フィリップモリス社の社長が、喫煙者からの集団訴訟の席で、こう公言した。
「煙草は愚か者の吸うものであって、本来賢明な人なら喫煙には利益を見出せない。
原告が思慮の浅い者たちであることは明白で、彼らの要求は非常識極まりない」
フィリップモリス社は、過去にも「煙草の社会への貢献」と題したレポートに
「喫煙により、(愚か者の)死亡率が高まり、人口増加への抑制なっている」
と記して政府に提出しているが、今回の発言は、嫌煙運動が高まるアメリカにあって
市民と陪審員から好印象を取り付けるのが狙いと見られている。
一方、煙草会社の社長自らが顧客である喫煙者を卑下する発言をしたことは
愛煙家団体からも激しい反発を呼んでいる。
もっとも、裁判で負ければ、企業には「一国が傾く」程の賠償金を科せられるアメリカ。
そのリスクを考えれば、愛煙家団体の抗議など、安いもの、と考えているようだ。
ソース
http://gendai.net/contents.asp?c=010&id=38251