【ネタバレ】マトリックス-MATRIX- PART12【レボ】
オラクルとネオの会話(吹替版)でつ
オ「さぁいらっしゃい。噛み付かないから。こっちに来てあなたのことよく見せて。
まぁ凄い、驚いたわねぇ。あなた立派になったのねぇ。気分はどうかしら?」
ネ「あの..」
オ「眠れないのは分かってる。それは後でね。さ、今日はこっちに来て座って」
ネ「立ってるほうがいい」
オ「なら好きにして」
ネ「やっぱり座るよ」
オ「知ってた。さて、はっきりしてる問題から片付けましょ」
ネ「あなたは人間じゃない」
オ「そりゃまた随分はっきりしてる問題ね」
ネ「俺の推測だとあなたは機械の世界に住むプログラムだ。彼(セラフ)もそう」
オ「いまのところ合ってる」
ネ「でもそうだとすればあなたはこのシステムの一部だ。コントロールに関わってる」
オ「続けて」
ネ「そして多分一番はっきりしている問題は──あなたを信じられるか?」
オ「大当たり。困った問題よね、間違いない。しかもあたしがあなたを助けようととして
るのか知る術もない。全てあなた次第。私が話すことを受け入れるか拒否するか
あなたは自分で決めなければ。キャンディいる?」
ネ「俺が受け入れると知ってるんでしょ?」
オ「知らなきゃ大した予言者じゃない」
ネ「だけどもう知ってるならなぜ俺が決めるんです?」
オ「あなたはここへ決めに来たんじゃない。もうとっくに決めてる。
あなたが来たのはなぜ決めたか理解するため。そろそろ分かってる頃かと思ってた」
ネ「あなたが来たのは?」
オ「同じ理由よ。あたしキャンディ大好き」
ネ「なぜ助けるんです?」
オ「私たちは皆すべきことをするために存在する。あたしが興味があることはひとつ、未来よ。
そして私は知ってる──生き残るためには協力しなきゃ」
ネ「あなたみたいなプログラムは他にも?」
オ「いいえ、あたしみたいなのはいない。でも見て。鳥がいるでしょ。
コントロールするためにプログラムが書かれてる。木や風の動きや日の出や夕日を
コントロールするためにもプログラムが書かれてる。プログラムは至る所で働いてる。
予定通りの仕事をきちっとしてるプログラムは目に見えない。存在すら分からない。
だけど一方で、そうねぇ、あなたもしょっちゅう聞いてるでしょ?」
ネ「聞いたことなんかない」
オ「いいえ聞いてる。誰かが幽霊を見たとか天使を見たとか耳にするでしょ。
今まで聞いてきた吸血鬼や狼男やエイリアンなんかの話はみんな予定になかった
行動をしているプログラムをシステムの中に取りこもうとしてるってこと」
ネ「不正な働きをしているプログラムか。なぜ?」
オ「んん、理由はそれぞれだけど。大抵プログラムは削除されそうになると逃げてエグザイルになる」
ネ「プログラムが削除される理由は?」
オ「たとえば故障したとか新しいプログラムに置き換えられるとか。そんなのしょちゅう起こってる。
そうなってしまうとプログラムはここに隠れることを選ぶか、さもなきゃソースに戻っていく」
ネ「機械のメインフレームか?」
オ「そうよ、あなたはそこへいくの。救世主の道はそこで終わる。もう見たでしょ夢の中で。
そうじゃない?そこにあるのは光のドア。そのドアをくぐると何が起こる?」
ネ「トリニティが見える。それから何かが起こる。悪い何かが。彼女は落ち始める。そして目が覚める」
オ「彼女が死ぬのを見る?」
ネ「いや」
オ「あなたは未来が見えるようになったの。時間が存在しない世界を見てる」
ネ「ならなぜ彼女がどうなるか見えない?」
オ「理解してない選択を超えては見ることは出来ないから」
ネ「トリニティが生きるか死ぬか選ばなきゃならないと?」
オ「違う。あなたはもう既に選んでる。あとは理解しなければならない」
ネ「いやだ。そんなことできない。したくない」
オ「だけどしなきゃ」
ネ「なぜ?」
オ「あなたは救世主だから」
ネ「もし出来なかったら?もし失敗したらどうなるんです?」
オ「その時ザイオンは滅びる。時間が来たようね。よく聞いてネオ。
ザイオンを救うにはソースにいかなきゃ。でもそれにはキーメーカが必要よ」
ネ「キーメーカー?」
オ「そう、しばらく前から消息が分からなくなってたけど、とても危険なプログラムに捕まってたことが
ようやく分かった。メロビンジャンと呼ばれるもっとも古いプログラムのひとつよ。素直に渡してはくれない」
ネ「そいつの望みは?」
オ「力を手にしたものが何を望む?さらなる力よ。行きなさい。ぴったり時間通りにね。まずはそれからよ」
セ「急ぎましょう」
オ「どうもあなたと会う時はいつも悪いニュースばかり知らせるようで。本当に気の毒な気がしてるの」
でも会って良かったわ。あなたは私まで信じさせた。幸運を祈ってる」