【提供】タバコ被害・関連ニュース【談義】20件目

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359名無しは20歳になってから
記者が体験:禁煙日記 挫折 「初めてで成功はまれ」に救われ /和歌山
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20081115ddlk30100358000c.html

仕事でミスを連発し、数週間前から気分が落ち込んでいた。喫煙すれば、
気が晴れるかもしれない。禁煙してから増えた体重も減るかもしれない。
そんな時、たまたま見た映画で主人公が軽快な音楽を聴きながら、おい
しそうにたばこを吸っていた。つい1本、手が出てしまった。県立医大
薬理学教室の岸岡史郎教授は「脳は一度覚えた快楽を覚えている。
脳内麻薬を出して依存させる仕組みがニコチンとヘロインは同じ」という。
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たばこを吸うと血液中のニコチン濃度が急激に上がり、神経伝達物質の
ドパミンの分泌が促進されて満足感が得られる。30分ほどでニコチン濃度
が半減し、また吸いたくなる。この悪循環がニコチン依存症で、長い間禁煙
しても1本吸っただけで元に戻ってしまう。 ドパミンは何かをやり遂げ
たり、買い物で気分が高揚した時に分泌される。落ち込んだ時にたばこを
吸うと、脳は勘違いして喜ぶが、問題は全く解決されていないのだ。
禁煙した半年間は四六時中たばこのことを考えた。「一生続けてこそ意味が
ある」と思うと気がめいった。ある男性を思い出していた。男性は取材先の
病院の喫煙所に点滴を引きずって現れた。前の晩、救急車で運び込まれたと
いう。「頭の病気で倒れたのは3回目。だから今は1日4本だけ」と笑った
顔が寂しそうに見えた。 日赤和歌山医療センター禁煙外来の池上達義医師
を訪ねた。忙しいと言い訳し、数回通っただけだったので気が重かったが、
池上医師は穏やかだった。「再喫煙は、禁煙の一つの過程です。初めての
禁煙で成功する方はまれで、3、4回の禁煙を経て『卒煙』する人が多い。
大切なのは、できるだけ早く禁煙を再開することです」という言葉に救わ
れた。注意すべきは気持ちの大きな変化。ストレスや孤独を感じた時だけで
なく、うれしくて仕方ない時も危ない。子どもの受験成功で、気分が高揚
して再喫煙した例もあったという。