941 :
923:03/05/17 11:06 ID:hownW137
>>934-
>>935 素晴らしい意見だ。
完全に同意する。
>>885もそういう意味で「踏絵」を使ったのならこの場で謝罪するが、
>しかしデヴィッドの「愛情」を「作り物の玩具の仕込まれた愛」と切り捨ててしまうと、
>あなたも自分自身の中の何を失うことなる……踏み絵みたいな映画だね
この文章からしてデイビッドの愛?を理解できない人間を差別化する意図で使用している
と思われるので不要だろう。
>>938 横レスで大変申し訳ないが元々俺が発端なので気になった。
>>916氏の指摘はもっともだと思うのだが。
>でも、だからって意見や感想の違いを「妄想」扱いするのは嫌悪するよ。
きちんとした根拠に基づいた反論に、理論的な反論をしないまま自分の考えに固執
する(これを悪く言えば妄想と言う)のは
>>916氏の
>自分の意見を他人に読ませることを目的としているのに、それに対する
>反論・意見を言われたくないと言うなら、それはあまりにも身勝手と言うモノ。
という指摘を受けて然るべきではないだろうか?
あなたは俺と同じように、自分のこの映画に対する理解を深める意図があってこの
スレに来たのではないのだろうか?
ただ個人的な感想を述べるに留まるのならそれでも一向に構わないとは思うが、それ
なら反論への反論は不要だろう。
>>941 >でも、だからって意見や感想の違いを「妄想」扱いするのは嫌悪するよ
は、元々909の意見に対してのレスです。
909は
>>904-905へのレスですが、後半は↓
>あなたはこの映画の中心から目をそらし周辺の都合のいい所を拾い上げて勝手に
>『本当はこういう話なんだ!』という虚構を作り上げてそれに感心してるようです。
>つまりあなたが褒めていてるのは自分自身で作った話です。
904はちゃんと自分の意見を言ってるし、(
>>920につづきもある。)
「他の人」に対して高圧的でもない、真面目な考察だった。
だから、909に対して
>>914-915を書いたんですよ。
名前も「886」と入れて、904じゃない事もアピールしたつもりです。
909に「それは失礼な物の言い方だ」と指摘しないで放置すれば
「人を不快にする一文」が蔓延すると危惧したからです。
もういちど書きます。
914>自分の書いた感想に
>>良ければ細かく教えてくれないか?(かなり皮肉っぽいが)
>と、レスが付けば頑張って書いたりする。
>掲示板での、こういうやり取りが楽しいからね。
915>映画「A.I.」を観た人全員が、同じ感想を持つわけがないし
>そういうジャンル分けのできない映画だと思ったほうが楽しいよ。
なんだかんだでこのスレ伸びるね。公開されてからかなり経つのに。
>>942 じゃあ私ももう一度言おう。
>あなたはこの映画の中心から目をそらし周辺の都合のいい所を拾い上げて勝手に
>『本当はこういう話なんだ!』という虚構を作り上げてそれに感心してるようです。
>つまりあなたが褒めていてるのは自分自身で作った話です。
と言っただけで「妄想」だとは一言も言っていない。
失礼にも妄想扱いしたのはあなただ。
断片を拾い集めて自分の間違った意見を作り上げる事は「妄想」とは言わない。
誰もそんな事は言っていない。あなた以外は。
あなたはまだ
>>904-905>>920に恥をかかせ足りないのだろうか。
「妄想」と言うのであれば映画の中にありもしない内容を並べ立てて勝手な感想を言う
という状態が近いだろう。
それはあなたの
>>893-894などが近いかも知れない。
でも私は妄想として攻撃する気はない。実際しなかった。
自分にはありえない意見として参考になるからだ。
人の意見に「それは違う」というのは健全な事だ。
それが受け入れられないのならこんなところに書き込まない方が良い。
>>931 >>>一つ
気が向いたら第3部の解釈を語ってくれ。
>>>2つ目
身に覚えが無いならスルーすれ。まんまガキだな(ゲラゲラ つーか、void知らんのか?
>>>俺はあくまでこの映画についてのみ語っている。
だからさー、映画について語れよ。映画での人間の定義は「夢を追うこと」で、
デビは夢を追い、あの手この手でママンに到達した。だからデビはいちおー人間だ。そーゆー甘ったるいラストだ。
いやオレが考えるに人間には○○が必須でデビはそれを満たしてないから人間じゃ無いなんて話は、外野の雑談だ。
>>908でいう「映画を語る上で最も基本」ではない。まぁ、感想を語る上では基本だろうな。
どーでもいーことだが、自我の話をしたいんなら少しは整理してからにしろ。
>>929の「自らの存在理由を見失った暴走」は、まんま自我だろ。
>>932 ホウレンソウ食え
>>933 だからそれは、「街で買ってくる」という目標を設定する能力を獲得したっつーことだろ。
inprintされた目標を完遂した後に、新たな目標を設定し動き出す能力を持ってるってことだろ。
家族への愛情はinprint由来でも、家族が恋愛の対象でないと悟った後にクラスメイトに目をむけた経験が
一度くらいあるだろ?
>>933が、いまだにママンのスカートに隠れてる坊やでなけりゃーな(ワラ
って
>>903>>911>>921のあたりに書いてあるからよく読め。
>>937 >君たちは、飼っているペットがどうしても飼えなくなってしまう事情が・・
これは、「ロボットにリセットボタンを付けれ」以外の何なんだ?
