「〜するために」と目的を表す場合、um...zu 不定詞を使うが、それ以外にも表現できる。
〜するために
um...zu 不定詞
zur + ...ungの付いた名詞
damit 副文
「zur + ...ungの付いた名詞」は、多くの動詞の語幹に-ungを付けると動作名詞となるため(動作を表す名詞)すっきりと表現できる。
「頭痛を和らげるために、私は薬を飲んだ」という文章を次の様に表すことができる。
Ich habe Tabletten eingenommen,um Kopfschmerzen zu lindern.
Zur Linderung der Kopfschmerzen habe ich Tabletten eingenommen.
Ich habe Tabeletten eingenommen, damit ich Kopfschmerzen lindern kann.
〜なので aufgrund,angesichts,infolge など固い表現
前置詞を使用した固い言いかた。
aufgrund 〜 / aufgrund von 〜 :〜を根拠として、〜に基づいて
(auf Grund と書かれる事もある)
infolge 〜 / infolge von 〜 :〜の結果として
angesichts 〜 : 〜に直面して
これらは、「〜なので、〜だから」と訳せるが、微妙に使い方が違う。
「2人に1人がドイツ語を学んでいることに鑑み、ドイツ語の授業が増やされます」
Angesichts der Tatsache, dass jeder Zweite Deutsch lernt, wird mehr Deutschunterricht angeboten.
Aufgrund Personalmangels müssen wir uns auf die wichtigen Aufgaben konzentrieren.
「人員不足のため我々は重要業務に専念させていただいております」
Die Straße ist infolge eines Unfalls gesperrt.
「事故のために道路は閉鎖されている」
〜なので(2) wegen, aus Gründen
ドイツ語で「〜なので」と表現する時は、前置詞 wegen〜 を使うが、aus〜 Gründenを使っても理由を表わせる。
ちなみにGründenは der Grund (理由)の複数形。
wegen meiner Arbeit
aus beruflichen Gründen
「仕事のため」
wegen meiner Gesundheit
aus gesundheitlichen Gründen
「健康上の理由により」
理由をハッキリ言いたくない時などは下記の表現は便利。
aus persönlichen Gründen
「個人的な理由で」
aus verschiedenen Gründen
「さまざまな理由で」
「〜した後」と表現する時は nach, nachdem を使う。
〜した後
前置詞 : nach
従属接続詞 : nachdem
Gehen wir ins Kino, nachdem wir gesessen haben.
「食事の後で映画を見に行こう」
Gehen wir nach dem Essen ins Kino.
「食事の後で映画を見に行こう」
ポイントは、副文の時制が一つ前(ここでは現在完了形)になっていること。
nachdem wir essen. とは言えない。日本語でも「ご飯を食べたら」と実際は過去の事ではないのに完了した形をとる。
Nachdem ich mein Studium abgeschlossen hatte, habe ich sie kennen gelernt.
「大学を卒業してから、私は彼女と知り合った」
Nach dem Abschluss meines Studiums habe ich sie kennen gelernt.
大学卒業後、私は彼女と知り合った。
nachdem〜の副文中の時制が、主分の時制の一つ前になっている。
〜する際、〜の時、〜する場合には(状況、条件)
前置詞 : bei
従属接続詞 : wenn
Wenn ich esse, sehe ich nicht fern.
「食事をしている時、私はテレビを見ない」
Beim Essen sehe ich nicht fern.
「食事の際、私はテレビを見ない」
während を使っても言える。
Während ich esse, sehe ich nicht fern.
「食事をしている時(間)、私はテレビを見ない」
Während des Essens sehe ich nicht fern.
食事中私はテレビを見ない。
「食事の間は〜」と単に「その間は」と言っているのと、「食事の際は」と条件をつけているのと微妙に違うが、このケースでは意味に大した違いはない。
〜した時 bei, als
前置詞 : bei
従属接続詞 : als
Als wir abgefahren sind, haben die Kirschbäume noch geblüht.
「私たちが発った時、桜はまだ咲いていた」
Bei unserer Abfahrt haben die Kirschbäume noch geblüht.
「私たちの出発時、桜はまだ咲いていた」
die Kirsche:さくらんぼ
der Baum, Bäume:木
der Kirschbaum:さくらの木
die Kirschblüte:さくらの花
die Abfaht:出発
als:「〜した時」という意味の時は、過去の一回的な事柄を表す時に用いる。
Als ich in Deutschland angekommen bin
「私がドイツに着いた時」
bei meiner Ankunft in Deutschland
「(私の)ドイツ到着時」