2007年07月07日10時01分
政府は6日、社会保険庁が1964年より前から、年金の記録ミスが多発しているのを認識していたとする
答弁書を閣議決定した。長妻昭衆院議員(民主)の質問主意書に答えた。
答弁書によれば、64年9月1日付の社保庁業務課長名の通知に「いぜんとして台帳番号確認誤りによる
記録事故が多数発見されており」との記述があると指摘。「それを踏まえると、64年以前から記録事故が
あったものと認識している」としている。記者会見した長妻氏は「かなり前から問題に気づくチャンスがあった。
何十年も放置されてきたというメカニズムを解明しないかぎり、今後も同じような問題が起こる」と話した。
また、企業が厚生年金基金の運用分を国に返上する「代行返上」が行われた際、社会保険庁が
保有していた年金記録と企業側のデータで多くの食い違いが発生していたことについて、園田康博
衆院議員(民主)の質問主意書への答弁書で「初めてこのような事案を把握したのは、03年9月に
行った代行返上の認可の過程」との認識を示した。
ソース:
http://www.asahi.com/life/update/0707/TKY200707070040.html