それに、あなたとおなじふあんをかんじてるなんて、かいていませんよ:-)
946 :
942:03/05/17 23:58 ID:vXaCGn2q
>>944 >あなたはこの映画の中心から目をそらし周辺の都合のいい所を拾い上げて勝手に
>『本当はこういう話なんだ!』という虚構を作り上げてそれに感心してるようです。
>つまりあなたが褒めていてるのは自分自身で作った話です。
これを、どういう意味で書いたかは、あなた自身がよく理解しているはずです。
>人の意見に「それは違う」というのは健全な事だ。
と本当に思うなら、他の人があなたと違う感想を持っても「健全な意見」でしょ。
私はそう思ってる。
>あなたはまだ
>>904-905>>920に恥をかかせ足りないのだろうか。
誰がそんな事をした?
詳細な反論レスを返した
>>924は『「A.I」のヤナところ』で、決して私では無い。
反論されたからって、それが「恥」になるとはどういう意味?
>人の意見に「それは違う」というのは健全な事だ。
本当に、君はそう思っているのか?健全な意見ならなにも恥じる事は無い。
ちょっとキャラを変えて、丁寧キャラに(笑)。
>>945 > >君たちは、飼っているペットがどうしても飼えなくなってしまう事情が・・
> これは、「ロボットにリセットボタンを付けれ」以外の何なんだ?
もう一度そのまま転記しておきます。
>君たちは、飼っているペットがどうしても飼えなくなってしまう事情ができたときに、
>過去に戻ること(リセット)もできず、他の飼い主を捜せるのでもなく、
>保健所で殺さなければならないという法律があったら、それに疑問を感じないのか?
この文章から(もちろんそれまでの議論の流れを汲んだ上で)、
「リセットボタンを付けれ」という理解になるとは、書いたときには思いませんでした。
この文章の核は、リセットボタン云々ではなく、文末の
「(選択肢の極めて狭い無理な設定の)法律があったら、それに疑問を感じないのか?」です。
ペットを飼う際に、「過去に戻る」なんて現実的に不可能。
つまり、リアルなペット・子ども(その前の議論の流れが、ペット云々、デヴィが人間云々、を受けて)を
育てる決意をする際に、リセットを考えるのは、現代科学ではほぼ不可能ということです。
だとすれば、もし育てる責任を負うことができなくなったときに、
その対処法として、「保健所で殺す」という選択肢しかないというのは、
選択肢としてあまりにも狭すぎる。商品として、あまりにも現実離れした条件ではないでしょうか?
(つづき)
もちろん、リセットボタンを付けることによって、それらをカバーするべきだと言うつもりもありません。
(ただし、それらの条件を考える際に「リセットボタンを付ける」ということも検討する
必要があるでしょう)
デヴィッドを育てる条件の選択肢が、あまりにも少ないことを、ペットの場合において説明したのです。
しかし、デヴィッドは、そういう設定になっています。
その設定に、元々無理がある、ということを、この例文で読みとってもらいたかったのです。
お分かりいただけましたか?
> それに、あなたとおなじふあんをかんじてるなんて、かいていませんよ:-)
これも不思議な解釈ですね。
私はいつ、「あなたと私が同じ不安を感じているようだ」と書きましたか?
具体的に、どこの箇所を読めば「同じ不安を抱いているようだ」と読みとれるのか、指摘してください。
本当に、ちゃんと読んでますか?
あなたのような解釈になるような文章じゃないと思うんですけど……。
もし、斜め読みしていたなら、今からでも遅くないんでもう一度読んでくださいね。
949 :
946:03/05/18 09:33 ID:2CMMab4n
朝になって946を読み直したら、書いた事がぜんぜん面白くなかった。
正直、長文妄想レスすまんかった。
私が恥をかかせた人には申し訳なかったね。
950 :
923:03/05/18 11:00 ID:2xwIopgN
>>945 君に俺の考えを理解してもらおうと考えたことは全く無駄だったようだ。
君の今回のレスはこれまでで一番低劣で内容がなく、煽り以外の何物でもない。
返事はもういらないし、要求されてもしないからそのつもりで読んでくれ。
>気が向いたら第3部の解釈を語ってくれ。
だから「甘くない」と書いたんだが。
ここまで俺と議論してデイビッドに対する俺の解釈を知っているはずなのにそれでは不十分だというのか?
これまでの俺のレスの内容を読み返せばあの短いラストについての俺の解釈を考えることなど造作もないことだと思うが。
また君の台詞だが、いちいち細かく説明しなければ分らない小学生なのか?
>だからデビはいちおー人間だ。そーゆー甘ったるいラストだ。
なら教えてあげよう。↑結論はこの反対だ。
>
>>908でいう「映画を語る上で最も基本」ではない。
自分の意見とはいえ、何度見直しても矛盾がないから自分では基本だと思っている。
そして自分では見えない矛盾がないか確認するためにここに書いたのだ。
その結果より一層確信ができた。
>だからさー、映画について語れよ。映画での人間の定義は「夢を追うこと」で、
「人間の定義は夢を追うことだ」と本当に映画の中で言ったのか?
