ@上映中:03/10/04 00:30 ID:DHPA2DWx
そう、がま口拾いで味をしめた杉村オバサンは、
原が嫁に行くときにもカバンを手にもったまま部屋を一巡り。
またがま口が落ちていないか、ちゃんと確かめたのでありました。
854 :
797:03/10/04 00:31 ID:zunQdyV3
>>824 続き、漏れは豊田四郎など、全く買わない。昨夜の自作自演に関与せずだ。
私の意見は、
>>815 で書いたのが全てだ。言いがかりは止めて欲しい。
855 :
名無シネマ@上映中:03/10/04 00:32 ID:g05Dz9VT
成瀬の映画に出てくる高峰秀子きれい。
品があって色気がある。個人的には高峰がバーのママを演じた作品が好きだ
タイトルを忘れてしまった「女が階段をあがるとき」だったかな?
脇役の女もなかなかいい味出してると思った。
856 :
824:03/10/04 00:43 ID:cjd/5xDh
>>854 豊田作品に関しては、おまえのレスに言ったんじゃないよ。
あと、自作自演って何のことよ?こっちが聞きたいわ。
それはともかく、
>>851の日本語どうにかならんか。
「あなたはこう書きます。」って5、6年前の英文翻訳ソフトかよ(w
でも、前半部分にしては理解した。しかし、最初のレスが
そういいたかったとするなら、表現力にかなりの問題が(以下略)
それとなあ、
>>854で急にキレらても困るわ。
おまえという個人に対して、何も悪意はないよ。
ここは2ちゃんだぞ、大丈夫か、おまえ。
もう、豊田四郎は勘弁してくれ。自作自演ミエミエで、
豊田関連スレへ行け。今更、清水だのでごまかしてスレ延ばすな。
根性が下品だ。小津ヲタ、黒澤落伍ヲタがはるかに精神は上品だ。
自作自演なら溝口か成瀬でやってけれ。クダラン、おじさんはおこった。
858 :
名無シネマ@上映中:03/10/04 01:01 ID:0ErVjZLF
お二人と落ち着いてください!漏れはちょっとウンコへ行ってくるです(−−
859 :
824:03/10/04 01:04 ID:cjd/5xDh
あ、漏れは別に怒ってないよ。荒らすつもりも煽るつもりもない。
まあ、漏れのレスも誤解を招いたみたいだから、その点に
関してはあやまるぽ。
>>857 なるほどね、このレスを読んで、理解した。
基本的には、誰を語ってもいいと思うが、
最低条件として、溝口&成瀬と関わる話題であって欲しい。
あと、自作自演ってのは、センスを問われるわな。
笑えるやつなら漏れは許すよ。
860 :
797:03/10/04 02:05 ID:wMM8sKal
>859
別なスレであなたとは、随分やりあいましたなw)ご記憶ないでしょうけど。
あるフレーズで、こちらは思い当りました。
マーア、こちらはご存知のように欠陥人間でして、
キチンとしたお詫びもできませんが、そんな人間としてご容赦下さい。
連投スマソ。
先走りですが、次のスレでは、小津も入れたほうがおもろいかもね。
アンチ小津だけど、良い作品は認める。当たり前でしょと思う。
とすれば、話題の選択の巾が広くなる。豊田は絶対ご勘弁だ。
助監のお弟子とは違って、溝口、成瀬、小津の後継者らしき作家ているのかね?
大家はやはり、一代限りなのかなあ。
こんな長文スレが加速的に伸びた要因分析
1.溝口&成瀬への薀蓄。とりわけ、控えめな成瀬ファンの積極参加
2.黒澤ヲタが前回同様引き続きの居座り
3.小津スレが女優論に傾斜、小津ヲタの参入増加
4.蓮實スレが低迷、レヴェルダウンで当該スレ乱入
総括;>861の提唱はスレ活性化にはよいし、事実上は小津ヲタも認知されておる。
ウチゲバの可能性は多大だが、内部崩壊しないと思料する。
スレはアンチがタフで魅力的だからこそ、存続する側面がある。
アンチは黒澤・某評論家一派に特定して徹底抗戦をする。
ウチゲバも多いに結構とおもうが、奇怪な議論か?
863 :
名無シネマ@上映中:03/10/04 04:19 ID:/mAlP16/
>>830 >でも、その「何か」をこれまで言えた人は一人もいない
本当にそうだね。
溝口についての評論とかでピンと来るものは俺もほとんどない。
四万田犬彦も「小津や黒澤については何とか語れても、溝口について語るのは
酷く難しい」ってな意味のことを言ってますしね。
今までに見た溝口映画に対する評言で、妙に納得してしまったのは、
小川紳介の「スタッフの気違いじみた肉体が再現されてる」って言うもの。
ほとんど意味不明の言葉なんだけど「これだ!」って思ってしまった(w
牧野村で「山椒大夫」を見せると地元の老人達が画面に向かってお経を唱え始めた。
それに小川監督は一種の嫉妬を感じたそうで。
面白いエピソードだと思う。
>>841 その映画観たことないけど、露伴の「新浦島」と関係ありますか?
