【杜の都】仙台都市開発議論VOL22【ひばり】

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888名無しの歩き方@お腹いっぱい。
また、広瀬通と晩翠通の交わる角地は東京の新興デベロッパー、アー・スリーが
07年6月に買収し、サンシティが買う予定だったが、昨年10月にアー社が倒産。
債権者のオリックスが差し押さえ、競売開始が決まっている。こうした「バブル崩壊
の象徴」ともいえるサラ地も市内あちこちに点在している。

一方、仙台駅西口の「中央南地区再開発構想」は、主要地権者の西武百貨店が昨年
12月、景気悪化を理由に出店見送りを表明。15年の市地下鉄東西線開業に合わせ
た計画は宙に浮いた。仙台市内では昨年、郊外に大型アウトレットモールが2カ所
誕生したが、中心部からの買い物客流出も指摘されている。

もう一つ、仙台駅前で注目されているのが、仙台ホテルの成り行きだ。07年3月に
オリックス不動産が取得。同社は翌年11月に隣のGSビルも代物弁済の形で取得
した。両ビルともかなり老朽化しているため、一体開発も予想される。ただ会社側は、
仙台ホテルは09年末日で営業終了し解体予定だが、その後の計画は「未定」として
おり、GSビルについても、市況を見ながら「検討中」という。むしろ、今の経済
情勢下で大型再開発を始めるにはリスクが大きすぎると考えるほうが自然だろう。

住宅市場でも近年、市内中心部や郊外に大量供給されたマンションなどの大幅値引き
が目立つという。仙台中心部から約20キロメートルの大和町で計画されていた東京
エレクトロンの新工場が昨年末に着工延期が決まるなど逆風は強まるばかりだ。

人口103万を抱える仙台市は東北の中核としてだけでなく、将来的な国際都市と
しての発展を目指している。不動産関係者はそうした長期ビジョンにも期待して開発
ラッシュを演出したが、思わぬ環境悪化で戦略見直しを余儀なくされている。
http://www.toyokeizai.net/business/regional_economy/detail/AC/7fe18c148b9a4eca9920305bcd897da3/