平成14年4月9日(その2)
早速釣果を見るべくニュース速報板をリロードする蛇。
だが、そこで蛇が見たものは、驚いたことにレス無しという現状だった。
鯖が落ちているのだろうか? 蛇は我が目を疑った。
仕方なく蛇は撒き餌を撒いた。
自作自演の2ゲット3ゲットだった。
プロジェクトに暗雲が立ち昇る……。
蛇は慌てて鉄道板をリロードする。
10近くレスがついているが糞レス、煽りレスばかりだった。
蛇は仕方なくとっておきの自作コピペを張り始めた。
それはたばこ板で培った経験をもとに作成したFAQである。
たばこ板の共通認識としてそのFAQを張り始めた。
作業は困難を極めた。
2重カキコですか?の洗礼。
孤軍奮闘で2つの板を掛け持ちするのには限界があった。
プロジェクトが暗礁に乗り上げた。
平成14年4月9日(その3)
助けが必要だ。蛇はこのままでは釣果が望めないと判断し、
古巣であるたばこ板の漁師たちに救援を求めた。
「ただいま下記スレにて交戦中につき援軍を求む」
そう書き込んで援軍を待ったが、帰ってきたレスは冷たかった。
「交戦中ってほどでもないと思うが……どうせ喫煙者が負けんだから」
「連続カキコになって按配が良くないんだよ」
なおも食い下がった。だが……
「交戦中って…誰も相手してないじゃん。あんまり余所の板に迷惑かけるなよ>>蛇」
一刀両断である。蛇は自分がたばこ板のカリスマであると信じていた。
だからこの仕打ちを素直に受け入れることが出来なかった。
きっと嫌煙の書き込みだ。そう思うことで、蛇は心の均整を保った。
一旦引き揚げよう。
蛇は鉄道板とニュー速板に夜にまた来ると宣言し、撤退した。
「何がいけなかったのだろうか?」
蛇には自信があった。絶対に勝てる。
ついにたばこ板にも知れ渡ってしまったプロジェクト。
それでもプロジェクトはつづく。
平成14年4月9日(その4)
帰宅後、早速PCの前に腰掛けて2ちゃんに接続する。
鉄道板、ニュー速板共にレスが乏しい。
レス内容も住人同士の雑談と
>>1である蛇叩きばかりで、
折角貼り付けた持論のコピペには誰一人食い付いては来ない。
餌が難しすぎたのだろうか? 蛇はたばこ板での常識を
他板に持ってきたことの重大な失敗に気付いた。
蛇は方針を転換した。コピペに対する反論を待つのを諦め、
とにかく煽って煽って煽り倒す作戦に出た。
5レスに1レスは自分が書くという重労働をもって、
スレの活性化を推進した。
たばこ板なら一回煽りレスを入れて放置するだけで、
10や20のレスは食い付いたのいうのに、
この板の食い付きの悪さは最悪だった。
だが逃げる訳にはいかなかった。
蛇のプロジェクトはつづく。
平成14年4月9日(その5)
なかでもニュー速のレスの付き方は最悪だった。
これ以上の釣果が望めないと判断した蛇は、
ニュー速のスレを諦めた。
「ゴミレスしか付かないね、乳即もここまでか…」
そう捨て台詞を残して蛇は退散した。
認めたくは無いが、スレ立ては失敗だった。
ここまでのレス数は111、自分が書き込んだレスは33。
惨敗だった。
1つのレスに対し2つのレスしか返ってこない計算になる。
これでは赤字もいいところだった。
ニュー速でのプロジェクトは失敗に終わった……。
平成14年4月9日(その6)
もうひとつの板、鉄道板は厨房が多いせいか、
ニュー速よりはレスが延びていた。
煽ればすぐに食い付いてくるこの漁場はなかなかのものだった。
レスが180を超え、日付も変わろうかという頃、蛇は宣言した。
「天ちゃんも来ないし反論も無いから異論無しということで
蛇タンはここに鉄板嫌煙に対して圧倒的な勝利を勝ち取ったと
高らかに宣言して本日の行動を終了する」
勝利宣言だった。ニュー速で舐めた辛酸の借りは返した。
蛇はプロジェクトの成功を確信した。
平成14年4月9日(その7)
一方その頃たばこ板では、
鉄道住人が蛇に対する苦情を持ち掛けていた。
「すみません、蛇威守猛火亜という奴がって鉄板に
