喫煙は病気です - 循環器学会など『治療』へ初指針
たばこを吸うのは「ニコチン依存症と関連疾患からなる喫煙病」であり、
患者(喫煙者)には「積極的禁煙治療を必要とする」−。
日本循環器学会など九学会の合同研究班が十八日までに、
一般医師向けの初の診療指針「禁煙ガイドライン」を作った。
喫煙がさまざまな病気の原因になることは知られているが、
喫煙率は成人男性で47%と先進国の中では高く、
研究班長の藤原久義・岐阜大教授(循環器内科)によると
「自分の意思で喫煙をやめられるのは5−10%程度」。
このため「たばこを吸わない社会習慣の定着」には、
喫煙自体を病気と位置付けた上で、すべての医師が
患者の喫煙を把握し治療を勧めることが必要と判断した。
女性には美容にも悪影響と知らせるなど、患者に応じた治療方針を盛り込んだのが特徴だ。
指針は、禁煙に効く行動療法として「喫煙者に近づかない」
「吸いたい衝動が収まるまで秒数を数える」などを挙げた。
薬物療法では、ガムやパッチを使うニコチン代替療法を推奨した。
離脱症状が軽く成功率を高め、禁煙による体重増加を遅らせる効果もある。
一方、治療中の喫煙はニコチンの過剰摂取につながるなど注意も必要だ。
指針は十一月以降、循環器学会などのウェブサイトに掲載される。
ttp://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20051018/eve_____sya_____000.shtml 18日火曜日の東京新聞・中日新聞夕刊の一面トップ記事でした。