受動喫煙防止:道内警察署が全面禁煙 道庁先行、国の出先は難色 /北海道
http://mainichi.jp/hokkaido/news/20100414ddlk01100038000c.html ◇厚労省の通知受けるも足並みそろわず
◇愛煙家「きついな…」/庁舎売店、アメやガムの売り上げ急増
道警本部と道内の各警察署が、4月から原則全面禁煙になった。厚生労働省が
2月、受動喫煙被害の防止策として公共施設の全面禁煙を求める通知を出した
のを受けた対応で、庁舎内の喫煙所も一部の時間を除き閉鎖された。「公共
機関中の公共機関とも言える警察が、国の方針に従わないわけにはいかない」
(道警幹部)との判断だが、道内の各公共機関の足並みはそろっておらず、
全面禁煙に踏み切った施設はまだ少数だ。 正午、道警本部1階の空き部屋を
利用した喫煙所。3畳ほどのスペースに昼休みを迎えた職員が続々と入ってきた。
もどかしそうにポケットをまさぐり、たばこに火を付けるとホッと一息。あち
こちで「きついな」「イライラしちゃって」とのささやきが漏れる。
以前は庁舎内で自由に喫煙できたが、03年の健康増進法施行を機に、たばこが
吸えるのは各階に設けられた喫煙所だけに。さらに今月からは、勤務時間に当たる
午前8時45分〜正午と午後1〜5時半は喫煙所も使用禁止になった。各警察署
の喫煙所も同様だ。捜査関係者からは「外に出たがる捜査員が妙に増えた気もする」
との声も聞かれる。 建物の全面禁煙化で先行しているのは道庁。08年度に
導入し、庁舎隣の駐車場にプレハブの喫煙所を設置した。名目上は来庁者向けだが、
職員の利用も少なくないという。