931 :
名無シネマ@上映中:04/09/04 15:33 ID:KI8uPlKR
僕の村は戦場だったから見始めようと思うんですが何かお勧めありますか?
ストーカー 惑星ソラリス
この2択からがお勧め。
933 :
名無シネマ@上映中:04/09/05 09:44 ID:/S6EFED1
「鏡」の冒頭で家の前で煙草を吸っている母親のところにふらりと外から
立ち寄ったアナトーリー・ソロニーツィンが戻る時に、草原を風が吹き抜
けてゆく不思議なカットがあり、「タルコフスキー、好き!」(本)でも、どな
たかが『ヘリを使ったのではないか』という推測をしてたけど、今回のデジ
タル修復DVD版「鏡」の特典「撮影風景」で、本当に上空にヘリコプターが
ホバーリングしている写真がありましたね!
色々観ましたが「僕の村は戦場だった」はまだ観てないですが、どんな感じなんでしょうか。
好きな作品はベタですが、ストーカーとノスタルジアです。自分の感性に共鳴する映像と雰囲気
がたまらなく好きなので。
「僕の村は戦場だった」のラストシーンは鳥肌立った
魂が抜けそうになったよ
ソラリス以降の作品を先に見てしまうと、初期の作品群が
物足りなく感じるってことがありがち。力を抜いて見るのがいいよ。
「僕の村」がダメだとか、そういうことではないので念のため。
自分もあのラスト、ガーーーンとやられました。
このころから既にそういう特徴あるんですね。
自分の中では、同時期に見た「灰とダイヤモンド」がモノクロ戦争映画では
ラストの衝撃度や悲惨さで、ある意味双璧をなしてます。
それから、夢のシーン(林檎、井戸、海辺、・・)の、印象的な映像。
瑞々しさでは一番かもしれない。
938 :
934:04/09/08 14:04 ID:jwJjtkNT
>>936 そうですね、自分はストーカーから入ったんですけど、やっぱりそれより大分前の
作品にはタルコフスキーに対して自分が求めてるものについての物足りなさは感じて
しまいます。アンドレイリュブロフとか。作品自体は凄く面白くていいんですが。
今度僕の村買って見てみます。レス頂いたみなさん、ありがとう!
「鏡」の新しいDVD買いました。
前のDVDより画質はいいけど、圧縮率が高いのか
たまにブロックノイズが出るし動きがカクカクする。
5.1ch音声は効果音入れすぎだと思う。
>>939 字幕ももっと少なくして、24p収録してほしかった・・・。
ロシアにはもうあの程度のプリントしか残っていないのか?
941 :
名無シネマ@上映中:04/09/12 03:45:37 ID:6/WLd6cf
タルコフスキーやミハルコフの先生で、
原発労働者の映画撮った人誰だっけ?
名前忘れてしまっ
古雑誌漁ってたらタル先生のコメントが。
タルコフスキー先生
『溝口は映画界のバッハだ』
だってさ。
943 :
ars:04/09/13 22:38:31 ID:M/CcsDK6
ただいまから初めてタルコフスキーを観る(ノスタ
ルジア)。どんな世界が待ているか、期待と
興奮を想像している最中。果たして彼の発する
雰囲気があうかどうか。はたまた眠ってしまうか。
好きになれるか。
期待して挑戦する。
T
最初がノスタルジアかあ
そりゃキツいな
945 :
ars:04/09/13 23:03:02 ID:M/CcsDK6
近所のレンタルビデオ屋には、
鏡、アンドレイルブリョフ、僕の村は戦場だった
惑星ソラリス、ストーカー、ノスタルジアがあり、
ジャケットの印象で決めました。
貴殿はどのような順番で観ているのか、参考までに教えてください。
ん?俺か?
