日本人は人糞で作物をつくり、それを食べてきた
人糞を肥料として用いるのは、世界的に見ると一般的なものではなく、日本などごく一部に留まる。
多くの国・民族において、人糞を人間の食料を生産する畑に投下することは忌避されてきた。例え
ば明治期にアイヌ民族がなかなか農業に馴染まなかったとされるが、その最大の問題は人糞を肥料
に用いることであったといわれる。
人糞を肥料として用いるのは、鎌倉時代の日本が初めてであり、江戸時代には、その人糞を出す階
層により、その価値が違い、栄養状態のよい階層(最上層は江戸城)から出された人糞は、それよ
り下の階層(最下層は罪人)が出す物より高い値段で引き取られた。江戸城から出る人糞は、葛西
村が独占していた。長屋に併設された共同便所は、これらの肥料原料を効率良く収集するために設
置され、ここから得られた肥料で城下町周辺部の農地は大いに肥え、町民に食糧を供給し続けた。
明治期においても人糞は貴重な肥料であり、高値で引き取られた。そのため、学生などが下宿する場
合においては、部屋を複数人以上(具体的人数はその時の取引相場で異なる)で共同で借りた場合は、
部屋の借り賃が無料になることもあった。
肥料として用いる人糞は、そのまま使うと作物が根腐れするため、たいていは肥溜めに溜めて発酵さ
せて利用する。ちなみに発酵中の物は非常に臭いが強く、さらに衛生害虫になるクロバエ類やニクバ
エ類、またカの中でも最も富栄養状態に適応したオオクロヤブカの発生源となる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B3%9E
>>698 最近の若い方は知らないでしょうが、私が中学生の頃、多くの農家では畑の肥料には人糞を
利用していました。ちょっと郊外に出ると、ほのかに人糞の匂いがしていたものです。
この人糞、何でこんなに匂っているのかと言いますと、道端の隅に肥溜め(こえだめ)があ
り、ここに人糞を投入し保管したからです。おーい道端で保管するな!
この肥溜めの凄いところは、ここに人糞を寝かせ発酵させることです。発酵させることで人
糞が分解されて、植物が吸収しやすい状態にしてしまうのです。発酵熱は70度にも及ぶそ
うで、赤痢菌等の菌類は死滅しますし寄生虫もほぼ死滅したそうです。発酵させないでその
ままだと細菌が繁殖します。使用するときは水で薄めます。
ところでこの肥料は、鎌倉時代に世界で初めて開発された技術のようです(Wiki)。これに
より日本の都市部は衛生的になり、病気の発生が低くなり、江戸時代には人口が100万を
超える世界唯一の大都市に発展しました。
埼玉県草加市を流れる綾瀬川は日本ワーストワンの河川でした。ボコボコとメタンガスが
そこら中から吹き上げていました。
隅田川だってひどいものでした。私が子供のころ、私の父親が荒川だったか隅田川だった
かで、錬武館という日本泳法の水泳道場で泳ぎを教えていたのを記憶しています。嫌々な
がらも父親に同行しましたが。後年の一時期、やはりメタンガスが発生していましたね!
一頃には都の清掃局員が船底に穴を開け、採取した糞尿を隅田川に垂れ流し、その結果
うじ (蛆) が大量に発生し対岸の家々に大量に蛆が押し寄せていました。
http://bellme.net/archives/355.html
>>699 ★ 人糞肥料
日本の農業の歴史は「人の糞尿」の歴史であるといっても過言ではありません。この人糞を
中心とした肥料を用いることで、収穫量を増大させてきたわけです。
室町時代に日本を訪れた朝鮮通信使が、「日本では人糞や家畜の糞を肥料とし、農作物の
生産高が非常に高い」という記録を残しています。お隣の朝鮮国ではこの時代まで糞尿肥
料は使わず、日本に比べて農業生産力が低かったことが窺えます。
★ マッカーサーの怒り
人糞中心の日本農業は収穫量を増大させましたが、同時に伝染病や回虫などの寄生虫とい
っ たリスクを抱えました。
マッカーサー元帥指揮下の進駐軍が、日本の野菜でサラダを食べたところ「寄生虫」に悩ま
されました。「寄生虫がいるなんてなんて不潔な国だ!今すぐ人糞肥料の使用を中止させ
ろ!」と日本政府に迫ったそうです。慌てた日本政府は「寄生虫予防会」を各市町村に作り、
人糞肥料から化学肥料へと一大転換が行われたのです。
1922年からの8年間、日本人の寄生虫感染率は全国平均で52,7%、1949年には63%にも上
っていました。この数字は化学肥料の普及に並行する形で、下降の一途を辿り今日に至り
ます。このことから日本人はサラダを食べないことで、収穫を増大させる人糞肥料を推進
してきた、もしくは生野菜を食べないことで寄生虫の伝染病などと程よく付き合ってきた
とも考えられそうです。
http://www.naturalharmony.co.jp/trust/koramu/3sarada-kinenbi.html
>>700 てるみ
ちょっと前から大葉を育て始めた者です。1ヶ月ほどして主人が「人間のうんこなら栄養が
あるからこれを肥料にしてみよう」と言ったのです。栄養的に満点なのは同じ考えだった
ので文句を言いながらも見ていました。
ある時、無農薬野菜のサイトを見ていたとき、生産者の方が「寄生虫については、生の人
糞尿の使用がない限り、問題はない」と書かれているのを見ました。なぜ生の人糞はいけ
ないのでしょうか?主人が言ったように、栄養がありすぎるからですか?