スレ立てて困ってます、どう対処すれば宜しいですか?」
その一報を聞きつけたたばこ板住人の反応は素早かった。
あのアホコテハンの包茎マグナムが、
「蛇は放置が一番キライ
レスがつかなかったらアホな勝ち名乗りを上げて帰ってゆくと思われ」
というレスを返す。
そのレスは、鉄道板で蛇が勝利宣言を行おうと予告した時刻とまったく
同時刻の23:15であった。それから約15分後に蛇は事実上の勝利宣言を
行っていた。
自分の行動を予測されるという恥ずかしい行為を、あの馬鹿コテハンの
包茎マグナムにされた蛇の屈辱感は並大抵のものではなかった。
プロジェクトはまだ決着を見ない……。
平成14年4月10日(その1)
夜が明けた。祭り終了後のスレの確認に向かう蛇。
ニュー速では
112:放置されてんのに気付け喫煙豚
>>111 113:吸い殻入れの横にポイ捨てするDQNが多いよな
と、二つだけレスがついていた。見事な放置っぷりである。
「この程度なら議論板に建てればよかったよ」
蛇は負け惜しみの一行レスを書き込むと、ブックマークから
ニュー速板をデリった。
「どこに立てても同じだよ、バーカ」
という書き込みを最後に、ニュー速板のタバコスレッドは死んだ。
始めて味わう敗北感を堪え、蛇は鉄道板に向かった。
プロジェクトの夜明けはまだか?
平成14年4月10日(その2)
鉄道板は別の意味で祭りが行われていた。
祭りといっても商店街の夏祭程度の些細なものだった。
182から225までの40スレ近くが、
>>1を無視した雑談と
AAによる
>>1叩きであった。
スレの中で蛇は、おもちゃのようにもて遊ばれていた。
蛇はまたもや路線を変更し、懐柔作戦へと展開した。
「寝台車には昔のカタッて上の部分をひっくり返す灰皿…
がまだ付いているよね。あの手の小物を手に入れるにはどうしたら
いいのかな?オークションなんかで手に入れられるのかな?」
などとご機嫌を取る蛇。たばこ板では見られない光景だった。
親切な鉄道板の住人に教えてもらい、
「サンクス、検索して探してみるよ」と気さくに返答する蛇に
かつての威厳や傲慢さはなりを潜めていた。
平成14年4月10日(その3)
そうして蛇からとんでもない一言が飛び出す。
「一行レスで罵倒したりコピペで叩きしてもそれは逆効果。
というより、鉄板面白そうなので暫くここに腰を据えることにするよ」
鉄道板に降って沸いた熱病は、どうやら一過性のものではなかったようだ。
鉄道板での蛇のプロジェクトは成功を収めた。
今日もまた、蛇は鉄ヲタ相手に、温い嫌煙を既得権にあぐらをかいた
状態でやりこめ、ストレスを発散する。
こうしてひとつのプロジェクトは終了を見た。
だが、蛇の飽くなき欲求は第二、第三のプロジェクトを生むだろう。
たばこ板最悪コテハン、蛇威守猛火亜は、今日も嫌煙を釣っている……。
プロジェクト×〜挑戦者たち〜 第931話 END
157 :
ナースマニア:02/04/10 22:05
なんか昨日面白いことを蛇がやってたみたいだね。
乗り遅れて悔しいからログ辿って蛇のプロジェクト×を
書いてみたよ。
>>146-156 でまとめて読めるよ。
158 :
名無しは20歳になってから:02/04/10 23:19
159 :
名無しは20歳になってから:02/04/10 23:41
160 :
包茎マグナム:02/04/10 23:51
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| | ̄ | |_/ < 蛇の勝利宣言マンセー
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\_/
161 :
名無しは20歳になってから:02/04/11 07:07
ダウンタウン、ラルク、権力をもってる人達
についての考察をキボンヌ
162 :
名無しは20歳になってから:02/04/11 11:42
あぁ、飲み会だけ煙草吸うって本当か?
