街頭灰皿:増設、効果てきめん ポイ捨て減り、きれいに−−尼崎の商店街 /兵庫
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20090914ddlk28040176000c.html 尼崎市の阪神杭瀬駅前の商店街に昨年増設された灰皿が、たばこの吸い殻の
ポイ捨て防止に効果を上げている。「前よりきれいになって買い物するのが
楽しくなった」と買い物客の間でも評判だ。以前は店先の掃除のたびに、
吸い殻を目にしていた商店主らも「店先がきれいになって気持ちいい」と
喜んでいる。 杭瀬商店連合会の時本登一郎副会長(70)によると、灰皿
は10年以上前から数カ所に設置されていたが、小さくて目立たなかったり、
壊されていたりした。そのため、ポイ捨てが後を絶たず、店主が店先の掃除
をするたびに、ちりとりの中にはたばこの吸い殻がたまっていったという。
ポイ捨てに悩まされてきた連合会は昨年11月、たばこメーカーや市に協力を
要請。以前より大型のものを20カ所以上に設置した。また、商店主が店近く
の灰皿をこまめに掃除したり、持ち去られないようにチェーンをくくりつける
などの工夫も凝らした。 設置の効果はてきめんで、今ではほとんど吸い殻は
見られなくなった。また、買い物客もマナーを守って灰皿のそばで喫煙する
ようになり、歩きたばこ姿も見かけなくなったという。時本副会長は「商店街
のお客さんも道がきれいになれば気持ち良く買い物できるし、防火にも一役
買ってくれている」とにっこり。玩具店「いちふく玩具店」の店主、石部信博
さん(76)は「これからもきれいな商店街を保てるよう頑張りたい」と語った。
〔阪神版〕毎日新聞 2009年9月14日 地方版