いえいえ、漏れは、「せんちんぴん」(笑)
バイト小姐が冷凍庫をかき回して「・・めいよー!」嫁に言ったようだったが、
近くに居た漏れが、 ん?何、めいよー、 と答えるとなぜかうけた。
小姐ころころと笑っている、 ・・・わかるの?・・・、 あのね、それくらいわかるぞ、
・・じゃ、ちぇん、・・、と小姐、 ん?うお、めいよー、ちぇん、だぞ。
小姐馬鹿うけ、 嫁さんなんだか得意げに、・・・それくらい、わかるよー・・・。
なぜか彼女たち、ほんの簡単な単語でも日本人が使うとうけまくる、
わけのわからんお客に当たってしょげている時などに、「あまり気にするな、
今の人はせんちんぴんだから」 などと言おうものなら、ほとんど爆笑してくれる。
そういえば、嫁と一気に仲良くなったのも、上海出身だと聞いた漏れが、
上海語の挨拶を懸命に覚えて、思い切って使ってみたのがきっかけだったかもしれない、
恐る恐る、 のんふおー しょうちゃ、 とたどたどしく発声する漏れを
嫁さん、きょとんと見つめて、 ・・・アナタ今、ナニ言った?・・・
間違えたのかと思いながらも顔から火が出る思いでもう一度言ってみれば、
・・・えーっ! アナタ上海語わかるのか? なんでそれ言えるか?・・・
嫁大騒ぎ(笑) 以来、ぐっと親密度が増したように記憶している。
悪く捉えれば、日本に居ながら日本語環境になじまない側面も見て取れるが、
彼女たちの世界へのとっかかりは案外そのような単純な行動になっても、
こちらから開いてあげる部分が重要かもしれないなどとも思う。
言うまでも無く、とっかかり以上の関係性を作り上げる為にはどれだけ言葉が堪能であろうと、
信頼関係が成り立たなければなし得ない部分も大きく、804氏の知人の方々も
それぞれのお付き合いの時間の中で信頼関係が育まれた結果の幸せな生活かと。
もちろん、人間関係ゆえにうちも含めてなにかのきっかけで失敗に至る可能性もあるわけで、
考えようによっては、日本人同士、これくらいわかるはず、といったある種の甘えが少ない分、
手間やら苦労はあるにせよ、ある意味人間関係の基本に忠実なだけなのかもしれない、などと(笑)