>>222 (続き)
林被告も平手で顔を、こぶしで腹を殴った。女児が倒れると「起きろ」と言って暴行を継続。
竹の棒で太もも、尻、腕をたたき、棒が折れると角材を持った。藤井被告は足払いを十数回繰り返し、
泣き叫ぶ女児の口を手で押さえつけ、顔を足で踏みつけた。最後は後方から女児を抱え上げ、
頭上の高さから畳にたたきつけたという。
■口裏合わせ
両被告は、意識を失った女児を「朝になれば起きるだろう」と放置し、2階でテレビやゲームを楽しんだ。
暴行は「たばこ休憩」を挟んで約3時間続いた。翌12日未明、119番通報した際には
「自分で階段から落ちた」と口裏を合わせた。
両被告は無職で、松原市では林被告の生活保護、宮津市では祖母の蓄えで生活していた。
林被告は「しつけのための暴力は2人の間で当然のことだった」と供述。「事件の重大性が分かっていない」と
捜査幹部は憤り、あきれている。
■情報伝えず
女児と妹は松原市では保育園に通っていた。妹のあざに気づいた保育園が3月29日と4月8日の2回、
市に通告。園と市が両被告に注意し、虐待は収まった。
市は保育園を通じて見守ることにしたが、間もなく一家は市を離れた。市子育て支援課は
「転居届がないので戻ってくると思っていた。保育園が林被告と連絡を取っているし、祖母も一緒にいるとの
ことで心配していなかった」といい、京都府側に「要注意」の情報を伝えなかった。
■祖母までも
姉妹は宮津市では保育園に通っておらず、虐待を誰も把握できなかった。祖母は姉妹を可愛がったが、
しつけのため手を上げることも。結局、両被告の暴力の歯止めにはならず、事件後の口裏合わせにも加わった。
祖母の書類送検について松原市は「びっくりした。最悪です」と話した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101028-00000208-mailo-l26