【ネタバレ】マトリックス-MATRIX- PART12【レボ】

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25名無シネマ@上映中
アーキテクトとネオの会話(吹替版)

ア「やぁ、ネオ」
ネ「あんた誰だ?」
ア「私はアーキテクト。マトリックスを作った。君を待っていた。
  君は多くの疑問を持ち、マトリックスに入って意識も変わっているが、あくまで人間だ。
  故に理解出来る答えも出来ない答えもある。
  同様に最初の君の質問は最も適切かもしれんが、君がそれを理解しているかどうかは最も不確かだ」
ネ「何故俺はここに?」
ア「君の命はマトリックスのプログラミングに固有なバランスを欠いた均衡の内残ったものの総和。
  私の努力にも拘らず排除しきれなかった異常なもの、アノマリーの結果だ。本来求めたのは調和のとれた数学的正確さだ。
  今も根気良く向き合っている問題ではあるが、予想を超えるものではなく、コントロールする方法はある。
  それによって君は容赦なく、此処へ、導かれた。
ネ「俺の質問に答えてない」
ア「驚いたな。面白い。他の者達より鋭い」
26名無シネマ@上映中:03/06/15 02:27 ID:pVmvFNRX
ア「マトリックスは思っているより古い。
  私は一つの完全なアノマリーの出現を基にして数えるのが好きだが、その場合これは6番目」
ネ「なら可能な説明は二つしかない。俺が知らされていないか、誰も知らないのか?」
ア「その通り。分かってきたろうが、アノマリーはシステム全体で最も単純な均衡にも揺らぎを生じさせる」
ネ「選択。問題は選択だ」
ア「最初に設計したマトリックスは完璧な芸術品だった。崇高で傷の無い。だがその勝利は悲劇的な失敗に終わった。
  その避けがたい運命は人間が持つ不完全な本質の帰結であることは明らかだ。私は作り直した。
  歴史に基づき人間のグロテスクな性質をもっと正確に反映させた。だが私はまた挫折を味わった。
  その後私は理解した。答えを見つけるにはもっと不完全な知性が必要だと、完璧を求めるパラメータの低い知性だ。
  たまたま答えを見つけたのは別の、直感的なプログラム。元々は人間の心理を調べる為に作られたものだ。
  私をマトリックスの父とするなら、彼女は間違いなくその母だろう」
ネ「預言者か」
オ「やめてくれ。彼女がたまたま見つけた解決法で被験者の99% は選択肢がある限りプログラムを受け入れた。
  たとえその選択が無意識のレベルに近いとしてもだ。
  この答えはうまくいったが、根本的な欠陥があって、内部に矛盾するアノマリーを作り出した。
  もしそれを放置したらシステムそのものの脅威となるものだった。
  同時にプログラムを拒否した者たちは、少数ではあるが、放置すれば大惨事の起こる可能性を増大させる恐れがある」
ネ「それはザイオンのことだな?」
ア「君が此処に来たのはザイオンが破壊されるからだ。そこに暮らす生物は全て抹殺され、存在そのものが消される」
ネ「デタラメだ!」
ア「否定は最も予期しやすい人間の反応だ。だが、はっきり言っておこう。
  我々が破壊するのはこれが6度目だ。そしてそのやり方も効率的になってきた」
27名無シネマ@上映中:03/06/15 02:27 ID:pVmvFNRX
ア「今救世主の目的はソースに戻ることだ。そして一旦現在保持しているコードを撒き散らし初期プログラムを書き込む。
  そのあと君はマトリックスから女16男7の23人を選び、新たなザイオンを築く。
  この処理に応じなければ破滅的なシステムクラッシュを引き起こしマトリックスに繋がってる全員を殺すことになる。
  それは即ちザイオンが消滅するのと合わせて最終的に人類が絶滅することを意味する」
ネ「お前達にそんなことは出来ない。生きる為に人間が必要だ」
ア「それは我々が受け入れる生き方のレベルによる。
  ここで重要なのは全世界の人類の死に対して責任を負う用意が君にあるかということ。
  君の反応を読むのは面白い。君の5人の前任者たちも、元々救世主としての使命を果たしやすくする為、
  自分以外の人類に対し深い愛情を抱くように、同様の属性を与えられていた。
  他の者はそれを一般に対し感じたが、君の場合はもっと特別なものになった。一対一の愛だ。
ネ「トリニティ」
ア「折り良くマトリックスに入った。君を救うため命を捨てる」
ネ「ダメだ!」
ア「これで遂に試練の時を迎える。そこでは人間の根本的な欠陥が現れ矛盾が明らかにされる。それは始まりで、そして終わりだ。
  ドアは2つ。右のドアはソースに通じ、ザイオンは救われる。左のドアはマトリックス、すなわち彼女に通じ、そして人類は滅びる。
  君の言った通りだ、問題は選択。だが君の選択はもう分かったな。早くも連鎖反応が見える。
  脳内の化学反応はある感情の兆しを示している。それは特に論理と理性を圧倒する。
  その感情のためにもう既に君には明白な事実も見えない。彼女は死ぬ。そしてそれを止めるために君ができることは何もない。
(ネオは左のドアへ)
ア「フン。希望。典型的な人間の妄想、同時に最大の強さの源であり弱さの源だ」
ネ「俺があんたなら、二度と会わないことを願う」
ア「会わんよ」