もし言ったとしてもそれは(自分の)が頭についていないとおかしいと言っているのだ。
君は映画の中で(この映画とは言わない)間違ったことを言っていても疑いもせず信じ込むタイプのようだ。
951 :
923:03/05/18 11:00 ID:2xwIopgN
↑続き
>
>>929の「自らの存在理由を見失った暴走」は、まんま自我だろ。
なぜそうなる?これまで数レスをかけて単なるメカのエラーだと言っているのに。
そんなに人の言葉を曲げてまで自分の意見を通さないと気がすまないのか?
人間的な表現だとかいうつまらない揚げ足取りならよしてもらおう。
>だからそれは、「街で買ってくる」という目標を設定する能力を獲得したっつーことだろ。
>inprintされた目標を完遂した後に、新たな目標を設定し動き出す能力を持ってるってことだろ。
これこそ俺が映画の中で描かれていないことを理由に俺がこれまでの全てのレスで否定した部分だ。
デイビッドは「自分がなぜ母親を愛するのか」を考えたことがない(少なくとも映画の中では
そういう描写がない)と言っているのだ。
この映画について語れというならまず自己を振り返る必要があると思うが。
詳しくは
>>923、
>>925、そして俺のレスではないが
>>933を”分るまで”読むといい。
君の相手をするのはもう遠慮するが、これまでの議論だけは無駄ではなかったと思う。
ありがとう。
952 :
923:03/05/18 13:38 ID:2xwIopgN
>>945以外の人へ
デイビッドに自我はないというのが俺のこれまでの主張だが、それでは量産型デイビ
ッドを祖先に持つ未来のAIは果たして自我を持っているのだろうか?
人類が絶滅しその支配から解き放たれた後も行動し続けているのだから2000年の
長い間に自我を持つようになったとも考えられるし、遠い昔に人間がインプットした
行動の根源となる命令を忠実に守っているのかもしれない。
「人類が滅びた後もAIという種を絶やさずより進化し繁栄させるのだ」という命令を。
そう考えれば人類は彼らにとって神だという既出の解釈も決して的外れではない。
いずれにしろあの第3部だけを見てそこまで読み取ることは不可能だし、一つの結論
を出すべきでもないだろう。
953 :
923:03/05/18 16:37 ID:x/ZWlcJ3
↑続き
それではデイビッドはあの後どうなるのだろうか?
>>945で書かれているように願いが仮にとはいえ叶ったことで、母親を追い求めるこ
とをやめて自分の意志で新しい目標を見つけることができるだろうか?
答えは明確な”NO”だ。
母親を愛するというただ一つの目的で作られたロボットであるから、その命令を未来
のAIが何らかの方法でリセットし新たな目標を与えない限り哀れなまでに母親(の
幻影)を追い求めるだろう。
>>865氏が書いたようにようにクローンの元になる母親の毛髪が尽きるまでクローン
を作ってもらっては死なせることを繰り返し(なぜクローンが1日しか生きられない
のかは疑問だが)尽きた時にエラーを起こして自分をデリートしようとするか、ひょ
っとしたら母親そっくりのAIをデイビッドを愛しているという人格設定で未来のA
Iに作ってもらうかもしれない(こちらの方が可能性としては高い)。
954 :
923:03/05/18 16:49 ID:x/ZWlcJ3
↑訂正
×愛しているという人格
○愛するという目標
>>950-954 >母親を愛するというただ一つの目的で作られたロボット
「人間に愛されるという目標を持った」AIの間違いじゃないの?
>その命令を未来のAIが何らかの方法でリセットし
いや、デイビッドの世代でもリセット出来る。
なぜなら、人間は定命だから。
パスワードをインプットをした人間がその生涯を閉じれば
愛情を持ったAIが、その人物を追い求めても墓の中なのだからね。
ボビー教授もキューブリックもスピルバーグも、人間が永遠にいきられない事は知ってるさ。
なんだよ戦意喪失かよー
結局、「デビはロボットだから人間じゃ無い」しか伝わってこなかったなー
人間が「存在理由を失った暴走」すりゃ人格崩壊で、
デビの場合は頭の中が計算式だから(←見たんか?)エラーだとか、
人間だってデビと同じプロセス(inprint云々)を経ていると3回も書いたのに、
デビは次のステップ(クラスメイト)に進めるはずが無いとか、
A.I.って言葉の意味、知ってるのかなー
それとも7歳児にして「自分がなぜ母親を愛するのか」とか考えてた秀才クンなのかなー
答えは出たのかなー 気になるなー でも、もーレスくれないみたいだしなー
どーでもいいことだが、
自我ネタ続けたいんなら、7歳児の自我について少しは共通理解を図った方が良いと思うなー
オレが7歳の頃は、親の笑顔を見たいがために勉強してたなー
自分の夢のためとかクラスメイトの注目をとか考え始めたの、いつ頃だったかなー 忘れちゃったなー
>そして俺のレスではないが ワロタ
957 :
923:03/05/18 21:02 ID:LNXGanMs
>>955 >「人間に愛されるという目標を持った」AIの間違いじゃないの?