本当は普段も吸ってるんだろーな。
そのうち一緒に吸おうな。サシで。
163 :
へ〜どらーいと、て〜るらーいと:02/04/11 13:23
>>157 まいったな…また、泣かされちゃッたよ。
うるうる…ええ、話や。
なかなかの妄想文見つけやしたぜ、親分
147 名前:名無しは20歳になってから :02/04/14 03:10
なに言ってんだ、お前ら。
愛煙家がいなくなったら、あのノータリンどもを罵倒できなくなってストレスたまるだろ。
まぁ、近くで吸われても困ると言う意見もあるだろう。
だから物理的なゾーニングが必要だな。
タバコ吸う奴は多分人権がないので、檻の中か下水道もしくはゴミ処理場に送る。
決して我々の生活に干渉する事は出来なくする。しかし逆は可。石ころとかなげてもいいよ。
愛煙家(つーか何が愛煙だ。ボケが)が我々の生活に入り込んで来なくなる為、
生活水準が向上し、非常に住み良い環境が出来る。
バカとの会話がなくなるから、我々にバカがうつらなくなる。
知的水準も向上する。痴的水準は下がる。
あれだろ?タバコなんか吸ってるから、あいつら皆あんなバカなんだろ?
もう、生き物としてかわいそうとか、そんな発想すらねーよ。
>>164 >なかなかの妄想文見つけやしたぜ、親分
>147 名前:名無しは20歳になってから :02/04/14 03:10
>(本文略)
「との事ですが、いきなり凄い逸材ですね。嫌煙評論家の吉皮さん」
「そうですね。ここまで妄想が過ぎると、喫煙者としては怒りよりも哀れみの感
情が芽生えます。もはやネタではないかという疑念すら浮かびます」
「でもネタじゃない。そこが嫌煙の恐ろしいところですね」
「はい。彼らの90%本気です」
「なるほど。それでは分析の方をお願いします」
「分かりました。それではまず最初に、この妄想文はすべての喫煙者に向けて書
かれています。かなり攻撃的です。予防線として‘迷惑’喫煙者とか書いていれ
ば、多少は軟化したであろう文章も、愛煙家と称し、しかも蔑称として使用して
いることから、
>>147はかなり重度の嫌喫煙者です」
「嫌喫煙者、ですか?」
「はい。嫌煙が過ぎると、煙ではなくその発生源である喫煙者そのものが憎くな
るというのは、嫌煙進化論の基本ですよ」
「レベルアップ、みたいなものですか?」
「そうですね。喫煙者に煙たがれるようになるのはこのタイプに進化した嫌煙で
すね。まあ喫煙者も嫌煙に煙たい思いをさせてきたので、原因は喫煙者にあると
言えばあるのですが、現在のところ取り締まる法もありませんので喫煙に非はあ
りません」
「嫌煙の逆恨み、ということになるのでしょうか?」
「まあ、平たく言えばそうですね。そのやり場の無い怒りをこのような妄想文で
昇華させるのが嫌煙ネット番長と言えます」
「嫌煙ネット番長、ですか」
「そうです。現実世界で迷惑喫煙者を目撃しても、ただ見てるだけしか出来ない
無力感を癒すため、ネット上で罵詈雑言を吐いて喫煙を攻撃する。それが嫌煙ネ
ット番長です」
「そうですか。それにしてもひどい中傷文ですね」
「仕方ありません。嫌煙ネット番長のカキコは、自分が受けた仕打ちの裏返しな
のです。文章が過激であればあるほど、その嫌煙は現実世界で同様の辛い思いを
しているのです」
「なんだか可哀相ですね」
「ええ。可哀相な人種ですよ。最後の一文『もう、生き物としてかわいそうとか、
そんな発想すらねーよ』というのが涙を誘います。彼はまさにそのような仕打ち
を喫煙者から受けているのです」
「まあ喫煙者の87%はDQNだと言われてますので分からなくもありません」
「そうして嫌煙の90%はヘタレです。この因果関係がある限り、嫌煙ネット番
長が発生・増加するのを止めることは不可能なのです」
「何か対処法はあるのでしょうか?」
「そうですね。ありふれた対処としては、放置しかありません。または、ネタス
レ、罵倒スレに誘導するのが一番です」
