受動喫煙:子供の成績低下 米チーム発表
受動喫煙の機会が多いと、子供の読解や算数の成績が悪いとの研究を米シンシナティ子供病院(オハイオ州)のチームがまとめ4日、米公衆衛生専門誌に発表した。
受動喫煙の子供の健康への害は知られているが、知的能力への影響ははっきりしていなかった。
今回の研究で、子供がさらされるニコチンが低濃度でも危険なことも示され、たばこを吸う親に禁煙圧力が強まりそうだ。
研究は、過去に米政府が全米で実施した健康調査の被験者になった6〜16歳の子供で、たばこを吸わない約4400人が対象。
ニコチンが分解されてできる「コチニン」という物質の血液中の量を測ったうえで読解、算数(数学)、論理的思考力、
短期記憶力をテストした結果、コチニン濃度が高いと読解、算数、論理的思考力の点数が低いことが判明。
濃度が極めて低くても関連ははっきりしていた。
チームは「個別の点数低下はわずかだが、米国全体で3300万人以上の子供が受動喫煙の害を受けているとみられ、
公衆衛生上重大な問題だ」と指摘している.
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