いやデイビッドは母親が自分を愛するようインプットしたロボットだ。
過去レスではデイビッドのことを「母親を愛し愛されることが目的のロボット」と
呼んでいたが長いのでつい略してしまったようだ。
ロボットという表現は機械の体という意味で使っているのだが、気に入らなければ
AIに読み替えて欲しい。
「AI」だとどうしてもパソコンのプログラムを連想してしまうので。
>いや、デイビッドの世代でもリセット出来る。
いや、
>その命令を未来のAIが何らかの方法でリセットし
↑この部分は2000年の間氷の下に閉じ込められていたデイビッドの話をしているのだが。
あのデイビッドの命令をリセット出来る(それが未来において可能ならばの話だが)のはデイ
ビッドを発掘した未来のAI以外に存在しない。
>パスワードをインプットをした人間がその生涯を閉じれば
次にあなたが言う仮定の話↑だが第3部において2000年後に目覚めたデイビッドが本当の母親が既
に生きていないことを知ってもクローンの母親を蘇らせたのが何故か考えて欲しい。
「一目でも母親に会いたかったから」という意見が聞こえてきそうだがそれは違う。
狂気とさえ感じるほどに追い求めた母親の死を「ロボット」のデイビッドが「冷静」に受け入れ、
自ら命令をリセットしたなら、あくまでもロボットであるのだからそもそもそんなことは願わないだろう。
次に「命令をリセットした後人間の心に目覚めたから」という意見が出そうだがそれも違う。
もしそうなら、まずは本当の母親が2000年前に死んだことにとてつもなく大きなショック
を受ける場面(自殺を図る等)がなければ狂気のデイビッドをここまで見続けてきた観客は納得できまい。
つまりそういう場面がないということは、命令をリセットできないロボットのデイビッドが命令どおり
母親の幻影を追い求めたと解釈するほかはないだろう。
958 :
955:03/05/18 22:57 ID:Fq72b/JK
>>957 >母親を愛し愛されることが目的のロボット
そこは「母親」じゃなくても良いように思うけど・・・
たとえば「男性」がパスワードをインプットしたら、父親として愛するだろうし
5歳の坊やが、自分の「兄弟」としてパスワードを入力するかもしれないからね。
そしてパスワードを入力した人類は寿命が尽き
愛を知ってしまった彼等は生き残る。
2000年経っても、その思い出は美しいまま彼等の中に残っているかもしれませんよ
愛をリセットしたいとは考えないかも・・・
959 :
923:03/05/18 23:55 ID:LNXGanMs
>>958 >そこは「母親」じゃなくても良いように思うけど・・・
申し訳ない。
確かに命令をインプットする前の目的は「命令をインプットした人間を愛すること」で
あって性別や年齢等は一切問われない。
ご指摘のとおり「作られた」の部分は表現の誤りだ。
ただ俺は量産型デイビッドではなく命令をインプットされる前のデイビッドでもなく
あくまでも母親を愛するようインプットされた後のデイビッドについて話しているの
でその部分は「母親を愛し愛されることが目的のロボット」と読み替えて欲しい。
>愛をリセットしたいとは考えないかも・・・
便宜上デイビッドが母親を想うことを愛と呼んでいるが実際は難しい問題だと思う。
ときメモを始めとするバーチャル恋愛ゲームにはまっている人達のことを考えると
全く会ったこともない人間がインプットした「愛情」を全くの偽物と決め付ける
のが本当に正しいのか俺には分らない。
それを決めるには人間同士の愛とは何かをまず考えなければならないが、俺には
その答えを今すぐ用意することは出来ないので良ければあなたの解釈をまず聞きたい。
個人的な感想だが、作り物の愛を本物だと認めた時に自分自身も作り物ということに
なる気がして絶対に受け入れられないのだ。
俺に言えるのはデイビッドの意志でリセットするしないを決めることは映画の基本設定上
絶対に出来ないことになっているということだけだ。
だから
>>953でデイビッドのその後について考えてみたのだがどうだろうか。
>>956 私の
>>947-948に対してあなたは戦意喪失ですか?
それとも、もっともっと分かりやすく書かないと、理解してもらえないのかな?
議論は尽くされ「1日1レス」氏の誤った部分は全て明らかになったと思う。あとは氏が
それを認めるか否かという事だけであり残り少ないスレをそのことで費やすのは勿体無い。
私からは「1日1レス」氏は「人工知能とはその定義として目標遂行のため学習と推論を
行う事ができる機械である」という基礎的な知識が不足しているのではないかという事を
指摘するにとどめ自らの論を進めたい。
さて、先に上げたコーヒーの例えであれば、「豆が切れていれば豆を買いにゆく」という学習+推論の他に、「コーヒーの代わりに紅茶を進める」という方法だって学習+推論の
帰結としてあり得る。つまり、人工知能としての能力に限定が無いという仮定の下であれば、
デイヴィッドは「愛する対象を変更する」という行動は学習+推論の結果の行動として
ありうるという事である。もちろん実際は「刷り込みにより変更不可能」であるわけだが。
この事を取ってみてもこの設定がいかに理不尽であるかが分かる。
「チューリングテスト」を御存知の方もいると思うが十分に進歩した人工知能であれば、
人間と区別する方法は存在しないと考えられている。(異論もあるが)
人間の要件として「自我があること」は定義としては不十分で不正確だろう。
我々が「良き自我の要素」として思い浮かべる、友愛や克己、自己目標、自意識といった
ものは十分につくされた学習+推論の帰結との区別が非常に難しい。ほとんど不可能で
あると思う。3部で登場するモヤシマン達は十分に進歩した人工知能と考えて間違いは
あるまい。彼等を人間とをその発言、行動から区別する事は不可能であろう(もちろん感情という要素も持っている事が映画から伺える)。以上からもこの映画がデイヴィッド
に課した制約は人工知能という設定ではなくむしろ、「不当に強調されたロボットらしさ」
である事が伺える。
>>961 御指名の人物では無いですが・・・質問。
>デイヴィッドは「愛する対象を変更する」という行動は学習+推論の結果の行動として
>ありうるという事である。もちろん実際は「刷り込みにより変更不可能」であるわけだが。
デイビッドの「愛する対象」は、父や兄でもあるように見えましたよ。
テディを抱く。「助けて」とマーティンにすがる。ジョーの手を握る。
これらも「愛情表現」ではないですか?