「そうですか。ちなみに彼が行くべき適当なスレはどこにあるのでしょうか?」
「残念ながらたばこ板には少ないですね。このスレは一応ネタスレなので、カキ
コされた文章はネタとして扱われるため、本気で書いてる人にとっては心外でし
ょう。この場合、他板のタバコ関連スレに行くしか道はありませんね。ニュース
速報などにたまに立つ、喫煙関係のスレに行けばあるいは……。そこでは喫煙者
が少数派なので、多勢に無勢で喫煙者をやりこめることが出来ます」
「なるほど。確かに先日ニュース速報で立った『民主党 歩きタバコ禁止法案提
出』スレでは賛成派多数の盛況ぶりでPART2まで行きましたね」
「ニュース速報や速報+のレスはスピードと物量がメインであって、論理的思考
は殆ど要りません。ですのでここでは喫煙者を好きなだけ煽れます」
「なるほど、それではこのたばこ板での嫌煙活動は……」
「まったくの徒労、無駄でしかありません。ここで喫煙者を啓蒙しようとしてい
る嫌煙は何を考えているのか私にはさっぱり分かりません」
「そうですね。2ちゃんで啓蒙活動っていうのも、なんか、アレですね」
「その通り、一刻も早く気付いて欲しいものです」
「そう言った意味では、妄想文の彼は交渉を放棄しているので正しい2ちゃんの
楽しみ方を行っているのではないでしょうか?」
「確かに、確かにそういう側面からのアプローチの場合、彼の行いは実に理にか
なっています。2ちゃんならではの主張です」
「ということはつまり、2ちゃんのたばこ板でマターリは出来ないと言うことで
しょうか?」
「難しいですね。ですが最近はネタスレも増え、雑談系のスレを荒らす輩も減っ
たので、良い方向に進んでいると言えると思います」
「なるほど。で、結局この妄想文は……」
「ネタならマンセー 本気なら逝ってよしです」
「わかりました。本日はお忙しいところありがとうございました」
了
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| | ● )  ̄ | | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | ̄ | |_/ <
>>164の妄想文は煽りの才能を感じるワン
\/ / _/ | \_____________
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170 :
名無しは20歳になってから:02/04/20 14:18
「タバコは他人に有害、迷惑である。 Part3」 より転載
タバコ吸うなって。
自分も報復用のタバコを持ち歩く。
銘柄は「キャメル」等のクセのあるやつがベストで、そいつの上流で火を付けたら、口元で指に挟んだまま画面に熱中してるフリをしながら煙がそいつの顔に行く様に手の位置を工夫する。
もし「煙たい」と言われたら「あぁ、気がつきませんでした。どうも。」と言ってすぐに消す。
あくまでも自分は喫煙者で、報復してることを悟られないことがポイント。
爆竹内蔵タバコ(マイルドセブンライトがベスト)をいつも用意しておく。
一旦カッターで綺麗に封を切ったタバコの一本に爆竹を仕込んでおき、ドル箱のふちの目立たないところにそっと「忘れて」おく。
しばらくすると店内のどこかで「パン!」。
思い出し笑いが3日は楽しめる。
尚自販機の出口は怪しすぎるのと自分が現場に遭遇できないのでお勧めしない。
(後略)
かなりの猛者です。どうでしょう?
>>170 手の施しようがありません。他をあたってください。
173 :
包茎マグナム:02/04/29 23:40
.__
/ o`o、
| ∪ _,・.j 最近ナース来ねえな。GWは旅行でも逝ったか?
| ,-―' この一人でこつこつとネタを書くスレ、
∪∪ 自虐的で結構好きなんだが…
>>173 そういや確かに茄子みないな。
まあこの板飽きたんじゃないのか?
