井筒屋、新博多駅ビル入店確約求める方針 - JR九州は特別扱いせず、開業遅れも?
http://mytown.asahi.com/fukuoka/news02.asp?kiji=7832 JR博多駅ビル建て替え後の核テナント選定をめぐり、井筒屋はJR九州に対し、「博多井
筒屋は新ビル出店が確約されなければ現ビルから退去しない」との意向を3月初めにも
伝える方針を決めた。これに対してJRは、すでに出店を打診している高島屋など井筒屋
以外を核テナントに決めた場合、井筒屋が立ち退きを拒否すれば、明け渡し訴訟も辞さな
い考えだ。テナント問題の解決が長引き、新ビルの開業が11年春の九州新幹線全線開
業に間に合わない恐れも出てきた。
JRは核テナントについて、井筒屋を含め、出店を申し出た企業の中から、計画内容などを
もとに選ぶ方針を表明した。
だが、井筒屋側は「新顔と井筒屋を同列に扱うのはおかしい。井筒屋の構想を先に検討す
るべきだ。選考に落ちて、はいそうですかと出ていくわけがない」という。井筒屋としては「JR
には明け渡し請求権、博多井筒屋には占有権があるが、店子の権利は強い。家賃滞納が
ないのに明け渡しを求める正当事由はない」と主張する構えだ。
これに対してJRは、井筒屋を特別扱いする考えはない。すでに退店補償料も、専門家に依
頼して試算済みだ。訴訟に持ち込むと決着が長引く恐れがあるが、ビル開業の遅れも辞さ
ないという。(渕沢 貴子) (2/25)