1 :
1:02/10/09 03:25 ID:t6xlYMGE
映画を観ることが快楽で、夢のような体験だと、
ここまで感じさせてくれる作家は他にいません。
2ちゃんねるの映画板では、
あまり人気ないみたいですが
とにかく語り合いましょう!
2 :
1:02/10/09 03:31 ID:t6xlYMGE
捕えられた伍長 (1961) 監督/脚本
草の上の昼食 (1959) 監督/脚本
コルドリエ博士の遺言 (1959) 監督/製作/脚本
恋多き女 (1956) 監督/脚本
フレンチ・カンカン (1954) 監督/脚本
黄金の馬車 (1953) 監督/脚本
河 (1951) 監督/脚本
浜辺の女 (1946) 監督/脚本
ピクニック (1946) 監督/脚本
南部の人 (1945) 監督
自由への闘い (1943) 監督/製作
スワンプ・ウォーター (1940) 監督
ゲームの規則 (1939) 監督/脚本/出演
獣人 (1938) 監督/脚本/出演
ラ・マルセイエーズ (1938) 監督/脚本
大いなる幻影 (1937) 監督/脚本
どん底 (1936) 監督/脚本
ジャン・ルノワールのトニ (1935) 監督/脚本
ボヴァリイ夫人 (1933) 監督/脚本
素晴らしき放浪者 (1932) 監督/脚本
マッチ売りの少女 (1928) 監督
女優ナナ (1926) 監督
3 :
1:02/10/09 03:35 ID:t6xlYMGE
そんなわけで真夜中のスタートです。
当然誰もくるわけなく。
「ゲームの規則」から話したいっす。
未だに圧倒されるんですが、何であんなにすごいのか理由が
さっぱりわかりません。
4 :
1:02/10/09 03:51 ID:t6xlYMGE
ちなみに、サブタイトルの”世界最大の映画作家”は、F.トリュフォーから。
勝手に断定すんな!と煽られても困るので。
”世界最強”だとクリント・イーストウッドって感じしますね。
『大いなる幻影』=世界最大の映画作家による最高の映画。
『ゲームの規則』もいいけどね。
6 :
1:02/10/09 04:20 ID:t6xlYMGE
大いなる幻影は何故か嫌われてるな。蓮実重彦のせいだと思うけど。
ルノワールが全く評価されてなかった時代には意味あったかも
しれないけど、今はまた再評価されてるみたいですね
7 :
1:02/10/09 05:20 ID:t6xlYMGE
8 :
名無シネマ@上映中:02/10/09 05:33 ID:1Y5yASeQ
>>6 蓮實のせい、と言った所で「映像の詩学」やら、その76年ベストに
どれほどの人が煽動されたのかは疑問だなぁ…。
それらで蓮實が『大いなる幻影』を貶しめたのは、
その作品ばかりをもってしてルノワールを定義付ける
批評風土に反發しての所作だった以外の何物でも
あるまいと思う。例えばそれはフォードにおける
『荒野の決闘』の位置付けのようなものにも相通じるよね。
ともあれ、スレ立ておめでとうございます。
僕はルノワール作品では『黄金の馬車』が大好きですね。
9 :
:02/10/09 13:08 ID:IH/CsWLX
ぼくは喫茶室滝沢のほうが好きです・・・
10 :
名無シネマ@上映中:02/10/09 13:10 ID:mL/1CB5U
>>9 茶店は 画家のオヤジのほうを意識して
付けたんだろ?
11 :
名無シネマ@上映中:02/10/09 13:57 ID:YBhDQLFj
「恋多き女」のバーグマンは可愛くてよかったわね。
年齢的にはおばさんにさしかかっていく直前くらいなのに。
12 :
名無シネマ@上映中:02/10/09 15:31 ID:Ap12Ent+
>2 のリスト、「水の娘」と「チャールストン」と「ジャン・ルノワールの小劇場」が
抜けてますね。 あっ 「十字路の夜」も無い・・・
ところで、そのリストを眺めていて、ちょっと驚いたのは、大半の映画がここ数年の間で
フィルムセンターでの特集以外の上映で映画館にかかったこと。
そして、それ以外の映画もWOWOWでの放送やビデオで見られること。
例外は「…小劇場」と「十字路の夜」だけではないですか?