喫煙も嫌煙もループ話題と荒らししかしないんだから。
175 :
名無しは20歳になってから:02/05/01 00:06
176 :
しらしら LARK信者 ◆1aJzUZJM :02/05/01 00:22
中学3年の2学期。煙草との出会いがあろうとは知りもしなかった。
ある日・・・マジメ一筋の友人Tがwinston1を持っていた。
「吸ってみるか?」の一言に連れられてしまった俺。
早速1本貰って吸って見る事に。すると・・・
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃ このスレは.ほっしゅほっしゅが ┃
┃ はりきって.保守しております。 ┃
┃ ┃
┃ o ,,,,.,.,,, 。 o ┃
┃ 。 ミ・д・ミ <ほっしゅほっしゅ ┃
┃ o "''''''" 。 ┃
┃ ┃
┃ --NOW HOSSYING-- ┃
┃ ┃
┃ 無表情ですが何ら問題はありません。 . ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
( ´_ゝ`)y―~~ う、こんなに下がってたのか。。
マグナム保守乙。
【たばこ板】予選通過までの軌跡
〜下馬評を覆した不屈の闘志〜
4月3日、午前2時34分、たばこ板に新スレが立った。
「喫煙嫌煙全員集合!タバコ板を1位にしよう!」
それは、2ちゃんねるの全板の人気トーナメントをやるという企画への参加呼び
かけだった。
たばこ板の予選は4月11日の午前0時から午後11時までの23時間。
この時間内にどれだけ投票が集まるかを競うという単純な企画だった。
予選は上位3組までが生き残れる。
予選9組。その内訳は、「サバゲー、噂話、資格全般、保険業界、エロゲネタ、
雑誌、DTP・印刷、批判要望、金融、生涯学習、同人ノウハウ、タバコ、創作
文芸」の13板。
下馬評ではエロゲネタ、批判要望、同人ノウハウあたりが硬いだろうとの見解が
展開されていた。
スレッド新設後についたレスは冷たかった。
「この板、結束できないんで棄権」
「こういう企画のノリは悪そうだな」
やはりたばこ板は駄目なのだろうか。1位どころか予選通過もおぼつかない。
誰もがそう思った
そうしてたった3つのレスを残し、スレの存在は忘れられ放置された。
翌4月4日、「ボッキアゲ」とレスがつくも、住人は無反応だった。
変化が起こったのは6日の深夜、日付は変わって4月7日のことだった。
ラウンジのコテハン、タイガージョーをスレに召喚する。
にわかに活気づくスレ。レスも徐々に延び始めた。タイガージョーが瀕死のスレ
を救った。
徐々に盛り上がりを見る人気投票。だが、嫌煙側の反応は冷ややかだった。
「うるせーなー。とりあえず、嫌煙者は消えろ。以上!」
「喫煙者と協力なんてしたくねーよー!クセーよ!」
などの煽り合戦が始まる。
また、ライバル板に投票しようと呼びかけする者の出現など、板内の意識統一は
遅々として進まなかった。
4月9日、ついに蛇威守猛火亜が降臨する。
「昨日はペット大嫌い板、今日は乳即と鉄板にスレを作って宣伝してきた」
とのことだった。(詳細は
>>146-156を参照)
だが、宣伝というより、喧嘩を売ってきただけのような気がしないでもない。
数々の不安をのこしながら、ついに投票時間がやってきた。
ここからたばこ板の進撃が始まる。
4月11日午前0時、予選開始と共に、次々と投票されてゆく。
対戦板は以下の通りである。
●サバゲー ●噂話 ●資格全般 ●保険業界 ●エロゲネタ ●雑誌
●DTP・印刷 ●批判要望 ●金融 ●生涯学習 ●同人ノウハウ ●創作文芸
批判要望がやはり強い。次いでDTP・印刷が健闘している。そうしてその次を
ゆく勢いでたばこ板が票を伸ばしていた。
下馬評で有利だったエロゲネタ、同人ノウハウは思った以上に伸びない。
DTPにはパチ板が支援しているようだった。なんでもID:333を出した神が出現
したらしく、それを見たパチ板がDTP支援を決めたらしい。
肝心のたばこ板は、基礎票が少ない上、嫌煙のボイコットもしくは他板への投票
