中日関係の根本問題は＞＞＞＞＞

日本だけが中国を正常な国、
あるいは正常な国になるべき存在として扱っている事である。

かって日本が、中国人を代表する政府として清国を相手にし、あるいは清国を引継いだ北洋軍閥を相手にし、
その援助や好意的外交さえもが、悉く、今に至るまでも反日運動の言掛かりにされているように、
今現在の中国を、これからも永久に続く政府として相手にする事は決して合理的とは言えないのかもしれない。

中国の政治家や軍人は、事の正否や中国の事よりも、
自分たちの評判や、相手から如何に毟り取るかしか考えていないように見える。
中国に肩入れする事は、中国に食い物にされる事と直結しているのではないか。

アジアという要素に幻惑されず、過去の諸事実をシビアに反省して、
欧米と完全に歩調を揃え、東南アジアや欧米に居住する華僑達とも協力し、
第二第三第四の宋実齢を積極的に支援するというのは、
決して中国や中国人のためにも間違った事では無いのではないか。
日本人が筋が通らないように見える事に拒否反応があるが、
その堅い姿勢こそが今現在の日米に対する中国側の対応の差となって現れている。
今は海外に居住し、香港で民主を戦っている彼等が、次の孫文になり、次の洪秀全になり、次の江沢民になることも無いとは言切れない。
少なくとも中国が日本に対してやってきたのと同程度のプロパガンダを展開して、
現在の中国だけが、中国を代表する政府だという狭い考えから脱却する事も必要かもしれない。

かって、日本が韓国を正当な政府と認めた時、日本の当局者は将来において韓国が日本の常任理事国入りを阻止するような事が起こるとは考えていなかったろう。
現在の中国を支持すると言う事は、韓国と全く同じような国を、しかも数十倍の規模の韓国朝鮮に類似する国を積極的に支援し、将来の日本人の首を絞めている事になるのではないか。
中国が日本側にしているように、日本側でも欧米と同様に、対中カードを保持しておく必要はあるのではないか。
こちらが相手側を思いやってカードを作るような事を控えても、少なくとも毛沢東退陣から以降過去数十年を見る限り、
中国側は日本の誠実さを配慮せずに、幾らでも日本を加害できるように、あらゆる方面で準備しているようにみえる。