「…小劇場」は、LD時代にアメリカ版を買おうかと迷ったことがあったけれど
いずれ日本版が出るだろうと思って断念しました。
今、ひたすら後悔・・・
13 :
名無シネマ@上映中:02/10/09 15:54 ID:KBk7Stg/
「捕らえられた伍長」「草の上の昼食」「黄金の馬車」「南部の人」「ゲームの規則」
「大いなる幻影」しか観ていない。ばらばらの作風で、個人的にはいまだ評価できず。
夢のような体験とはよく言われるが、その印象をかろうじて持ったのは、「草の上の
昼食」と「黄金の馬車」のみ。「南部の人」に至っては鬱勃としたリアリズムでとて
も“快楽”を感じなかった。そのあたり皆さん、どうなんでしょう。
14 :
1:02/10/09 23:31 ID:hUl0wArA
いやあこんなに反応あるなんて正直思わなかった(笑)。
ルノワールが好きな人、やっぱ2ちゃんねるにもけっこういるん
ですね。このスレ伸びるといいなあ。
>8
というかキネマ旬報とかの映画史ベスト100とかに
出てくるのが「大いなる幻影」だったり「荒野の決闘」
だからって事じゃないですか。他の作品の方がルノワールらしかったり
フォードらしいという。
同じ事がホークスの「赤い河」にもいえますよね。
>13
「南部の人」は最初に観たルノワール作品で、ただただ圧倒されたけど。
家族の映画で、サスペンス映画で、活劇であるという。
最近見直してないので、近いうちに見直そうと思ってます。ビデオ持ってる
ので。
>「黄金の馬車」
アンナマニャーニがとにかくすばらしいですよね。
でもって、複数の人物が交差して最終的に、思いもよらない
とこに辿り付くっていう。
勝手な印象なのかもしれないですが、エドワードヤンの「恋愛時代」にも
同じモノを感じるんですが。あっちは成瀬の影響なんだろか。
ルノワールと作風、作品からくる印象はぜんぜん違うけど。
アルトマンも似てるけど、あっちはピントこないなあ
15 :
1:02/10/09 23:33 ID:hUl0wArA
>11
バーグマンってルノワールの時とヒッチコックの時はなんか
かわいいですよね。ハリウッド時代とかロッセリーニとかの時は
頑張りすぎって感じするけど。
といいつつ、あんまし数はみてないのですが
16 :
1:02/10/09 23:48 ID:hUl0wArA
>12
たしかにコピペした時からけっこう抜けてるなあ、と思ったんですよ。
すいません。
「十字路の夜」「ジャンルノワールの小劇場」は何とかして観たいな
と思ってる作品です。
WOWOWではよくやってますよね。
前に「ボヴァリー夫人」を見損なってるんですが。
あれは面白いんだろうか。
といいつつ、原作のフローベルのやつをまだ読んでないという(笑)。
「ボヴァリー夫人」は色んな人がやってますよね。
17 :
名無シネマ@上映中:02/10/10 00:12 ID:PORn+nCN
>>15 でもベルイマンの「秋のソナタ」(題名違ったらスマソ)もよかったよ。
もうおばさんになってたけどね。
>>16 (ボヴァリー夫人)
クロード・シャブロルとかも撮ってるよね。
あとは「アブラハム渓谷」もそうなんだっけ?(見てないので)
他にいたら教えてホスィ。
18 :
名無シネマ@上映中:02/10/10 01:35 ID:2Sa0BdEf
劇場ではどんなに退屈な映画でも寝ないと豪語してたのに、
ラ・マルセイエーズでは寝ちゃいました。
しかも、イビキまでかいてたくさい。
19 :
名無シネマ@上映中:02/10/10 02:28 ID:dJqaGM7u
>>16 >「十字路の夜」
嘘か真か、撮影したフィルムが一部紛失したままでつないだ、と言われているよね。
実際、見てもわけわからんよ。幻想的なフィルム・ノワール。
むしろ、山田宏一の名調子の紹介文(「美女と犯罪」)の方が面白いほどだ。山田
はいつもああなんだが。
>「ジャンルノワールの小劇場」
小品佳作だよ。フランソワーズ・アルヌールが、中年で老けたままの姿で、美しい
のが素晴らしい。
ラストの、登場人物総出演で笑い出す場面が凄い。なぜ、あそこで笑うのだ?
ルノワールだからさ!
20 :
名無シネマ@上映中:02/10/11 06:42 ID:ziWkrAvB
数年前、某スペースの上映で「水の娘」を見ました。
長編第一作からしてジャン・ルノワール以外の何物でもない映画!
