【提供】タバコ被害・関連ニュース【談義】28件目

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『きょうの狂:宮津・6歳女児虐待事件 「しつけ」エスカレート /京都』

◇角材でたたき、顔踏みつけ 母親「暴力は当然」
 6歳の女児が意識不明の状態となっている宮津市の虐待事件は、傷害罪で27日に起訴された母親の
林真理子(24)、内縁の夫の藤井啓二(26)両被告のゆがんだ「しつけ」の結果だったことが府警への取材
で分かった。なぜエスカレートし、止められなかったのか。府警の調べをもとに経緯をまとめた。【太田裕之、林哲平】
 ■約束事
 「いただきます」「ごちそうさま」「ただいま」。林被告と前夫の間に生まれた被害女児と妹(4)に守らせる
約束事が決まったのは今年1月。昨年9月に知り合った両被告が大阪府松原市で同居を始めて間もなくだった。
約束事をノートに書いて覚えさせ、就寝前に暗唱させる。その数は徐々に増え、覚えられなくなった妹をたたき、
食事を抜くようになった。
 4月、宮津市の祖母(54)の実家に居つくようになると、すべての家事は祖母が行い、姉妹の面倒もみた。
女児は藤井被告にもなつき、林被告は疎外感を強めた。
 ■激烈な暴行
 それまで虐待の対象は妹だけだったが、両被告は「自分は虐待されないと思い、調子に乗っている女児が
気に入らない」と矛先を変えた。約束事は20を超え、暗唱の順を間違う女児の頭をたたくようになった。
 6月には1階6畳間を女児の「お仕置き部屋」とし、食事もそこで一人でさせた。粘着テープで手を縛り、
さるぐつわをして洗濯機に一晩中閉じ込めたことも。女児は「ママは何もしてくれない」「他の家に行きたい」
と言うようになり、更なる暴力を招いた。
 そして7月11日夜。昼食を抜かれた女児は夕食のカレーをすぐに平らげた。様子を見に来た藤井被告が
「なぜ速く食べたのか」と聞くと、女児は「おなかがすいてた」と答えた。食事をゆっくりとることも約束事の一つ。
藤井被告は女児を正座させ、平手で数回、こぶしで5、6回殴った。「思い切り殴ったので、自分の手も紫色になった」という。

(続く)
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(続き)

 林被告も平手で顔を、こぶしで腹を殴った。女児が倒れると「起きろ」と言って暴行を継続。
竹の棒で太もも、尻、腕をたたき、棒が折れると角材を持った。藤井被告は足払いを十数回繰り返し、
泣き叫ぶ女児の口を手で押さえつけ、顔を足で踏みつけた。最後は後方から女児を抱え上げ、
頭上の高さから畳にたたきつけたという。
■口裏合わせ
 両被告は、意識を失った女児を「朝になれば起きるだろう」と放置し、2階でテレビやゲームを楽しんだ。
暴行は「たばこ休憩」を挟んで約3時間続いた。翌12日未明、119番通報した際には
「自分で階段から落ちた」と口裏を合わせた。
 両被告は無職で、松原市では林被告の生活保護、宮津市では祖母の蓄えで生活していた。
林被告は「しつけのための暴力は2人の間で当然のことだった」と供述。「事件の重大性が分かっていない」と
捜査幹部は憤り、あきれている。
 ■情報伝えず
 女児と妹は松原市では保育園に通っていた。妹のあざに気づいた保育園が3月29日と4月8日の2回、
市に通告。園と市が両被告に注意し、虐待は収まった。
 市は保育園を通じて見守ることにしたが、間もなく一家は市を離れた。市子育て支援課は
「転居届がないので戻ってくると思っていた。保育園が林被告と連絡を取っているし、祖母も一緒にいるとの
ことで心配していなかった」といい、京都府側に「要注意」の情報を伝えなかった。
 ■祖母までも
 姉妹は宮津市では保育園に通っておらず、虐待を誰も把握できなかった。祖母は姉妹を可愛がったが、
しつけのため手を上げることも。結局、両被告の暴力の歯止めにはならず、事件後の口裏合わせにも加わった。
祖母の書類送検について松原市は「びっくりした。最悪です」と話した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101028-00000208-mailo-l26