【提供】タバコ被害・関連ニュース【談義】21件目

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226喫煙者って、生きてて恥ずかしくないのか?
第54回読書感想文コンクール:審査最優秀作品 小学校中学年 /愛媛
 ◆小学校中学年自由
http://mainichi.jp/area/ehime/news/20090208ddlk38040421000c.html

◇「タバコいや!の絵本」を読んで−−内子町立田渡小学校4年・大森朗
 ぼくの父はタバコをすっています。タバコが体に悪いことは前から知って
 いました。ぼくは父に「タバコをやめて。」と言うけど、父は毎日一箱
 くらいすっています。そこで、タバコがどんなに体に悪いかをくわしく
 知りたいと思いました。そうすれば、父をせっとくしてタバコを止めさせ
 られると考えたからです。 この本を読んで初めて分かったことがあり
 ました。一つ目は、タバコをすうと体の中の毛細血管の血えきの流れが
 止まるということです。うさぎの実験では、たった三秒間けむりをすった
 だけで、血えきの流れがもとにもどるのに二十六秒もかかりました。
 タバコをすう人は、一本すい終わるまでに七回もすいこんでいます。
 これを父に当てはめると、百四十回も体の中の毛細血管の血えきの流れが
 止まっているということになります。一日で百四十回、一年間ではと
 そうぞうしただけでおそろしくなりました。 二つ目は、タバコには二百
 種類もの体に害を与える化学物質があることです。とくに、タールはガン
 を引きおこす有害物質です。ぼくはタバコをすうとガンになることは知って
 いました。タールがガンの原因であることが本を読んで分かり、なっとく
 しました。 三つ目は、おなかの中に赤ちゃんのいるお母さんがタバコを
 すうと生まれてくる赤ちゃんにえいきょうがあることです。体重の軽い
 赤ちゃんが生まれたり、早産になったりするそうです。お母さんだけでなく、
 赤ちゃんにまでタバコの害がでることにとてもおどろきました。
227続き:2009/02/09(月) 10:13:05
 ぼくは、ますます父にタバコを止めてほしいと強く思うようになりました。
 そこで、この本を父に読んでもらいました。父はしんけんな顔をして読んで
 いました。時々、顔をあげながら、「タバコを止めんといけんな。」
 と言いました。読み終わった後、父は、「いずれは止めるけん。」と言い
 ました。でもぼくは、すぐに止めてほしいのです。ぼくや家ぞくみんなの
 体にもよくないし、何より父に長生きをしてほしいからです。ぼくにとって、
 たった一人の父だからです。父は農業をしています。力仕事でつかれた時、
 タバコをすいます。タバコをすうといい気分になるから止められないのだと
 思います。仕事がたいへんなのは分かるけど、やっぱりタバコは止めて
 ほしいです。 ぼくは、父にタバコを止めてもらう方法を考えました。
 まず、父のタバコを取り上げます。でも、取り上げたら父におこられそう
 なので、父のきげんのいい時にやるようにします。そして、家ぞくみんなで
 父にタバコを止めるように言い続けます。時間はかかるかもしれませんが、
 父は必ずタバコを止めてくれると思います。 そして、ぼくは大人になって
 もぜったいにタバコはすいません。
 (「タバコいや!の絵本」 高橋裕子 アーニ出版)

毎日新聞 2009年2月8日 地方版