幻想シーンの完璧な美しさ!
気になったのは冒頭にヘラルドのロゴがくっ付いていたこと。
つまり、ヘラルドはこの映画を一般公開しようとしていたんでしょうね。
さすがにサウンド版ではないサイレント映画では商売にならないと踏んだのでしょう
ま、無理も無いけれど・・・
21 :
名無シネマ@上映中:02/10/11 21:00 ID:A8KsIp9o
確か明後日からだったと思うけど、
シネリーブル池袋で「獣人」の上映があるわね。
22 :
1:02/10/12 20:47 ID:w/9eerLZ
「ゲームの規則」のヒロイン、クリスティーヌはすごくいいねー!
綺麗で優雅で夫の浮気がわかってもおおらかに人前で振る舞えて、
うまく事を解決してしまう。
あの狩猟前夜の別荘のロビーのシーンです。
でも、飛行士アンドレに惹かれている時は可憐で頼りなさそうで、
オクターヴには友情のような愛情のようなもん持ってて・・
いや、こうやって書けばムチャクチャなんだけど、
それを見事に演じきって説得力持たせられる、クリスティーヌ役の
ノラ・グレゴールはすんげえ魅力的で綺麗だよなあ。
あとルノワールの演出力。
23 :
1:02/10/12 20:52 ID:w/9eerLZ
>21
本当だ!行った事ない映画館だけど行ってみよう。
教えてくれて感謝!
でも何で朝っぱらだけなんだ(笑)
24 :
名無シネマ@上映中:02/10/12 23:08 ID:Gzxa/2oQ
>>23 「フレンチ・カンカン」の時にもいったけど、
結局ガラガラになっちゃうからみたいよ。
あと新文芸座の方で
「素晴らしき放浪者」と「大いなる幻影」もやるよ。
あとちょっとしたら阿佐ヶ谷ラピュタで
「ゲームの規則」もやるし。
恥ずかしながらわたし全部見てないのでみれるだけ努力するわ。
25 :
1:02/10/13 20:30 ID:P30qwwg4
>24
またまた情報ありがとうございます!
僕もけっこう見逃している作品多いし、大部分は新宿TUTAYA
のビデオだし(笑)。
あそこいっぱい揃ってるけど、やっぱ劇場で観たいですよね!
ルノワールってプリントの状態で色彩がぜんぜん違うといわれてます。
そう言われると、ビデオで観てしまった「黄金の馬車」「河」なんか
はダメなやつだったのかな・・十分綺麗に感じたけど。。
劇場楽しみですね。きっと得がたい体験ですよ!
26 :
名無シネマ@上映中:02/10/13 20:37 ID:AfPHnIEH
「ピクニック」が見てみたいわ。
バタイユの奥様が出演なさってるのよね。
その後はブロンベルジェとラカンの奥様になられたというのだから、
きっとすごい素敵な人なのだと期待してるの。
27 :
19:02/10/13 21:53 ID:Yc4uDHtY
>>25 >「黄金の馬車」「河」
この2作のオリジナルのテクニカラーを再現したプリントは、地球上に何本存在する
のだろうか? 有名な話だが、テクニカラーそのものが、もうオリジナル通りに現像
できない。現像方法が、変わってしまったから。中国ではできるらしい。
黄金の馬車の、今、日本にあるフランス映画社のプリントも、ダメダメらしい。フ
ランスあたりには、いいプリントがあるのかもしれない。
河は、フィルムセンターで上映したとき、ボケボケのプリントで、物議を醸した。
テクニカラーに限らず、映画の場合、現像方法などで、色が変わってしまう。ニュープリント
も、オリジナルと色が変わっていることが多いそうだ。映画って、難しい。
28 :
名無シネマ@上映中:02/10/13 23:08 ID:ai0C1Gmt
>>27 スコセッシがテクニカラーに戻そうとしたりしたのよね。
それについてポーリーン・ケイルとの対談でゴダールはあれこれけちつけてたわね。
29 :
1:02/10/13 23:42 ID:P30qwwg4
ピクニック観れるチャンス今年あったのに逃してヘコんだなあ。
アテネフランセでやってた。
バタイユの奥さん出てるのか。哲学者の奥さん?それしか知らんが
30 :
名無シネマ@上映中:02/10/13 23:54 ID:JU1oX87L
十字路の夜、もう一度みたいなあ。
何でやらないのかね?
もったいぶってさ!
