自由にたばこ 今や昔
2009年02月20日
http://mytown.asahi.com/tokushima/news.php?k_id=37000000902200003 たばこを吸わない人の受動喫煙被害を防ぐことなどを目的とした、健康増進法
が施行されて今春で6年。職場でたばこを自由に吸えたのは、今や昔のことだ。
朝日新聞徳島総局も今年1月末に喫煙コーナーがなくなって全館完全禁煙になり、
空気がクリーンになった。大勢の人が集まる公共施設では、分煙・禁煙化が
どれだけ浸透しているのだろうか。 03年5月施行の健康増進法第25条は、
学校や病院、事務所、官公庁施設、飲食店など「多数の者が利用する施設」の
管理者は、「受動喫煙を防止するために必要な措置を講ずるように努めなければ
ならない」と定めている。 県は同法を受けて04年、県庁舎内受動喫煙防止
推進計画を作成。喫煙室を新設して分煙化を図った。03年当時、男性職員の
35・8%が喫煙者で、喫煙する来庁者のことも考慮した結果だ。 現在、
県庁には各階ごとに換気設備を備えたドア付き喫煙室が計11カ所ある。一方、
徳島保健所や農業研究所など5施設は「庁舎内禁煙」、中央、三好、海部の
県立3病院と阿南、吉野川両保健所の5施設では駐車場でも吸えない「敷地内
禁煙」だ。 県庁に来ていた40代の会社員男性は「喫煙室はありがたい。
区切られていると迷惑をかけずに吸える」。だが、たばこを吸わない30代の
県職員男性は「喫煙室の近くを通ると、においが気になる」と話した。
教育現場では全面禁煙が主流だ。市町村教委が管轄する小中学校は、「分煙」
を選択した徳島市を除き、06年以降、敷地内禁煙に移行している。禁煙指導
をする先生が堂々と吸っていては、児童や生徒に示しがつかない、ということの
ようだ。県教委の通達で、県立高校はすべて05年から敷地内禁煙に。徳島市に
ある県立高校の50代男性教諭は、1日に吸うたばこの本数が20本から10本
以下に減った。吸うには校門の外に出る必要がある。「住宅街も近いし、
人の目が一番気になる。生徒に対しても格好悪いしね」