BLACK HAWK DOWN 【15】

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229名無シネマ@上映中
うるせぇ!すっこんでろ!
★★★「昆虫射的遊戯」物語 ★★★
隣の島に住んでいる太郎君は、大の昆虫好きです。いろいろな昆虫を採取しては観察していました。
そのうち太郎君は、自称「知能指数1300の頭脳」を使って、昆虫型の機械を作りはじめました。
はじめは安全な昆虫機械を作っていたのですが、だんだんSF好きの虫がうずいてきて、危ない昆虫機械へと改造を始めました。
「やっぱり、クワガタ虫はレーザーだな」とか、わけの分からないことをつぶやきながら、13種類の昆虫機械を太郎君は完成させました。
太郎君はけっこうケチなので、たくさん作っても、僕には見せびらかすだけで一つもくれませんでした。
ところがある日、まっ黒になった太郎君がやってきて、僕に昆虫機械を差し出しました。それはトンボの形をしている昆虫機械で、太郎君の一番のお気に入りのものでした。
「これ貸してあげるから、あとはよろしくな」
「えっ、どういうこと?」
僕はびっくりしてしまいました。貸してくれるのは嬉しいんだけど、なにか怪しい理由があるに違いありません。
「おらは、君に全てをまかせて旅に出る。あとでこの手紙を読んでくれたまえ」
太郎君は、そう言い終えると、僕の手に手紙を握らせて走り去ってしまいました。
僕は嫌な予感がしたので、すぐに手紙を読むことにしました。
そこには汚い字で、こう書いてあったのです。
「ちょっとした手違いで、昆虫機械が自分で増殖を始めてしまった。
おらの島は昆虫機械に焼き尽くされた。
嬉しいことに昆虫機械の大軍は、君の家に向かっている。
トンボを貸してやるから、おらの島にあるカブトムシを壊してくれ。
カブトムシが昆虫を増殖させる機械になっているのだ。
あ、トンボは貸してあげるだけだから、もし壊したら弁償してくれよ」。
勝手な内容にあきれながら、僕は太郎君の島の方角を見ました。
そこに見えたのは、いつもの緑豊かな島ではなく、赤茶けた岩の塊でした。
「ゲームを作った後に物語を無理してつけようとするから、こんな展開になるんだ・・」
そうつぶやきながら、僕はトンボの操縦桿を握りました。
http://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/game/se064819.html