記者会見で虚偽の発表
嫌煙度93%
学校内で教え子の胸を触るわいせつ行為があったとして、県教育委員会が懲戒免職処分にした
男性元教諭(58)の被害者は、特別支援学級の女子だったことが27日、分かった。
障害を持つ子どもに対する教諭のわいせつ行為はより悪質と言えるが、県教委は25日開いた
記者会見で、特別支援学級の児童・生徒であることを否定していた。公式会見で、
虚偽の発表をしていたことになり、県教委の姿勢は厳しく問われそうだ。【葛西大博】
県教委の担当課長は会見で「被害者は特別支援学級の子どもか」との質問に対し、
「そういうふうには聞いていない」と答えた。「普通学級に所属でいいのか」との
再度の質問にも、課長は「はい」と回答した。
27日、毎日新聞の取材に対し、この課長は「会見では答えられないというべきだった。
ああいう状況で思わず言ってしまった。そうだとも違うとも本当は言ってはいけなかったが、
『違う』とそのときは言ってしまった」と釈明した。
元教諭は9月28日午後0時半ごろ、教室内で少人数指導をしていた際に、
シャツの上から右手で女子の右胸を触った。元教諭の説明では、女子を含め7人が
算数・数学の問題を解いていた際、良くできたことをほめるために、肩を抱いて
「頑張った、頑張った」と言った後に胸を触ったという。県教委の調査に対し、
元教諭は同じ女子に対してこれまでに授業中に4回、胸を触ったことがあると話している。
今年10月現在、宇都宮市内にある市立小中学校の特別支援学級の児童・生徒は584人。
宇都宮市教委、県教委とも被害を受けた女子の保護者の強い要望と、プライバシー配慮を理由に、
元教諭の勤務先が小学校か中学校かを明らかにしていない。宇都宮市内の市立小学校は68校、
中学校は25校ある。
毎日新聞 2009年11月28日 地方版
http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20091128ddlk09040067000c.html