嫌煙さんが殺到、10分足らずで売り切れ
東京都が水道水から放射性物質を検出したと発表した23日午後。品川区内の
大型スーパーでは、2リットル入りのペットボトルの水6本が入った段ボール箱17箱分が、
10分足らずで完売となった。
「水はお一人さま2本までです」。店員が案内すると、次から次へと客が並んだ。
「買えてよかった」。ひとまず安堵(あんど)の表情を浮かべたのは、6、3、1歳の子供を連れた
同区の主婦(35)。テレビでニュースを見て家を飛び出し、雨の中自転車で同店へ来た。
2リットルボトル6本だけでなく、500ミリボトルも次々かごに入れ、「お米を炊くにもみそ汁にも、
水道水は使いたくない」と眉間にしわを寄せた。
「最近は放射能が怖くて、家から出ず通販で買い物をしていた」と話す同区の中西麻衣子さん(38)は、
計6リットルを買い込んだ。10カ月と3歳の子供がいる。「買いだめはしたくないけど、
こればかりは仕方ない」と強い口調で話した。
水を購入していなかった主婦布田章子さん(40)は、記者から都の発表を初めて聞かされ絶句。
「うそ。どうしよう。煮沸してもだめなの?」。1歳の娘には粉ミルクを飲ませているというが、
既に水は売り切れ。「水がないとミルクを飲ませられない。2ケースくらい買わなきゃ」と、
足早に他の店へ向かった。
売り切れた水の代わりに、お茶を買い込む客も。主婦田村三枝さん(68)は「共働きの
娘夫婦のために」と、緑茶などの2リットルボトル6本を手に取った。「2歳の孫が心配」と話し、
「まさか水までとは」と肩を落とした。
ソース:
http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=soc_30&k=2011032300893