ロシアを離れてからの作品はマニエリスティックな傾向が強いんだよ。
このすれでも数回そんなカキコがあったと思うが、
それを「退歩」とするか「変貌」とするかで評価は別れるが、俺は前者だと思う。
ロシア時代の映像にあった自然な息づかいがかなり重苦しくなってる。
俺は、空リスを最初に見て、後はもう見た順番すら忘れてしまったが、
友人になら、空リスかアンドレイかストーカーあたりを最初にすすめて、
ノスタルジアとかサクリファイスは後にすすめるね。
947 :
ars:04/09/13 23:13:20 ID:M/CcsDK6
Danke gut
まっ、借りたのでうとうとといこうかと思う。
おーい、寝ちまったか〜?w
>それを「退歩」とするか「変貌」とするかで評価は別れるが、
間違いなく退歩。だけどノスタルジア大好き。
面白いことに、ソラリスの劇中で"退歩"の本質が浮き彫りにされてる。
進歩に疑念を持たないサルトリウス。彼との対比で、クリスのだらしなさ,
情けなさが際立つ。できれば見せられたくない、人間の弱い部分をクリスは
体現してる。恥部をこちらに突きつけていて、微妙な感覚になる。
後期2作で現実逃避の匂いをかぎ、"情けなさ"を感じる人がいて当然だと思う。
この2作、登場人物の「思いつめ」の度合いが深まっていて、息苦しくもなってる。
さすがに自分もサクリファイスの鬱屈とした空気は苦手。
ただ亡命前後のいきさつからしても、タルは
「そこ(=信仰の世界)にしか帰るところがない」と思っていたフシがあるので、
自分はノスタルジアに切実なものを見てしまう。
退歩なんだが、切実。重さが切実さを増す。そこに打たれる。
950 :
ars:04/09/14 21:52:56 ID:0pbv5S9J
30分で夢の世界へ。敗北。しかし会話のやりとりは面白いですので
今日は続きを観ます。なかなか良いですね。
今日もダメかい!w
952 :
ars:04/09/15 22:40:47 ID:TPspSoSM
昨日は、1時間15分くらいまで鑑賞できた。
さて今日で終われます。
映像はきれいだし、やりとりは楽しめる会話であるし、
なかなかよきかなぁ。
953 :
ars:04/09/16 21:29:49 ID:fhC0yabI
ようやく観終わり。
ノスタルジーのイメージが緑色がメインとはなんて斬新なのかしらん
と思いました。
三日間か。。
955 :
ars:04/09/19 18:14:29 ID:IDsH96yd
続いて、ストルケルを鑑賞。面白くて一気にいけました。
しかし、なんだか滑稽さにおかしくも悲しくも、色々な
感情を抱くことができました。
ストルケルが最後に悲しむ感情、分かるなあ。
普通に「ストーカー」でいいんじゃない?
957 :
名無シネマ@上映中:04/09/24 21:13:44 ID:PNPOBwVC
>>949 >自分はノスタルジアに切実なものを見てしまう。
>退歩なんだが、切実。重さが切実さを増す。そこに打たれる。
禿同。・・という簡単な言葉では申し訳ない位。
自分の場合、ノスタルジアとサクリファイスをタルコフスキーの追悼上映で見た。
最初にタルコフスキーの「死」があって、そこから作品を見ることになったので
バイアスかかってるだろうけど、やはりこの2作品見ると、胸が締め付けられる思いがする。
あとサクリファイスはある意味、まぎれもなく遺作らしい作品と思う。
やっぱりこの2作はちょっと異色かな。
作品とタルコフスキー自身とが分ちがたいところにあるというか、
どうしても彼の実人生に思いを馳せずにいられなくなるんだよね。
958 :
名無シネマ@上映中:04/10/01 02:03:37 ID:RADsudFr
鏡のDVDってみかけないけど、普通に売ってる?
>958
トールケースで、カラーのジャケットの鏡のDVDを
タワーレコードで見かけましたよ〜。
正直、RUSCICO盤はオススメできん。PAL→NTSC変換でモヤモヤしてるし、
圧縮ノイズが結構キツイ。
だからといってどこのDVDを買えばいいんだという話だが。
クライテリオン出してくれ
ソビエト時代のものは規制がかかっていたと思うので
ルブリョフが上映禁止になって
自分のやりたいものをやるために色々工夫をしただろう
『鏡』『ソラリス』『ストーカー』と難渋で何かを言うために何かを言わないような
変な感じが増している
亡命二作は逆に、言いたいこと言ってるように見えるけど
そのままのことが言いたいわけではないという感じ
リリシズムと叙事詩の時代
『ローラーとバイオリン』『僕の村は戦場だった』『アンドレイ・ルブリョフ』
寓話の時代
『鏡』『ソラリス』『ストーカー』
