★麻生外相「アルツ…」発言撤回も批判続出
19日の富山県高岡市での講演で「アルツハイマーの人でもこれぐらいは分かる」との発言した
麻生太郎外相(66)が20日、「発言を撤回し、おわびしたい」と頭を下げた。
しかし、患者団体は「傷に火を塗り付ける発言。悲しさ、つらさに思いが至っていない」と反発。
野党各党は「ポスト安倍の資格なし」と一斉に批判した。
自民党候補からも「国民に対して気持ちがない」との声が上がり、参院選への影響は避けられそうにない。
麻生外相は20日午後、外務省で報道陣に「例え話に使った例に不適切な点があったことが、
後でうかがって分かりましたので、発言を撤回し、不快な念をもたれた方々におわびしたい」と話した。
「発言の真意をうかがいたい」との質問だったが、真意は説明せず。認識不足についての質問にも
「今申し上げた通り」と繰り返した。安倍晋三首相(52)から注意はなかったという。
この発言に全国9000人の患者と家族でつくる社団法人「認知症の人と家族の会」(高見国生代表=63)は激怒。
高見代表は「傷口に塩どころでなく、火を塗りつける発言。認知症の方への侮辱で差別」と話した。
「患者は、自分が壊れていく不安、悲しさ、恐怖に苦しんでいる。患者のつらさに思いが至っていない」と話した。
麻生氏は前日深夜に謝罪。この日は発言を撤回し、あらためて謝罪したが、怒りは収まらない。
高見代表は「患者もブログも作って発信している時代に(麻生氏は)何も分からず何もできない
アホ、バカという認識。認識が変わったかも説明がなく、患者の名誉は回復されてない。
会報を読んで勉強してほしい」とあきれた様子だ。(続く)
日刊スポーツ
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070721-230151.html