中国人は、歴史を見渡す限りかなり派手に人肉を食べていたと思われるが、
日常的に庶民の食卓にまである程度普遍性のある食材として普及していた
かどうかというと、これは疑問。特別な行為として食人が行われていたと
考えられるケースがどちらかというと多い。
1.親孝行の行為として子供が自分の身体の全部または一部を提供する。
2.罪人に対する復讐または刑罰。
3.病気治療。
4.飢餓などの非常時。
しかし、中国で食材として最も普通に食べられている豚肉であっても、家畜
として飼われている以上、そう毎日食べられていたわけでもなく、特別な意
味を付与されて食べられていたと考えられる。
但し、ある一時期など、食人習慣が定着した時代や地域というものは存在し
ていたのではないかと想像されるし、異民族を食べるという習慣もあったか
もしれない。
問題は、こういう食人が行われることを可能としている中国の文化的背景で
あり、それが現在の中国をどのように動かしているかということだ。