再帰動詞
Ich freue ihn. 「私は彼を喜ばせる」
ところが再帰動詞として4格の再帰代名詞と共に用いるとIch freue mich. 「私は自分自身を喜ばせる」
ということになり、要は、「私は嬉しい」という意味になる。
3人称で sich という特別なかたちを使う理由
Er fand ihn im Zimmer. 「彼は、その部屋で彼を見つけた」この場合の主語「彼」と目的語「彼」は別人。
ところが再帰代名詞を用いてEr fand sich im Zimmer. 「彼は、その部屋に自分が居ることに気づいた」とすれば、
明らかに主語「彼」と目的語「彼」は同一人物であるということが判明る。
再帰動詞は必ず4格の目的語を伴なって用いられるため他動詞であり、完了時称ではhaben 支配となる。
また再帰動詞は基本的に熟語動詞なので、しばしば前置詞句を伴なって用いられる。
Er freut sich über das Geschenk. 「彼は贈り物をもらって喜んでいる」
Wir erinnern uns an jenen schönen Tag. 「我々は、あの美しい日のことを思い出す」
相互代名詞
再帰代名詞は「おたがいに」という意味をあらわす相互代名詞 einander (= each other)の意味で用いられる。
この両者が一緒に用いられると「おたがいに」の意味を強める働きをする。
Die Studenten helfen sich einander. 「学生たちはお互いに助け合う」