農家の娘
う〜ん、子供の頃いつも祖父母が「肥もち」と言って、人糞を畑にまいてたのを思い出しま
した。トイレが水洗じゃないので、それが普通だったのです。うちは生産者でその野菜を売
っていましたが、特に問題があったというのは聞いていません。むしろ農林水産省の賞をと
ったりする野菜を作っていました。もちろん、普通の化成肥料も併用していましたが。当時
は昭和50年代でしたので、もう寄生虫とかはなかったように思います。
でも、臭いのは確かでしたね。肥もちをしている家があると、臭かったです。でもそういう
環境で育ったので、慣れていましたが。今だったらすごく問題になりそうな気がします。水
洗になってあまりあの臭いをかぐこともなくなりました。ちょっと郷愁だったりして
http://botany.cool.ne.jp/log/200508/05080017.html
>>701 昔、田舎では、糞尿は作物の肥料として、畑にばら撒いていたが、昭和30年代頃から、生活水準の向上と相俟って、
環境衛生上の問題から、各市町村が収集して処分するようになった。処分するといっても、田舎の方では、屎尿処理
場が整備されていないから、海洋投棄する外はない。昭和47年6月に海洋汚染防止法が施行されるまでは、
(旧)清掃法により、陸岸から1万メートル以遠の海域であれば、何処でも糞尿を投棄することができた。福岡県の内
陸部の市町村では、急激に増えてくる糞尿を処理する施設の建設が追いつかず、そのほとんどを周防灘のど真ん中に
捨てていた。海洋汚染防止法の施行前は、それほど厳しく取締りをしていなかったから、ど真ん中とはいっても、実
際には、沖へ出たら適当な所にばら撒いていたようである。
周防灘の沿岸部には、海苔ひびが至る所に在って、有明海に次いで海苔の養殖が盛んであった。海苔は何時も豊作で
あったから、養殖業者は景気が好く、札束を腹巻きに捻じ込んで、ゴム長靴のまま飛行機に乗り、大阪方面のキャバ
レーなどで散財していたという。
海苔豊作の原因は、海洋投棄される糞尿であった。福岡県豊前水産試験場長は、
「人には絶対にいわないで下さい。」
と、前置きしながら、
「本当のことをいうと、海苔の養殖には、糞尿が一番いいんです。しかし、食卓に出された海苔を見て、これが人糞
で育ったものだと思うと誰も食べなくなるので、あまり大っぴらにはやっていないのですが、実際には、糞尿運搬船
が近くを通ると、養殖業者が手招きして、この辺に少し撒いてくれ、と頼んでいるようですよ。」
というような話を我々にしてくれたことがある。
http://www1.ocn.ne.jp/~bokon321/text/akagai.html
【質問】人糞を肥料にすることについて
無駄にトイレに流してしまっているうんこやおしっこを、野菜や花の肥料として活用したい
と考えています。発酵、熟成させることが必要ということですが、具体的にどんなふうにし
たらいいでしょうか?(ひとりぶんです)猫のも混ぜていいでしょうか?
【回答】畑の横に「肥タンゴ(大阪弁)」「野つぼ」なるものがあったのです。
大きな壺・瓶を畑に埋めて「運」を溜め込んで、水が入らないように板を蓋にして数ヶ月から
年単位で置いて置く、まったりと熟成していきます。
ある農家のおっちゃんが熟成加減は「なめて」みれば解る、とか行ってるのをむかーしテレビ
で見た記憶があります。
昔は畑に侵入したガキンチョが蓋が無くなって露出したところに落ちて悲惨な結果がまってる
あれです。
http://okwave.jp/qa/q599962.html
おはようございます。
幼少の頃の生活を思い出してしまいました。
8人家族だったため、トイレは月1回の汲取りでは事足りず、母がいつも狭い裏の畑に汲み出していました。
そこへは紫蘇(シソ)やら野菜やら植えてあり、半自給自足できる状態だったのです。
小学校下校時、遠くからぷんと臭う(匂う)と、「あ、うちだ」と複雑な気持ちになったのを思い出します。
当時はお風呂も電気・ガスではなく、薪をくべていました。
今と比べると不便ではありましたが、自然もいっぱいでよかったなぁ(しみじみ)
http://botany.cool.ne.jp/logb/200409/04090071.html
今のトイレを造って何度かは業者に汲み取ってもらってたのですが料金も結構高いし、何よりこれほ
どの強力な肥料をカネを払って処分するのがもったいなく思えてしまったわけです。で、前回から自分
で汲み取って利用することにしました。先に書いたバケツとロープはそのための専用器具です。
2年前の前回は刈り取った草を積み上げて、その上に振り撒いてシートを掛け堆肥にしてみました。
で、今回は面倒なんで直接家庭菜園に 「ぶっかける」 方法を採用してみたわけです。
しかし、さすがに 「ばらまく」 と凄い臭気ですねぇ。一服しに入った家の中まで来てます。
さらにタイミング悪く地元の方が訪ねて来ましたよ。「クサイでしょ?」 と言って笑うほかあり
ませんでした。
ま、数日もすれば臭いも消えて強力な肥料になるわけですから我慢ですね。
http://detarameyama.blog64.fc2.com/blog-entry-248.html