男鹿の女性強殺:時効まで1カ月 全世帯にチラシ配布「あきらめず捜査」 /秋田
http://mainichi.jp/area/akita/news/20090915ddlk05040314000c.html 男鹿市五里合で1人暮らしの女性が94年10月に自宅で絞殺され、耐火
金庫が盗まれた強盗殺人事件の時効成立(10月14日午前0時)まで
1カ月を切った。男鹿署は同市の約1万3300世帯すべてに情報提供を
求めるチラシを配布。捜査は難航しているが、「決してあきらめず最後まで
捜査を続ける」として、現場周辺の聞き込みやこれまでに寄せられた情報
の掘り下げなどに取り組んでいる。 事件は94年10月16日早朝、
男鹿市五里合神谷谷地中、冷菓会社従業員の杉本葉子さん(当時65歳)
が自宅1階寝室で亡くなっているのを親せきが見つけたことで発覚した。
県警によると杉本さんの死因は首を絞められたことによる窒息死で、頭や
顔には鈍器で殴られたような傷があった。また寝室の押し入れに置いて
あった耐火金庫(約80キロ)が盗まれていた。
その後の捜査で、自宅から事件に使われたと見られる白いひもや犯人が
落としたらしいたばこが見つかった。また残された足跡から単独犯との
見方を強めている。 県警は捜査本部を設置。これまでに延べ7万人を
超える捜査員を投入した。だが目撃情報が少なく、有力な情報も得られて
いないことなどから捜査は難航。盗まれた金庫も発見されていない。
現場近くで商店を経営する女性(58)は「事件の記憶は薄れつつある
ものの、やはり心に引っかかるものがある。犯人が捕まってほしい」と
話した。男鹿署は「どんなことでもいいので、情報提供に協力して
ほしい」と呼びかけている。連絡先は同署(0185・23・2233)。
毎日新聞 2009年9月15日 地方版