ブータンたばこ販売禁止、個人輸入にも100%関税
ヒマラヤの小国ブータンで、国内でのたばこ販売が12月17日から一切、禁止される。
禁煙運動がさかんな国はあるが、全面的な販売禁止に踏み切るのは世界初の試みとみられる。
同国貿易工業省がこのほど出した布告によると、たばこを販売している店やホテルなどは、
禁止日までに在庫を処分しなければならない。
また、布告を無視した者には罰金1万ヌルタム(約2万5000円)を科すとともに、営業許可をはく奪する。
個人使用に限り輸入は可能だが、100%の関税がかかる。
布告は、喫煙を規制してはいないが、一部の富裕層を除き、喫煙は事実上、不可能となる。
一方で、外国人観光客の持ち込みは自由で、しかも課税対象外としている。
ブータンでは、元来、たばこをたしなむのは、一部市民に限られていた。
しかし、テレビ放送やインターネットが解禁された1999年以降、広告などの影響で喫煙者が増加し社会問題となっている。
ttp://www.yomiuri.co.jp/world/news/20041116id22.htm