Q◆歯周病と喫煙 関係はあるか
http://chubu.yomiuri.co.jp/kenko/haqa/haqa090210_1.htm 歯周病で治療を受けたら、禁煙するように言われました。歯周病と喫煙は
本当に関係しているのですか。(愛知県刈谷市 34歳の会社員)
A◆タールが歯垢を付きやすくする
石川邦治
愛知県歯科医師
会刈谷市会長
喫煙が、肺がんの原因であることはよく知られていますが、歯周病も喫煙と
深い関係のあることが分かってきました。 たばこには、200種以上の
有害物質が含まれています。その中のニコチンによって、歯茎の血液の循環
が悪くなったり、細菌を殺す白血球の機能や免疫機能が低下したりします。
また、たばこに含まれるタールが歯の表面に付くと、歯垢や歯石も付きやすく
なり、歯周病を引き起こします。喫煙者はもちろん、吸わない人も喫煙者と
一緒にいると、歯茎にメラニン色素が沈着して黒くなってくるといわれています。
一般に喫煙者の歯周病は治りにくく、重症化しやすいともいわれており、歯周病
の治療や予防をするためにも、禁煙をすることが大切です。
(2009年2月10日 読売新聞)