『「A.I」のヤナところ』さんはどう考えますか。
愛とは反対に「嫌う」という感情は
「>学習+推論の結果の行動として」デイビッドに起こると考えますか?
『「A.I」のヤナところ』は、正しい行動なら人から嫌われないと考えますか?
963 :
名無シネマ@上映中:03/05/19 18:24 ID:uy1VhObE
この映画の骨格がキューブリックであることをもっと重視したほうがいいんじゃないだろうか。
キューブリックファンなら同意してもらえると思うけど氏の人間描写は「動物生態学者のような客観に徹
した視線」を貫いている。要するに他の種(動物や場合によってはHAL9000のような機械)と比べて
「人間」というものになんら特権を与えていない。
そうやって考えた場合、この映画でキューブリックが語る「愛」の特殊性が見えてくると思う。それは倫
理ではなく自然科学的に定義された「愛」、つまり「種としての生存」や「生命の維持」など生きること
に深く結びついた本能としての「愛」ではないだろうか。だから友情や兄弟愛などはここでいう「愛」の
対象外として最初からあまり重視されてないのだろう。
ジゴロ・ジョーというキャラクターの関連で語られる「セックス」は確かに「種の存続への本能」という
ことで理解しやすいが、ではデイヴィッドの「子ども→親」の愛がなぜ「生きること」につながるのか。
これも人間をひとつの生物として考えれば分かりやすいだろう。子どもが親を慕うのは、死の危険からの
回避本能であり、したがって子どもの愛とは「自分を生かしてくれるよう保護を求めること」と言い換え
ることができる。
もしこの映画での「愛」がそう定義付けられていたとすれば、デイヴィッドの行動もかなり納得いくもの
になるのではないだろうか。マーティンをプールへ引きずり込んだ過剰なまでの保護の要求。フレッシュ
フェアでジョーの手を握るシーンなど。また、デイヴィッドがそういう「愛」をインプットされた初めて
のメカだとすれば、フレッシュフェアでのロボットがデイヴィッドに比べて「生き延びることへの執着」
がはるかに希薄なのも、観客の「命乞いするメカなどいない!」という叫びもすべてつじつまが合う。
ロボットが人間に(本来必要ないはずの)「生き残る本能としての愛」を与えられ地球の代表種族にな
り、代わってそれを与えた人間の「愛(生存本能)」が衰弱、やがて人類は滅亡、という図式を描いてい
るとみればこの映画かなりスッキリするよ。
これは推測だけど、キューブリックは人間の次に地球の主になるのがロボだってのを皮肉じゃ
なくてかなーりマジに考えてたんじゃないかと思う。2001年ではボーマンはHALに勝利できたけ
ど、実際人間がこの先機械と完全に縁を切るなんて不可能だろう。けれど逆に機械の方は人間
なんて全く必要としないだろうから。キューブリックは根がテリー・ギリアムのような皮肉屋
ではないように思える。
で、実際にこれ映画化しようとしたときにさすがの巨匠も悩んだんじゃないか。だってそんな
アホみたいでしかも絶望的な話、いったい誰が金を出すのだろうかと。そこでスピルバーグに
目をつけたんじゃないかな。彼ならきっとこの話をなんとか肯定的な感動物の体裁にして、
商業ベースに乗せることができるんじゃなかろーかと。そんな気します。
>>960 スマソ、忘れてた。
でもやっぱ、映画との乖離が大きすぎるみたいだからある意味戦意喪失。つか、ひとり相撲中止。
>>961 >残り少ないスレをそのことで費やすのは勿体無い。
次スレ勃てればいいじゃん。
・・・そんなAIのヤナところさんのヒトリヨガリ回路は、
>>882や
>>957の「・・・という意見が聞こえてきそうだ」シリーズで窺い知ってたつもりだったが、
今回はマジで意味ワカラン。
「A.I.」という題名の映画の主人公が、最新鋭のAIが載ってるはずの主人公が、
実は人工知能の性質を備えていなかったと言いたいのか?
んなフェイントかましてまで、キューブリックは何を主張したかったと言いたいんだ?
