113 :
名無し讃頌:
したらばに書いたのをこっちにも
◆合唱のためのコンポジション 第1番 混声合唱のための(1958)・クール・シェンヌ
この合唱団らしい良くも悪くもきちんとした演奏。囃子言葉やリズムの面白さなどはほとんど伝わらなかった。
豊かな持ち声も本来の半分くらいしか出ていなかった気がする。第三曲はこの団ならではの端正さが
がっちりとはまった好演だった。
◆合唱曲「三色草子」女声合唱のための(1980)・合唱団やまねこ
矮小な視点で恐縮だが、コンクールでももっと多く歌われるべき曲だと思う。
この曲に限らずぱーんと気持ちよく和音が鳴らしやすいのは本当に得難い魅力だ。
◆合唱のためのコンポジション 第14番 男声合唱のための(1994)・Tokyo Cantat 2011 男声合唱団
公募でしかも男声とあっては精度に期待する方が間違いかもしれない。超定番の第3番を外して、敢えてこれを
取り上げた意味は何だろう。明らかに不調なトップを支えたベース陣には拍手を贈りたい。
114 :
名無し讃頌:2011/05/04(水) 11:17:20.31 ID:1EtZhxSV
続き
◆合唱のためのコンポジション 第9番「変幻」
混声合唱・オルガン・2台のハープ・2コントラバスと打楽器のための(1974)・栗友会合唱団
今回の目玉ともいうべき曲。初演以来37年ぶりの再演ということだが、もう何と言うか凄い。
合唱が途切れ、オルガンが怒濤のようになだれ込んだ瞬間は今までの音楽経験でも特別な時間だった。
◆合唱のためのコンポジション 第15番「空がおれのゆくところへついてくる」
児童合唱・打楽器とピアノのための(2002)・むさし野ジュニア合唱団“風”
公募男声よりもずっと声がまっすぐに飛んできた。演出もキュートで実に良い。
◆日本民謡集 独唱:波多野睦美・森一夫/ピアノ:寺嶋陸也
旋律を美しく聴かせた波多野氏に対し、森氏は囃子言葉の妙技。どちらもアマチュアには真似が出来ないだろう。
しかしそれよりも寺嶋氏のピアノだ。この人の本領は作曲でも指揮でもなくピアノだと改めて認識した次第。
◆合唱のためのコンポジション第5番「鳥獣戯画」
混声合唱・打楽器・コントラバスのための(1966)・Voces Arbos
「変幻」が陰ならこちらは陽か。この合唱団はカンタートではあまり良い印象が残っていないが、今回は
締めくくりにふさわしい痛快な演奏だった。ブラボー。
出演者の皆さんお疲れさまでした。それにしても合唱の演奏会でこれほど叫び声を聴くことはこの先ないだろうな。