幻の世界一
http://plaza.rakuten.co.jp/danu2720/diary/200801240000/ 昨年一年間の販売台数で、トヨタがアメリカのGMを抜いて世界一になるのかが注目されていた。
結果は僅かに3千台余りの差で、トヨタは世界一に届きませんでした。
確かに自動車産業の世界にあって、GMは全世界的なガリバー的存在であり、そのGMを抜いて世界一になると言うのは快挙に他なりません。
しかしながら数字とは厳然たる事実を示すものであり、極めて冷静かつ冷徹ですね。
今回のこの件で気になるのは、トップを取れなかったトヨタのことではなく、フライング気味に「トヨタトップ」を速報し、結果的に大誤報をしでかしたNHKです。
NHKは23日午後11時頃に「トヨタ2007年販売台数、米GMを抜き世界一に」というニュース速報をテロップで流してしまったのです。
GMが、2007年の販売台数を発表したのは、日本時間23日午後11時頃でした。
発表された販売台数は9369524台でした。
一方トヨタは・・・1月10日に速報で937万台と発表していました。
確かにこの二つの数字を比べれば、トヨタがGMを追い抜いてトップに立ったと読めます。
ところがこのトヨタの数字、実は「千台単位を四捨五入したもの」だったのです。
実際の数字は9366418台であり、僅か3006台の差ではありますが、2位であることには変わりありません。
株の動向に直結するような情報には敏感なはずの(?)天下のNHKが、何とも無様なフライング誤報ですね。
報道機関としての基本がどこかに行ってしまっているのではないでしょうか?
さて、注目のトヨタですが・・・本年はどうなるのでしょうか?