で、思うように票が伸びない。
ラウンジの固定、タイガージョーが選対スレで投票を呼びかける。
その必死な姿に心を打たれた住人たちがポツポツと投票を行い、選対スレに報告
してゆく。
不思議なことが起こった。たばこ板住人以外の、予選を観戦する他板の住人が、
同じ喫煙者という理由で投票してくれるという有り難い事態に発展したのだ。
浮動票の取り込み、基礎票の少ないたばこ板が勝つにはこの方法しかなかった。
夜が明けて、朝一で蛇威守猛火亜が激を飛ばす。
∧Шл
蛇 ゚ー゚ )y-~~ ここ数日他板に宣伝を兼ねて仕掛けている
今日は一気に投票の依頼をするつもりだ。逆効果で相手が怒った
場合は蛇タンが責任を持って予選中の特別出張をするつもりだ。
諸君らも今日は決戦だと思ってがんばってもらいたい。
たばこ板のトップコテ、蛇威守猛火亜がついに動いた。今まで水面下で工作して
いた氏がついに浮上した。他板への支援要請。いわゆる同盟という概念。
誰が考案したのか知らないが、すでに予選9組目となると、板間の友好関係が水
面下で築かれていた。
また、たばこ板の各スレッドにも呼びかけが行われた。銘柄スレ、禁煙スレ等に
投票を呼びかける選対コテたち。
それによって、選対スレに投票した旨の書き込みがなされる。
が、一方で、蛇がむかつくから入れない。等のコメントも書き込まれる。
たばこ板の統一は難しい……。
そこへ嫌煙コテのちんぴらがやってきて一言。
「この板を一位にするのは蛇ごときのためなんかじゃない、俺たちタバコ板住人
全てのためなんだからよ、気を悪くしねえでひとつ頼むよ。
このまま過疎板で終わるか、2ch全体にプレゼンスを示すかどうかの瀬戸際
なんだ。共に闘おうぜ!」
だが、効果はまったくなかった……。
残り時間が12時間を切った。いまのところトップは批判要望。2位はたばこ、
3位がDTPと僅差ながらTOP3は不動のような気がした。
一種の安心感が選対スレに充満した。
さらにパチ板と対立するスロ板から同盟の申し出がある。選対スレで議論の末、
スロ板との同盟を組むことに決定した。「ダーク同盟」「人生負け組連合」
後に、廃人同盟と呼ばれる同盟の幕開けであった。
こうしてこの同盟で得た貴重な票数は、予選通過に必要不可欠なものとなった。
支援物資(名スレ、良スレ)に乏しいたばこ板。いまのところは喫煙者つながり
で投票してもらっているが、このままでは危ないと、危機感を抱いた選対コテ達
は、支援物資倉庫スレを立てる。
予選の終盤。創作文芸板が見せたネタスレ、創作文によって、多くの票が文芸板
に流れた。もう少し文芸板の対応が早ければ、たばこも危うかったかもしれない。
結果は以下の通りだった。
1位 189票 批判要望
2位 168票 たばこ
3位 154票 DTP・印刷
4位 147票 創作文芸
5位 68票 エロゲネタ&業界
6位 57票 同人ノウハウ
7位 46票 サバイバルゲーム
8位 17票 資格全般
9位 12票 金融
10位 9票 噂話
11位 7票 生涯学習
12位 3票 雑誌
12位 3票 保険業界α
たばこ板2位で予選突破。3位4位と僅差の2位である。
こうして予選は終わった。
だが、強豪ひしめく全板トーナメントは始まったばかりである。
たばこ板が強豪板に勝ち抜くには基礎票だけでは歯が立たないだろう。
嫌煙、禁煙のボイコットや妨害という内部の爆弾も抱えたままだ。
決勝トーナメントまでにどれだけ宣伝できるかが鍵となってくるだろう。
<了>
本選も終了したというのに今更な感じもするが、
書きかけていた予選の観戦記ができたので、一応うpしておきますです。
>>178-184 でまとめて読めるよ。
187 :
包茎マグナム:02/05/14 23:45
.__
/ o`o、
| ∪ _,・.j 久しぶりにナースが仕事してる。
| ,-―' つか妄想作文じゃないじゃん(w
∪∪
>>186 茄子さ、基礎票が少ないのはわかるが負けたからといって
禁煙がボイコットしてるとか他の板に入れてるというのは蛇の言葉に
流布されすぎなんじゃないの?
