防衛庁の戦史研究室がまとめた興味深いデータがある。
日本軍に殺されたり、不利益を受けた沖縄住民の数(表1)と、
戦争で死んだ14歳未満子供たちの死因を明らかにしたもの(表2)だ。
http://esashib.hp.infoseek.co.jp/fukasaku05.htm これをみると、沖縄戦がどのような戦争であったかがよくわかる。
日本軍が住民をいかに敵視したか、
そして「軍隊は最後には自国民に銃を向ける」ということである。
このことは日本軍沖縄守備隊の機密文書でも裏付けられている。
たとえば、陸軍球部隊の命令書をつづった『陸軍会報』のなかには、
「軍人軍属ヲ間ハズ沖縄語を以テ談話シアル者ハ間諜トミナシ処分ス」と明記されている。
「沖縄語」は沖縄方言、「間諜」はスパイ、「処分」とは処刑のことである。