【小倉】 北九州都市再開発の新しい観点�] 【1993】

【考察】 ライブドア・堀江貴文氏逮捕 - 逮捕の背景と経済人としての ” 振る舞い ” page 1/2

今回の逮捕もまた、大多数の国民にとっては 「 想定内 」 だったコトは言うまでもないだろう。
証券取引法違反（風説の流布・偽計・粉飾決算など）と言う法解釈のかなり微妙なラインであ
るが、これを盾に事情聴取及び逮捕にこぎつける警察サイドの対応にはいくつか理由がある
と見てもよい。

まず１つは財界の猛反発をかったコト。数々の企業買収劇で長老クラスの経済人を激怒、あ
るいは困窮させたコト。もちろんそれだけでは逮捕のきっかけにはならない。

次に政界進出関連して地域を愚弄したコト。広島６区（備後地方）での国政進出劇においては
地域性を無視した行動で地域の反感をかったコトは言うまでもない。前述の企業買収劇とあわ
せても、まだ逮捕のきっかけにはならないが、水面下では憤りが交錯している。

次に欧米スタイルの 「 領主気取り 」 を標榜しながらも実際のところ地域や地方に利益の還元
を行わなかったコト。かのロックフェラーも 「 ライバル潰し 」 やそれに伴う多数の自殺者まで出
して…いつ殺されてもおかしくない状況にありながらも…最終的には天然痘撲滅のために世界
各国のために巨額の私財を投じてワクチンを買ってやった。

そしてライブドア関係者の自殺。こうなると警察サイドとしてはちょっとしょっ引いてみたくなるも
のであるが、因果関係と物証の把握・確定ができなければ…おいそれとは事情聴取すらでき
ない。相手は豊富な資金力を持ち、長期法廷闘争で逃げ切る可能性もあって下手に相手をす
ると時間とカネのムダになる。
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こういった司法判断の微妙な事例の場合、それまでの 「 行い 」 を判断・加味した上で警察サ
イドも動く。一見すると仇敵だらけの拝金主義者に見える,企業が、周囲との温和な関係を維持
するために…配当以外の 「 利益の還元 」 を行って支持を得るのにはそう言った背景がある。

つまり、逮捕したアトの一般市民の反応を考えれば…それらは容易に想定できる。

【考察】 ライブドア・堀江貴文氏逮捕 - 逮捕の背景と経済人としての ” 振る舞い ” page 2/E

「 どうして逮捕されたのか？間違いじゃないのか 」 ではなく、「 やっぱり逮捕されたんだな 」 と
いう反応がかえってくれば…警察サイドの判断は 「 正当化 」 される。
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企業活動＝経済戦争と見るにしても、相手から逃げ道を取り上げる兵法は好ましくない。この
へんの感覚は堀江氏の世代＝ゲーム脳世代ではわからないかもしれない。

そのへんの ” 喧嘩 ” をみてもよくわかる。喧嘩のうまい人間は相手を再起不能にするまで痛
めつけたりしない。相手から 「 譲歩 」 を引き出せばそれで 「 手打ち 」 にする。つまり、「 手加
減 」 を知っているワケである。

ところが、ゲーム脳世代の人間には 「 それ 」 がない。「 人間味に欠ける 」 のである。

このあたりはよく考えてもらいたい。「 加減を知っている人間 」 になって支持を得るか、勝つだ
け勝って退路を絶たれる運命に追い込まれるか…どちらを選ぶかは 「 本人次第 」 である。
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…これからどうなるだろうか。

豊富な資金を背景に長期法廷闘争に及ぶのは 「 想定内 」 であると言えるが、株式市場は残
酷な結果しか提示しないだろう。

場合によっては…ライブドアの傘下に入った企業群の救済策なども考える必要があるかもしれ
ない。ヲ・ヲォ〜レ様としては…ライブドア本体よりもこれら傘下の企業群のほうが気になる。

…しばらくは没落する 「 領主気取り 」 を眺めるだけだろう。