>>921の冒頭と同内容のレスを何度もくり返してくれた粘着気質でもって答えてくれたら有難い。
>>963 生存本能をロボットに託して自滅ですか。
生命体は遺伝子の乗り物なんて説がありますが、遺伝子に「ギャフン」と言わせたワケやね。
>>965 > でもやっぱ、映画との乖離が大きすぎるみたいだからある意味戦意喪失。つか、ひとり相撲中止。
そうですか。それは良かった。
さすがにあなたのように拡大解釈の好きな方の相手は疲れるので良かったです。
こういう人が社会人として生きて行くことに、本当に不安を憶える今日この頃ですが、
このスレで何を言おうときっと無駄なのでしょう。
がんばって生きてください。
967 :
名無シネマ@上映中:03/05/20 07:20 ID:HWyftKL8
ホビー教授ってのは人類が滅亡することをうすうす感づいてたんじゃないだろうか(あの世界なら
人類滅亡は十分予測できるだろう)。だから人類の後継者になるであろう機械の中に、なにかしら
人間の痕跡を遺したかったんじゃないのか。
マンハッタンの研究所でデイヴィッドが「ぼくは特別じゃないの?」と教授に訴えたとき、目を
潤ませながら「息子は特別だった…」と答えたのを考えると(あのシーンは結構好き)、最初から
デイヴィッドが息子の代わりになるだなんて思ってなかったんじゃないかな。
その上で教授が息子の容姿を模したデイヴィッドを造ったのは、やがて滅びる人類の記憶を教授
の愛した息子の形態として未来に遺そうとしたんだと考えたらむちゃくちゃ感動しました。
>>967 「うすうす」どころか「絶対&確実」くらい感づいてたさ
969 :
967:03/05/20 08:21 ID:an2/ne4x
>>968 あぁ、やぱーりね…。ホビー教授がなんでデイヴィッド造ったかが、おれにとって
A.I.最大の謎だったからすきーりしたよ。
なんだよ、いい映画じゃねーかA.I.
やっぱりSF系の駄作って「本当はこういう話なんだ!」って自分で勝手に話作って
それを褒めたり感動したりって人が多いんだな…。
原因としては
・「話全体」を読み取る能力が無い。
・記憶力が少ないので自分の印象に残ったシーンしか憶えていない。
・「自分のストーリー」を語る能力が無いので人の作品に仮託して語ってしまう。
といったところだろうか。
>>970 > やっぱりSF系の駄作って「本当はこういう話なんだ!」って自分で勝手に話作って
> それを褒めたり感動したりって人が多いんだな…。
いや、SFに限らなく、勝手に解釈する奴が増えていると感じる。
最大の理由は、読解力の欠如。(>970の言う1と2かな?)
このスレを観ても、同じ日本人と会話しているとは思えないほど、
人の意見を勝手に解釈する馬鹿が目に付く。
(妄想、非現実的解釈は別問題)
映画を観た当初の勝手な解釈は構わない。
映画は大なり小なり想像力を要求されるモノだから
当然、脳内補完が必要とされる局面にしばしば遭遇する。
しかし、他の人間の意見や、パンフレットなどの解釈、文献、歴史的事象などと
自分の解釈を摺り合わせしようと言う気持ちにかけている。
他人を意見や解釈、文献などを読んでも、結局、読解力がないから、
摺り合わせをしたくても、できないのかもしれない。
公開中の映画の某スレでも、本当に馬鹿が多いことに気づかされる。
972 :
968:03/05/20 11:03 ID:sSpge6Pi
>>969 なんといっても冒頭から
地球温暖化で人間の大都市のほとんどが海に沈んでるし
人類の社会経済を成り立たせているのもロボット達・・・って世界だからねぇ
973 :
923:03/05/20 15:48 ID:ltTrwazW
>>961 完全に同意する。
>>962の疑問にもこれで全て説明がつく。
デイビッドのように愛の対象が「母親」に限定されていなければ、母親以外の人間も母親
と同じように愛することが可能だろうが、そうではない以上まず「母親を愛し愛される」
という命令ありきで、それに抵触しない限り壊れてはいけないことから他に保護を求めた
と解釈すべきであり、その行為を「愛」と呼ぶのは表面的な見方である。
次に、「母親を愛する」という変更不可能な命令がなければ、「母親は愛するべきだ」「母親
はどんなときでも絶対に自分を裏切らない」という定義をデイビッドがそれまでの学習結
果からしていたと仮定して、その後母親がデイビッドを捨てた場合、「母親は自分を裏切っ
たから母親ではない」「母親ではないから愛さない」という結論から「自分を裏切った人間
は嫌わなければならない」「嫌うとは相手を殺すことである」と極端な定義を動機に母親を
殺そうと考えることすら有り得るわけだ。
さらに、AIの学習の結果が「正しい行動なら人に嫌われない」であるとは限らない。
「人に嫌われない行動が正しい」と学習することも可能だろう。
狭い世界で偏った考え方しか持てずに育ち犯罪を犯した人間のことをマスコミなどが人間
とは思えないという意味で「悪魔」「怪物」等と評することがあるが、デイビッドもAIに
施された枷のために狭い世界に閉じ込められ人間らしい自我が永遠に育たないという意味
では体の作りは違えどそういう人間と似ていると言えるのかもしれない。
そしてもし枷がないデイビッドをこの映画で描いたなら、AIとその元になる人間につい
てこれほど語られることはなく、それこそ単なるピノキオになってしまっていただろう。
>>970 >「自分のストーリー」を語る能力が無いので人の作品に仮託して語ってしまう。
他人の作品なのに「自分のストーリー」にしてしまうヤツがいるぞ
そういうヤツは、キューブリックとスピルバーグで創ったストーリーに対して
「こうだったらもっと良かった」
「自分ならこうしていた」「自分の考えた話のほうが良い」と言い張る。
その主張のほとんどは、映画の内容を勝手に「自分の物」にしているようだ。
映画でも小説でも、
作り手側は、作り手自身の主義主張を他人に表現してみせるもの
受け手ある「観客」は、自分の好む好まざるを越えて内容を理解するものだ。
その先に映画の内容に対する「好or嫌い」があるのに
「嫌いだからダメ映画」「好きだからいい映画」の段階で止まってしまうヤツがいる。
それがどれだけ独善的であることか、、、
975 :
962:03/05/21 18:11 ID:2wQKsQHD
>>961 >『「A.I」のヤナところ』は、正しい行動なら人から嫌われないと考えますか?