すごくエロかったよ!
ラストもすごかった。
31 :
名無シネマ@上映中:02/10/14 20:55 ID:ImF28+eC
>>29 金井美恵子はバタイユとラカンは世界的に有名なわけだが、
その奥さんだったシルヴィア・バタイユ(たぶんシルヴィアだった)
の魅力を映画という形で残したのはジャン・ルノワールである。
というような発言をしていた気がする。
写真を見た限りではきれいそうなヒトだね。
あと原作はモーパッサンだということだったような気がする。
32 :
名無シネマ@上映中:02/10/15 05:47 ID:mD+bXv6y
「ピクニック」の序盤、ブランコの傍らを通り過ぎていく神学生の中に
ジャック・ベッケルがいるのは知られた話ですが、 ある時期まで
その中にジョルジュ・バタイユもいるという説がまことしやかに語られていました。
どうやらデマだったようですが・・・
ところで、数年前、映画館で「ピクニック」のメイキング、というかNGカットを
集めたフィルムを見たことがあるのですが、あのフィルム、何らかのタイトルが付された
一つの作品だったかな? 確かに見ているのですが記憶が曖昧…
そのフィルムの中で、テイクを重ねるごとにシルヴィア・バタイユが目に見えて
官能的になっていく様子を見て、優れた演出とは魔法みたいなものだと思った次第です。
33 :
名無シネマ@上映中:02/10/16 22:53 ID:zHD3NV5A
今日「素晴らしき放浪者」と「大いなる幻影」を見たわ。
「素晴らしき放浪者」は猥褻だったり、
カメラが長回しで役者をじっくりと捉えてたりする辺りが久しぶりにいい映画が見れた!
と思わせてくれたわ。
でも「大いなる幻影」の方はどうなのかしら?
変にセンチメンタルになりすぎてたり、
ルノワールらしくでたらめというのでもなく唐突に女がでてきたりして、
なんかちょっとダメだったわ。
34 :
名無シネマ@上映中:02/10/19 18:18 ID:NJes6b90
恋多き女
バーグマンのキレイな首筋に、男たちがみんなキスするんだよなあ
チクショー ウラヤマシイー
スケベーでサイコーでしたー
35 :
名無シネマ@上映中:02/10/19 18:23 ID:J7wIFnb3
>黄金の馬車の、今、日本にあるフランス映画社のプリントも、ダメダメらしい。
数年前に日比谷シャンテで見た際には、退色は見られたものの
「完成時はスゴかったんだろうな」と思わせる絢爛豪華な色合いでした。
「ピクニック」はエアチェックしたビデオを持っているんだけど、
フィルムで最初に見たときの豊かなトーンがなくなっちゃってるのが残念……
ま、それはビデオの宿命なんですが。
36 :
名無シネマ@上映中:02/10/23 01:46 ID:dnJxS9/8
良スレみな書け
37 :
名無シネマ@上映中:02/10/23 05:11 ID:5Rj0hlVD
>30
「十字路の夜」について聞きたいのだけど、
なんか未完って聞いたけど、ラストまでちゃんとあるの
ですか?
フィルムが一巻抜けてるとも聞いたような気がして。
ルノワール本人も「ん〜、もう一巻あったかも」とか言ったらしい
っていう。
38 :
;:02/10/23 05:12 ID:EmXtNEGd
39 :
名無シネマ@上映中:02/10/24 21:21 ID:2r8uwZCz
age
40 :
名無シネマ@上映中:02/10/26 06:20 ID:Egbxecuz
フィルムセンターのジャン・ルノワール特集に行った方に
その際の場内の雰囲気などを教えて欲しいです。
金井美恵子や蓮實氏が書いているけれど、他の方の感想も聞いてみたいので・・・
>40
殺意と怒声であふれていたな。(W
42 :
名無シネマ@上映中:02/10/26 21:31 ID:sTBsCrfb
「獣人」と「フレンチ・カンカン」に泣いた。
ギャバンの死に顔!ギャバンの大演説!
・・・ま、それだけじゃないんだけどね。
他の作品も好きだけど、個人的にはこの二本が忘れがたい。
43 :
名無シネマ@上映中:02/11/01 05:44 ID:E+aYfIaS
ルノワールの監督作ではないけれど
「ジャン・ルノワールの演技指導」という短編、見ていて息づまる想いでした
オラオラ閑散としたスレは走り屋のおオイラがageちゃううぞ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!