「ポーランド３部作」を語ろう

アンジェイ・ワイダ監督の名作「世代」「地下水道」「灰とダイヤ
モンド」について楽しく真面目に語りましょう。

まずなんと言っても「灰とダイヤモンド」のラストシーンでしょう。
白黒画面の美しさとゴミ捨て場で悶え死ぬマチェックの悲惨さ・・・
「プラトーン」でも似たようなシーンがありましたね。

「地下水道」のラストも壮絶でした。
「おれの軍隊だぞ！おれの・・・」と言い残して再び下水道に戻っていく
隊長。そして、派手なＢＧＭも「ＥＮＤ」の文字も無く、ただ裏切り者の
兵士の死体が転がっているのみ・・・

ズビグ二エフ・チブルスキー・・・

このなんとも舌を噛みそうな名前を
忘れる訳にはいかない・・

あれは演技だったのか、それとも地であったのか。「灰とダイアモンド」

今だ、悩みつづけています。時代の生んだ役者でしょう。

>>4
ポーランドのジェームス・ディーンですね。

「世代」は「ポーランド３部作」の記念すべき第一作だったのに、初
公開当時は日本で公開されませんでした。
１９８０年に入ってようやく日本でも公開されました。

＞４
彼は若くして事故で無くなったそうです。

皆さんもっと語りましょう。
確かにこの３部作今の目で見ると地味かも知れませんが、名作とはこれらの
作品の事です。

おお､こんなスレが！
記念かきこ

アンジェイ･ワイダ、沢山撮っているのになかなか話題になりませんね。
『白樺の林』､すごく見たいのですがビデオが出ていないみたいで･･･

＞１０
確かに。
ワイダ監督及び彼の作品はもっと評価されるべきです。

この３部作はかっては自主上映で毎日の様に上映っていました。
（今もやっているかも知れませんが・・・）
いつか見に行ってみたい物です。

「ベトナム戦争映画」なんかに比べてより重厚な作りでした。

「地下水道」のクライマックス。
デイジー「もう大丈夫・・・すぐ出口よ」
しかし彼らの目の前には頑丈な鉄格子が・・・・・
なんともやり切れないシーンでした。

＞４
チブルスキーは「灰・・・」の後に「夜行列車」と言う作品にも出ていました
。そちらも是非御覧下さい。（多分ビデオ出てると思いますが・・・）

「地下水道」


すごいよ、これ。こんなに重くて暗くて狭くて怖いのに、面白いんだから。

アンジェイ・ワイダはポーランドの大統領を一時やってましたね。

「灰とダイヤモンド」ではラストの他にもうひとつ、非常に印象的なシーンが
ありました。それは

宿屋に泊まったマチェックが注がれた酒に次々と灯をともしながら友の名を口
にする

と言う物でした。あのシーン、死んで行った戦友達へのマチェックなりの哀祷
の意が込められていたんでしょうね。

ポーランドの政治とかはあんまり詳しくないけど共産党政権下でよくこんな映画つくれたなーって感じる
｢地下水道｣なんてワルシャワ蜂起のときにソ連がした事への恨みが画面からあふれ出てくる。
｢世代｣って映画は見たこと無い。ワイダ監督の代表三部作は｢地下水道｣と｢灰と〜｣、
｢鉄の男｣(これも未見だが)って聞いたこともあるけど

>>17
はマジですか？

＞１９
「世代　ＰＯＫＯＬＥＮＩＥ　１９５４年作」
は「地下水道」「灰とダイヤモンド」と共にワイダ３部作を構成する重要
な作品でした。
ワイダ自身も抵抗運動に参加しており、その追憶が「世代」に凝縮されていました
。
「世代」の背景となる時代は、１９４３年頃、ワルシャワ・ゲットーのユダヤ
人の蜂起の問題も触れられていたそうです。
なお、この作品には「灰とダイヤモンド」出演以前のズビグニエフ・チブル
スキーと後年の名監督ロマン・ポランスキーが出演しておりました。

ちょっとスレ違いだけど。

うちの近所の小さなビデオ屋に､イェジー・カワレロウィッチの｢影｣が
あったので借りてきたのですが、それにしても画の美しいこと。
昔のベルイマン作品を見てその白黒撮影の見事さに感嘆した覚えがありますが、
これもなかなかです。

それにしてもこの３部作と一連のベトナム戦争映画の、この温度差はなんでしよう。
１９さんもおっしゃっていた様に、「国を侵略された恨み」「国を傷付けられた
悲しみ」が盛り込まれているのが大きな違いと言えるでしよう。（ベトナム
戦争映画は、あくまでアメリカがベトナムに乗り込みますから）

１です
２２様、いえいえ。
「影」ですね。時間があれば是非見たいと思います。
所でワイダの作品は日本未公開の作品が多いです。
「灰」（１９６５）
「天国への門」（１９６７）
「白樺の林」（１９７０）
などが未公開です。ただし、その後公開された物もあると思います。

「灰とダイヤモンド」の詩・作ツィプリアン・ノルヴィト

燃えさかる焔が　燃え上るたいまつの如く

君から吹き出るとき・・・君は自由の身なれど

それを知らず　あるいはまた　君の手にある

もの　すべて失われたりともそれを知らず

君は知らず　灰も昏迷もすべて燃えるもの

より残され・・・あるいはまた　その灰の底に

ダイヤモンドが横たわり　永遠の勝利のあかつきに

星の如く輝けるを・・・もし輝ける

ダイヤモンドが灰の底に残るならば・・・

ワイダ監督が大統領していたって､本当ですか？
誰か教えて下さい。何回もすみません。

ttp://www.inamori-f.or.jp/KyotoPrizes/contents_j/laureates/profile/co_03infandrzej.html
ここで見る限り大統領についたことは無い。少しは自分で調べな

ググルで｢アンジェイ・ワイダ＆大統領｣で調べると
ttp://www.e.okayama-u.ac.jp/~taguchi/kansai/okimur12.htm
こんな記事もあった。ワレサ氏も懐かしい、日本未公開作か？

この３部作には私の好きなキャラが沢山出て来ます。
マチェック、ディジー、クリスチナ、ザドラ、コラプ、スタフ、ドロタ、セクワ
・・・・
キャラクターとしてはフィクションですが、あの地獄の様な戦争の中で彼らの様
な若者達は実在したのかも知れません。

灰とダイヤモンドのマチェックとアンジェイは「地下水道」のワルシャワ蜂起の
生き残りで、酒場のシーンは蜂起で死んでいった仲間達を偲ぶもの
ワイダ自身はポーランド国内軍と直接関わっていなかったが彼の奥さんは
ワルシャワ蜂起の生き残り
俺の先生の叔父さんはマチェックの組織に所属していてソ連軍に処刑された。