この質問は君に対する
「あてこすり」「皮肉」「イヤミ」だよ。
「俺は正しい、それに賛成しないなんて嘘だろ」って臭いが、くさ〜くてな。
とりあえずレスはしておこう。
>>962 >デイビッドの「愛する対象」は、父や兄でもあるように見えましたよ。
>テディを抱く。「助けて」とマーティンにすがる。ジョーの手を握る。
>これらも「愛情表現」ではないですか?
私にはオトーサンはカヤの外でマーティンとは母をめぐって緊張状態のように見えましたよ。
ま、「愛の対象を複数持つ事」に関しては映画の中では何も言ってませんがマーティンにすがったり
ジョーの手を握ったりというのは愛情表現とまでは言えないのでは。
「愛情」や「愛」の定義にはまり込むと不毛な論争になると思いますが。
>愛とは反対に「嫌う」という感情は
>「>学習+推論の結果の行動として」デイビッドに起こると考えますか?
デイヴィッドの設定は考え抜かれたものではなく、ムチャクチャなのでこちらが積極的に考えてあげる事は
あまり意味が無いと思います。「学習+推論の結果」の「避ける」という行動は当然アリだと思いますが。
>『「A.I」のヤナところ』は、正しい行動なら人から嫌われないと考えますか?
そんな事はないでしょう。
1日1レス氏はやっと自分が正しく無かったと認めたようですね。
口が悪くても愚かな人は好かれる可能性があるかも知れませんよ。良かった良かった。
結論から先に言えばデイヴィッドは「愛する者から誤解され捨てられた(事がある)と感じている観客が
感情移入して一緒に泣く主人公」である。
デイヴィッドがロボットとしての不気味さを(設定の整合性を危うくするほど)不当に強調
されたあと、続けざまの誤解を受ける。そして両親はデイヴィッドに(おそらく)問いただす事も無く、
彼を捨てる事を決める。
一体誰だ。こんな話に感動するやつは。親子関係に問題を抱えていてしかも親を恨んでいるやつか。
恋人に捨てられて恨んでいるやつか。
この映画のデイヴィッドをキモいと言ったりまるでストーカーだと嫌悪感を示す人は実に正当で健全な評価を
下していると思う。何しろデイヴィッドは不当にキモく表現され不当にもストーカーになるしかない存在だからだ。
私はそれを映画に即して論証して来たつもりだ。この映画のデイヴィッドに嫌悪を示す人は意識的にしろ
無意識的にしろそれを感じている人だ。私はデイヴィッドをこのような境遇に落とした作品の作り手を憎むし、
それに気付かず愚鈍にも涙を流す観客を憎む。作品内では人間の慰み物として作られ、劇場では気持ち悪がられるか
無神経な勘違いの同情を受ける。
これではあまりにもデイヴィッドが可哀想である。私の文が不快に感じる人はそう感じるように書いているからだ。
978 :
山崎渉:03/05/22 03:24 ID:ef1uvpZp
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
>>977 あほか
誰からも一度も誤解されずに、大人になれる「人間」さえ居ないだろうが
映画を観た大人が「自分と同じに考える」と思うお前は
工業用ロボット以下。
ひねくれた理論で不快な文章を書いてもいいと思うなら、ガキ未満。
980 :
名無シネマ@上映中:03/05/23 05:10 ID:ojOj/TeN
語る価値もない史上最低のラリ映像(映画とは呼びたくない)
って思った気がする。
もう中身は忘れたけどね。
981 :
名無シネマ@上映中:03/05/23 09:07 ID:fqo6oxFV
>>977 誰がAIのストーリーに感動するのかだって??
ピノキオと鉄腕アトムの物語を知らないのか?
一度捨てられたロボットが人間になる過程で
色々な経験から学んでいく感動の物語なんだよ。
AIはピノキオやアトムをリアルに描いただけで
感動できないストーリーではない。
見た目に惑わされていて、全体のストーリーを把握できないだけだ。
上の方で書いてるが、頭が悪くてストーリーの一部しか覚えられないのはキミだキミ!
ディズニーアニメのピノキオに感動しただろう?
ピノキオに感動できてAIに感動できない奴は
物事を外見でしか判断できない未熟者ってことだ。
プロはピノキオがゾンビでも感動するぞ!