共に女性を描く名手とされながら、
フェミニスト達の評価は全然違うらしいな。>溝口&成瀬
溝口は批判され、成瀬は持ち上げられる。
>>861 次スレにて小津を入れることには反対。
小津スレは既にあるし、このスレでも充分語られてると思うが。
小津を入れることになると、黒澤だけ外すのもどうか、となる。
ただ、小津・黒澤や他の作家についても
スレの活性化・生産性に貢献するなら、語ってもよいとする
いままでの柔軟で寛容な態度が維持できるんなら、
このままでよいと思う。
黒澤スレが隔離スレ、小津スレが内輪ネタになってるので
ここにとってもスレの健全性が保たれるので現状がベストだと思う。
>>840 でも溝口と新派は切っても切り離せないよね?
おそらく溝口本人も相当好き。
最近、角田喜久男の小説読んだが、まさに
伊藤大輔や稲垣浩の世界のイメージ。
当たり前なんだけど、映画と他の文化は密接に関わってるもんだと
改めて認識しますた。
特に昔は今とは比べ物にならんくらい関係深かったんだろねぇ。
>>865 溝口本人は差別的女性観の持ち主だったと思うけど、
彼の映画は女性蔑視だの女性解放だので
片付けられるような単純なもんじゃないやな。
「浪華悲歌」「祇園の姉妹」を論ずるのと、
「残菊物語」「西鶴一代女」を論ずるのとでは、
フェミニズムの立場から観ても大きく変わってくるだろうし。
溝口程の巨大な存在を一面的に捉えようとするのが間違いだね。
岩崎昶の「不定形の作家」という表現は言い得て妙。
彼の作品は、時代の変化に合わせて常に新しい顔を見せるようになるでせう。
869 :
824:03/10/04 09:41 ID:cjd/5xDh
>>866 溝口と成瀬は巨匠にもかからず、スレが立っても
わりと短期間で倉庫逝きになることが多かった。
そこで、この2人をカップリングしたこのスレが誕生。
いわば、苦渋の策だったわけだ。
当初、「なぜこの2人が?」と批判の声も上がったが、
溝口はともかく、成瀬の単独スレが伸びるとは思えない以上、
今後もこのカップリングを存続させるべきだと思う。
さて、小津を取り込むかということだが、
(いい案だとは思うけど)、実は漏れも反対。
理由は簡単→ずばり、スレの「特性」が薄れてしまうから。
漏れはこのスレが「成瀬と溝口を語るならここ!」と
いう『場』であって欲しいと思うよ。
テーマごとにスレが分かれているからこそ、
スレが存続しているこということを忘れてはいけないと思う。
テーマは広げすぎてもいけないし、狭すぎてもいけない。
その辺の見極めが難しいのだが。
俺もこのカップリングに賛成。
成瀬単発スレだったらあっというまにデータ落ちしそうだし。
折衷案としての「溝口&成瀬スレ」ってのは見事なまとめ方だと思う。
本音を言うと川島はいれて欲しいけどな。
でも、邦画スレあるし……。
868
>溝口本人は差別的女性観の持ち主だったと思うけど、
新藤監督の映画の中で語られる逸話、また田中絹代の言葉、当時の普通の日本人男子だったような気がする。
ところで、この映画、やらせ、はどのくらいだと思います?
自分は「西鶴一代女」と「雨月物語」別件の観点ですが、特に好きですね。
すでに小津スレあるし
溝口&成瀬&清水でいいんじゃない?
成瀬監督の「女の座」は母親に連れられて観た。多分、お正月映画だったと思う。
高峰秀子は好みではないが、司葉子、星由里子、団令子が綺麗だった記憶がある。
数年前に再見した。これは成瀬の異色作でありました。舞台は荒物店。
秋晴れ→墓参り・三回忌の法要・多摩川土手・遠くに小田急線ロマンスカーの音
→秋の深まり、そして晩秋。ロケが素晴らしい。エンディングも後味よし。
シナリオのメインは井手俊郎なので、ソフィスティケーションコメディーの味。
この作品はオールスターキャストだけど、人の捌きもさすがです。
褒める人達は小津「東京物語」へのオマージュなどという。
そうであるような、でも漏れは違うと思うけど。解釈がわかれるところだ。