7日午前8時5分ごろ、神奈川県藤沢市高倉、同市立高倉中学校近くの路上で、
乗用車に乗った2人組が、通学路を歩いていた登校中の生徒たちに向け、
追い抜きざまに白い粉を噴射した。
神奈川県警科学捜査研究所の分析で、白い粉は粉末の消火剤とわかった。
藤沢北署などは、傷害事件として逃げた2人組の行方を追っている。
同署によると、2人組は同校から約400メートル離れた幼稚園前の通学路から
約200メートルにわたって、車の助手席側の窓からホースのようなものを出し、
生徒の背後から数回、消火剤を噴射したという。車は青いワゴンタイプの軽乗用車で、
運転席と助手席に2人が乗っていた。
運転席の人物はマスクをしていたという目撃情報もある。
同校によると、今月2日と6日の登校時間帯に、同校近くの通学路で、
急発進やバックを繰り返す不審な車を生徒が目撃したため、
教諭らが付近をパトロールするなどして警戒を強めていたという。
番場校長は「非常に残念で、怒りでいっぱい。被害に遭った生徒には今後、
適切に対応していきたい。周辺のパトロールも学校でも全力を尽くすが、
地域やPTAにも協力を願えるようにしたい」と話した。読売新聞9月7日13時51分更新