お笑いの街、たてまえ不要、本音社会の大阪
天皇陛下以下、みな平等。これが例え一般的に社会的地位が高いと認識される政治家
を頂点に医者、弁護士、大学教授などに対してさえも一切の体裁など繕う必要はない。
ただし、自分に無い要素を兼ね備えている人に対しては師匠と思い接することが肝要。
同時に畏敬の念と忠誠心を忘れるず、常に尊敬の眼差しを絶やしてはならない。
大阪の社会
フランス革命と一緒で、「王国」も必要なければ、国家に「王」の存在すらも必要ない。
民衆にみでよい。王の力を必要とせず一般大衆だけでやっていく。
尤も、上下関係がなければ、本音と建前いう「裏表」のルールが必然的に存在せず、人に対して媚を売る必要もない。
当然、権力の存在を気にする人も少なかった。
大阪の人は常に平等な競争や個性の発展を重要視し、「自分自身が良いと思う
ものは良い」という精神を持っていた。そのため大衆文化に対する評価も率直で、選り取りみどりの文化が咲き乱れた。
その他にも、商売が上手な大阪人は顧客の信用を得るために商品を勧める時の人を魅了するほどの
実に巧みな話術と、どこまでも奥深い話法を持っていた。