それなのに「A.I」のヤナところ氏ときたら
見た目で判断するからAIは感動する物語ではないときたもんだ。
呆れて何も書けないよ。それじゃ。
AIだけが母親に会いたかったわけじゃないだろうに
最後の10分で萎え萎え。
このスレ見て感じるんだけど、映画やドラマでどんな人にも受け入れられる作品
て無いよね。なぜなら作り手はターゲットを絞って物語を作るわけだからそれ以
外の人は最初から観る気が無いか観てからつまらなかったってことになる。
きっとそれは映画の限界なんじゃないかと思うんだけど。そこで、重要なことなん
だけどもし誰にもターゲットを絞らずに作ったらどうなるだろう。たぶん不思議な
映画になるだろうね。
AIはキューブリックの緻密な計算とスピルバーグの巧みな表現力で成り立ってると
思うよ。わかりやすく言えばこの映画はデイビットの為だけに作られた映画だと思
う。当然デイビットはこの世に存在してないわけだけど。まぁどっちにしても興味
深い映画だと思うよ。
この映画に高い評価を与えている映画関係者っているの?
確かにいろいろと考えさせられる映画だし、
キューブリックとスピルバーグの合体っていうだけでも
興味をそそられる、語りたくなる作品だと思うけど、
やっぱりどう観ても「失敗作」「凡作」が妥当に感じるよ。
俺はよほどグロテスクな映画じゃなきゃ
けっこう守備範囲・ストライクゾーンが広いつもりなんだけどね。
985 :
名無シネマ@上映中:03/05/23 17:53 ID:cKJa1qAt
キューブリックが撮ってもっとシンプルにまとめてれば
彼の一連の作品の一つとして、
少しは映画史に残る作品になったんじゃないかな。
スピルバーグが中途半端に娯楽性を付けてしまったのが
結果的に映画の完成度を下げてしまったと思う。
986 :
923:03/05/23 21:02 ID:Pr4doYaR
この映画の失敗は、SFという、架空であるが故に観客との接点を残すために細部
のリアリティーを要求されるストーリーに、さらに母子物+ピノキオという御伽噺
をミックスせざるを得なかった点にあるだろう。
「AIと人間」という考える価値のある純金のようなテーマを、結局剥がれて見苦
しくなるメッキで覆い隠すことは(未だにメッキであることに気付かない人も一部
いるようだが)、良質な作品を作るという側面からみれば邪魔であることに間違い
はない。
しかし、巨匠として売れる作品を作るためには、剥き出しのままでは刺激的すぎて
拒否反応すら起こるこの商品を無難なデザインの包装紙で包む必要があったのだろう。
もっと表面的にも大人向けの設定にしてあれば、例え興行的には失敗に終わったと
しても、きっと知る人ぞ知る傑作として後世に残っただろうに。
キューブリックの原案からこのような設定だったのかは気になるが、そうではなか
ったとしても一部にまだ分っていない観客がいる以上全て製作者の責任とも言えな
いだろうな。
>>986 >ピノキオという御伽噺
単純な引用ではないよ
映画の冒頭 ボビー教授の説明
「意識下の世界をも備え持つメカ」「比喩や直感を理解する」
この事の解説に使われているんだよ。
母親に読んでもらった「お話」が意識の底に沈殿・・・
別れの時に「お話」に苔や砂が付着し「直感」として意識に上がってくる。
988 :
923:03/05/25 02:18 ID:S4990tFo
>>987 >単純な引用ではないよ
>母親に読んでもらった「お話」が意識の底に沈殿・・・
>別れの時に「お話」に苔や砂が付着し「直感」として意識に上がってくる。
この部分は少し疑問。
これは直感でも何でもなくコンピューターが最も得意とする「母親に愛されるために
は?」という問題の答えをデータベースから検索した結果では?
まあこれがテーマだと騙されてしまう人もいる程だから、この設定が映画にいくつか
の綻びを生じさせている点を除けば、本当のテーマを仮に覆い隠す一つの手段として、
適当(最適ではない)だったということだろう。
デイビッドを主人公とした場合に彼に本当のテーマを炙り出すための行動をさせるには
この設定が最も無理がなかったということだ。
しかしそこへ着地させるための経緯とその後の展開を見ると、やはり全体に都合のいい
設定という印象が否めない。
自分で偽のブルーフェアリーで誘導しておいて「よくここまで辿り着いたな」というの
はボスキャラありきの出来の悪いRPGのようだ。
拒否反応が起きて当然のこの映画にはもっと説得力のある有無を言わさぬリアルな設定
の方が壮大なテーマに合っていたのでは?と思う。
989 :
987:03/05/25 07:39 ID:5/cg8YQY
>>988 >データベースから検索した
デイビッドのデータベースとは「何か」といえば
それは、デイビッドが家族と過ごした数日間の出来事の事だ。
映画にどんな「リアルな設定」を望むのかは人それぞれだが
モニカが「青い鳥」を読んでいたら・・・
「ハックルベリー」「宝島」「シンデレラ」その他何を読んでも良いか?といえば
やっぱりマーティンが選ぶのは「ピノキオ」だろうと思う。
990 :
名無シネマ@上映中:
まぁ、人間の直感なんてのも過去の記憶(データベース)から結論を導
いてることでは機械とたいしてかわらん。そうやって人間と機械との分
水嶺はなにかを突き詰めてって、最終的に「愛」ってのはさすがに機械
じゃむりだろ、って思ったらなんかそうでもないみたい→じゃ人間イラ
ネかも→人類アボーン、地球はロボのもの、という映画。SF度むちゃく
ちゃ高め。SF野郎以外の人がこれを見て泣いたり、逆に怒ったりするの
もしょーがない。