この板自体に居座ってる奴なんてそれこそ少数だろうから基礎票なんて
たかが知れてるだろうし、蛇の他の板のレス内容は明らかに場違いの場所に
更に喧嘩売ってその上で書けという状態で協力が思うより得られなかった
というのが実情だと思うのだがな。
それこそ茄子やマグナム辺りが他板で選活やってれば違ったかもな。
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┃ このスレは.ほっしゅほっしゅが ┃
┃ はりきって.保守しております。 ┃
┃ ┃
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┃ 無表情ですが何ら問題はありません。 . ┃
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週一連載小説「スモークバスター」
#1
2050年。煙草が麻薬と認定されその姿を消して5年。
たばこの販売そのものは無くなったが、煙草の供給は裏ルートでやり取りされ
ていた。
JTが抱え込んだ在庫、数億本の紙巻煙草は、表面上は廃棄されたことになっ
ているが、実際はマフィアに横流しされ、JTは煙草事業から撤退した。
今では肺ガン向けの抗がん剤を供給する医療メーカーとして、JTは存在して
いる。皮肉なものだ。
さて、厄介なのはこの裏に流れた数億本の煙草だ。喫煙者人口は表面上0人と
なっているが、数十年の習慣はそう捨て去れるものではない。
今では一箱数万という値で売られる高価な嗜好品と化している。
オレはそんな違法に煙草を売りさばくマフィアを摘発する特務課の刑事ニコ。
俗にスモークバスターと呼ばれている。
#2
オレは今、煙草マフィアの総元締め、スネークのアジトに居る。
とはいえ、これまで何度も偽の情報に躍らされ、窮地に陥ってきたので、
この情報もあやしいものだ。
タレ込んだのは情報屋のニックだが、奴もまた煙草マフィアの二重スパイ
という疑惑がある。
エレベーターの前で踏み込む準備をする。老朽化した雑居ビルの最上階。
非常階段はゴミの山で使用不能となっている。ここに潜入するにはこのエレ
ベーターを使うしかない。
幸いなことに、ビルの裏は運河が流れている。最悪そこに飛び込めばいい。
オレは覚悟を決めて、エレベーターに乗り込んだ。
#3
情報はやはりガセだったようだ。アジトはもぬけのカラだった。廃棄された
机の埃は相当なもので、いったい何ヶ月前から放置されていたのだろうか。
「糞ッタレめ!」オレは足元に転がっていたダンボールを蹴った。
机やロッカーを丹念に調べてはみたが、シケモク一本見つからなかった。
残留紫煙のカウンターを見るまでもなかった。煙草捜査官の必携品として、
残留紫煙カウンターというものがある。空中の化学物質の濃度を測定する機器
だが、タバコに多く含まれる物質に反応するように作られている。
4000種類の化学物質、200種類の発癌性物質を含むと言われる煙草の
紫煙……。
煙草の害など知ったことではない。オレの任務は違法である煙草の所持と、
喫煙行為を取り締まることだ。
過去に300円程度で売買された煙草が、現在では数十万の値を付けて取引
されている。購買者には有名人や財界人、政治家など、富と権力をもった連中
が多いため、取り締まるオレたちにも制約が多い。
#4
詰所に戻ったオレを待っていたのは、同僚のレットだった。レットは祖父を
肺ガンで無くしているので、煙草に対する憎しみが強い。
売人に対する捜査も穏やかではなく、いつも過剰捜査で始末書を書いている。
先日も売人を半殺しにしたので謹慎処分を食らっていた。
「ようレット。謹慎は終わったのか?」
「皮肉るなよニコ。今日から復帰だ。謹慎の鬱憤が結構溜まってるからさっさと
売人どもをしょっぴいてブタ箱へブチ込もうぜ」
「そう焦るなよ。売人なんていくらでも変わりはいる。根本をたたかないとキリ
がない」
「で、ガゼネタ掴まされて無駄足を踏むと」
「……言うなよ」
「組織の調査は情報局に任せて、俺達は出番まで売人狩りやってりゃいいんだよ」
「あのなあ……」
オレは不肖ながらも、強引にレットに連れらて外回りに向かった。
もちろんこの時、これから起こる大事件など知る良しも無かった。
続ききぼんぬ
#5
レットはとにかく鼻が利く奴で、煙草の刺激臭を見逃さない。煙草犬も導入し
ているが、レットと組んでいる限り、そんなものは必要なかった。
「あいつ臭うな。くせえ臭いをプンプン放ってるぜ」
振り替えると、一見まじめそうなビジネススーツを着た男が歩いていた。
「あいつがか?」
「半分はカンさ。それよりも後をつけよう」
オレ達は、レットが見つけたビジネスマンの後を追った。
ビジネスマンは、大通りを歩いていたが、路地の手前で一旦立ち止まると、
辺りを見渡して路地の中に身体を滑り込ませた。
「ビンゴ……かな?」
「そうみたいだな」
オレとレットはビジネスマンに悟られないよう慎重に後を追った。