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名無しは20歳になってから:
明け方オレは目をさました。そこでテーブルにおいてあるタバコに火をつけた。
「どうしたの?一体?」隣で寝ていた年上のももこさんは目をショボショボ
させていた。まだ明け方の4時過ぎであった。
「私もタバコ吸うわ」ヴァージニアスリムの箱から1本のタバコを抜き
フーッとため息とともに隣に座った。
昨日からラブホテルにお泊りになってしまった。
オレのタバコの銘柄はセーラムピアニッシモだ。
オレの友達3人はタバコを吸わない。
彼らには挫折・苦悩をしたことがないんじゃないかって思っている。
ある悩みからオレは自販機に行きコンドームかキャラメルのお菓子のような
陳列の中から選び抜いたのがこれなんだな。
「ラブホテルから出勤なんて恥ずかしいな?」「あらたまにはいいんじゃない?」
「そう思って,シャツとネクタイは用意したのよ」ももこさんは言った。
「ラッキー、サンクス」とオレ。
「いつになったら、一緒に住むわけ?」「もう少したってからだな」
ももこさんはくったくなく笑ってみせた。
今の業務はメチャ忙しい。そんな中タバコを吸うとこれが落ち着くんだ。
いろんな種類のたばこがある中セーラムを選んだのは女を選ぶのと同じだな。
「また、しない?」「光栄です」といいながら
ベッドに入り逢瀬を楽しむオレだった。
後半戦もよろしくな!