亡命二作
『ノスタルジア』『サクリファイス』
こう分けるとどの時期も面白いけど、亡命二作の得体の知れない、他の監督には真似できない感じは捨てがたい
>>961 >亡命二作は逆に、言いたいこと言ってるように見えるけど
ああなるほど、そういう見方もあるのか。
でも俺なんかは、ソ連時代の「ルブリョフ」とか「ソラリス」にくらべると
よくもわるくも「停滞」した印象が、絵にも話にもあるな。
亡命もあるけど、体を悪くしたんじゃないかとゆう気もするな。>ノス&サクリ
たしかに得体も知れないけど、あれはソ連時代だったら抑圧のもとにありながらも
それをきちんと形にしていた(できた)のではないかという気がするのですよ。
966 :
名無シネマ@上映中:04/10/09 19:54:18 ID:kQ3Am9EQ
サクリファイス、遺作だったのか。
遺作らしい暗鬱な雰囲気と、そこから救いを求めようと祈る感じがよかったな。
ここ最近タルコフスキーを一気に見て、
「僕の街〜」のみずみずしいリリシズムもいいけど、
このサクリファイスの感触も好きだな。
「停滞」と上で言っているけど、それが世界全体の停滞にもなってるし、
暗鬱な個人的状態の反映とも見える。それが、やっぱすごいなぁ。
一般性(大ヒット!)とかとはかけ離れた世界だけど、素晴らしい鬼気迫る世界だった。
「ノスタルジア」と「ソラリス」も見てみるよ。
俺はタルコフスキー知ったのが『ノスタルジア』で
『ソラリス』も存在は知っていたが、監督を知らなかった
公開が確か83年くらいで大ファンになってしまって
ソビエト映画祭とかに通って全部見た
それで新作『サクリファイス』の噂が伝わってきて
タルコフスキー自体の国内での認知度もそのあたりでかなり上がったと思う
しかし『サクリファイス』公開後まもなくして伝わってきた情報は
彼の死だったのだ
ほんとうに残念だと思ったよ
ソクーロフのスレが無いね。
今度昭和天皇の映画つくるんでしょ?
嫌われちゃったのかね、左翼に。
映画に政治は関係ないと思うんだがね。
詩人の吉増剛造なんかも、ファンだと思ったが。
>968
ずっと前にあったんだけど、なぜかものすごく荒らされたんだよ。
それで誰も立てないんじゃない?人気無いからかもしれないけど…。
エルミタージュ幻想はBS-hiで放映された後に
地味に劇場公開されてたよね。
アスカリアンの作品は好きだけど、あの人「アヴェティック」と
「ノスタルジア」は似てますねって言われたとき、タルコフスキーを
侮辱するような発言をしてるんだよね。
「タルコフスキーたちの反体制主義は西側に作品を高く売る
ためだったとサンパウロのディレクターから聞いた、
たぶんそうなのでしょう」って言ったり…。
あくまでタルコは恵まれた人間で、自分は彼よりずっと
厳しい状況におかれているんだから一緒にしないでくれって
感じだった。
>>969 アスカリアン、似てると言われると反発してしまう気持ちからなら分からないでもないけど・・・
パラジャーノフもめちゃくちゃ厳しい状況だったのに関わらず、タルコフスキーと親しい友人で
尊敬しあってたらしいのとは対照的だなぁ・・
旧ソ連出身の映画作家にとって、タルコフスキーは壁のような存在なんだろうか?
ソクーロフはタルコフスキーの映画をどう評価してるのかな?
>>970 乙!あとで読んでみます。しかし泣きながら目が笑ってますぜw
ソクーロフは「モスクワ・エレジー」ってタルコについての
ドキュメンタリー作ってるけど映画をどう評価してるかは
知らないなー。このドキュメンタリーを観てみたい。
>>969 個人的に晩年のタルコフスキーの作品における美学面からすると、
これまでの美学をなにか戦略的に使い回してるような感じはする。
ついでに、俺もアスカリアンは好きだけど、創造的な才能はないと思う。
まぁ、芸術を見分ける才能はあるのだろうけど。
>>971 パラジャーノフはタルコフスキーを尊敬はしていただろうけど、
タルコフスキーの作風を全面的に称賛していたとは思えない。
とはいえ、断言はできないんだけど。
よくタルコフスキーは揺るぎない芸術理念を持っていたとか言われるけど、
個人的には晩年のタルコフスキーには自らの芸術理念を信じるというより、
自らの芸術理念にすがるしかどうしようもなかったんじゃないかと思う。
と、同時にすがるしかない自分自身を心のどこかで批判してたんじゃないかな。
(゚д゚)ウマー
976 :
名無シネマ@上映中:04/10/20 01:46:15 ID:QeaolVog
あげだろ
(゚д゚)ウマー
ほほぅ
トリアーもタルのマニアだけど、タルの映画について言ったり書いたりしたものはあるのかな?
さあ?