ドクターヘリ相互利用を検討 県が大阪、徳島と
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=156889 県は大阪府、徳島県とそれぞれドクターヘリの相互利用を検討している。
ヘリが出動や保守点検で不在の際や、傷病者多数の事故が発生した場合の支援が目的。
県によると全国でも初めての試みという。
県は2003年1月にドクターヘリを和歌山市内の県立医大に配備。07年度は379件の出動があった。
ドクターヘリを持たない奈良、三重県の出動要請にも応え、2県合わせて年間10件程度出動している。
利用が年々増加する中、ヘリ不在時の要請は年間20件程度あり、課題となっていた。
これまで救急車や南紀白浜空港常駐の防災ヘリの活用で対応してきたが、大阪府が今年1月からドクターヘリを導入。
徳島県も8月から防災ヘリをドクターヘリとして運用を始めたため、提携を働き掛けた。
ドクターヘリの出動エリアは30分以内に到着できる、半径100キロ圏内。
和歌山県からは大阪府全域と徳島県南部を除くほぼ全域をカバーできる。
大阪府からは紀北、徳島県からは紀中と紀南が対象になりそうだという。
4月からの運用を目指し、ヘリ運航の安全対策や搬送病院の把握、形態の違う無線対応などを調整している。
県医務課は「実際に応援を頼む機会は少ないと思うが、より安全網が強化される。
ヘリで搬送できる傷病者は1人で、大きな事故が発生した場合なども相互利用の利点が生かせる」と話している。
また、福井や鳥取など10府県で構成する関西広域連合では、ドクターヘリの広域運用を検討している。