ロベルト・ベニーニのピノッキオ

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37名無シネマ@上映中
皆さんが知っているピノッキオは木で出来た操り人形ですよね?少年ですよね?
ところが、ベニーニなんです。ベニーニがピノッキオなんです。しかも特殊メークも何もしてないんです。ただただキンキンキンキン金切り声で喚き散らして、無秩序に飛び回ってピョコピョコ跳ね回っている四十絡みのおっさんが、ピノッキオなんです!!
こんな不条理映像、観たことありますか、皆さん?
皆さんが知っているブルーフェアリーは美しい女性の姿をした妖精ですよね?
ところが、ニコレッタ・ブラスキなんです。ベニーニの奥さんがブルーフェアリーなんです。しかも髪の毛を青く染めています(キモイ!?)。でもそれだけなんです。髪の毛青く染めた四十絡みのおばさまがブルーフェアリーなんです!!
こんな不条理映像、観たことありますか、皆さん?
しかも、これ、何かドンデンを用意した勝負ネタだと思うでしょ?
何にもないんです!!(心の叫び!)
ベニーニが「ぎゃーぎゃー」喚き散らして、ピョコピョコ跳ね回って、そのまま終わってしまいました。
もうね、なんというか、それはそれでスペクタクルだと言うしかないです。圧倒されました。
おまけに僕の好きなニコラ・ピオビャーニの美しい音楽だけが救いだと思ってエンドロールの曲だけは堪能していたら、突如としてそこにベニーニのギャーギャーいう歌声が被さるのです!
これはもう、悲劇です。今の所21世紀映画界最大級の悲劇と言っても良いでしょう。
これね、冗談じゃないんですから、ホントに。
悲劇を味わいたい人、3月21日から公開だそうですから。くれぐれも後悔しないように。忠告だけはしておきますです。