エイリアンシリーズ Part4

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357名無シネマ@上映中
「1」の凄いところは、俳優たちの卓越した演技力に尽きる。その余りにリ
ラックスした「普通の演技」によって、この時代の宇宙が既に「エリートたち
だけのものではない」ことを、最初の食事のシーンではっきり分からせてくれ
た。おとぎ話のスター・ウォーズは別にして、そんな宇宙ものSFって観たこと
なかった。

惑星に接近する時に一瞬だけ見せる「プロらしさ」に目を見張らせておいて、
クルー同士の「掛け合い」で、いつものことなんだってことを印象付ける。
着陸した後、ケインに「歩いて行ける?」と聞かれて思わず笑ってしまうまで
のダラスの一瞬の間。探検隊に指名されて「契約だから逆らわないけど、内心
は嫌」って感じのランバート。「見えてるか?」と無線で聞かれて指で答える
アッシュ。半田ごてで煙草に火を点けるブレット。どれも堪らなく普通だ。

そうそう、普通の演技と言う意味では、猫のジョーンズも功績あり。普通でな
いのは、主役と言う自意識が邪魔をしているリプリーだけかな。