超高層ビル情報のサイト主が書いた、的確な名古屋の批評記事^^
都市の雑学と超高層ビル、特集3・名古屋への批評 一部抜粋
http://birukan.fc2web.com/jj8k-nkmc/top-04.07.17.htm そしてその頃から、東京や大阪・京都に対して強烈な対抗意識を燃やし、対等に渡り合いたいという欲望を抱きながら現在に.至っている。
ある意味で名古屋は、東西という日本人の意識から取り残されたといえるかもしれない。
名古屋は典型的な内者市場である。「今後とも名古屋に住み続けたい」という割合が約9割にのぼる。
東京と大阪の人に、「住みたくない都市はどこか」とたずねると、名古屋と答えるが多い。
名古屋はご当地ソングのない街でもある。東京の粋・京都の雅・大阪の情など、その土地の文化をひきずっているのが流行歌である。
東京では、東京・銀座・六本木・新宿、京都では、京都・祇園・大原・河原町・先斗町、大阪では、大阪・御堂筋・新地(キタ)・宗右衛門町(ミナミ)などの
歌詞が多く曲に使われているが、名古屋だと思いつかない。文化という形のないものに価値を見出すのが苦手のようだ。文化不毛の地といわれても仕方がなく、
説によれば、題名に「名古屋」とつく歌謡曲は絶対にヒットしないジンクスがあるという。
地元の学生に名古屋の印象をたずねると「保守的で新しいものを取り入れるのにきわめて慎重」というのが大方の意見である。このことが、
東京・大阪に比べ、超高層ビルの建設が遅れている要因でもあろうか。
最近は改善されたが、新しいファッションは東京・大阪から九州に行って、その帰りに名古屋に寄る。
名古屋で流行したら、東京・大阪ではすでに廃れているという。
名古屋は大都市でありながら、新製品のテスト・マーケティングが行なわれたケースは皆無である。
先発参入メーカーが絶対優位なエリアだからである。
名古屋でトップメーカーが凋落したなどというケースはなく、トップ企業安泰の地といえる。
新製品の浸透率は都市にありながらそのスピードは遅く、需要変化はなかなか起きない。
競争企業で下位のメーカーにこの地で逆転劇が起きることはまずないのである。